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2010,02,08, Monday
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皆さん、こんばんは。先ずは報告です。昨日書いたA7の件ですが直ぐにH田さんからお申し出を頂き、ご紹介させて頂いたところ程無く商談成立となったようです。偶然ご近所さん同士だったということで、これがご縁でオーディオ仲間としても交流頂けると嬉しいなと思っています。その後何人もの方が手を挙げて下さったのですがご意向に副えず申し訳ありません。今回のような超出物は数少ないですが又良いお話があればお知らせしたいと思います。
今回思ったのがキット屋HPにID登録をして頂いているお客さま限定の「売りたし,買いたし」ページなんかがあると面白いかもしれませんね。運営方法が結構難しそうな感じもしますが今回のようにスムーズな二次流通のお手伝いが出来るのは私どもにとっても嬉しい事。お客さま同士の交流も促進されますしね。 ところで年明けからどうも調子がイマイチだなあと思っていた我が家のWE555ドライバ。何となく500Hz以下は歪っぽい気がするし、以前と比べて何となくレンジが狭く音が粗くなった気がする・・・ひょっとしてダイヤフラムがイカれたか・・・いまWEオリジナルのダイヤフラムを入手するのはまず無理。となると市場で流通している多くのWE555がそうであるようにALTECダイヤフラムに交換しなけりゃいけないか・・・そうなると価値も半減、困ったなあと思った挙句、WE研究の第一人者として知られる林さんにメンテしていただくことにして現物を送ってあったのです。 「こりゃ交換しなきゃ駄目」と言われないかと戦々恐々としていたところ、先方から連絡があり「ひょっとして結露するようなところに置いてあったんじゃない?中に相当錆が出ていました」とのこと。分解掃除で直ると伺ってホッとしていたのですが結露が原因でコンプレッションドライバ内部に錆が出るというのは初耳でした。言われてみれば私の部屋は今の時期などサッシの内側が結露することがしばしばある環境。こういう場所でアンプやSPを特に使わずに放置しておくと接点不良になったりコンデンサが絶縁不良を起こしたりして壊れるとは良く言われる事ですが、まさかコンプレッションドライバも同じとは全く知りませんでした。 対策としては励磁電源を24時間つけ放しにして恒温槽に入っているような状態にしておくに限るんだそうな。ただ励磁用のタンガーバルブ電源を年がら年中つけておく訳にはいきませんので、アマチュア無線用の定電圧電源を使ってアンプの灯が落ちている間バックアップすることに。箪笥の奥に仕舞ってあって外見はピカピカでも10年灯入れしていないなんてアンプはほぼ100%ケミコンが死んでいるのも同じで、家も車もオーディオも使わないのが一番寿命を短くするというのは本当なのです。今回は多少分かっているつもりでいたヴィンテージオーディオの維持,管理について大変貴重な勉強をさせて頂きました。授業料は高かったですが(笑)。お陰さまで今までの音は何だったの?という位、音の鮮度が高まり粗さも全くなくなりました。改めて大切に維持していこうと思っているところです。 ちょっとだけ聴いてみて下さい。サラ・ヴォーンの"Just one of those things" もしプラグインが有効にならない場合はこちらもお試し下さい。 そういえば明日辺りから少しづつ時間を見つけてSV-192A/Dの心臓部、A/Dコンバータ部分を使ったバーチャル試聴を日記上でやってみようかなと思っています。勿論アナログレコードを音源として。今までのタスカムのハンディレコーダと較べてどうか・・・というところが興味の中心になるかと思いますので、是非お楽しみにお待ち頂ければ幸いです。SV-192A/Dの"A/D"って何の為?・・・というご質問がまだ相当多く私の説明が不十分であることを痛感しておりますが、ひとことで言えば「デジタルのRec Outが付いた真空管プリ」=SV-192A/Dという事になるかと思います。アナログ音源を内部で超高精度のデジタル信号に変換、PCやHDDレコーダに転送して半永久的に保存し、CDなどにリライトして楽しむ・・・こんな感じでしょうか。因みに私が使っているPCへのデータ格納用のソフトウェアはSONYの「SOUND FORGE AUDIO STUDIO 9 今月中にはSV-192A/Dの予約受付を開始したいと思っておりますので、そろそろ本格的なご説明も日記で進めていかなくては・・・。ご興味のある方、どうぞご期待下さい! |
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2010,02,06, Saturday
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皆さん、こんばんは。今日はほぼ一日、再来週に迫ったISO14001の「内部環境監査」に備え図書館で勉強しておりました。皆さんの中にもISOを取得している会社にお勤めの方も多いと思いますが、私はISO的に言うと会社全体の責任者・・・もし私が内部監査で下手を打つと一生懸命やってくれているISO事務局だけでなく会社全体に迷惑が掛かるので、結構真面目にやっています。
図書館は受験本番を控えた学生さんが沢山居て、静寂の中にも張り詰めた雰囲気・・・知り合いが居る訳でありませんが、どこか"一緒に頑張ろう"的な雰囲気が漂っていて、多分家だと直ぐに飽きてしまうところですが夕方まで集中力を切らさずに机に向かうことが出来ました。明日もこの流れに乗ってもう一日自主トレに励もうと思っています。 ところでつい最近(まだ数日ですが)、初めて"SNS"なるものに参加させて頂いています。私にとってネットは基本的に仕事のツールでプライベートで使おうと思ったことが今まで余りなかったのですが、ここ何日か今まで全然知らなかった人とWEB上で交流出来る面白さと共に、日頃会って喋っているだけでは全然分からなかった別の一面を発見したりしてそれなりに楽しんでいます。私もこの日記とは別に完全プライベートの日記も書いてみたり・・・。良いかたちで継続できれば良いなと思っています。仕事と違い「ゆるく」お付き合い出来るのが良いですね。 そういえば昨日付けの日記で書いたことに関して色々な意見や感想を頂きました。どうも有難うございます。こういう事を書くと直ぐに何処の誰の事だろう・・・とか言う人がいますが、決して私は相手の方そのものの事をどうこう言っているつもりは全くありません。それぞれがどう考えようが、どう主張しようが自由な訳ですし私がそれを高所から否定出来るものでもありません。皆さんがどう考えるか、どう感じるかも自由ですし、自分だけが正しいなんて言うつもりも全くありません。ただ私とは考え方,感じ方,聴き方が違う・・・そう感じただけのこと。 オーディオの聴き方というのは音楽との間合いのとり方,接し方により如何様にも変化します。そもそも演奏という行為は基本的に譜面に書かれた音符にどれだけ自分という人間の情感を乗せて音を出すかという事なのではないでしょうか。オーディオでも同じです。昨日の話とダブリますが、譜面どおり一糸乱れぬ演奏が出来るのが名演奏なら何故これだけ沢山の音源が出て、日々演奏会があるのでしょう?それはその音源,或いはその演奏会でしか体験できない固有の表現や印象というものがあるからではないでしょうか。 さきほど或る演奏家の方からこんなメールを頂きました。とても深く考えさせられるメッセージです。 我々も、音程やリズムや細かなところを気にしすぎるが故、 音楽の流れが失われることがよくあります。勿論正確に 演奏することが要求されることは当然ですが、いざ正確に 演奏すると、これが意外と面白くない演奏と言われることも あるんです。名演と言われるCDは聞いてみると結構ミス だらけ?あってない!?みたいなCDも少なくないと思います。 これは、私が音楽家故のそれこそ重箱の隅をつついた聴き方 だと思いますが、その演奏を生で聴いた方はきっと感動した のでしょう…故に名演と言われる?…でも、いざCDにすると、 色々なトラブルが耳に入る…その名演を現場で聴いた方は、 その時間までさかのぼり、ご自身のイメージとともに再生 される…これは素晴らしいCDに聞こえるでしょうね…でも、 私にはミスの多い演奏にしか聞こえないことが多いんです。 これこそ、専門家故の不幸かもしれません。 ・・・私もこういう仕事をしていて敢えて粗探し的に自分の音を聴かなければならない局面も多々あります。こういう時は音楽を聴いていても全然楽しくありませんし、とてもストレスが溜まり疲れます。試聴のお客さまでも「良い音を聴かせて下さい」という開かれた心で来る方と、最初から猜疑的な閉じたマインドで来る方も直感的に区別がつきます。上のメールを下さった方と全く同じで私はSPやアンプによってこれだけ音が変わる・・・その揺らぎ(バリエーション)の大きさを知り、そのなかで自分にとって一番自然なものを選ぶのも、敢えて色々な表現を個別に楽しむのも両方アリだと思います。 例えばモーツァルトのアイネクライネはこれに限る!という愛し方も勿論良いですし、アイネクライネという曲自体を愛して色々なオケの演奏を楽しむ事だって勿論楽しいことです。その楽しみ方だって自分で決めれば良いのです。それこそが「音を楽しむ」=音楽では?オーディオも全く同じです。 |
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2010,02,05, Friday
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皆さん、こんばんは。夜半から雪が降り始めて珍しく我が家の庭にも積っています。雪が吸音材の代わりになってシーンとした静寂感がなかなか気持ち良いものです。朝になれば庭じゅう子供達の足跡だらけになることでしょう。
今日は朝からずっと来客続きで夕方まで殆ど席につけない状態であったのですが、それぞれのお客さまがとても印象的な方ばかりであっという間の一日だったような気がします。午後からは某大手ユニットメーカの方が来られて新しい8cm,10cm,12cmのフルレンジを先さまのオリジナル後面バックロードに入れた状態で試聴させて頂きました。特に良かったのが12cmで従来このメーカのユニットに感じていたハイ上がりの、悪く言えば薄っぺらい紙臭い音のイメージが姿を消し、随分と使いやすくなっているような気がしました。 相当の設計変更があったものと思いお訊ねしてみると「振動板も磁気回路も全く同じでエッジの作り方が変わっただけなんです」と伺ってエッジの重要性を改めて認識・・・旧いユニットでウレタンエッジのタイプですと15年位で加水分解を起こしボロボロに朽ちてしまって「エッジ交換したのはいいけれど、元々の音とすっかり変わってしまって使う気がしない」というお話をよく伺います。ネットで"エッジ交換"なんてキーワードでググると色んな方法や交換用の素材が出てくるとは思いますが、出来ればメーカ純正あるいは信頼出来る業者でのオーバホールをお奨めします。厳密にいえばそれでも音が変わらないかと言えばNOですが、エイヤ!でやるよりは遥かに変化量が少ないと思います。 余談ですが2ウェイ以上のSPシステムで製造後30年くらい経っているものはユニットそのものよりもネットワークがイカれている場合も相当の確率であります。特にコンデンサ類の絶縁不良が非常に多く見られ、それも特定の部位が共通して壊れていることが多いものです。ですからもし業者さんから"ネットワークはどうします?"と訊かれたら迷わず一緒に診てもらいましょう。「霧が晴れた」ような音にリフレッシュして戻ってくることも充分に考えられます。 少々脱線しましたが、そのユニットメーカの方と色々お話していた時、その方がふとこんな事を仰いました。「この業界に35年居ますけど、ずっと"刈る"ことばかりで"種蒔き"は出来なかった」・・・決してこの方だけがそうではなく、恐らくは業界全体がモノを売ることに一生懸命で、次のお客さんを育てることを怠っていたという事でしょう。ウォークマンの登場,CDの出現に端を発したオーディオのダウンサイジングによって根本的に「音の聴き方」が変化して来たなか、これからのオーディオはどうなるのか、という不安は確かにあります。きちんと設計されたSPを適切に選択されたアンプで正しくセッティングされた時の音はヘッドフォンで聴く音楽とは隔絶した歓びや感動を齎してくれると私は信じたい・・・だからこそ12年余りの間、ただひたすら「種蒔き」中心に行ってきたつもりです。それが奏功したかどうかは分かりませんが、これからも「真空管アンプで聴く音楽はこんなに楽しく美しい」ということを愚直に訴え続けるしかないと思います。 先日いらっしゃった或る方(元ケーブル屋にお勤めだった人)が言っていました。「この仕事は"言い切り"ビジネスなんですよ。これはどう、あれはどう・・・なんてイチイチやっていたら大変で堪らない。お客さんに対して"SPケーブルはこれ、アンプはこれを使いなさい。SPはこれが世界最高だからこれを使えばよろしい"と断定するのが一番商売としては楽です」と。 この話を聞いて元々オーディオというのは自分で組合せの妙を楽しむ趣味ではなかったのか・・・と暗澹たる気持ちになりました。玉石混交の情報のヘドロの海で何が何だか分からなくなっている方が、藁にも縋る気持ちで行き着いたサイトでそんな"言い切り口上"に触れれば今までの悩みが消えたように錯覚し"これを買っとけばいいんだ"ということになってしまうのは想像に難くありません。ただこれは決して「種蒔き」ではありません。促成栽培のように「早く出来ればOK」みたいなものでしかありませんし、一番根っこの部分での「自分で選ぶ」苦労もなければ満足も音楽を聴く感動も少ないでしょう。ただ「これが世界最高の音だ」と刷り込まれた事実だけが残るのみ・・・こんなことで業界が健全な成長を続けられる筈がありません。皆さんは一生懸命貯めたお金で楽器を買う時、折角店頭に行って試奏もせずに高価な楽器を買いませんよね?それと同じです。一種類だけしか店頭になくて「これが最高だからこれを買っておけばいいんだよ。他のは全部ニセモノだから」と言われて本当に満足出来るでしょうか? 一方「お前のところのアンプは何を買っていいのか分からん」とよく言われます。確かに30種類近くもあると選ぶ方は大変です。私も在庫を1機種だけに絞って「これが世界最高だからこれを買いなさい」と言えれば商売は遥かに効率的になるでしょうし、会社からも在庫がどうだこうだと文句を言われることもありません。そんな状況下で何故7機種(以上)もの新企画を今年立ち上げるのか・・・はっきり言ってビジネス的には限界ギリギリの挑戦であることを自分が一番知っていながらオーディオの「悩んで選ぶ楽しさ」をもっともっと味わって欲しいからです。 「自分の選んだアンプ,自分で作ったアンプでこんな音が出たよ!」という嬉しさを一人でも多くの方に伝えたいから、そのお店の方からはバカか!と思われようとも年間365日、メールであのアンプはこう・・・このアンプはこういう音なんですということを無限回廊を歩くように続けて来ました。 人の顔が皆違うように、好きな音も全員違います。オーディオの一番面白いのは、この「言い切れない」ところではないかと私は常々思っています。 |
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2010,02,04, Thursday
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皆さん、こんばんは。今日は歩けるだけ歩いた!という感じ。荷物もそこそこあったのでかなり疲れました。商業施設系,セミナールーム系を中心に回った訳ですが、結論から言うと今日のところは決定打なし。良いなあ、と思うところは値段的に合わなかったり、値段は安くても駅から徒歩20分近く掛かったり、駐車場がなかったり、床がPタイルでフラッターエコーが盛大に出たり・・・。次回は公共施設系をピックアップして回ってみようと思います。出来れば2月中には場所を押さえて決めてしまいたいところです。
ところで風雲急を告げたPE-101Aの販売終了ですが、「残念だ」というメールが続々と届いています。最近のSPユニット,特にフルレンジは振動板の素材や磁気系などに特徴のある、良い意味で個性的なユニットが多くなってきたことは歓迎すべきですが、逆にニュートラルで使い易いユニットは少なくなっており、そんな中でPE-101Aの存在は極めて重要なものだったと思います。 旧いオーディオ雑誌などを紐解くとパイオニアサウンドを「上質な中庸」と評しているものを幾つも見受けます。1970年代中盤、ちょうど初代のPE-101Aが販売された当時・・・オーディオが元気だった頃の音を今に伝える数少ない生き証人の一つだっただけに今回の突然の告知は大きな波紋を広げたようです。 予期せぬ特需で村瀬,小野寺チームもこれから暫くは大変だと思いますが、これがPE用エンクロージャ最後の仕事になる訳ですので心込めて良い品物を作って欲しいものです。今でも私も往年のコーラル(CORAL)のSPユニットやシステムを大切に使っておられる方が多いように、何時かこのユニットも「昔はこんな良いのがあったんだよねえ」と言われるに違いありません。返す返すも残念です。 最後に昨日打ち合わせた新製品の内容ですが未だ仕様書も書けていないので、詳しいことは後日と思っていたのですが「分かっていることだけでも教えろ!」という方が異様に多い(笑)のでサラっと書かせて頂きますと、諸般の事情から一旦ディスコンにした過去定番シリーズの復活としてSV-9T,SV-275,mini91B,SV-2(2003)の後継機を予定しています。ただ全く同じものをやっても仕方ありませんので随所に新アイディアと魅力を満載させての新登場となる見込みです。あとはSV-353のダウンサイジング版・・・これもパッシブの単なる切換器では音痩せなどの致命的な欠陥が生じますのでアクティブ(電源内蔵型)として様々な工夫を盛り込んだセレクタにするつもりです。あとはSV-722のフォノ単独モデル。勿論マッキン,マランツ2タイプ用意します。多分このフォノと9Tから先行して着手することになるでしょう。そして最後に例のアレ・・・トッププレートの、ST管で、昔送信機なんかによく使ったアレですよアレのシングルアンプに挑戦してみようということになりました!これは故米田さん(アドバンス)とも何時かやろう!と約束していたもので、ずっと私の体の何処かに引っかかっていたので、やっと出来る!という嬉しさでイッパイというところです。 あとは追加で1〜2機種、アーカイブものをやる「かも」しれません。これは上期の市況と展望次第というところです。 年頭のアンケートで沢山の方がキット屋の「アイデンティティ」について言及されました。それを踏まえての原点回帰です。過去12年の総決算のつもりで過去の道程を振り返りつつ、時々のマイルストーンとなっているアンプを再び復刻し、限定でなく"定番化"したいと思っているところです。どうぞご期待下さい。 |