ジャズ・オーディオの雑記帳
by 6041のS

知立在住のピアニスト・霜浦陽子さん(2011.5.10)

 ぼくがよく行くジャズ喫茶「グッド・ベイト」で、霜浦陽子さんに時々出会います。霜浦さんはプロのクラシックのピアニストで、日本全国に出かけては演奏会を行っています。そんな霜浦さんが「グッド・ベイト」にやって来るのは、長い海外生活を終えて近くに住まわれるようになったのと、ジャズピアノに興味を示したからです。今ではお客さんのいない時に、マスターのドラムに合わせてピアノでジャズを演奏します。それをぼくは時々聞かせてもらっています。
 霜浦陽子さんの経歴は、「4歳よりピアノを始め、1983年に渡英。ロンドンのパーセル音楽院卒業後、ギルドホール音楽院ソロ演奏家コース専攻。1989年、コンサート・リサイタル・ディプロマに最優秀の成績で合格。ヨーロッパ・ヤマハ・音楽教育振興財団の奨学金を受け、ミュンヘンのネイガウス・アカデミーにて研鑽を積む。
 イタリアのマルサラ国際コンクール、パルマドーロ国際コンクール、ベッリーニ国際コンクール、パリのクロード・カーン国際コンクールに入賞。ポーランドのヨーロピアン・モーツアルト・アカデミーで室内楽を専攻。ワルシャワ、プラハなど東欧各地の音楽祭に参加。これまでに、宗施月子、ベンジャミン・カブラン、ニーナ・セレダ、アンジェイ・エステルハージ、ヴェラ・ゴルノスタエヴァ、スヴェトラ・プロティッチ、の各氏に師事。
 ソロ、声楽伴奏、室内楽と幅広い演奏活動の他、レッスン通訳も行う。ヤマハマスタークラスの講師を経て現在は昭和音楽大学非常勤講師として、ピアノアートアカデミーで後進の指導にもあたっている」というものです。
 先日霜浦さんに「グッド・ベイト」で会った時に、東関東大震災の影響で、東の方の演奏会が中止になり、今度8月頃に知立でピアノリサイタルを開くということです。同じ練習をしていても、リサイタルが有るのと無いのとではどうしても力の入れ方が違ってしまう。今はリサイタルに備えて一生懸命練習していますと仰っていました。そんな話をしていると、演奏会の曲目の中に、リストのラ・カンパネラを入れているという話になりました。
 ラ・カンパネラといえば、フジ子・ヘミングとかアンドレ・ワッツの演奏が良く知られていますが、ぼくが好んで聞くのはアリシア・デ・ラローチャの演奏です。ぼくがラ・ローチャで思い出すのは、2003年の豊田市コンサートホールでの演奏会です。彼女は当時で80歳でした。プログラムはショパンとグラナドスでした。演奏は円熟を感じさせるもので、難しい曲でもテクニックを感じさせないほどに素晴らしいものでした。
 ある日本の女性ピアニストがラローチャ先生と食事を一緒にした時に「ピアノが上手くいかなくて、大変だ」と愚痴ると、「人生なんて物は、きりなく、いつだって問題だらけよ」とおっしゃって、手を(気にしない、気にしない)と言うように振ります。そして先生がお食事の後に、沢山お薬を飲んでいらしたので、私が心配すると「歳を取ればあたりまえ。」と愚痴るようなことなく(大丈夫!)と言わんばかり、エネルギーに溢れていました。と書いています。
 霜浦さんも大変きびきびとした性格の方で、きっと素晴らしいラ・カンパネラを披露してくれると思います。地元の皆さんもぜひ応援してください。
 
 




ちょっと変更(2011.5.15)

 ぼくはサンバレーのアナログプレーヤーSV-A1/A2に、ベンツマイクロのACE−Mというカートリッジを取り付けて、主としてクラシックのLPレコードの再生に使用しています。ところが最近微妙に音が割れます。よく調べてみると、リード線とカートリッジのピンとの接触が緩んでいる部分がありました。カートリッジのピンはメーカーによって少しずつ太さが異なり、国産のオーディオテクニカは太いのですが、ベンツマイクロは細めです。締め付けなおすと不具合は治りましたが、今度は音がやはり微妙におとなしくなった気がします。
 アームの機械的調整などを色々調べても原因がよく分からず、しばらくもやもやしていたので、思い切ってアームのリード線の端子部分を剥がして見ました。そして分かったことは、端子に半田付けされているリード線のワイヤーが数本切れていました。きっとカートリッジの緩みを直した時に、誤って切ってしまったようです。
 このアームのリード線端子部分はかなりデリケートな作りになっています。写真の右のように端子に直接リード線が半田付けされており、無理な力が加わると切れやすいのです。そこで何か良い方法は無いかと考えて、思いついたのがカートリッジ用の市販のリード線端子に繋ぎかえることです。(但しこれはキット屋さんが推奨していることでは無いので、自己責任でやってみることにしました)市販のリード線端子のつなぎ部分は、写真の左のように、ビニールのコードをカシメて強度を受け持ちながら、ワイヤーをカシメて端子と繋いでいます。端子も円筒状ではなく、断面が三角になっており、カートリッジ端子との接触の調整もしやすいと思います。
 細い線同士の半田付けは慣れないと大変ですが、以前スピーカーのボイスコイルの断線を直した時の苦労が実って、何とか4本共に繋ぎ替えました。写真は繋ぎ変えた、リード線用の端子を使ってベンツマイクロのACE-Mをアームに取り付けたところです。オリジナルのスマートさは無くなりましたが、がっちりしました。
 再生してみると、ベンツマイクロの繊細でありながらスピード感のある元気な音がよみがえりました。やっともやもやが晴れました。アームを取り外したついでに、もう一本のアームにオーディオテクニカのAT33Eを取り付けてツインアームとしました。こちらはオリジナルの端子を使い、取り付けも注意して行いました。
 こういうアームに取り付けるカートリッジは、何回も付け替えるようにはできていないので、ぼくのように時々カートリッジを取り替えたくなる人間は、また不具合を起こすかもしれません。その時は、またちょっと改造したいと思います。
 今はターンテーブルの静粛性とあいまって、気持ちのよい音で音楽が再生できます。満足、満足です。
 
   











<<雑記帳トップへ戻る