ジャズ・オーディオの雑記帳
by 6041のS

農薬の話(その2)(2009.9.10)

 野菜の病害虫を防除するために、農薬を使いますが、実際に使うとなると様々な種類の農薬があり、何をどのように使うのか判断に途惑います。そんな時の指針として、この1年間に習得したことを整理する。
 病気対策
 野菜が発病する原因は、ウィルス、細菌、糸状菌(カビ)の3種類である。ウィルスに感染すると、植物はもう治らない。動物には免疫作用があるが植物にはないからである。したがって薬剤が期待できるのは、細菌と糸状菌(カビ)に対してである。現実には糸状菌(カビ)によって引き起こされる病気が多い。
 それぞれの病気に対処する薬剤も、浸透移行性のあるものと、ないものとがある。浸透移行性のある薬剤は予防効果と治療効果のあるものと、治療効果しかないものとがある。浸透移行性のない薬剤は、植物の葉などの表面に付着し、病原菌の侵入を阻止する予防効果しかないものが多い。したがって薬剤を選択する時は、予防効果を期待するのか、治療効果を期待するのか、はっきりと意識する必要がある。
 例えば、雨の多い季節にキュウリに発生するべと病に対して、
 発生が見込まれる時期には;Zボルドーやジマンダイセン水和剤のような予防剤
 発生を認めたら;リドミルMZ水和剤、アミスター20フロアブルのような浸透移行性があり、治療効果が期待できる薬剤の使用が必要である。
 さらに耐性菌の出現しやすい薬剤は連続して使用するのを避け、異なったタイプの薬剤と組み合わせて使用する(ローテーション)などの配慮が必要である。
 害虫対策
 野菜を食害する害虫には、(1)チョウ・ガの仲間、(2)アブラムシの仲間、(3)ダニの仲間、(4)アザミウマの仲間、(5)コガネムシの仲間、(6)ハエの仲間、などに分類され、それぞれによって適用される薬剤が異なるので、適切な選択が必要である。
 さらに薬剤の効果が、(1)接触効果、(2)食毒効果、(3)ガス効果、などの作用に分類され、予防的に用いるのは、食毒効果や持続的ガス効果のあるもの。羽のあるものは食毒効果のあるものが有効性が高い。またダニのように世代交代のサイクルが早いものは抵抗性が付きやすいので、必ず薬剤をローテーションして散布する。
 以上農薬を使用するときの、効果ある選択のポイントについて整理したが、各農薬に記されている使用条件を遵守することはもちろんであるが、病気に対しては抵抗性のある接木苗を使うとか、コンパニオン・プランツを植えるとか、害虫に対しては、防虫ネットによるトンネル掛け栽培、天敵の利用等を考えて、農薬の使用は最小限に抑える努力が必要である。






ターンテーブル、アーム、カートリッジ(2009.9.15)

 今月の12日(土)に久々にオフ会があり、キット屋店主の大橋さんの家に訪問し、タンノイ・オートグラフの奏でる音楽に酔いしれて来ました。この間の経過については、12日の店主日記に書かれています。大橋さんがオートグラフを導入された直後にも音を聞かせていただいておりますが、正直言って、その時は確かにいい音がするな、程度の印象しかありませんでした。同時に聞いたJBLダブル・ウーファーのあまりにもJBLらしからぬ、クラシック音楽の表現が強烈だったことも、オートグラフの印象が薄い理由でもありました。
 それに較べると今回は、パワー・アンプの種類を変えるとオートグラフは様々な表情を見せ、ぼくは、大橋さんが普段使われているSV-86Bとの組み合わせで鳴っている表情が大変印象的で好きでした。コンサートホールの後部座席で聞いているような、全体の見通しもよく、しかもホールトーンをしっかりと含み、刺激音のない柔らかな音色で、音楽につつまれているような、感覚になりました。キット屋の試聴室で聞く、どちらかと言うと端正でフォーカスのしっかりした音楽も好きですが、今回のオートグラフの表現は、もっとリラックスして楽しめました。大橋さんの色々な努力の結果が、このような素晴らしい成果になったのだと思います。
 そんな中で、もう一つぼくの興味を惹いたのが、現在キット屋で開発中のターンテーブルでした。大橋さんが製品評価のために自宅に持ち込んで、色々な条件で検討中のものが置いてありました。アナログ好きのぼくとしては関心を持たずにはいられませんでした。たまたまI瀬さんにリクエストされていた、カートリッジの性能評価用のレコードを1枚持っていたので、無理にお願いして、音だしをお願いしました。それを聞いての第1印象は、LPのトレース能力も高く、大変SN比の高い落ち着いた音でした。まだチューニング中との事で、大いに期待が持てると思いました。

  「ターンテーブル」
1)リムドライブ方式
今ではこの方式で作られる物は殆どないが、EMT930、ガラード301、401など往年の名器はこの方式である。力強い表現力を持っており、ジャズの愛好家に使われている。
トーレンスのTD-124はこの方式とベルトドライブ方式が併用されている。
2)ベルトドライブ方式
現在の高級ターンテーブルの方式は殆どこれである。ヴィンテージ物では、トーレンス125やマイクロのターンテーブル。現在ではノッティンガムに代表される。
3)ダイレクトドライブ方式
往年の日本のターンテーブルは殆どこれであった。テクニクスSP10、ヤマハGT2000などは今でも高価である。

  「トーンアーム」
トーンアームは、以前はユニバーサルタイプが一般的でしたが、現在はシェル一体型のアームが主力です。代表的なSMEも今ではシェル一体型しか製造していません。それと同時にアームを選定するときには、使用するカートリッジとの適性を考慮する必要があります。
SMEの3009(色々なタイプがある)、3012R、オルトフォンRMG-309(オルトフォンの重量カートリッジ向け)などは、一度は使用してみたい代表的なアームである。
現在多く生産されているシェル一体型アームは、ターンテーブルとのセットで販売されていることが多く、単品では入手しにくい。またその多くが現代的な、ハイコンプライアンス、軽針圧カートリッジを意識している。


  「カートリッジ」
カートリッジも往年の名器と言われるものは、MM型、MC型の両方が存在したが、現在のものは圧倒的にMC型が多い。
ぼくが現在ジャズを聞くのに愛用しているのが、テクニクスのEPC-205C Mk2である。


 LPレコードの再生には、ターンテーブル、トーンアーム、カートリッジの組み合わせ(厳密には、使用するカートリッジを決めて、その性能を最も引き出すのに適したトーンアームを選ぶ)で色々な音色が楽しめ、のめり込めば奥の深い世界が広がっている。

 キット屋開発の現代のターンテーブルとトーンアームのセットに大いに期待している。キットまたぼくの楽しみが一つ増えることでしょう。






バリトンサックスの魅力(2007.9.17)

 デューク・エリントン楽団がソフィスティケイテッド・レディイという曲を演奏すると、バリトンサックスを持ったハリー・カーネイが、バスクラリネットを髣髴とさせる独特の低音で演奏する。ライブでは彼の1分におよぶロングトーンがこの曲の売りである。この演奏を魅力的と思うかどうかで、バリトンサックスの好みがわかる。しかし、残念ながらハリー・カーネイの演奏はデューク・エリントン楽団以外ではほとんど聞けない。
 バリトンサックスと言えばジェリー・マリガンが最も有名であるが、その前に、彼に影響を与えたサージ・チャロフを取り上げよう。彼の演奏をぼくは大好きであるが、若くして亡くなったので、あまり多くのアルバムを残していない。キャピトルに残した2枚のアルバムが代表作である。
 Boston Blow-Up 1955 Capitol
 Blue Serge 1956 Capitol
 サージ・チャロフの魅力は、ソフトでメロディアスであり、そこに時々フルトーンで鳴る豪快な中・高音が顔を出す爽快さである。マリガンのような知的な演奏と言うよりも、即興的な表現が魅力である。
 これと対照的なのがペッパー・アダムスである。とにかくゴリゴリと吹きまくる。彼の演奏は、こちらの体調が良くないとなかなか聞く気になれない。バリトンサックス恐ろし、というところである。代表作を1枚上げるとするならば、いつか紹介した、10 to 4 at the Five-Spot 1958 OJCであろう。
 そして最後はジェリー・マリガンである。彼はバリトンサックスと言う楽器を、まるでテナーサックスのようにメロディアスに、そしてソフトな音色で演奏する。しかし彼の演奏の特徴はそれだけでなく、自ら編曲を行い、大変知的である。ぼくにはそれが時々鼻につくことがある。彼には大変多くのアルバムがあり、 初期のチェット・ベイカーの入ったカルテットとか、セロニアス・モンク、スタン・ゲッツ、ベン・ウエブスター、ジョニー・ホッジスなどとの共演盤も興味深いが、最近ぼくが良く聞くのは、ズート・シムズの入った
MAINSTREAM OF JAZZ 1956 Mercuryというアルバムである。日本で人気のあるのはNIGHT LIGHTS 1953 PHILIPSであろう。PRELUDE IN E MINORという曲は特に良く知られている。
 今回改めてバリトンサックスを色々と聴いてみたが、バリトンサックスの魅力は、何といってもその太い男性的な音色であるが、かといってペッパー・アダムスのようにバリバリ吹かれると疲れるし、ソフト一辺倒では物足りない。やはりぼくは、ハリー・カーネイやサージ・チャロフが好きである。













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