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2008,01,26, Saturday
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皆さん、こんばんは。昨日は結局徹夜になってしまい、そのまま今朝は地域の廃品回収に参加。前回から間が空いたこともあり、今回は凄い物量で何度も何度も回収のため担当地域を往復したのと予想以上の寒さが骨身に沁みて相当ヨレヨレになりましたが2時間くらい仮眠して復活。会社に寄ってから目指す愛知県芸術劇場コンサートホールに向け車を走らせました。きっと根津さんは今頃ゲネプロ中の筈。
演目は昨日書いた通りです。「さすらう若者の歌」ではバリトンのクリスティアン・ゲルハーヘルが超注目。ホールでは第九のIさん,タケさんにお会い出来たほか、幸いキット屋のお客さんとも偶然お会いできたりして楽しい雰囲気のうちに開演時間が近づいてきます。 今日は私の大好きな3階席。所謂「天井桟敷」というやつです。ここのホールの良さは響きが良いだけでなくディティールのクリアネスを失っていないこと。その素晴らしさを最初に体験したのは、もう4年半ほど前、同じN響さんの演奏でオール・モーツァアルト・プロを聴いた時でありました。ホールでもオーディオでも追い込みが中途半端ですと響きの要素が多い=細部の再現性(特に高域の直線性)が減退するものですが、このホールはその両者を高い次元で両立している点において稀有な存在です。根津さんによれば札幌のキタラ,名古屋の芸文,そしてもう一ヶ所(忘れました)が「弾いていても一番気持ちの良いホール」なんだそうです。ドライ過ぎても駄目。オーバーレゾナンスでも駄目。頃合が実に微妙でありますが、オーディオ的に言えば高域の鮮度感を殺さず各楽器がどのように演奏に関与しているか分かる明晰性と中低域の解れた響きの厚みが同居した素晴らしいシステムのような存在です。そう巧みなチューニングにとって両者がお互いを犠牲にすることは決してないのです。 先ず最初のマーラー「さすらう若者の歌」ではそのもの悲しげなゲルハーヘルさんの歌の柔らかなニュアンスとオケの緻密で繊細なタッチがドンピシャ。非常に抑制の効いた精巧でシャープな音像でありながら各パートのグラデーションが秀逸で過去聴かせて頂いたN響さんの演奏の中でも私のなかではベストだったと言っていいかもしれません。一方シューベルトの交響曲第8番「グレイト」では曲の冒頭こそクレバーなところも垣間見えましたが、その後一気にブロムシュテットさんの棒のテンションが上がり、終楽章では大きな芸文のコンサートホールが飽和する程のハイエナジーな演奏でした。ともかく弦が忙しい(笑)。そんな中でFl,Obなどがところどころクールに演奏を中和する感じもあってこれも良かったです。 ゲルハーヘルさんが歌の最後の部分でこう歌います。「war alles, alles wieder gut!」(すべてはもとの善きものに!)・・・終演後、根津さんと再会し食事している時にも話し合っていたのですが、日頃わたし達が大変な思いをしながら辛い事や悲しいことに立ち向かっていても、良い音楽を良い音で聴く事でとても救われ今日への感謝,明日への活力が生まれてくる経験を一度や二度はしたことはある筈。生への感謝や命への賛歌であるべき音楽が良いオーディオによって皆さんの「美しい心」を呼び起こしてくれるのだと。 100点満点なんてあり得ない。70点の自分を幸せだと思える為にも音楽やオーディオと良い間合いでいたいですね。どんな人でも必ず心のどこかに持っている、その美しい心を引き出せるような音楽,オーディオとの良い関係を築いていきたいものです。 |