ジャズ・オーディオの雑記帳
by 6041のS

豊田市農ライフ創生センター修了式(2010.2.26)

 今日は、ぼくが2年間研修に通った、豊田市農ライフ創生センターの修了式があり、市長みずから修了証書を授与してもらいました。
 思い返してみると、2年半前に、勤めていた会社を定年退職して半年ほど、親から引き継いだ農地で野菜作りを始めました。ところが、米作りは小さい頃から親の手伝いをしたりして、感覚があるのですが、野菜については良く判らないことだらけでした。ぼくの畑の隣で、地元の先輩が、背丈よりも大きいサトイモを栽培されたのを見て大変刺激を受け、また近くに農ライフの先輩がいて、お前も勉強せよといわれ、現在に至りました。
 この2年間は、この年になってもまだ知らない事がある、まだ勉強する事がある、という刺激を受けて、本当にわくわくした、楽しい2年間でした
 「植物の成長には、栄養成長と生殖成長があり、稲は栄養成長を停止した後に生殖成長に入るが、ナスやトマトは両者が同時進行するので、そのバランス管理が大切である。肥料に敏感なトマトの栽培の難しさの一つはここにある」と言ったような野菜栽培の基本について1年目に講義と実地指導を受け、2年目には学んだことをベースにした実践栽培で、ナス、トマト、サトイモ、キュウリ、ジャガイモ、ネギ、スイカ、キャベツ、白菜、カリフラワー、ブロッコリー、・・・・色々な物にチャレンジし今までとは違った手ごたえを感じています。もちろんすべてが上手く行ったわけではなく、雑草、病害虫、肥料不足、水不足、等々にも悩まされましたが、それらの経験すべてが私の財産です。
 特に2年目の実践栽培で、一人で野菜を栽培するという経験は大変貴重なものでした。当然順風満帆とは行かず、病害虫に悩まされた時には、その診断技術、農薬の基本的な使い方などを勉強しましたが、挙句の果てには実体顕微鏡までを買い込んでカビの観察をしたり、植物病理学や植物生理学、土壌学の教科書を買い込んでしまいました。ここまでやると本筋からは大きく外れてしまいますが、好奇心で結構楽しんでいます。
 しかし、最大の経験は、指導の講師のもとに栽培した、スイカの甘くて美味しかったことや、ナスやミニトマトが11月まで元気に収穫できたこと、蕎麦や豆腐の美味しかったことなど、栽培した野菜の結果を体験したことだと思っています。そして、地産地消科の素晴らしい11人の仲間の皆さんと知り合ったことです。
 これからは、この財産を有効活用して、これからの人生を楽しみながら、少しは地域に貢献して行きたいと思っています。また、私の趣味であるオーディオとジャズとクラシックの音楽もあわせて楽しんで生きたいと思っています。
 修了してみると、農業は大変奥の深いものだというのが実感です。しかしそれだけにやりがいもあり、楽しさもあります。これはオーディオや音楽についても同じようにいえるのかなと思っています。まだまだやることは多そうです。
 





 オフ会の後でジャズのLPを聞く(2010.2.27)

 今日はキット屋メンバーの7人会によるオフ会がありました。午前中はデカチョウさんの家で、新しく導入されたステントリアンのスピーカーをメイン装置として、クラシックを聞かせてもらいました。中音を中心とした張り出しの良い、とても暖かい音色で、ピアノや室内楽が大変心地よく聞こえます。デカチョウさんの音に一層磨きがかかったようです。
 午後からは第九のIさん宅で、ハーベスのコンパクト7を中心とした構成を、以前お邪魔した時よりもさらに素晴らしくチューニングをされて、ハーベスでは予想もしなかったほどエッジの立った切れ味の良い音を鳴らされ、最初に聞かせてもらったピアノの音には、参加した6人のメンバーが唖然としたほどでした。ここでも色々なクラッシク音楽を聞かせてもらいました。(オフ会の様子については、「キット屋店主のひとりごと」2月27日に紹介されています)不思議なもので、色々なお宅でそれぞれが目指しておられる素晴らしい音楽を聞かせてもらうと、家に帰ってもう一度自分の装置の音を聞きたくなるのです。
 
 たっぷりとクラシックを聞いたので、家ではジャズを聞くことにし、最近中古で入手したLPの中で、あまり聞いていないものを取り上げました。最初はまったく雰囲気の異なるジェリー・マリガンのLP3枚です。
 ・MULLIGAN MEETS MONK
 これはマリガンがセロニアス・モンクと共演したもので、モンクの音楽の雰囲気を良く表現しているが、リズム隊がやや寂しい。
 ・Compadres
 これはマリガンとデーブ・ブルーベックのメキシコでのライブ録音。ラテン調の明るい雰囲気は悪くない。
 ・I Want To Live
 映画のサウンドトラック。無実の罪を訴えながら処刑される女性の物語さながらに、緊張感のある演奏である。
 3枚それぞれが、非常に異なったコンセプトのアルバムで、マリガンの懐の深さが出ている。
 
 
 ・CY TOUFF, HIS OCTET & QUINTET
 バストランペットという、一聴するとトロンボーンの音色のような楽器を演奏するサイ・タフのリーダーアルバム。聴きなれないと妙である。
 ・MODERN JAZZ PERSPECTIVE
 ジャッキー・パリスのスキャットによるヴォーカルが3曲入った珍しいアルバム。若き日のドナルド・バードの輝かしいトランペットも魅力。
 ・JAZZ REUNION
 クラリネットのピー・ウィー・ラッセル、テナーのコールマン・ホーキンスなどが一堂に会した演奏で、中間派的な香りのスルジャズである。
 
 
 ・THE PRESTIGE JAZZ QUARTET
 バイブにテディ・チャールス、ピアノにマル・ウォルドロンなどを起用して、MJQと同じ楽器編成でのPJQの演奏。演奏者が異なると当然のように音楽も異なる。少し地味で根暗である。
 ・EARTHY
 ケニー・バレル、アル・コーン、アート・ファーマーなどの大物アーチストを集めて、プレステッジが録音したジャムセッション盤。
 ・Open Strings
 最近関心が深い、ヨーロッパ・ジャズのバイオリン奏者ジャン・リュック・ポンティのアルバム。適当にアバンギャルドなところが、緊張感があって好きである。
 
 
 以上、普段あまり聞いていなかったアルバムを聞いて見ました。
 





 ひまわり(2010.2.28)

 映画「ひまわり」と聞いて、1970年のイタリア映画を思い出す人は、どの位いるだろうか。第二次世界大戦で引き裂かれた若い夫婦の物語で、ソフィア・ローレン演ずるヒロインが、M・マストロヤンニの演ずる夫が、必ず生きていると信じて、ロシアに探しに行く途中の列車の車窓で、ナチにより多くの人々が埋められた土地が今では、一面にひまわりの咲き誇る畑になっている景色がとても印象的であったことを覚えている。そして戦争によって二人には残酷な運命が待ち受けていた。という反戦を訴えた映画である。そして印象的なひまわりの畑と同時に、バックに流れていたヘンリー・マンシーニによる音楽も印象的であった。
 と、回りくどく映画「ひまわり」の話をしたが、紹介したいのは、坂田明が演奏するアルバム「ひまわり」である。このアルバムが制作された経緯は、プロデューサーの鎌田實さん(JFC(日本チェルノブイリ連帯基金)・医師)の言葉によると、
 「坂田明さんと昨秋(2005年)、チェルノブイリを旅した。甲状腺がんや小児白血病と闘っている放射能の汚染地へ今まで約6億円のお薬と80回の医師団を送ってきました。
 …音楽も届けてあげたかった。坂田明のサックスが、汚染大地の病院にひびいた。「ひまわり」がすごかった。いつになく静かに、時にはうなるように、沈黙の大地を汚したことを怒り、そして静かに祈った。このテイストのアルバムをつくろうと思った。優しい癒しとかオレはダメと言っていた坂田さんが重い腰をあげてくれました。
 戦争や放射能汚染に傷ついた子どもたちの命を支え、環境や平和を守る活動をしているJFC(日本チェルノブイリ連帯基金)やJIM-NET(日本・イラク・メディカルネットワーク)を通して、すべての利益は子どもたちのいのちを支えるために使われます。
 「がんばらなくていいよ」が口グセの田舎医者ですが、今回は、あきらめないで、いいCDがプロデュースできたと思います。ホッとしています。」
 と言うことのようです。収録されている曲は、1.「ひまわり」(ヘンリー・マンシーニ) 2.「見上げてごらん夜の星を」(いずみたく) 3.「ウェディング・マーチ」(坂田明) 4.「遠くへ行きたい」(中村八大) 5.「死んだ男の残したものは」(武満徹) 6.「早春賦」(中田章) 7.「水母」(坂田明) おまけ「G線上のアリア」(ヨハン・セバスチャン・バッハ) の8曲である。
 チェルノブイリの子供たちに聞かせた曲というだけあって、アヴァンギャルドな坂田明のイメージを一新してしまうような、全曲が癒しの音楽である。それでもジャズである。
 第2段として、坂田明の演奏する「おむすび」というアルバムが、がんばらないレーベルより発売されている。おむすびというタイトルは、42歳のお母さんが進行がんと闘いながら、最後となった外泊で、大好きな家に帰ると、子どものためにおむすびのお弁当を作った、という鎌田氏の病院であったエピソードに感動した、坂田明の作曲したタイトル曲による。こちらのCDの利益も「ひまわり」の時と同じように使われるようです。
 ぼくはまだこちらのCDは聞いていないので、入手しようと思っている。
 











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