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2010,03,09, Tuesday
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皆さん、こんばんは。皆さんにもご経験があると思いますが「今日は全くツキがないなあ」とか「今日はやること為すこと上手くいかないなあ」なんて日がたまにありませんでしょうか。別に自分が何も変わった事をした訳でもないのに潮目というか風向きがどうも逆,逆と裏目にでるように感じる日。実は今日は私どもにとってそんな一日でありました。
ただ運とかツキというと原因が外にあるように感じますが、殆どの良い事も悪いことも大抵は自分の中にその原因がある訳で外なる力が働いていると考えるのは正しくありません。今日は運がなかったのではなくて単純に自分のミスが重なった訳で、見えない部分で緊張感が欠如していたとか注意力が散漫になっていたとか必ず何らかの原因があるものです。 折しも今朝スタッフ全員が集まった時に、「言葉として品質,品質とよく言うけど本当に僕らは自業務において維持すべき品質というものを理解していると思うか」という話をしました。単に製品のクオリティだけを品質というのではなく、それこそメールの返信のし方,スピード,梱包のし方,報告書の書き方,お客さまサポートのあり方・・・それぞれの担当業務に全て品質があるという概念を持って自分がプロに徹することを忘れないでいよう」とディスカッションしたばかりでした。 これはそもそも私自身にもそういうところがある訳で、どうも「何かトラブルが起こった時に如何に迅速に的確に動くか」という事には注意が向いていても、それ以前にもっと重要な「どうしたらトラブルを起こさないか」という部分については未だ認識が不足しているかもしれません。何かあってからでは遅い,何も起きないように何をどう管理するかという点が色んな面で甘い部分があって、それが何時しかスタッフにも伝染していた可能性もあります。だとしたら全て原因は私にあります。 今日お届けした品物の内容が違っていたり数が違っていたりと、ご迷惑をお掛けしたお客さまには本当に申し訳ないことをした訳ですが、そういう単純なミスにこそ大きなシステム上の瑕疵が隠れているもの。そういう意味では逆に自分達の欠落しているものを再認識する良いきっかけになった日になりました。まさに今量産が進行しているSV-192A/Dもしかり・・・これから開発が進んでいく新製品やアーカイブ品番などについても再度原点に立ち返って今のやり方で本当に良いのか、トラブルに対処するプロではなくて起こさないプロになる為に何が必要かを再度確認したいと思っています。 今日、名古屋にMID用のモニターレッド10インチを引き取りに行った時のこと。同業者のお店を訪ねたのですが最近どう?と訊くと「いやあクレームが多くて・・・」とボヤいていました。ただお互いにクレームこそ宝の山、それをきっかけにして改善が図れる訳で逆にどんどん問題点は出してもらった方が良いよね、なんて話して帰ってきました。兎角自分の事は自分では分からないもの・・・自分で自分を間違っていないとは思えないもの・・・それを「それ違うんじゃないの。こうしようよ」と客観的に指摘し合えるような環境作りが非常に重要だと感じることが出来た一日でした。怪我の功名という言葉がありますが、そういう意味では今日はとても大切な事を気付けた点でとても良い一日だったかもしれません。ちょっと目が覚めました。 |
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2010,03,08, Monday
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皆さん、こんばんは。昨日の夜は浦島状態でありましたがメールの方はようやく追いついてきました。今週は週末を含め予定がびっしりで試聴のご予約も沢山入っておりますし、他にも雑誌の取材対応などもあって非常にバタバタしております。本当は今週東京へ出て試聴会の場所を決めてしまおうと思ったのですが、来週に持ち越しになりそうです。
雑誌で思い出しましたが、次号の"管球王国"(4月下旬発売)ではSV-310EQカーカイブ,SV-4アーカイブ,VP-2500SE(B),Y-25の掲載が予定されていますのでどんな展開になるか楽しみにしているのですが、雑誌の取材でいつも気になるのが試聴時に接続される他の機器が何か、ということです。これが事前に私どもに開示されたことは今まで殆どなく、この業界では当たり前の事なのかしれませんが、私には非常に大きな違和感があります。 ファッションの世界ではスタイリストというカテゴリの職業が確立しています。つまり洋服のコーディネート(組み合わせ)を職業とする人たちです。まずメディア側の取材意図を理解し、そのイメージをアパレルメーカに伝えます。その協議の過程でメーカの広報が「じゃあこのジャケットを使ってみて下さい」と貸出を行い、その製品を使って色んなメーカの製品を組み合わせて雑誌社がイメージするコーディネートを完成させるという非常にクリエイティブな仕事です。当然トータルのコーディネーションの良否が製品の売上に直結する世界ですので、時にカリスマスタイストなんて呼ばれる方も現れたりします。つまりアパレル,スタイリスト,ファッション雑誌のシナプスの太さが非常に重要である訳ですが、一方オーディオの世界ではその辺りのコミュニケーションが希薄で私のように他業種から来た人間には未だに違和感が払拭できません。 オーディオ雑誌の取材というのは我々貸出側には非公開で行なわれるのが一般的です。実際自分の機器が何と組み合わされ、どんなソースで試聴され、どんな音量で、どんなセッティング下で評価されているのかは実際雑誌が出てみないと私どもでは全く分かりません。つまり服飾業界のようにファッション=トータルコーディネートという当たり前の相互理解がオーディオ業界ではまだまだ浸透していないのが現実なのです。 ファッションでは読者が評価するのはモデルも含めたトータルイメージであり、その結果「このジャケット可愛い!」みたいな評価に繋がって商品が売れていくという流れになる訳ですが、オーディオの世界ではまだまだ単品レベルの評価が主体でインナーもボトムも靴もモデルも一緒で各メーカーのジャケットだけを取っかえ引っかえして何が格好良いとか何がダサイとかを評価するような仕組みが一般的です。ファッションは写真を見て自分のイメージに合うか合わないかひと目見れば分かりますし、そのコーディネートをいちいち評論家にコメントさせることもありませんが、一方オーディオは音を活字化出来ないのは勿論として最終的に評論側がトータルコーディネーションについて論じているのか各機器の個性を単独で評価し切れているのか判然としない部分が多々ありますから分かり難いのはある意味仕方ないことかもしれません。皆さんは最大限にイマジネーションを膨らませ、誌面に書かれている他の機器の構成や評論家の一字一句から機器の良否を判断(夢想)するという非常に複雑且つ曖昧なプロセスを要求しているところがファッション雑誌との最大の違いです。結果深いところまで読み切れずに最終的に自分の感性でなく、評論家が誉めていたか否かという機軸でしか判断できないというのが実態ではないでしょうか。これは我々サイドから見ると非常に残念なことです。 メーカによっては手塩かけた自分の装置をどんな鳴らし方をされているかも分からずに否定的に書かれるリスクは冒したくないとマスコミとの関係を断って自社での試聴イベントや実際音の聴けるショーなどへの出展に特化した展開をしているところもあります。私どもとしては願わくばどこかの雑誌社が我々開発担当者を交え、出来れば入り口から出口まで組み合わせる機器を指定させて頂き、試聴ソースもこちらで用意し、その出音を客観的に識者に評価させるという仕組みが確立できないかなあ、と常々思っています。ただ長きに亘って構築された歴史はなかなか強固で我々としては自分のアンプがタンノイに繋がれるのかJBLに繋がれるのかも分からず、ソースもクラシックなのかロックなのかも知らされずに機器の評価を只待つのみ・・・というのが現実。これは結構辛いものがありますし、実際誌面を見てガッカリしたことも過去何度もあります。 皆さんも出かけるとき、自分で洋服を組み合わせますよね。出来れば私どもも自分がベストと思う組み合わせで、自分がリファレンスとするソースを一番良い音で聴こえる音量で評価して欲しいと思います。そのうえで評論家として各メーカの音に対して思うことを存分に書けばいいと思いますし、私どもとしてもそのような機会を与えられれば絶対に負けない自信があります。メーカ対抗音合戦・・・きっと皆さんもそういうのを読んでみたいに違いないと私は思うのですが・・・。 洋服にもコーディネートが必要であるように、オーディオでも組み合わせによって結果は全く異なったものとなってきます。ジーンズにエナメルの革靴を合わせても変ですしタキシードにスニーカーを合わせる方もいないでしょう・・・オーディオもこれからはトータルコーディネート。その中から皆さん一人一人のお気に入りのブランドやセレクトショップを選ぶべき時が来ているような気がしています。今までのやり方では読者はついて来ないことにメディア側も気付くべきです。 |
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2010,03,07, Sunday
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皆さん、こんばんは。たった3日の「ガイドブックに載っていない中国の旅」が終わりました。一番寝たのは行き帰りの機中という状態で正直なところ体はクタクタでありますが、非常に収穫も大きく、行って良かった・・・心からそう思っています。
今回一番強く感じた事は中国の活気と人々の元気さです。わが国の10倍の人口を擁する中国・・・何でも食べ尽くしてしまうよう「巨大な胃袋」に非常に大きな可能性と魅力を感じながらも、まだまだ秩序化には程遠いカオス(混沌)の中に居る・・・私にはそう見受けられました。好むと好まざるに関わらず、どんどん「次なるメニュー」を出してくる中国。そのまま言われた通りに何でも食べてしまえば直ぐに過食症の肥満状態に陥ってしまうでしょう。いま我々に求められているのは何が必要で何が不要かをきちんと見極める"目"を持つことです。 ことオーディオに限って言っても、ちょっと見、綺麗で値段も安くて・・・でもよくよく調べてみると製品(商品)として認められるクオリティには程遠い、なんてものも実は少なくないのが中国の現状。中にはれっきとした代理店がついていても実際のところ音作りの感性という点において基本的な事すら分かっていない中国ブランドも決して少なくありません。その辺りの本質を見極めもせずに安易に値段だけで買ってしまうと単なる安物買いになってしまうでしょうし、「オーディオってこの程度のものか」という誤解にも繋がりかねません。何でもかんでも良いとはとても言えない・・・下手をすると食あたりを起こしかねないものも沢山あることを知る必要がある今の中国です。 つまり我々にいま求められているのは何が「玉」で何が「石」かを見分ける眼力と感性である訳ですが、昨日行った茶葉のマーケットのように無限とも思える店や品揃えの中から何処を選んで何を選んだら良いのか最初から分かる人が居ないのも事実です。そんな時に一番大切なのは信頼出来る水先案内人。これは中国に限った話ではありません。"この人に任せれば間違いない"だろう・・・と思える人。そんな仲間や先輩が居ることが物事の正否に大きな影響を及ぼすだけでなく、自分にとって望むべき回答までの道のりが何倍,いや何十倍も変わってくるに違いありません。 今回の旅でも色んな所で色んな物を見て来たわけですが、一見して単なる「似て非なる物」も沢山ありました。別の言い方をしてしまえば大半がそうだと言えるかもしれません。そんな"石"の山の中から、今回ホーさんや徐さんという非常にレベルの高い方と出会うことが出来たのも信頼できる方のご縁あればこそ。何事も人と人との繋がりが最も重要であることを今回改めて感じました。今日、香港国際空港に向かう途中、少しの時間ですがマカオに寄った時のこと。観光客目当てのキャッチセールスみたな人たちが沢山いて、粗悪そのもののブランド時計の偽物などを売り歩いている光景を目にしましたが、目の前に出されたものをキチンと見極め、本当に自分にとって必要のないものであれば、臆さず「ぷよぷよ」(不要!不要!)と言う事の大切さも同時に我々には求められているのです。その為には正しい情報と信頼できる仲間が必須です。あらゆる物がイケイケで何でも「やったもの勝ち」的な今の中国が抱える光と影・・・何を必要とし何を不要とするか、その眼力を持つか持たないかは全て此方に委ねられている事だけは間違いありません。 ともあれ忙しいなか、私が出かけることを許してくれバックアップしてくれた会社のスタッフ、そして現地で細やかに気配りしてくれた全ての仲間に心より感謝の気持ちを捧げたいと思います。今度は私が得たものを多くの別の仲間に伝える番・・・そう思っているところです。 |
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2010,03,06, Saturday
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皆さん、こんばんは。今日も新会(シンホイ)のホテルから日記をお送りしておりますが、何となく変なのがメール。受信はスイスイ来るのですが送信がメチャメチャ重い。そういえば前回も前々回もそうだったかもしれませんが、ひょっとしてこれが噂の当局による検閲か・・・なんて思いながら気にせずPCに向かっています。もう明日には帰国する訳で今日が最後の現地日記になりますが、今日は色々と盛りだくさんな一日でしたので写真をたくさん交えてお送りしたいと思います。
![]() 今回お世話になったホテル。豪華楼の名の通り、実に落ち着いた良いホテルです。また何時かシンホイに来ることがあれば是非ここを利用したいと思わせる風情があります。朝7時くらいから地元の人たちが太極拳をやっていました。 ![]() 今日ホーさんの工場へ行く途中で撮ったスナップを何枚かお目にかけます。最初は街行く人々の表情から。オリンピックを境に都市部では一気に近代化が進んだところもたくさんありますが、江門のような地方都市では、まだ以前の佇まいが多分に感じられます。こういう自転車もたくさん見受けられますが・・・ ![]() 都会になるに従って、こういう電動自転車の割合が急激に増えます。免許も要らないようで世代を超えて爆発的に普及しているようでした。 ![]() これも江門市で見つけた、ちょっと懐かしい中国式乗合タクシーです。 ![]() 実際こんな感じで街を走っています。簡単に言えば軽トラの荷台の両側に椅子がついているイメージですね。 ![]() これは日本ではなかなか見られない景色。旧正月の飾りがまだそちこちに残っています。 ![]() 何本か路地を入っていくと舗装もされていない路地の向こうに、地元の人の社交場でもある看板も何もないレストラン(食堂?)を見つけることが出来ます。言うならば町の定食屋さんという感じででしょうか。 ![]() 今日は土曜日。近所の人たちが定食屋さんに集まってトランプに興じています。とてもスローで良い雰囲気でしたので思わず撮らせてもらいました。 ![]() ちょっと歩くとこんな感じのバンブーハウスが沢山あるのも地方都市ならでは。ホーさんの工場もこんな静かな場所にあります。 ![]() ここがホーさんの工場。kitLS3/5Aのふるさとでもあります。典型的な地方の中規模な工場です。 ![]() 早速打ち合わせに入ります。今回の出張のメインテーマである10インチ同軸2ウェイオリジナルユニットの一次試作改善依頼内容の説明と具体的改善方策の検証です。 ![]() 今回ホーさんから提出があった二次試作ユニットの心臓部。磁気系と振動系の拡大写真です。 ![]() これはフェイズプラグを裏返したところ。よく知らないと見過ごしてしまいそうな一枚ですが、このプラグ穴がどう揃っているかは非常に重要な部分。その名の通り位相調整と指向角をこのパーツ一つで全て決めているといっても良いキーパーツですので念入りにチェックしました。 ![]() さらにお見せするのが内蔵されている磁石。勿論アルニコです。高域/低域一体型でテーパをつけた形が特徴的で約15000ガウスを発生させています。今の同軸ユニットは簡略化され高域と低域の磁石を分けているものも多いですが、私どもでは音質最優先でアルニコ一体型を採用しています。 これらの他にも単なる外観上の問題だけでなく、沢山のテーマについて協議しました。次回サンプルについては遅くとも来月には入荷しそうですので、今回抽出した問題点がどのように解消されているかを十分に確認しようと思っております。 これは余談になりますが今日ホーさんの工場を歩いていて見つけたものを幾つかお目にかけましょう。 ![]() ホーさんが現在手掛けているWEの4181ウーハ。そっくりです。 ![]() WE597Aボストウィックツィータです。これは既に日本で売られているかもしれない、ということでした。 ![]() これはLANSING(ALTEC)のウーハのフレームですね。形状だけでなく、見えない部分の素材も勿論音質にも拘るホーさんの情熱を垣間見たような思いです。 ![]() そうそう忘れてはいけません。kitLS3/5Aも順調に準備が進んでいました。今回はお約束通り・・・早ければ今月中にも到着のご報告が出来るかもしれません。ご予約の方はどうぞお楽しみにお待ち頂きたいと思います。 実は今日の打ち合わせは、昨日の流れでAudio SpaceのピーターもABCレコードの徐さん達も一緒に参加してくれた訳ですが、終わってひと息ついていると誰からともなく「ABCのスタジオを見にいかないか」という話になり、車で2時間ほどの広州(ガンズー)に向かうことになりました。仕事柄再生装置を見せてもらう機会は多くありますが、録音やマスタリングの現場を見させて頂くことは少ないので是非!とお願いして早速高速で広州へ向かうことになりました。 その途中で中国でも最大の茶葉のマーケットがあるというので寄ってみました。中国じゅうからありとあらゆる茶葉が集まり全国から買い付けにお客さんが来るそうです。驚くなかれお店の数は実に5000!。いうならば街全体が一つの市場のようなところです。 ![]() これがマーケットの入り口付近。ここから何千というお店が軒を連ねる訳です。 ![]() お店の雰囲気はこんな感じ。 ![]() こんな風に色んなお茶が並んでいて・・・ ![]() 茶器もたくさん。 ![]() 頼めば試飲もさせてくれます。TVなどで観たこともある方もいらっしゃるかもしれませんが、お茶を淹れるのも一つの流れというか作法みたいなものがあって見ているだけでも、その歴史的重みを感じることが出来ました。鉄観音ひとつとっても様々なバリエーションがあり、味わいも日本とはひと味違う感じ。とても貴重な経験をさせて頂きました。 そしてほどなくABCレコードのオフィスに到着です。広州は江門と違って大都会。街の風景も全く違って近代中国の象徴のよう。ABCのスタジオもまさに最先端の技術の粋が結集されている感じでありました。 ![]() ここが目下アジアにおける台風の目とまで言われるようになったABCレコードの入り口看板。 ![]() そしてこれがDSDマスタリングを行なっている証です。否が応にも期待が高まります。 ![]() 先ず徐さんの社長室に案内されました。BGMというよりも第二スタジオという感じもなきにしもありますが、後で紹介するスタジオも含め基本的に全てモニターはGENELEC(フィンランド)のパワードタイプが使われていました。 ![]() ここは目下改装中のスペースを使って暫定で置かれているJBLのWウーハ/ホーンシステム。845PPで鳴らされていました。 ![]() さりげなくWEのポスターが・・・。プロオーディオの関係者でも音に拘っている人はみんなWEが大好きです。今から70年以上も前にあのクオリティを実現させていたことに対する尊敬と揺ぎ無い個性を秘めた音質への賞賛・・・これは国境を越えて同じのようですね。 ![]() そしてここがABCの心臓部。マスタリングスタジオです。ピラミックスというシステムを使いPCMでもDSDでもあらゆるフォーマットに対応したマスタリング環境が目の前にある訳ですが、半日前まではバンブーハウスの中で打ち合わせしていた自分がまるでタイムマシンに乗って30年前の中国から最先端の中国に飛んできたような気分です。よく「現場の音」なんて言葉がありますが44.1kHz/16bitに落とす前のダイナミックレンジの広さ,音のニュアンスの多彩さには舌を巻きました。 ![]() そしてスタジオ内にはSTUDERのA-80が2台。アナログマスターをA/Dして最高の状態で保存しCDにマスタリングする光景はSV-192A/Dのイメージと重なるところが多分にあり、非常に興味を持って見学させて頂きました。 徐さんによれば現在Mark Levinson氏設計による新スタジオも建設中とのことで完成が実に楽しみです。それが出来た頃、是非またお邪魔させて頂きたいなと思いました。 その後、皆で食事して徐さんとお別れし、再びシンホイのホテルに戻ったのが午前1時半。明日は帰途につくため朝も早いので寝ないでこうしてPCに向かっているところです。明日は珠海(ズーハイ)からフェリーで香港を経由してセントレアへ。家に帰るのは多分夜の10時半頃になると思いますが、今回たった3日間の大急ぎ中国旅行で得たものは何だったのかしっかり反芻しながら帰途につきたいと思っています。 |
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2010,03,05, Friday
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皆さん、こんばんは。無事江門市のホテルにつきましてPCに向かっています。今日はとにかく大急ぎで香港についたのが現地時間で13時過ぎ。直ぐにAudio Spaceのメンバーと会って情報交換です。今日の最大のテーマはWE300Bのその後。大変残念ながらWestrexは実質的にペーパーカンパニー化していることがほぼ間違いなく、私同様に彼らも何度となく連絡を取っているが一切反応がないということでした。4年ほど前にAudio Spaceと我々で共同して多額のデポジットを行い、お金だけ渡してモノが入ってこない状態が続いているのは何度かご報告させて頂きましたが、ひょっとしてもう少しで工場が再稼動を始めるのではないか・・・そんな事を思いつつ今日まで待ったものの状況は全く好転していない訳ですので、ここらで一旦腹を決めてrefundの方向で手続きをしようと思っています。この件については本当に残念でなりませんが今後状況の改善が見られない限り止むを得ません。
そして本当かどうか今の時点では何とも分かりませんが、水面下で中国製WE300B製造への道筋がつけられつつある、という噂が流れてきています。当然WE300Bという商標はワールドワイドに登録,保護されている訳ですから幾ら商魂逞しい中国の人が作ろうと思っても出来ることではありません(確信犯としての模造品なら話は別ですが)。今回の話はどうやら権利を持っている本人(つまりはWestrex Companyそのもの)がアメリカでの生産を諦めて中国生産に踏み切ろうとしている予兆なのかしれません。既に具体的にオファが行った工場の名前まで出てきていますので、それなりに具体的な話であるという印象を持っています。WEを愛して止まない真摯なヴィンテージファンからは俄かに信じたくないお話かもしれませんが、何らかの力が作用しているだろうことは間違いないようです。 その後、旺角(Mong Kok)周辺をちょっと車で走りましたが、街は3年前以上に活気付いているように見えました。TVでも全国人民代表大会でGDPが+8.7%の報告がなされたと報道されていましたが、ちょうど80年代後半の東京のイケイケ状態を思い出されるような感じ・・・といえばお分かりになるでしょうか。何でもない普通の人が宅建の資格を取ろうと群がった時期ってありましたよね。今の香港もそんな感じ。とにかく買ってしまえがこっちのもの・・・売る時には高く売れるのが当たり前・・・そんな雰囲気です。ここで何が健全とか不健全を論じても仕方ありませんが、ひとことで言えば「ザ・バブル」。街行く人にも何となくそんなギラギラ感を感じました。 夕方のフェリーに1時間強揺られ、本土に入って車で1時間少しの江門市に入ったのは夜8時半近くになってから。現地のレストランでは仲間達が待っていてくれました。 ![]() ここが今日の夕食をとったレストラン。英語的に言えば「Westlake Restaurant」ということになるでしょうか。観光客は誰も居ない、リアルな中国の「食」を体験してきました。 ![]() こういう風景は結構お馴染みですね。いわゆる「生簀」です。"この魚くれ"と指差すとそのまま調理場へ直行して20分後には美味しい料理に早変わり・・・というシステムですが、この水槽の反対側には・・・ ![]() 分かります?ワニです。一説によると鶏肉のような食感で美味しいらしいですが、こんなケージがズラッと並んでいて中には我々がペットとして愛玩して止まない可愛い小動物も居てちょっと固まってしまいました。昔冗談半分で"中国の人は机と椅子以外の四つ足は全部食べちゃうんだってさ"なんて話を聞いたことがありますが、あながち嘘でもない・・・そんな感じを受けました。 勿論この手のものは戴きませんでしたが、上海のように甘くなく四川のように辛い訳でもなく、程よい味付けで非常に美味しかったです。丸いテーブルを囲んで夜遅くまで中国式ディナーを楽しみました。 ![]() 今回私どものオリジナルユニットを作ってくれているホーさん(左側)。「明日はタフな一日になるよ」と釘を差しておきました。右側はマーク・レヴィンソンが録音監修したDMM(ダイレクト・メタル・マスタリング)シリーズをドイツで作っているABC(Int'l)Recordsのオーナー徐さん。今大規模なレコーディングスタジオを建設中だと仰っていました。 そんな訳で久しぶりの中国初日は完全にChinaパワーに参った!という感じです。皆自信に溢れパワーが漲っているように見受けられました。明日は朝からホーさんの会社で肝心なSPの打ち合わせです。こっちの方はマワシをしっかり取って絶対に寄り切られないようにしなくては!良い報告が出来るようにしっかり頑張りたいと思います。 |

































