日記カレンダー
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31
<<前月 2010年07月 次月>>
  新しい日記
  検索
Google
店主日記内を検索
  過去の日記
2002年
  ・  5月
  ・  6月
  ・  7月
  ・  8月
  ・  9月
  ・  10月
  ・  11月
  ・  12月
2003年
  ・  1月
  ・  2月
  ・  3月
  ・  4月
  ・  5月
  ・  6月
  ・  7月
  ・  8月
  ・  9月
  ・  10月
  ・  11月
  ・  12月
2004年
  ・  1月
  ・  2月
  ・  3月
  ・  4月
  ・  5月
  ・  6月
  ・  7月
  ・  8月
  ・  9月
  ・  10月
  ・  11月
  ・  12月
2005年
  ・  1月
  ・  2月
  ・  3月
  ・  4月
  ・  5月
  ・  6月
  ・  7月
  ・  8月
  ・  9月
  ・  10月
  ・  11月
  ・  12月
2006年
  ・  1月
  ・  2月
  ・  3月
  ・  4月
  ・  5月
  ・  6月
  ・  7月
  ・  8月
  ・  9月
  ・  10月
  ・  11月
  ・  12月
2007年
  ・  1月
  ・  2月
  ・  3月
  ・  4月
  ・  5月
  ・  6月
  ・  7月
  ・  8月
  ・  9月
  ・  10月
  ・  11月
  ・  12月
2008年
  ・  1月
  ・  2月
  ・  3月
  ・  4月
  ・  5月
  ・  6月
  ・  7月
  ・  8月
  ・  9月
  ・  10月
  ・  11月
  ・  12月
2009年
  ・  1月
  ・  2月
  ・  3月
  ・  4月
  ・  5月
  ・  6月
  ・  7月
  ・  8月
  ・  9月
  ・  10月
  ・  11月
  ・  12月
2010年
  ・  1月
  ・  2月
  ・  3月
  ・  4月
  ・  5月
  ・  6月
  ・  7月
  ・  8月
  ・  9月

















 

自らとの対話
 皆さん、こんばんは。今日は試聴のお相手半分,演奏会半分の楽しい一日でした。お休みの試聴は2人,3人とグループで試聴に臨まれる方が比較的多く、自ずとワイワイガヤガヤと楽しい雰囲気のなかアッと言う間に2時間過ぎてしまいます。これはこれで結構なことですが、前にも書いた通り試聴というのは単に音を聴くのではなく、それぞれのアンプやSPから奏でられる音と自分との対話ですので、初めての方(経験の浅い方)ほど自分に対する集中力を高める為にも大人数での試聴はお奨めいたしません。ともするとアンプの音でなく、隣の方の感想に引っ張られてご自身の感覚を見失ってしまいますから。
 中には一人で行くのは心細い、素人の自分が丸腰で行ってもアンプを売り付けられるのがオチではないか・・・とお考えになる向きもあるでしょう。それは一度でも此方に来られた事のある方であればお分かりの筈。私どもの試聴室はモノを売る場でなく、真空管アンプの音が、鼓膜を介して脳に与える刺激の心地よさと音楽によっていかにヒトが活性化されるかを体験する場です。いわばとても内省的な営みがそこに在る訳で、単にワイワイガヤガヤ過ごすのは非常に勿体無い気がします。
 昔ジャズ喫茶で私語禁止なんて言う店が多かったのは単にマスターが頑固なだけでなく、やはりお客さん一人一人が音に集中出来るように自然発生的に決められたルールなのでしょう。或る有名なジャズ喫茶のマスターが「大人数で来る客はジャズファンというより観光客。やたらSPやアンプやカートリッジについて尋ね、携帯で写真をパシャパシャとって帰っていく。きっと帰りの車のなかで良かったとか悪かったとか言っているんだろうけど本当に何が残ったんだろうかと思うね。俺は音を聴いてもらって一人600円払ってもらってる積りだから・・・コーヒーはオマケですよ、本音を言うとね」と私に話してくれたことがあります。私どもはお金を頂いていませんがマスターと同じくらい音に関して真剣勝負しているつもりです。

 試聴のお相手が終わり、今度は自分と音楽との対話の為に名古屋へ向かいました。今日は"N響「夏」2010"名古屋公演。会場の雰囲気がいつもと少し違うなあ、と感じていたら恐らくはスポンサー企業に社員さん達なのでしょう、ひょっとすると全部のお客さんの何分の一かはその関連の方だったのかもしれません。「やあどうも!」とか「主人がいつもお世話になっております」・・・なんて一つの社交場化しているような雰囲気でもありました。ただ場の雰囲気がそれで荒れることはなく、非常に良い演奏会であったと思います。
 演目は上のリンクの通りでありますが、何よりもショパンのPコンでソリストを務めたチョ・ソンジンさんがとても素晴らしかった!よく「〇〇の神童」云々などと言われる若い演奏家は、ともすると大袈裟で見栄を切るのは上手くても深みや陰翳感に欠ける印象を残すものですが、ソンジンさんは16歳という若さにも関わらず自分の演奏スタイルを既にお持ちで、まるで大きな海流に身を任せつつ波間を跳ねるトビウオのような軽やかさで、聴衆を完全に掌握していました。偶々私の席の右隣に本公演のマエストロ、マティアス・フスマンさんの奥さまがいらっしゃって休憩時間に少しお話をしたのですが、若きソリストの演奏に大いに満足している様子でした。いずれショパンコンクールにもエントリーして本格的に世界デビューを果たすのでしょう。本当にこれからが楽しみです。

 終演後、根津さんと落ち合って軽く食事をしました。これも演奏会と同じくらい楽しみな恒例行事。一年に1~2度、顔を合わせて近況を報告したりオーディオの事だけでなく自分を取り巻く様々な事を相談する訳ですが、お付き合いが始まってかれこれ10年・・・いつも何らかの発見があり、何らかの啓示を受けているような大切なひと時なのです。大人数での飲み会も楽しいものですが一対一で静かに対話することで見えてくるものが必ずある。今週末は恒例のアイシン定期で二週連続でN響さんの演奏を聴ける僥倖に預かって大変幸せな週末が続きます。

 



店主日記TOP


(c)2007 SUNVALLEY