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2010,07,15, Thursday
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皆さん、こんばんは。今日は午後、ある会社の研修施設の和室への据付を行なってきました。機器のラインナップは去年の宗次ホールさんのデモの時と同じ。樽プリ,樽アンプ,樽シグネチャーという現在私どもで最も人気のある"オール樽"セットです。宗次ホールの時と違うのは樽シグネチャーがver.2になってユニットがDCU-F122Wに変わったことですが、意匠的に和室の雰囲気と調和が良く、自分で言うのもナンですが音が非常に良かったので嬉しくなりました。
以前、日記で書いたでしょうか。殆どの環境においてSPが設計者,開発者の持っているイメージよりも低域がファットに鳴っているという事を。言い換えれば狭小な空間で反射率の高い並行面を持つ我が国の住宅事情では、多くの場合低域でブーミングが起きているという現実です。典型的なのは6畳〜8畳のフローリングのお部屋でオーディオ専用に使っているようなケース。天井高が大体2500mm強しかないこともあって大抵の場合、大きな定在波が出て被った低音になっています。カーペットを敷く,コーナー吸音をする,SPを後ろの壁からなるべく離す,1:1;1セッティングを行なう・・・やり方は色々ありますがナカナカ根本的な対策にはなり得ません。部屋の主は「響きはいいんだけどねえ」と仰るのですが、装置の持つ響きの良否と部屋の残響という違ったパラメータが混同されてしまっているので本当の装置の持ち味を理解頂けていないケースというのも少なからずあったりします。 そんな時、「もし和室をお持ちなら今度暇を見つけて同じ装置で音を聴いてみて下さい。結構印象変わりますよ」なんて申し上げる事があるのですが、実際「こちらの方が良かったかも」という方も多かったりします。「どう違うと感じられましたか」とお尋ねすると「そうですねえ・・・スカッと来るというかヌケが良くなったというか低域が締まったというか・・・」というようなお答えが多いのですが、「実は今の音の方が遥かに装置そのものの音に近くて、ひょっとして今までの音は少なからず"低域肥大"の音だったのかもしれませんよ」と申し上げると「この違いを聴くとその通りかもしれないね」と考え込まれる方も少なくなかったりします。 時々youtubeでご自身のリスニングルームの音を公開されている方がいらっしゃいます。勿論マイクセッティング如何で結果は幾らでも変わるので一概に判定は出来ませんが、多くの場合は低域の回りこみによって音像が滲み、音場が乱れているように聴こえます。その点、和室は畳や障子,襖などで反射係数が下がりますので手軽に良い音を楽しめるのです。和室とオーディオというと何となく似つかわしくない、と抵抗感を感じられる方も多いかもしれませんが意外や意外、オーディオとの親和性は高いのです。 装置の音と部屋の音・・・それぞれが持つキャラクタが重畳して結果として皆さんの耳に音楽が届く訳ですが、いま聴いていらっしゃる音がどちらの影響下にあるのかということは客観的に理解しておくと良いと思います。10:0はあり得ません。8:2でも非常に稀です。出来れば7:3くらいまでは何とか持っていって頂きたい、というのが偽らざる気持ちです。カラオケでエコーをバンバンに効かせていてもそれは本当に歌が上手くなったのと違いますから。 私どもの試聴室へ来られた方が「この部屋は抜群に音が良いね」とよく仰いますが、それは適切に吸音した結果、装置の違いが大変明確に分かるからでしょう。実は部屋の残響成分というものがオーディオにとってが必ずしも味方ではない、ということを今日はもう一度皆さんに考えて頂ければと思った次第です。 明日の20時は・・・もう申し上げる迄もありませんね。第三弾にして最後のTFK PCL86の頒布です。私の予想(期待)では直ぐ売り切れることなく、今回は多少在庫が残るのではないか、と見込んでいます。「TFKが買えるなら一緒に9Tseも欲しいと思っています」という方が大変多く、私どもとしても9Tseの音をもっと多くの方に聴いて頂きたいと思いますので、出来れば少し在庫が残れば"9Tse テレフンケンスペシャル」(球付セット)を仕立てたいとも。いずれにしても今後の入荷は期待出来ないようですので、今までゲットしそびれていた方はご注目下さい。私も画面を見守っています。 |