ジャズ・オーディオの雑記帳
by 6041のS

「6041のS 歌曲を聴く」に挑戦 (2010.9.1)

 例によって、中古の格安LPを探しに行ったら、クラシックのLPが50枚くらいありました。以前ならこの中より好きなものを選んで購入していましたが、今回は手ごろな枚数でもありすべて買ってきました。その中に今までだったら手を出さない歌曲のアルバムがありました。せっかくの機会なので聞いて見ることにしました。
 まず歌っている歌手がどういう人か知らないので、ニーナ・ドルリアクを除いて、すべてWikipediaに紹介されている記事を引用しておきました。
 
 ★サザーランド/わが母の教えたまいし歌、LONDON 1972
 ジョーン・サザーランド(Joan Sutherland, 1926年11月7日)は、オーストラリア・シドニー郊外出身のソプラノ歌手。彼女は1959年にコヴェント・ガーデンでドニゼッティのオペラ『ランメルモールのルチア』のタイトル・ロールを歌い(指揮はトゥリオ・セラフィン)、驚異的な大成功を収めたのである。その理由は、マリア・カラスとは異なり、高音域から低音域まで力強く、かつむらのない美しい声で困難な装飾歌唱を軽々と歌いきったことにある(それゆえに彼女は同郷の先人になぞらえて「ネリー・メルバの再来」と謳われる事となる)。そしてこの大成功を機に、1961年にはメトロポリタン歌劇場、ミラノ・スカラ座でもルチアを歌い、これを皮切りにベルカント・オペラ復活に自信を持つことになる。
 ★ミレルラ・フレーニ/わが母の教え給いし歌、LONDON 1980
 ミレッラ・フレーニ(Mirella Freni, 1935年2月27日)は、イタリアのオペラ歌手(ソプラノ)で、若々しい声質と優れた演技力で評価が高い。彼女のレパートリーは約40ほどの役柄からなり、主にヴェルディとプッチーニを中心にしているが、チャイコフスキーの『エフゲニー・オネーギン』のタチヤーナも含む。フレーニはブルガリアのバス歌手ニコライ・ギャウロフと結婚しており、二人はしばしば舞台およびレコード録音で共演している。
 ★エマ・カークビーの肖像、L'OISEAU-LYRE 1982
 キャロリン・エマ・カークビー(Carolyn Emma Kirkby、1949年2月26日)はイギリスのソプラノ歌手。父親は有名なイギリス海軍の将校ジェフリー・ジョン・カークビーである。
 オックスフォード大学で古典を学んだ後、初めは英語教師として活動するかたわら、合唱団のメンバーとして演奏活動を開始。その後1969年に、リュート奏者のアントニー・ルーリーらと共に、ルネサンス以降の音楽を専門とする「コンソート・オブ・ミュージック」を創設。名実ともに古楽界における女性歌手の第一人者であり、端整で透明感ある独特な美声と、ノン・ヴィブラート唱法によって、「天使の声」と呼ばれて親しまれた。
 
 ★テバルディ/ザ・グレート・プリマ・ドンナ、LONDON
 レナータ・テバルディ(Renata Ersilia Clotilde Tebaldi, 1922年2月1日 - 2004年12月19日)は、イタリアのオペラ歌手(ソプラノ)。1950年代から1960年代にかけてのミラノ・スカラ座の黄金期に活躍し、20世紀後半におけるイタリア・オペラの代表的な歌手と見なされている。
 イタリアのペーザロに生まれ、パルマのアリゴ・ボーイト音楽院でカルメン・メリスに学ぶ。1944年ロヴィーゴ劇場でボーイトの『メフィストーフェレ』のエレーナを歌いデビューした。1946年5月11日、戦災で破壊されたスカラ座の再開記念コンサートにおいてオーディションに応募、このとき大指揮者アルトゥーロ・トスカニーニに認められ、24歳の若さでデビューし好評を博す。これによりエレーナ(同上)、ミミ(『ボエーム』などで出演の機会を得て成功を収める。その後イタリアだけでなく欧米各地のオペラ劇場に招かれ、歌手としての地位を揺るぎ無いものにした。
 ★クリスタ・ルートヴィヒ/シューベルト歌曲集、DG 1973
 クリスタ・ルートヴィヒ(Christa Ludwig, 1928年3月16日)はドイツの声楽家、メゾソプラノ歌手。ベルリン生まれ。オペラ、歌曲ともに評価が高い。
 父母ともに歌手であり、母から声楽を学んだという。フランクフルト大学に入学し、1946年にフランクフルトでオペレッタ『こうもり』のオルロフスキー公爵を歌いデビュー後、1954年からハノーファー国立歌劇場に属した。その後、1955年にウィーン国立歌劇場の総監督だったカール・ベームに認められたため、ウィーン国立歌劇場の一員となり、世界的に活躍の場を広げ、1962年にはオーストリア宮廷歌手の称号を受けた。
 ★ニーナ・ドルリアク/グリンカ歌曲集(リヒテルの芸術12巻)、JVC
 リヒテル(Sviatoslav Richter, 1915-1997)夫人のニーナ・ドルリアク(Nina Dorlyak, 1908)はソプラノ歌手であり、しばしばリヒテルの伴奏で歌曲を歌い録音しているが、これもその1枚である。
 
 で、歌曲を聴いた感想はどうですかだって?
 ジョーン・サザーランドがアルバム「わが母の教えたまいし歌」の中で、ソルヴェーグの歌というのを歌っています。ぼくはこの歌が好きで、とくに秋吉敏子が1978年に録音したアルバムFinesseに入っている、ピアノトリオで演奏するソルヴェーグの歌が好きで、よく聞いたものです。
 今回もジョーン・サザーランドの歌を何回も聞いてみました。そして思いました。このソルヴェーグの歌の名唱といわれるのは誰の歌か調べて、これらのひとの歌うソルヴェーグの歌を聞き較べれば、歌手の歌い方の違いとか、何かが分かり、感想が表現できるのではないかと。
 さっそくネットで調べるとバーバラ・ボニー、エリー・アーメリング、ルチア・ポップなどの名前が出てきます。これを手がかりにYou-Tubeで3人の歌うソルヴェーグの歌を繰り返し聞いて見ました。
 サザーランドを含めこの4人は、ぼくでも名前を知っている、名だたるソプラノ歌手です。でもぼくには、正直言って明確な違いが分かりません。もちろん検事の耳で聞けば、声の質とか、歌い方が明るいかとか、ドラマチックといった差は分かるのですが、おお!これはすごい、といって感動する物差しの準備がこちらに無いのです。
 歌曲を聴いた感想をコメントするには、誰かの助けがなければ10年くらいかかりそうに思いました。
 やっぱり、秋吉敏子のFinesseでソルヴェイグの歌を聞いていたほうがリラックスでき、感動があります。それから、You-Tubeで見つけた、平原綾香さんの歌うソルヴェーグの歌も、なかなか良いと思いました。
 





コンサート・ホール・ソサエティのLP(2010.9.7)

 ぼくがまだ中学生の頃、近所に少し年上のラジオ好きの男性がいました。ラジオの製作という雑誌を買っては、パーツを集め、並3とか5球スーパーとかいうラジオを組み立てていました。もちろんぼくも多少は影響を受けました。そのKさんはクラシックの音楽も好きで、世界最大のレコード・クラブといわれたコンサート・ホール・ソサエティの会員となり、LPを買っていました。当時LPが2000円くらいの時にここのLPはモノーラルで1150円、ステレオで1350円と割安でした。でもその頃のぼくはジャズに夢中であり、クラシックにあまり興味はありませんでした。
 それが昨日、名古屋のハードオフのジャンクコーナーに、コンサート・ホール・ソサエティのLPが何枚か置いてありました。誰か会員であった人が手放したものと思われます。その中から18枚ばかり買ってきました。そしてなんとなく手元に集まったLPを数えてみると、今日の分を含めて25枚となりました。ステレオ盤は半分しかありません。それでもこれだけあるので、改めて一通り聞いてみる事にしました。
番号 タイトル 指揮 楽団 備考
2025 J・シュトラウス・ジプシー男爵抜粋 W・ゲール チューリヒ放送響 M
2124 ベートーベンVIコン・パリアキン A・クランハルス フランクフルト放送響 M
2156 チャイコフスキー・白鳥の湖・眠れる W・ゲール ローマ歌劇場OR S
2156 チャイコフスキー・白鳥の湖・眠れる W・ゲール ローマ歌劇場OR M
2160 キャビアをそしてヴァイオリンを ジュラ・コカー パリ・モンセニョール・ジプシーOR S
2186 J・シュトラウス・ワルツとポルカ スワロフスキー ウィーン国立歌劇場管 M
2189 リスト・ハンガリー狂詩曲1,2,3,6 スワロフスキー ウィーン国立歌劇場管 S
2214 メンデルスゾーン・真夏の夜の夢 C・シューリヒト バイエルン放送響 S
2214 メンデルスゾーン・真夏の夜の夢 C・シューリヒト バイエルン放送響(フランス盤) S
2223 ショパン・Pリサイタル V・ペルルミュテール   S
2233 ドボルザーク・スラブ舞曲集 P・クレッキー フランス国立放送管 M
2271 J・シュトラウス名曲集 J・クリップス ウィーン音楽祭管 S
2273 リストの饗宴 ベラ・シキ   M
2276 R・コルサコフ・シェラザード オッテルロー ウィーン音楽祭管 M
2277 グリーク・ペール・ギュント組曲 J・F・リボリ ウィーン音楽祭管 M
2279 ブラームス・ハンガリー舞曲 D・ジョセフォヴィッツ ウィーン音楽祭管 S
2285 ベートーベン・Pコン3番・クラウス デザルッアンス ウィーン国立歌劇場管 M
2308 ストラヴィンスキー・ペトルーシュカ A・ドラティ ミネアポリス響 S
2324 ストラヴィンスキー・春の祭典他 P・ブーレーズ フランス国立放送管 M
2356 名曲の旅・フルニエとともに J・M・オーベルソン コンセール・ド・パリ管 S
2382 モーツァルト・シューマン・ヴォルフ I・ゼーフリート リートの夕べ M
2441 ベルリオーズ・魅惑の序曲集 スワロフスキー ウィーン国立歌劇場管 S
2444 ショパン・バラード他 ニキタ・マガロフ   M
2495 ビゼー・交響曲1番、子供の遊び C・ミュンシュ フランス国立放送管 M
2710 ストラヴィンスキー・火の鳥 L・マゼール フランス国立放送管 S
 三分の一ほどを聞いてみての、ありきたりのコメントを思いつくままに書き連ねると、
 今回入手した盤はほとんどにカビが発生し、そのままではかなりのプチ、プチ音が発生する。すべての盤を水洗いした。これで外見上はかなりきれいになった。分かりやすいのは2枚ある盤の比較である。チャイコフスキーの白鳥の湖、W・ゲール指揮・ローマ歌劇場OR(2156)これはステレオ盤とモノーラル盤である。やはりこの手の音楽はステレオで聴くとグッと華やかに聞こえる。次がメンデルスゾーンの真夏の夜の夢、C・シューリヒト指揮・バイエルン放送響(2214)これは国内盤とフランス盤であるが、僅かにフランス盤のほうがメリハリがはっきりしている。
 初めて聞いたのがビゼーの交響曲第1番です。C・ミュンシュ指揮、フランス国立放送管(2495)で、リズミカルで、明るくたくましい曲です。それからストラヴィンスキーの春の祭典他、P・ブーレーズ指揮・フランス国立放送管(2324)これは若きブーレーズの大変小気味の良い演奏です。同じように、ストラヴィンスキーのペトルーシュカ、A・ドラティ指揮・ミネアポリス響(2308)これもドラティのさっそうとした演奏です。
 それにしても、このコンサート・ホール・ソサエティのLPの音は独特である。カサカサとして、響きというか、潤いというか、そういうものが少なくて、音の帯域を無理に延ばしたところがなく、したがって各楽器の音は明瞭に聞こえるが、非常に素朴な音である。
 現代の音に慣れた耳には、最初違和感があるが、慣れてくると、これはこれで自然な音に聞こえてくるから不思議である。
 もちろんすべてのコンサート・ホール・ソサエティのLPがこうだと断言するほど、聞き込んだわけではないので、とりあえずの・ありきたりのコメントである。
 





ワーグナーの音楽との出会い(2010.9.10)

 コンサート・ホール・ソサエティのLPをまとめ買いした時に、他にも興味のあるLPを何枚か購入した。その中にオットー・クレンペラーによるワーグナー管弦楽集が入っていた。多分ジャケ買いしたのである。
 「ワーグナー Vol.3」クレンペラー/フィルハーモニア管弦楽団
 「ラインの黄金」より「神々のワルハラ城への入場」
 「ワルキューレ」より「ワルキューレの騎行」
 「ジークフリート」より「森のささやき」
 「神々のたそがれ」より「ジークフリートのラインの旅」
 「タンホイザー」第3幕の前奏曲
 「パルシファル」第1幕の前奏曲
 ワーグナーの管弦楽については、ショルティ、カラヤン、クナーパブッシュ、フルトヴェングラー、セルなどの録音したLPを持っているが、このクレンペラーの音楽は何とスケールの大きいことか。しかもクナーパブッシュがドラマチックにスケール感を出しているのに対して、クレンペラーは自然体でしかもスケール感を出しているようだ。
 ワーグナーといえばショルティの「ワルキューレの騎行」がオーディオ的に面白い、という程度の認識だったが、五味康祐の「五味康祐 オーディオ遍歴」を読んで、彼が「指輪」を録音するために38デッキで悪戦苦闘しているところから、ワーグナーに興味を持ち、あるときNHKの教育テレビで放映した「指輪」を4日間見たのである。この体験からスタートした。なぜかこのときの「ワルキューレ」だけがビデオに録音されて残っている。
 ワーグナー「ワルキューレ」ヴォルフガング・サヴァリッシュ指揮 バイエルン国立歌劇場
 ニコラウス・レーンホフ演出 1989年11月NHKからVHS録画
 ブリュンヒルデ= ヒルデガルト・ベーレンス
 ヴォータン=== ロバート・ヘイル
 ジークリンデ== ユリア・ヴァラディ
 今年になってまたNHKで「ワルキューレ」が放映され、なんとなく最後まで見ていました。でもぼくが何回もテレビで見ているのは「ニュルンベルグのマイスタージンガー」です。これも最初に見た時の映像がビデオに残っています。
 ワークナー「ニュルンベルグのマイスタージンガー」フリューベック・デ・ブルゴス指揮/ベルリン・ドイツ・オペラ
 フリードリッヒ演出 1995年12月NHKからVHS録画
 ワーグナーの音楽を聴くといっても、物語の展開を楽しむとか、演出に興味を示すとかいう程度であって、例によって、登場する歌手の良し悪しといったことに関してはまったく分からないのである。
 しかしこのクレンペラーの演奏は素晴らしいと思う。もう一度手元にあるワークナーの音楽を色々聞き比べてみよう。
 8月の連日の猛暑の中で、ナス、トマト、サトイモなどの手入れで少々ばて気味となり、今週は手抜きをして、LPの蒐集に走り、クラシックの話となりました。でも大根、白菜、キャベツなど秋・冬野菜の準備をしないといけません。熱中症にならないよう気をつけて頑張らなくてはと思っています。
   
   











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