キット屋倶楽部
私のオーディオ人生
Y下
by Y下
第9回 オーディオの浦島太郎とオレ流オーディオ
8回目は私の浦島太郎を恥を忍んで書きました、今回はその続編になりますが前回も書きましたが「オーディオこそ出てきた音がすべてです。」第9回はオレ流のオーディオに対して(ひんしゅく)を買うかも知れません、「お前のオーディオは邪道だ!無知だ!」とバカにされるかも?でも今回のコラムは私のオーディオシステムの導入に纏わるエピソードを交えながらですが参考になれば幸いです。このコラムを読まれて批判、中傷も多々あると思います。腹を立てずに読んでください。

ゴルフとオーディオ
趣味で再開した以上はもう一度あの当時の音に近い音を再現できればしかも現代の音源であるCDを採用してどんな音作りになるのか失敗は許されない、巷でよく聴くCDの音は正直に言って「冷たい、硬い、きつい」が当たり前になっている、特にバイオリン、チェロ等の弦楽器を再生するとヒステリックな音に聞こえてくる、CDを半導体アンプで鳴らすと哀れな響きでデジタルサウンドが持つカミソリ的な特徴だけが印象に残る、こんな音が世間一般にまかり通っているのか
余談ではあるが携帯電話で相手の声を聞くとデジタル音を代表した音ではないだろうか、以前はアナログの携帯電話を私個人として使用していた時期があったがあの話中音こそ自然な電話の音と記憶している 
現代のオーディオシステムは知らないことばかりで大恥をかくのは当たり前、最新の機種はどれがベストなのか、しかも最新のメーカー名さえも覚わらないし覚える気もない、現代の音の方向性すら関心がない、
ゴルフと言うスポーツの世界もオーディオと相通じる部分がある、違うのはゴルフはハンディキャップの上下関係だが横の繋がりも強い、オーディオは横の繋がりの関係になるが上下関係はないはず、オーディオは高いシステムの持ち主も安いシステムの持ち主もすべて横一線だと思うのだが高級なシステムを持っているマニアほど相手を見下げるマニアも結構いる。そのようなマニアに共通するのは他人には簡単に音は聴かせない、何故だろう?答えは簡単「機器は高価だが音がまとまらない、音に自信がない、音がチャランポラン」になっているのが多い、又オーディオに関して「自信過剰、能書き、理屈」の多いマニア程惨めな音で鳴っている。もっと謙虚になるべきではないだろうか、
ゴルフの場合は人それぞれ顔が違うようにスイングも違う、他人から見るとこっけいなスイングでも自分は正しいと思い込んでいる、勿論プロだってスイングは千差万別であるがインパクトだけは皆同じである。
本当に上手くなるかならないか分からないのに最初から高額なゴルフセットを買って練習もせずにいきなりコースに出る人はほとんどと言って少ないはずです、ミエだけで始める人は別ですけど・・・
最初からプロモデルの難しいクラブを購入してもまともなナイスショットは望めない、道具の使いこなしが出来なければ道具にバカにされコースでもバカにされるだけです。
オーディオもゴルフと同じでその人の個性が前面に出てくる、百人いれば百通りの音になる、最初から4Way、5Wayのマルチチャンネルから始める人はまずいない、自分が出したい音さえ決まらずわからないのに高額なアンプやスピーカーシステムをショップの薦めるままに購入すると必ず裏に(はまる)、オーディオもゴルフと同じで「順序と技量と感性と基本」の4つから外れると高価なシステムや高価なゴルフクラブも宝の持ち腐れになってしまい最後はお蔵入りになるケースになる、

オレ流オーディオ
今まで沢山のマニアのシステムを聴かせていただきキット屋倶楽部のコラムでご紹介させてきましたがY下のシステムはどんな機種を使用しているのか、「他人のシステムより先ずはY下のシステムを公開しろ!」とキット屋倶楽部の皆さんは思われていると存じますので今回は自慢にはなりませんがすべてをさらけ出して公開したいと思います。参考にはなりませんが「これがオレ流Y下サウンドだ!」をご紹介させていただきますが自画自賛はしません、
 
マニアの音の共通点とサウンド
オーディオシステムの音を過去から現代まで沢山のマニアの音を聴かせて頂きましたが一つの共通点が見えくる、その共通点とはオーディオを長くやっている人ほど音はけして高音質、大音量ではなく音楽を聴かせる音になっている。しかも真空管を採用したデバィスがほとんどで半導体アンプや今流行のデジアンプで鳴らした音は良かったことは一度もない、「電気臭い音の代表だ」半導体アンプは音が平板になりスピーカーの回りでしか音が鳴らない、
最近はキット屋さんが出している樽スピーカーの真似事のような小型タイプも巷で見るが一度聴いてみると樽スピーカーを超える音にはならない、猿真似はあくまでも所詮猿真似である。
音に関して熟成したマニアの音は低域も高域も欲張らずバランスの取れたサウンドを聴かせてくれます。家庭の部屋でコンサートホールと同一の音などは再現することは不可能に近いが真空管アンプを使用すると不思議とコンサートホールの雰囲気感が出てくる、例えを上げますとかの有名なウェスタンエレクトリックのサウンドは現代から見れば特性は悪いはずですが真空管アンプで鳴らすと音楽を心地よくリラックスして雰囲気感を大切に聴かせてくれる響きを持っている。確かに(生の音)とは違う音ですが独特なサウンドで中域に密度がありコクのあるサウンド、現代の上も下も伸ばした中域の薄い貧弱なスピーカーとは方向性が違う、名器と名の付くスピーカーは「音楽を美味しく聴かせてくれる」楽器の要素が秘められている、英国のヴィンテージスピーカーもウェスタンに共通した部分が多少感じ取れる。オーディオを追求して行くと最終的にはクレデンザ、HMVなどの蓄音機などの電気臭くない音を意識するのではないだろうか
(この部分に賛同する方も異論のある方もいると思いますが長い期間オーディオを追求して行くと私の言っている事が理解できると思う、)

オーディオの再出発はスピーカーありき
オーディオを再出発するにあたって一番悩ますのはスピーカーです。スピーカーの選定でその人の聴くソースのオーディオ人生は決まるような気がする。1970年代に使用していたスピーカーはエレクトロボイスのユニットを使っていましたが再度同じスピーカーはほしいと言う気が湧きません。(もうコリゴリ)
既製の出来合いのスピーカーシステムの場合、改造が出来ませんから遊び心があまりなく面白みに欠ける部分がありますが失敗をしないのであれば選択の余地はありますが自分の求める音と違えば即売りになってくる。以前から私はフロアー型のスピーカーが自分好みでありました。デザイン的にはタンノイのコーナータイプが部屋の調度品になる素晴らしいデザインですがタンノイのスピーカーシステムはだけは価格が高く私としては手が届きません。特にあのオートグラフはほしいのだがリビングには置いてもらえない、置いたら私は家を追い出される、
クラッシックファンはタンノイで決まりは今の時代も同じですが、あのタンノイサウンドは下手に鳴らすと高域が多少ソリッド的でヒステリックになり低域がボーボーした傾向がある、俗に言うドンシャリ(上手く鳴らせば素晴らしい音ですが)中々良いタンノイサウンドには巡り合わないが私が聴いた中でお見事と言えるタンノイサウンドは皆さんご存知のキット屋さんの試聴室のタンノイだけである、
皆さんが使用しているタンノイサウンドがブリテッシュサウンドの代表と思われているが私は違うと思う、他にも沢山のスピーカーの名器は有りますが英国のヴィンテージスピーカーでタンノイ以外は不思議と巷ではあまり見かけない、ヴィンテージの専門店の話によると「イギリス政府が本国のヴィンテージ品は外に出すな」とおふれがあったとかないとか事実だとすれば非常に残念でもある。

GOODMANと瀬川冬樹氏
GOODMANの名前をご存知のマニアは昔からオーディオと共に歩んで来られたと人と思われる。私が高校生の頃ある雑誌に瀬川冬樹氏の書いたレポートにこのような文章が書かれたのを今も記憶している。瀬川氏は「GOODMANを代表する海外のスピーカーは国産と違って音楽性がある」「海外のスピーカーは一日の長がある」このようなレポートを読んだとき音楽性?一日の長?この文章は到底理解できずこの意味は謎であったが最近になってこの意味がわかってきた、
この時代名古屋の納屋橋にヤマハビルの中にオーディオ売り場があり此処で海外の最新のシステムを見ることが出来た。今も鮮明に覚えているのはGOODMAN AXIOM−80、301、ワーフデールスーパー12RS/DDだ、
特にマランツ#7は雑誌の写真でしかお目にかかったことのない超高級品も展示してあった、このアンプはデザインも素晴らしく音質も第一級の芸術的なアンプで何時かは手に入れたいと夢でも思ったが価格は当時で15万円はした記憶がある。オーディオマニアなら誰でも手元に置きたい芸術的な逸品ですが、
この#7が発売されたのは1958年もう50年前になります。私が10歳の「鼻タレ小僧」の時代です。果たして当時の状態が維持できているのか「オレ流アンプの導入選択」でじっくりと解析します。マランツ#7の購入をご検討されている方はマランツ#7を自分なりに美化しない真実のコラムを書きますのでしばらく待ってください。
展示コーナーの片隅にシュリロ貿易が扱っていたGOODMANのカタログがあり日本ではスピーカーユニットと言えばパイオニアPAX−20A、コーラル8CX−7、松下8PW1の20cmクラスがマニアの自作の対象であったがこのGOODMANのAXIOM−80を見た瞬間一度は使いたいユニットの一つでもあった、真っ赤なアルニコマグネットが印象的でお粗末なフェライトマグネットを採用した現代のスピーカーとは違う、
瀬川冬樹氏こそGOODMAN AXIOM−80とマランツ#7を45アンプで鳴らされてこよなく愛された方でその魅力にハマッた一人ではないだろうか、

GOODMANスピーカー
前置きが長いぞ!早く本題に進めと聞こえてきそうですから本題に入ります。スピーカーの購入で夢にまで見たGOODMANスピーカーが候補にあがった、当時のパンフレットを見ますと「GOODMANスピーカーは音の世界をリードする!」マニアの心をくすぐる歌い文句だが、今の時代果たしてGOODMANスピーカーは手に入るのだろうか、1970年代でもまずはお目にかかることは無く音を聴くどころか持っている人も少ない、ヴィンテージショップですら見かけない、仮にあったとしてもGOODMAN=AXIOM−80、AXIOM−301ぐらいでその他のスピーカーは巷ではまず見かけない、
今の時代は本当に便利な世の中だ、インターネットで検索すれば見つかる、ネットで検索するとGOODMANでも見たことも無い大型のホーンスピーカーとツィーターが目に飛び込んできた、「俺はミーハーだから珍しいものなら買う」パンフレットにはない非常に珍しいユニットだ、型式はMidax400ホーンとTrebax100ツィーターで勿論アルニコマグネットである。
Midax100はカタログに載っていたがMidax400のユニットは
カタログには乗っていない、多分日本では発売されなかったレアーな製品ではないだろうか、イギリス本国では小ホールなどで活躍していたのかも? 写真を見てください、外径は幅400mm高さ200mm奥行き480mmのスロートの長いドライバー付きの大型ホーンユニットでマグネットは小さめですがいかにも音が良さそうな気がする、振動板は一般的なアルミ合金ではなくフェノール系の振動板を採用しているのがミソである、アルミ系の振動板はどちらかと言えば音質的に多少冷たい感じがしないでもないがフェノール系は心地よく耳に聞こえてくるのが特徴だ、
30数年前に使用していたエレクトロボイスのホーンドライバーやツィーターもフェノール系の振動板だがアメリカとイギリスでは音の作りは違う、

GOODMAN Midax400ホーンドライバー
ホーンはアルミダイキャストと思われるが1960年代の代物としては非常に作りが良い、インピーダンスは15Ωで使用帯域は600Hz〜7000Hzの帯域で使用とマニュアルに記載されている。
日本には小型のMidax100がカタログに載っているがイギリスのスピーカーではヴァイタボックスもホーンがあるが珍しいユニットの一つでもある。
長いスロートの奥にかすかに振動板が見える
長いスロートの奥にかすかに振動板が見える

Trebax100ホーンツィーター
このユニットはGOODMANスピーカーのマニアなら良くご存知でこのユニットだけで使用する方もいる、このユニットもフェノール系の振動板で非常にソフトな耳あたりの良いユニットです。
このタイプはホーン部分は樹脂ですが、まれにアルミダイキャスト製を見ることができます。樹脂とアルミでは多少音の傾向が違うらしい、「オーディオはこんなことで音が変わるとは不思議な世界だ」

低音用はGOODMANのAudiom-60の30cmスピーカーでこの上にAudiom−80(38cm)がありますが一般家庭では30cmのウーファーで十分だ、

GOODMANのスピーカーユニットをネットで検索して手に入れたのだがこれは私にとっては宝物である。一週間に一度は手にとってニヤニヤしながら眺めていると満足感がいっぱいになってくるがオーディオに興味のない人から見れば「あいつはアホか!」
と思われそうだが・・・・・「思いたければ勝手に思え!の心境だ」
果たしてどんな音になるのか夢が膨らむ、一度もイギリス製のスピーカーを使用したことも無いから尚更だ、
 購入後、数ヶ月たってから我慢が出来ずに一度だけラジカセのスピーカーに接続して中音ホーンだけを鳴らしてみた、出てきた音は「なんじゃこりゃ!」カラスがカァーカァー鳴くような音で音楽にもならない、そう言えば中音スピーカーはスコーカーと呼ばれている「鳥の口ばしと言う意味の通り」の音である。

GOODMANスピーカー購入での難題山積み
GOODMANスピーカーを購入したのは良いのだが、果たしてどんな音なのか、他では聴くことは出来ないのに本当にGOODMANらしい音とは?どんな音なのだろうか、AXIOM−301は一度マニア宅で聴いたことがあるが鳴らし方が悪いのか中域が粗く分解能が悪かったのを憶えている、昔はエレボイで苦汁を飲まされた記憶が蘇えって来た、せっかく買ったのにこのユニットを入れるボックスはどうするんだ!グッドマンスピーカーと言えば必ずARUが付くはずなのにそんな代物などまずは手に入らない、グッドマンスピーカーを3Wayで鳴らすには肝心なネットワークをどうするのか、難題山積みである。
現在使用中のGOODMANスピーカーシステム

次回の続編はGOODMANをどのように鳴らすかの続編を書きます。

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