ジャズ・オーディオの雑記帳
by 6041のS

JBL2404Hスーパーツイーター(2009.11.23)

 スピーカーユニットは幾らメーカーの仕様書を見ていてもどんな音がするか想像出来ない。やはり実際の音を聞くか、使っているひとの感想を聞かないと判らない。そんな中でぼくはフォステクスとJBLのスーパーツイーターについてはある程度どんな音がするか想像できるようになった。
 スーパーツイーターを既存のユニットに追加するねらいは何かというと、ぼくの場合は、一つはクラシックを聞くときにホールトーンを再現して、空間の奥行きを出したいと思ったときである。もう一つは楽器の高音域の抜けのよさを出したいと思ったときである。最初の目的ではフォステクスのT900Aを使用している。後の目的では、非常に個性的であるJBLの075を使用している。特に075はジャズの演奏におけるシンバルの実態感のある音は唯一のものであり、これを聴くと他の音では物足りなくなってしまうという魔力を秘めている。JBLでもこんな音のするユニットは見当たらないと思う。ぼくは075の音を際立たせる時には、マイルスのプラグドニッケルにおける、俗に言う喧嘩セッションを聞いている。この演奏でのトニー・ウイリアムスのうるさいまでのシンバルワークを聞くには075は最適である。これとは別にKEFのC75にJBLの044Tiを追加して、深夜には音楽を聞いている。これで演奏者がグット間じかに迫ってくるのである。
 そして新たにJBLの2404Hというスーパーツイーターを今回入手した。そしてこれをKEFのC75やJBLのWウーファーシステム、そしてアルテックのA7に取り付けて、音楽がどのように聞こえるか色々試してみた。JBLのWウーファーシステムではやはり075が、圧倒的存在感があり、これを2404Hに変更すると、ジャズがグルーヴィなサウンドでなくなってしまう。KEFのC75では2404Hの個性が前面に出すぎて、それはそれで楽しいが、KEFの音ではなくなってしまう。やはりKEFには044Tiのほうがバランスが良い。ということで今は、2404HはA7と一緒に鳴らしている。
 スーパーツイーターを接続するに当たっては、コンデンサーを組み合わせてカットオフ周波数を変更できるようにして、さらにアッテネーターをかませて、どんなつなぎ方がバランスが良いか確認しているが、KEFのC75では6Kヘルツで2404Hの性格を前面に出したほうが面白いのに対して、アルテックのA7では、802-8Gとバッティングしてしまうので9Kでつないでいる。ジャズを聞くにはこのくらいでよいが、クラシックを聞こうと思うともう少し周波数を上げたほうが良いかもしれない。
 このへんのバランスの調整は、時間をかけて色々なソースを聞きながら、気づいたときに少しずつ調整すれば、落ち着くところに落ち着くだろうし、またそれが楽しみでもある。焦らずに気長にやればよい。






パリの街角(2009.11.29)

 パリに行ったとき、メリディアン・モンパルナスと言うホテルに泊まった。市内の見学には、もっぱら地下鉄を利用した。近くのガイテという駅から乗れば、パリ市内どこにでもこつさえ覚えれば行けた。地下鉄で僕が楽しかったのは、音楽に溢れていたことだった。
 6号線に乗ってエッフェル塔に行ったときには、電車の中でイタリア人と思えるお父さんがギター片手にカンツォーネを歌い、小さな女の子がリズムを取っていた。終わればお嬢ちゃんがお金を集めに来た。コンコルド駅の構内では、ベンチに腰かけてラジカセでリズムを取りながら、若い兄ちゃんがアルトで枯葉を演奏していた。アドリブはいまいちであったが、テーマはなかなか美しかった。モンパルナス駅の構内では、ラテン・クインテットが活躍していた。彼らと友達になれたらパリは最高だったに。もう一つ楽しみが残っている。それはジャズクラブ・サンジェルマンに出かけることである。いつかどうしても実現させたいと思っている。
 パリに興味を持ったついでに、稲葉宏爾著「パリ街角のデザイン」を読み終えた。パリ滞在の著者が、街の屋根とか清掃車、煙突、お墓、落書き、カフェと言った日常的なものを写真に撮り、暮らしてみないと見えてこない視点でエッセイ風にまとめたもので、なかなか面白い。自分の身の回りをフランス人の視点で見渡せば、靴を脱ぐ家、外で洗う風呂、洗濯の仕方、コンビニのシステム、お墓の風景等チョット考えれば面白いものが沢山見えてくる。今度行く時は観光も良いが、日常的なものが見えるともっと嬉しい。






デクスター・ゴードンのこと(2009.11.30)

 デクスター・ゴードンというテナー奏者がいる。彼は映画「ラウンド・ミッドナイト」でディルというジャズマンの役で主演している。映画のストーリーは、パリに在住したピアニスト、バド・パウエルをモデルにしたありふれたものであるが、とぼけたような渋い演技と、テナーの演奏はなかなか味がありそれだけで一見に値する。パリのジャズクラブに自分が浸っているような気分にさえしてくれる。
 映画の中で、ディルがオータム・イン・ニューヨークをリクエストされると、唄の歌詞を忘れたので演奏できないという場面がある。すべてではないと思うが、ジャズマンが演奏するときに歌の歌詞を頭に描きながらインプロバイズするのかと思って、とても印象的であった。
 以前、名古屋のライブハウス「ジャズ・イン・ラブリー」を訪れたときに、大谷さんというピアニストがリーダーのクァルテットが出演していた。彼等のレパートリーがまことにデクスター風である。デクスターの十八番の一つチーズ・ケーキの演奏などテナーのアドリブまでデクスターを彷彿とさせるものであった。こういうものを聴くとデクスター好きの僕としては、もっともっと彼の十八番を聴きたくなり、家に帰ってから「クライ・ミー・ア・リバー」「黒いオルフェ」「オータム・イン・ニューヨーク」などに聞き入ったのだ。

 デクスターのバラードは、スケールが大きくて、聞いていると細かいことにこせこせしない演奏に、こちらも本当にリラックスできるのである。

 明日には、待っていたサンバレーのSV-A2が我が家にやって来る。どこに設置するとか、カートリッジは何を取り付けるとか、色々考えることがあり、雑記帳に頭が廻っていないのである。













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