ジャズ・オーディオの雑記帳
by 6041のS

課題とは何か(2011.8.1)

 先月のいつだったか、NHKのクローズアップ現代「大人がハマる"数学ブーム"の謎」という番組を見ていたら、今大人の間で数学がブームになっているという話をしていた。そして数学関係の出版物がかなり売れているようである。
 その一つとして「オイラーの贈り物」吉田武著、東海大学出版会が取り上げられ、eiπ = -1 というオイラーの等式を1000以上のステップを経て証明する醍醐味に触れている。また「いかにして問題をとくか」柿内賢信 訳、丸善が取り上げられ、1つの問題に出会ったときに、似たような問題が過去になかったか、などと考える。視点を替えて考えてみる。など、数学的な視点から、物事を解決するヒントに触れている。
 大切なことは、柔軟に多面的な視点から物事を見る、シンプルなことを積み上げて複雑なことを解決する。類似の問題より解決のヒントを得る。などといった数学を応用した発想法であると主張しているようである。もちろんこういうことが成り立つためには、ある程度の基礎知識と経験を積み重ねている事が前提であると思うが。
 この話を聞いていて思い出した事がある。会社生活をしていたときに、問題解決も大変大切であるが、もっと大切な事がある。それは人に言われる前にみずから課題(問題の解決を目指して)を設定してそれに取り組むことである。(指示待ち人間ではなく、主体性をもつために)
 その為には、
@ 目標を持ち、実態を把握し、その差を問題と認識すること。
A 問題を生じさせている原因が何かしっかりと解析し、一つ一つの要因を問題点と認識すること。
B その問題点の中より、問題の解決に重要と思う問題点を採りあげて、みずからの課題と認識し、その解決の方策を考え、取り組むこと。
C 課題の解決に当っては、P→D→C→Aのサイクルを回す。
 といった形で、実践的にマネジメントのスキルをアップする事が重要である。しかし実際にやってみるとなかなか大変である。例えば、目標を設定するといっても、その目標値がどの位の価値を持っているのか(達成すれば世界一、日本一、業界一、社内一)知るためには、広く世の中の動きを知っている必要がある。課題の設定にしても、技術的課題であれば、それが達成できればノーベル賞級なのか、世界初なのか、日本初なのか、といった価値を理解するには、やはり世界に目を向けていないと通じない。しかし幾ら高い目標を掲げても、実行可能な方策が浮かばなければ絵に描いた餅である。階段は一歩一歩踏みしめなければこけてしまう。さらに大切なことはやる気である。世のため、人のため、従業員のため、家族のため、を思いながら社会に貢献するという気持ちが持てるか。そしてリーダシップを発揮できるか。それが前提である。
 
 




シューベルト 交響曲第9番「ザ・グレート」(2011.8.15)

 長い間聞いていたミュージックバードが7月で打ち切りとなり、ふと思いついてシューベルトの交響曲第9番「ザ・グレート」を聞いてみようと思い立ち、LPをごそごそと探していたら10枚見つかりました。それからCDが1枚(No 11)ありました。ということで、全部で11枚の演奏を聞くことにしました。
No 指揮者 演奏楽団 レーベル
1 シャルル・ミュンシュ ボストン交響楽団 RCA
2 クラウス・テンシュテット ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 EMI
3 ジョージ・セル クリーブランド管弦楽団 EMI
4 ヴォルフガンク・サヴァリッシュ ウィーン交響楽団 fontana
5 ヘルベルト・フォン・カラヤン ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 DG
6 カール・シューリヒト シュトゥットガルト国立放送交響楽団 CHS
7 カール・ベーム ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 DG
8 ルドルフ・ケンペ ミュンヘン・フィルハーモニー CBS
9 ブルーノ・ワルター コロンビア交響楽団 CBS
10 カール・ベーム ドレスデン国立管弦楽団 DG
11 サー・コリン・ディヴィス ドレスデン国立管弦楽団 RCA
 ぼくがシューベルトのザ・グレートを最初に買ったのが、ジョージ・セル指揮、クリーブランド管弦楽団のLPでした。この小気味の良い演奏がすっかり気に入りこの曲を聴くときの基準として頭に刷り込まれました。その次に買ったのがテンシュテットの演奏で、これはかなり劇的な演奏でした。そしてワルターの演奏です。特に1楽章、2楽章の表現はとても美しいものでした。
 ということで、以上の3枚は全楽章通して聞くことにして、残りは、ぼくの好きな第4楽章だけを聞くことにしました。
 聞き終わってみると、ちょっとやりすぎかなと思います。全体のイメージは有るものの、細部の感覚がごちゃごちゃになってしまいました。それでも第4楽章に限ってのぼくの好みをまとめると、やはりセルの演奏がぴったり来ます。一見インテンポで通しているようで、細かく揺らして快調にシューベルトの歌をうたう小気味よさを大変好きです。これよりもさらに情熱的に歌っているミュンシュも好いですね。ドラマチックに盛り上げるのはテンシュテットとカラヤンです。ベームは少し武骨ですね。コリン・デイヴィスは中庸の美か。意外とケンペも良いですね。ぼくにとってはこの第4楽章は小気味良く歌って欲しいですね。
 というのがぼくの好みでした。まだフルトヴェングラーの演奏を聞いていませんが。
 
 











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