ジャズ・オーディオの雑記帳
by 6041のS

新書による読書 (2016.8.4)

 宮崎哲弥さんの「新書365冊」朝日新書2006年を読んで刺激を受け、ぼくも新書をしっかり読もうと思い、主に中古本で買い集めて読んでいるが、その中で中国をテーマにした本を集めて勉強してみようと思い、せっせと集めて読んでいる。
・「中国路地裏物語」上村幸治著 岩波新書601、1999年
・「現代中国文化探検」藤井省三著 岩波新書644、2008年
・「日中関係」毛里和子著 岩波新書1021、2011年
・「中国エネルギー事情」郭四志著 岩波新書1289、2011年
・「中国 第三の革命」朱建栄著 中公新書1652、2002年
・「現代中国の産業」丸川智雄著 中公新書1897、2007年
・「日本と中国」王敏著 中公新書1966、2008年
・「中国経済 真の実力」森谷正規著 文春新書312、2003年
・「中国はなぜ「反日」になったか」清水美和著 文春新書319、2005年
・「中国経済は成功するか」渡辺利夫著 ちくま新書163、1998年
・「中国人民解放軍の実力」塩沢栄一著 ちくま新書985、2012年
・「中国の不思議な資本主義」東一真著 中公新書クラレ247、2007年
・「習近平と中国の終焉」冨坂總著 角川新書167、2013年
 13冊の本が手元に集まり、太字の9冊をサット読み通した。主に中国の近代・現代の産業や政治、文化についていろいろと書かれていて、ともすればその発想や行動が理解しにくい中国をなるほどと思わせるような解説もあり、大変興味深く読んでいるが、今のぼくにはそれが分かっても単なる知的好奇心を満足させる以上のインパクトはなかなか見つからない。
 製造業にかかわる仕事をしていた時は、中国の人と仕事について話したり、中国に行ったり、東南アジアで華僑の人と打ち合わせしたりする機会もあり、日本人と随分発想が違うなということを肌で感じたりしたが、ここら辺の本を読むとなるほどなと思わせるところもある。これからでも新聞などで中国に関する記事が載っているのを読んで、理解するのに少しは役に立つのだろう。
 これとは別に講談社の”化学をあなたのポケットに“というねらいの、ブルーバックスという新書シリーズがあり、ぼくも120冊程度は持っている。その中には宇宙に関する解説書もぼくの関心の一つであり、今回新しく5冊程度仲間が増えた。
・「反物質の世界:もう一つの宇宙を探る」広瀬立成著 B508 1983年
・「量子宇宙をのぞく:時間と空間のはじまり」佐藤文隆著 B865 1998年
・「宇宙のからくり:人間は宇宙をどこまで理解できるか」山田克哉著 B1220 2001年
・「宇宙の素顔:すべてを支配する法則を求めて」マーティン・リース著 B1417 2003年
・「銀河物理学入門:銀河の形成と宇宙進化の謎を解く」祖父江義明著 B14812008年
さらに講談社+α文庫の、
・「ここまでわかった宇宙の謎」二間瀬敏史著 2003年
 を入手し読んでいる。こんな本こそ読む理由が、知的好奇心以外の何物でもないが、読んでいて面白いので読んでいる。いつも新しいことが書いてあるわけではなく、同じような例えばブラックホールのことが、それぞれの著者の言葉で書いてある。繰り返し読んでいると難しい概念も少しづつ理解できるようになるから不思議だ。


 

 



モーツァルトの娯楽音楽 (2016.8.8)

 ぼくはモーツァルトが作曲したセレナード、ディヴェルテメント、カッサシオン、ナハトムジークのような、当時の娯楽性の高い音楽を好んで聞く。スピーカーと対峙して真剣に聞くというより、読書をしたり、ぼっとしたりするときに気持ち良く聞き流せるからである。といっても単に音楽が流れているというのではなく、彼の音楽で結構心が揺さぶられるのである。
 そんなぼくの気持ちが判るわけでもあるまいに、H-offで中古のジャンク・レコードを見ていたら、モーツァルトのLPが9枚も出てきた。これを逃す手はないと全部入手した。その一覧を次にあげる。
 @ ザルツブルグ/若きモーツァルト、パウムガルトナー指揮・モーツァルテウム音楽院、EMI
 (喜遊曲第1番K113、セレナーデ第1番K100、カサティオン第1番K63)
 A若きモーツァルトの調べ、ルイ・オーリアコンブ指揮・トゥールーズ室内管、EMI
 (交響曲第1番K16、第5番K22、第6番K43、他)
 Bモーツァルト/喜遊曲K205、行進曲K290、カッサシオンK99、ウィーン八重奏団、LONDON
 Cモーツァルト/喜遊曲K136、弦楽セレナードK525、K239、イ・ムジチ合奏団、PHILIPS
 Dモーツァルト/喜遊曲K226、K227、229a、ウィーン・フィル管楽G、Westminster
 Fモーツァルト/喜遊曲K136、K137、K138他、ネヴィル・マリナー指揮、LONDON
 Gモーツァルト/フルートとハープのための協奏曲K299他、ランパル(f)、ラスキーヌ(h)、パイヤール指揮、パイヤール室内管、Columbia
 Hモーツァルト/ヴァイオリン協奏曲第3番K216、第5番K219、グリュミオー(v)、コリン・デイヴィス指揮・ロンドン交響楽団、PHILIPS


 今回入手した@〜Fまでのアルバムは、特に若きモーツァルトの作品が主体となっており、溌剌とした演奏を聞くことができる。Gは定番中の定番アルバムであるが、珍しいのはエラートではなく日本コロンビアの盤として発売されたもので、どんな音を聞かせるのか興味のあるところである。

聞いているオーディオシステムは、DL103、MR611、SV722、C75は従来からのものであるが、パワーアンプが従来のSV501という300Bを使った球アンプではなく、ARIAのSA4600という業務用の石のアンプである。このアンプもステージモニタースピーカーを駆動していた、プロが使っていたアンプで、SV501のようなふくよかな響きはないが、素直な引き締まった音でスピーカーを駆動する。溌剌としたモーツァルトには有りの音である。KEFのC75がいつもと違った表情を見せている。


 

 



運転免許・70歳時高齢者講習通知書 (2016.8.12)

 ぼくは今度の誕生日でちょうど満70歳となり、運転免許証の書き換えのタイミングである。その6か月前に70歳時高齢者講習通知書が、愛知県公安委員会から届いた。次回の免許書き換えの前に自動車学校でこの講習を受けておいてくださいとの通知である。どの自動車学校も高齢者講習は混み合っていてなかなか日程が取れないということだったので、ぼくも近くの自動車学校に講習の申し込みをした。そして先日その講習を受けた。
 当日の朝、自動車学校で時間待ちしていると、夏休みを利用して免許を取得しようとする若者が大変多く集まっていた。そこへ高齢者講習を受ける皆さんは集まってくださいとアナウンスが入ってた。ぼくも高齢者というカテゴリーの仲間入りをするのだと、まず強く認識させられた。
 講習の冒頭に講師より、今回は高齢者講習であり、検査ではないので講習を受ければ全員免許証は更新できますよという説明があった。ただし75歳の免許更新時には、講習予備検査(認知機能検査)を受けていただきます。検査の結果によっては、専門医による認知症検査を受けていただく場合もあります。という説明が付け加えられた。
 今日受ける講習の内容は4区分に分かれている。
 @安全運転の知識に関する座学講習
  ・車線変更の合図はどのタイミングで出しますか。 ・左折、右折の合図はどのタイミングで出しますか。 ・赤の点滅信号はどういう意味ですか。 などといった質問が講師から出され答えてくださいと言われる。
 A運転の適性診断
  視力検査、夜間視力、動体視力、視野検査やシミュレーターを使った反応の速さの検査などにより、現在の能力を把握する。
 B校内コースでの運転の実車指導
  教習車に乗り、校内コースを運転する中で、講師より・次の交差点で右折してください。 ・ここで車線変更してください。 ・車庫入れをしてください などと、次々と指示が出され、どれだけスムーズに運転できるか(1回で指示通りできるか)などがチェックされる。この時に座学講習で言われていたことが、きちんと実行できているかもチェックされる。
 Cディスカッション
  検査結果の見方と個人別の特徴などの解説有り。また、愛知県では自転車を飲酒運転しても、免許を持っている人は免停になりますから、絶対にしないように。といった注意もありました。 75歳の免許更新時の講習予備検査はどういう内容の検査をするかの説明もありました。
 3時間の講習を終えてみると、自分のイメージよりは判断が遅くなったり、スムーズでなかったりすることがあることが分かった。やはり70歳に近くなった分だけ、運転は焦らず慎重でなければならないようである。
 いつまでも若い時のイメージで運転するのではなく、年相応に慎重に、安全に運転することが必要なようだ。そういうことが認識できただけでも、自分としては良かったと思っている。
 75歳の免許更新時の、講習予備検査(認知機能検査)で良い結果を出せるような体調管理が大切なようだ。やはりポジティブな発想で、明るく生きることが良いと思う。


 

 



ラヴェルのラ・ヴァルス (2016.8.25)

 8月20日にリリオ・カミングコンサートというのが開催され、そのプログラムの中にラヴェルのラ・ヴァルスという曲の2台のピアノ連弾が霜浦陽子さんと中村里香さんによって演奏された。
 ラ・ヴァルスがどういう曲かウィキペディアより引用して紹介する。「管弦楽のための舞踏詩『ラ・ヴァルス』は、モーリス・ラヴェルが1919年12月から1920年3月にかけて作曲した管弦楽曲、もしくは作曲者自身によるピアノ2台用やピアノ独奏用の編曲作品。タイトルの「ラ・ヴァルス」とは、フランス語でワルツのことであり、19世紀末のウィンナ・ワルツへの礼賛として着想された。ラヴェルは初版に、次のような標題を寄せている。「渦巻く雲の中から、ワルツを踊る男女がかすかに浮かび上がって来よう。雲が次第に晴れ上がる。と、A部において、渦巻く群集で埋め尽くされたダンス会場が現れ、その光景が少しずつ描かれていく。B部のフォルティッシモでシャンデリアの光がさんざめく。1855年ごろのオーストリア宮廷が舞台である」この文章が示唆するように、曲はまず低弦のトレモロによる混沌とした雰囲気に始まり、徐々にワルツのリズムとメロディが顔を出す。一旦賑やかにワルツとしての形を整えた後、ゆったりとした新たな主題が出て、いかにもワルツらしい雰囲気を積み重ねていく。しかし展開が進むに連れて徐々にワルツらしいリズムが崩れ始め、テンポが乱れてくる。転調を繰り返し、リズムを破壊して進み、冒頭の主題が変形されて再現された後、最後の2小節で無理やり終止する」
 二人はこの複雑なリズムの曲を連弾によって、よりダイナミックに演奏し、ラ・ヴァルスの楽しさをぼくは十分に味わった。早速家に帰って、この曲を演奏したレコードがないか確認してみたら管弦楽で演奏したものが6枚出てきた。それぞれ個性的な指揮者による演奏なので、一気呵成に聞いてみた。
 1)レナード・バーンステイン指揮/ニューヨーク・フィル、Columbia、1958
   情熱的であるが、やや平板か。
 2)アンドレ・クリュイタンス指揮/パリ音楽院管弦楽団、EMI、1961
   精密(鋭くてデリケート)な演奏で幻想的である。
 3)シャルル・ミュンシュ指揮/ボストン交響楽団、RCA、1962
 ミュンシュの期待にたがわぬ情熱的な、聞いていて熱くなる演奏。
 4)ポール・パレー指揮/デトロイト交響楽団、PHILIPS、1962
 細部を強調するようなところはないが、雰囲気のある演奏。
 5)ユージン・オーマンディ指揮/フィラデルフィア管弦楽団、CBS・SONY、1963
 オーマンディによる華麗な演奏を期待したが、意外にすっきりとした演奏で少々物足りない。
 6)ロリン・マゼール指揮/フランス国立管弦楽団、CBS・SONY、1981
 少し重たい感じのする演奏である。
 以上6枚のLPを比較して聞いてみると、ラヴェルの管弦楽の素晴らしさが良くわかる。ぼくの個人的な好みで言うと、シャルル・ミュンシュのような演奏が好きである。あくの強さを薄めるとアンドレ・クリュイタンスの演奏が素晴らしいと思う。ラヴェルが標題に寄せている「渦巻く雲の中から、ワルツを踊る男女がかすかに浮かび上がって来よう。雲が次第に晴れ上がる・・・」という雰囲気を味わうには、ピアノ曲よりも管弦楽のほうが良くわかる。ピアノ曲ではよりリズムが強調されて感じられ、それはそれで面白い。二人の演奏を聞いてまた音楽の世界が少し広くなりました。


 

 









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