ジャズ・オーディオの雑記帳
by 6041のS

11月の野菜畑(2010.11.16)

 11月の野菜畑のメインはタマネギの植え付けです。20日頃に晩生を植えつけます。早いと塔立ちしやすいからです。早生はこれより10日くらい早く植えます。この日程から逆算してほ場準備を2週間前に、元肥を1週間前に準備します。ぼくも早生を2種類すでに植え付けを行いました。
 <元肥>    10a当り
 苦土石灰    120Kg
 ヨウリン      50Kg
 たまねぎ化成  120Kg
 畝幅は70cm、通路は50cmとし、たまねぎの植え付け間隔は15cmとし、穴の開いた黒マルチを使用します。マルチの使用ありとなしでは、生育に大きな差が出ます。マルチを使用するときは、追肥はIB化成を株元に2〜3個を月1回、3月まで施します。
 たまねぎ以外に、ほうれん草を播種します。ぼくは日本ほうれん草とか次郎丸といった東洋種を使用します。今種まきをするのは、生育期に冬の霜に当てて甘くなった、ほうれん草を収穫したいからです。このときに東洋種を使うと特に甘さが増します。ほうれん草は酸性土壌を極端に嫌うので、播種の前に石灰で土壌をしっかりと中和する必要があります。これを怠るとほうれん草は育ちません。この時期にべと病が発生する事があるので、これも要注意です。
 秋・冬のキャベツは9月に植え付けを行い、今は収穫の時期を迎えていますが、春キャベツは今の時期に植え付けを行います。来年の春に収穫できる春キャベツは、甘くて柔らかく、サラダで食べるには本当に美味しいキャベツです。9月と違って、今の時期に植えるので青虫(モンシロチョウの幼虫)の心配は少ないのですが、春先に球にならずに塔立ちしないよう注意が必要です。
 <元肥>    10a当り
 苦土石灰    120Kg
 ヨウリン      50Kg
 野菜いきいき  50Kg
 IB化成     100Kg
 上の写真は、上がたまねぎの植え付け、真ん中が葉大根、下がほうれん草の状況です。
 下の写真は、左から白菜、大根、ブロッコリーとキャベツ、紅菜苔と菜花の状況です。大根とキャベツについてはすでに収穫が始まっています。白菜は玉ができかかっています。ブロッコリーはもう少し時間がかかります。紅菜苔と菜花は寒くなると塔立ちして花が咲きますが、その部分を収穫します。
 写真は有りませんが、ニラも今柔らかい葉が収穫できます。ネギは越津ネギとやぐらネギというめずらしいネギを植えています。それとサトイモも少し残っています。以上がぼくの11月の野菜畑の様子ですが、これからでもビニールのトンネル栽培をすれば、小松菜などの栽培が可能ですのでチャレンジしてみようかなと思っています。
 失敗を繰り返しながらも、少しずつスキルアップしていけば良いかなと思っています。
 
 




「ビッグバン宇宙論 上・下」サイモン・シン著(2010.11.20)

 ブックオフで何気なく目に留まり、読み始めたら面白くて、最後まで一気に読んだのが、「ビッグバン宇宙論 上・下」サイモン・シン著、新潮社である。著者のサイモン・シンはインド系イギリスの科学者でジャーナリスト。この本を書く前に「フェルマーの最終定理‐ピュタゴラスに始まり、ワイルズが証明するまで」や「暗号解読‐ロゼッタストーンから量子暗号まで」といった本を書き、いずれも日本語で出版されているようである。
 このビッグバン宇宙論に書かれているのは、紀元前600年の中国の創世神話から、ビッグバン宇宙論までの、人間の宇宙に対する科学史が非常にビビッドに語られている。
科学というのは、理論があり、それが観測や実験によって実証されなければ本物ではない。多くの場合、新しい理論が提唱されると、実験・観測によって不備が指摘され、新しい考えで補強される、という過程を経て発展していくが、時としてパラダイムシフトが起きて、今までの考えを否定しなければならない事が起きる。たとえば台地は水平であると思っていたのが、台地は丸いということが分かった時、あるいは天動説が地動説に替わった時、また宇宙は永遠(定常宇宙)と考えていたのがビッグバンモデルが提唱された時。
 こういう時、新しい考えが世間一般だけでなく、科学者の間でもすんなりと理解されることはほとんどない。そういう考えを提唱する人間は狂人か変人のように思われる事が多いのである。新しい理論が受け入れられるためには、提案した側が実証しなければ、多くの権威者と言われる科学者は受け入れないのである。今日でもビッグバン宇宙論を受け入れない科学者もいるのである。それは今でもダーウィンの進化論を認めない人々がいることからも、驚くに値しない事かもしれないが。
 また世紀の大発見というものは、何年も、時には何十年もの苦労の末に発見されるが、一方では予期せぬ幸運に見舞われてあっさりと発見されることもある。
 その例として、宇宙マイクロ波背景放射を発見したベル研究所のペンジアスとウィルソンの例が紹介されている。二人は電波望遠鏡で観測をするに当り、発生しているノイズを徹底的に解析して減少させようと努力した。その中でどうしても分からないノイズが残った。それはどうも地球のものではなく宇宙から飛んできたもののようであった。二人は事あるごとにこのことを多くの科学者に相談した。ある時この話をMITのバーナード・バークに話をした。この話を聞いてバークは宇宙マイクロ波背景放射を理論的に予測したプリンストン大学のロバート・ディックとジェイムス・ピープルズに話した。この二人から送られてきた論文を読んでペンジアスとウィルソンは自分達の観測したノイズの価値を理解したのである。1965年の事である。
 この話を通して理解できることは、予期せぬ幸運に恵まれるためには、他の人たちであれば、理解できぬノイズがあったとしても、それが実用上問題にならないレベルであれば追求を止めてしまうのに、二人は粘り強く追求したこと。自分たちに協力して相談できる有能な理解者が回りにいたこと、などが挙げられる。同じようなことはペニシリンを発見したフレミングにも言える。多くの細菌の培養中に一つのサンプルにカビが発生し、培養が失敗した時に、普通であれば捨て去ってしまうところを、しぶとく観察し、このカビが細菌の増殖を抑える事ができるのを発見したのである。
 次の写真は2003年にWMAP衛星が観測した宇宙マイクロ波背景放射の10万分の1の揺らぎを可視化したものである。
 
 ビッグバン宇宙論で、宇宙が均一であれば宇宙は水素とヘリウムが存在するだけの空間であり、現在の宇宙のような銀河が存在したり、多種多様な元素が発生することはなかった。その為には何らかの不均一さ(ゆらぎ)がなければならない。不均一の部分があれば、重力によりそれがさらに拡大し現在のダイナミックな宇宙が説明できるのである。
 現在の宇宙はビッグバンから137億年経っていると計算されているが、ビッグバンから30万年経ったときに宇宙の温度は3千度に下がり安定な原子ができた。その前はプラズマ状態で、原子核と電子がばらばらな状態であった。こういう中では光はプラズマの中に閉じ込められてしまう。丁度霧の中での自動車のヘッドライトは、水滴に光が散乱されて前が見えないように。それが原子核と電子の結合により靄が晴れると、光は自由に宇宙を進めるようになる。その光が宇宙の膨張により波長が長くなり、今では1ミリメートルのマイクロ波となって観測されるはずだと予測され、それをベル研究所のペンジアスとウィルソンが発見したのである。
 その宇宙マイクロ波背景放射の強度をさらに精度アップして観測し、ついに10万分の1の揺らぎを観測したのが1992年の宇宙背景放射探査衛星COBIである。これによりビッグバンモデルの証明という難事業が終わったのである。この精度をさらに上げたのが上記の写真である。
 この本を読んで思うのは、人間の知的活動の有り様と、その限界について多くの示唆を感じる事ができる。好奇心と粘り強さ、そして思考の柔軟さをなくさないようにして、自分とは対称的な多くの友人を持てれば幸せである。
 この著者の他の本も機会があれば読んでみたいと思う。
 
 




アート・ペッパー「Unreleased Art」(2010.11.23)

 ぼくはアート・ペッパーのファンであるが、残念ながら今までこのUnreleased Artと名売ったCDのシリーズの発売を知らなかったのである。現在Vol.1〜5までの10枚のCDが発売されている。ぼくは、まだVol.4と5の4枚のCDしか聞いていないが、概要を紹介する。
 ・Art Pepper : Unreleased Art Vol. 1、2Disk Set
 1981年11月22日、網走市民会館での最後の来日公演の貴重な記録。
 ・Art Pepper : Unreleased Art Vol. 2、1Disk
 1982年5月30日、アート・ペッパー最後の録音となったクールジャズ・フェスティバルでのライブ。亡くなる16日前の演奏。
 ・Art Pepper : Unreleased Art Vol. 3、2Disk Set
 1981年5月14日、英・クロイドン、Fairfield Hallでのライブ演奏。
 ・Art Pepper : Unreleased Art Vol. 4、3 Disk Set
 Disk1は主にウェスト・コースト時代の演奏。
 Disk2は主にリハーサル音源を集めたもの。
 Disk3は聞いていません。
 ・Art Pepper : Unreleased Art Vol. 5、2 Disk Set
 1981年5月25日、ドイツはシュトゥットガルトにおけるライブ演奏。
 
 
 
 この10枚のCDは、アートの未亡人であるローリー・ペッパーが主催するレーベル、Widow's Taste Recordsから"Unreleased Art"シリーズとして出されたものである。Vol. 2以外のライブの音源は、1978年から81年まで活動したペッパーのカルテット(Art Pepper(as),Milcho Leviev(p), Bob Magnusson(b), Carl Burnett(g))でのライブ活動での未発表音源である。Vol. 4はリハーサル音源などを含む貴重なもの。
 いずれもアート・ペッパーのファンには見逃せないと思う。
 
   











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