はじめに

(補足)
 赤字:今回新たに書いた文章
 黒字:過去の文章からの引用

やっと第3章になりました。この章では「食欲」に重点を置いてみます。音を聴く際の好みを論じてみようと言う訳です。第1章はオペラの解説みたいな話でしたし、第2章は口語による対話みたいな構成でした。ここでは再び、直接話法、間接話法の両方を使い、ごく普通の形にしました。こういう風にスタイルを頻繁に変更する試みも、何とか良い文章にしたいな、と考えたからこそ。ホンの少しずつですが、進歩していると思います(思いたい)ので、しばし駄文に我慢をお願いします。

長い間に気がついたのですが、良く聴く音楽とよく食べるものの間には何か関係があるらしい。私が声楽好みだということは既に紹介済みですが、声楽と言っても千差万別で、歌のおばさん風の誰でも楽しめる歌が好きというケースから、ひねくれた歌しか聴かないというケースまであります。洋楽好みと邦楽好みの違い、ベルカント風の味わいと、コブシを効かせた世界、等々。こういう歌い方が好きだったら食べ物はこれが好き、とか、こういう歌い方の方が好きだったら、味はこういうのが好きなはず、とかあるんじゃないでしょうか。味の好みは音楽の好みと相関があるかも知れないし、さらにはその音楽を再生する装置を左右しているかも知れない!このコラム欄の本来の目的を思い出しましょう(私は時としてこれを忘れてしまいます!)。案外見つかるかも知れません。幸い、食べ物の好き嫌いはハッキリあって、各自それを自覚していますから、一つここで追求してみましょう。

ここにお話するのは過去の海外出張の際に経験した食事の話、その抜粋です。ここに記した以外の旅もありましたが、あまり食事と関係ないものは省きました。例によって黒字で書いてあるのが過去の日記の引用であり、赤字で書いてあるのが最近文字化したものです。自慢っぽいのですが、我ながらよくぞ食事の記録を残したものだ、と感心しています。そこに一貫して流れるのは、やはり私の好きなのは匂いの薄い魚料理か、あるいはソーセージのように加工した肉料理だろう、ということが分かります。

ここではニューヨークに皆と一緒に出掛けてYYY機構で実験した時のことが記してありますが、そこには食事に関連した部分だけを記しました。NYのようなところでは、あまり食べる事にエネルギーを割いていない、ことに気がつきます。あってもサラダを専らとしています。それ以外の部分まで書いたバージョンを読むと実に懐かしく、面白味も感じますが、やはりウエブのコラムという性格上、避けた部分があります。会話においても、誰が誰にそういうことを述べたか、という記録はそれ自体が個人的記録ですし、当事者以外の人にとっては、余り興味がないだろうと考えたため省略。

ブダペストの記録は、本当は私が商売がらみで必死だった時の記録です。実際、必死だったんですが、余りそれは表に出さないようにしました。またパームスプリングスは、滅多に行けない所なんですが、コレも商売丸出しになってしまうのを心配して、伏せた所が多くなりました。でもパームスプリングスでは、チョッとした成功感を味わうことができました。それではまず食欲を満たしてから、以下の雑文を御読み下さい。お好きな音楽CDを掛けながら。




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