日記カレンダー
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      
<<前月 2010年03月 次月>>
  新しい日記
  検索
Google
店主日記内を検索
  過去の日記
2002年
  ・  5月
  ・  6月
  ・  7月
  ・  8月
  ・  9月
  ・  10月
  ・  11月
  ・  12月
2003年
  ・  1月
  ・  2月
  ・  3月
  ・  4月
  ・  5月
  ・  6月
  ・  7月
  ・  8月
  ・  9月
  ・  10月
  ・  11月
  ・  12月
2004年
  ・  1月
  ・  2月
  ・  3月
  ・  4月
  ・  5月
  ・  6月
  ・  7月
  ・  8月
  ・  9月
  ・  10月
  ・  11月
  ・  12月
2005年
  ・  1月
  ・  2月
  ・  3月
  ・  4月
  ・  5月
  ・  6月
  ・  7月
  ・  8月
  ・  9月
  ・  10月
  ・  11月
  ・  12月
2006年
  ・  1月
  ・  2月
  ・  3月
  ・  4月
  ・  5月
  ・  6月
  ・  7月
  ・  8月
  ・  9月
  ・  10月
  ・  11月
  ・  12月
2007年
  ・  1月
  ・  2月
  ・  3月
  ・  4月
  ・  5月
  ・  6月
  ・  7月
  ・  8月
  ・  9月
  ・  10月
  ・  11月
  ・  12月
2008年
  ・  1月
  ・  2月
  ・  3月
  ・  4月
  ・  5月
  ・  6月
  ・  7月
  ・  8月
  ・  9月
  ・  10月
  ・  11月
  ・  12月
2009年
  ・  1月
  ・  2月
  ・  3月
  ・  4月
  ・  5月
  ・  6月
  ・  7月
  ・  8月
  ・  9月
  ・  10月
  ・  11月
  ・  12月
2010年
  ・  1月
  ・  2月
  ・  3月
  ・  4月
  ・  5月
  ・  6月
  ・  7月
  ・  8月
  ・  9月

















 

特性が教えてくれること
 皆さん、こんばんは。今週末の出張を控え、メインテーマであるオリジナルSPユニットに関する資料のまとめに頑張っているところです。フルレンジ(ネットワークレス)の場合はユニットの裸特性が全てな訳ですが、我々がやろうとしている同軸2ウェイの場合はネットワークもユニットと同じぐらい重要です。幾らエンジンが優秀でもその駆動力を路面に伝える為にはそのエンジンにマッチしたトランスミッションが必要なように、両者がマッチしていなければ決して良いシステムとはなりません。単に静特性だけを追い込んでも良い車もオーディオも出来ません。最終的には自分で運転して(聴いて)「フィール」を確かめることが非常に重要となります。



因みにこのグラフが今回検討課題の一つとなっているネットワークのフィルタ特性です。私どもがベンチマークとしたのが青/赤。対して試作検討によって得られた実測値が黄/緑で示されています。特性的にはほぼほぼ追い込めて来た感じもありますが、まだまだ望む音にはなっていませんので現地のエンジニアと膝詰めで話し合ってこようと思っているところです。ユニット単体については逆に音としてはそこそこ纏まってきているのですが造り込みレベル的に私どもの要求するレベルに遠く達していません。元々このメーカはWEのドライバーやボストウィックツィータの精巧なレプリカも手掛けているところですので技術力はある筈。あとは"その気"にさせられるかどうかが私の今回の最大のミッションになりそうです。アンプ以上にSPはノンリニア領域を含めた定性的部分も含めたものづくりになりますのでメールのやりとりだけでは決して良い物は出来ません。

 ノンリニアという話が出ましたので一つ具体的な例を示してみましょう。市場で評価の高い某2ウェイSPシステムの軸上1mで実測したF特です。



見事にボコボコですよね。ここで注目したいのは2kHz付近のレスポンスです。明らかに大きなディップが形成されているのがわかります。因みに5kHzのレベルと較べると2kHzで8dBほど落ち込んでいるのですが、これが実は意図的に行なわれている事を知る方は少ないと思います。所謂「中域の上を抜く」テクニックです。これは前にも書きましたが、人間の耳が最もうるさいと感じる帯域は2kHz〜4kHz近辺だと言われています。言い換えれば仮に20Hz〜20kHzまで完全にフラットな音が耳に届いていると仮定すると我々の耳は2kHz〜4kHzの帯域が最も盛り上がって聴こえるという訳です。これをSP側でどのように補正(という言い方が適切でなければ"音づくり")して音楽として心地好く聴かせるか・・・というのが実はSPの最大の使命であり、その特徴を決定づけているという訳です。
 実も低域についても同様な事がいえまして、よく20Hzのレスポンスが云々という人がいますが我々の耳が一番"低音感"として感じる帯域は1/24オクターブバンドワイズで言うと63Hz〜90Hz付近です。よく小型フルレンジで「こんなに小さいユニットでよくここまで下が出るもんですなあ」と言われるようなシステムは決して20Hzまでレスポンスがある訳でなく、一番美味しい帯域を上手く聴かせているのです。もっと言えば40Hz以下は急峻に落とした方が低域の明瞭度の対してはプラスに作用することが多く、如何に"フラット神話"が机上あるいはイメージ上の空論であるか、オーディオの何たるかを知れば知るほど分かってきます。つまりSPづくりのポイントは定量的なフラットネスの確保ではなく、如何に「聴感上のフラットネス」を得るかというところにある訳で、そこが難しくもあり、奥深いところでもあります。その点では日本製のSP(やアンプもですが)は海外ブランドのオーディオと比較して余りに生真面目に過ぎる、という感じが否めません。勿論過剰なデフォルメは何のメリットもありませんし、小手先のテクニックで音を作ってもそれが早晩陳腐化する運命にあるのは自明です。特にヨーロッパの永く愛されてきたブランドにおいて守られたきた独自の味付け(ノウハウ)から私どもが学ぶ点は決して少なくありません。


 ところで先週から先週から出荷が始まったSV-192S再入荷分とSV-310EQについてレポートが沢山届いています。そのなかから代表的なものをピックアップしてみました。

先日無事192Sが届きました。
ありがとうございます。
早速、家の〇〇〇とつなぎ替えを行いました。

第一印象は、
「すごい!!ものが違う!!」という一言です。
その証拠に今まで使っていた〇〇〇のふたを開け、
半田ゴテを握り配線と基盤の半田部分を再度チェックしたほどです。
(自作だったのでどこか半田不良があるのでは、と思ったので、、、)
SV192を導入しますますオーディオが楽しくなりました。
ぜひ310EQとMC3手に入れたいです、、
でも先立つものが、、、(涙)
 (E藤さん)



先週の木曜日の夜にSV-310EQが届いてからというもの、
狂ったように音楽を聴いています。
もう何枚聞いたでしょうか、、、メータもベームもフルトベングラーも
熱演してくれます。エバンスもコリアもジャレットもピアノを奏で、
ロリンズもシムスもベーカーも吹きまくり、最高です。
イエスもクリムゾンも名演を繰り広げ、マッカートニーもジョエルも
ジャクソンものっています。
中島みゆきもかぐや姫も大瀧詠一も歌っています。
あらゆる種類の音楽が楽しめます。
本当に有難う御座いました。

そうそう、422Aから274BにSV-310の整流管換えてみましたが、
思った以上の変化に驚きました。
大橋さんの仰った通りです。422Aの芯の太い押し出すような音に
対して274Bの細やかな情報量の多い事。甲乙付けがたい表現力
でした。
ただ、ジャズ、ポップス、ロックも聞きますので、当面は422Aの方が
好ましく感じました。
現在使っているDENON DL-103からもう少し芯の太いカートリッジに
換えるか、あの金属の化け物のようなプレーヤーを復刻出来れば
SV-310EQの整流管に使いたいと思います。
しかし、現状でもアナログレコード、CDに対し圧倒的臨場感ですが、、、、
(カミさんの言うには「何が進歩したん???レコードの方が音ええ
やン!」ですが、、、)

是非又御越下さい。
本当に感動を有難う御座いました。
 (K藤さん)

・・・こうしてみると皆さん結局はそれぞれの装置の"個性"であり"味付け"を楽しんでおられるわけで定量的なフラットネスがどうこう、とは音楽を聴きながら考えてはいない訳です。カタログデータは単なるスペックでしかありません。人間でいえばレントゲン写真をみて相手がどんな人か分からないのと同じです。人間もオーディオも最終的には如何に自分が相手の良いところを引き出してあげられるかどうか・・・つまりそれぞれの個性を良き物として受け容れられるかどうかにかかっているのではないでしょうか。相変わらず「真空管は歪み特性が悪いんじゃないの」なんて口撃してくる人がいますが、我々の耳と心が一体何を受け止めているのか考えてみれば自ずと答えは出るでしょう。上の写真のSPのF特が何を教えているかもう一度よく眺めてみて下さい。

 



店主日記TOP


(c)2007 SUNVALLEY