モーツアルト     ベートーヴェン
 
 

2009年11月7日(土) 2週続けての演奏会

 

 ひさしぶりにコンサートに続けて行ってきました。まずは10月28日、愛知県芸術劇場コンサートホールでの、リッカルド・シャイー指揮ライプチヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団のコンサートです。このコンビ、今ヨーロッパでたいへん評判が高いですね。CDでもゲヴァントハウスゆかりのメンデルスゾーンやシューマンをとりあげていて、その充実した響きと正攻法の音楽づくりが素晴らしいです。

 この日のプログラムはメンデルスゾーンの5番「宗教改革」とブルックナーの4番「ロマンティック」の2曲。いずれも手ごたえ十分の演奏で、ひさびさに感服の夜でした。今秋のいくつかの来日オケの中で、このコンビをねらって聴きに行った甲斐がありました。シャイーは1950年代生まれの指揮者の中では、もっとも信頼している一人です。これからもこのコンビのウォッチを続けようと思いました。

 続いて11月3日は、名古屋の宗次(むねつぐ)ホールに、カザルス弦楽四重奏団を聴きに行きました。大橋店主の日記でも既に書かれておりますとおり、大橋店主といつものオフ会メンバーとで聴きました。

 カザルスSQはスペイン期待の若手で、すでにハルモニア・ムンディから数枚CDが出ています。私見では、アルテミス、ベルチャ、エルサレム、パヴェル・ハースといった若手SQのトップ集団を追う、第二集団の先頭を走っている団体もという印象です。その実力や如何と、楽しみながら聴きました。

 曲目はカタロニア民謡「鳥の歌」での挨拶がわりの後、ハイドンの作品33-3「鳥」、ショスタコーヴィチの1番、そしてメインはベートーヴェンの13番(大フーガ付き)という意欲満点のプログラム。ハイドンでは第1Vnと第2Vnが交替、しかもバロック弓で演奏。最近の若手らしいところを見せてくれました。次のショスタコーヴィチでは硬さもとれ、メインのベートーヴェンは各楽章の多彩な表情を弾き分けた力演でした。

 ところどころに見えた内声部の弱さを今後克服し、経験を重ねる中で自然とにじみ出る個性が加われば、この世代を代表するSQになれる可能性があるのでは、というのがワタクシの見立て。数年後、もう一度聴かせてもらえる機会があるのを楽しみにしています。今日はありがとう。

 宗次ホール(名古屋・栄 310席) には初めて行きましたが、いいホールですね。クラシック音楽がお好きなオーナーの思いが伝わってきますし、係の方のホスピタリティも素敵でした。また客席は、前の椅子との距離が十分とってあり、足を組んで座れるのもいいですね。今後はHPを定期的に覗いて、好きな演奏家・気になる演奏家のコンサートがあれば、また出かけようと思いました。

 終演後、大橋店主は仕事に戻られましたが、6041のSさん、タケさんとともに、一足早い忘年会。アナログの話でおおいに盛り上がりました。でもデジタル一本道の私は蚊帳の外(笑)。

 

2009年11月14日(土) 「初はんだごて」のその後

 

 今月下旬には、昨年に引き続きペンションウンイズでのオフ会が企画されているようですね。1年前のオフ会の模様は、大橋店主の日記で、"実況中継" されましたので、御記憶のかたも多いかと存じます。あのオフ会には私も参加いたしました。というよりも、正確に言いますと、あとオフ会の言いだしっぺはワタクシでありました。あのときは、皆さんスピーカーを製作したのですが、私自身は思うところがあって、スピーカーではなく、TU870という小さなアンプを作ることにいたしました。

 そのことを大橋店主にお知らせし、キットを準備いただくよう、お願いのメールをお送りしたのですが、その時返ってきたメールがいまだに忘れられません。「おお、あなたもやっと楽しい楽しいアンプづくりの仲間に入るのですか! 」という、喜色満面の笑顔が、その文面から溢れ出ているような、御返事がきたのでした。

 さて当日、黄金色に輝くカラマツの紅葉が美しいペンション・ウインズに到着。全国から集まった大ベテランの皆様からは、「一度作るとやみつきになるんだよねえ」とか「ああ、俺ももう一台つくりてえ」とか、口ぐちにアンプ作りの楽しさを吹聴されながら、中学以来初となるはんだごてを握ったのでありました。

 スピーカーづくりを始めた皆さんを横目に、キット屋さんの佐藤師匠に付いていただいて、まさに手取り足取り、はんだとり、はんだごてとり、部品とり・・・・していただいて、翌朝9時頃には、無事完成したのでありました。ペンション・ウインズの村瀬さんに、樽材のウッドパネルもプレゼントしていただき、ご機嫌でした。

 あれから1年になりますが、はんだごての虫はうずうずいたしません(笑)。「もう一台作りてえ」という気持ちはおきません(笑)。おかしいですねえ、こんなはずじゃなかったのに(笑)。ハンダゴテノカミサマハ、ワタシニ、ホホエマナカッタノデショウカ・・・

 あのTU870は、現在義父母宅で、薄型テレビとスペンドールの3/5をつなぐアンプとして活躍しております。もっとも鳴っているのは、BSハイビジョンのオーケストラコンサートやオペラではなく、「NHK歌謡コンサート」や「昭和歌謡ヒットパレード」のような番組ですが。このアンプ、義父母の金婚式を祝って、北海道旅行とともに、私たち夫婦がプレゼントしたものでした。

 

2009年11月21日(土) 私の好きな曲1〜モーツァルト

 

 この日記、再開してまだ3か月ですが、もうネタ探しに困っております(笑)。なにせ聴いている音楽はクラシックだけですし、キット屋さんから出る新製品を次々に買い求める経済的余裕も、置いておく場所もないですし、自分で組み立てることもしませんし、微細に音を聞き分けて、皆様にお伝えする能力もない・・・加えて購入するCDの数も減ってますし。

 なんとか同じテーマで連載的に書けるネタはないものかと呻吟(←このことば、パソコンででませんね。死語なんでしょうか? ) した結果、自分の好きな曲について、どこが好きなのか、なぜ好きになったのかを書こう、これなら何度もかけるぞと、思いついたのです。一人の作曲家について1作品という制限をつけて、2か月に一度程度書こうと思っています。

 初回は皆様お好きなモーツァルト。ワタクシももちろん好きです。一番好きなのは、自分の葬式のときにかけてほしい曲です(半分本気半分冗談)。1791年、モーツァルト死の年に作られた、たった46小節、4分ほどの短い曲です。もうおわかりですか?  そう、アヴェ・ヴェルム・コルプスK618 です。

 こういう魂が浄化されるような、清らかな調べとともに、天国に行きたいものです(笑)。これほどの名曲は、どこがどういいかということを言葉で表現しようとすればするほど、その素晴らしさから離れていってしまう気がするので、これ以上は何も語らないことにいたします。万一まだお聞きになったことがないのなら、ぜひ聴いてみてくださいませ。柔らかい手つきのコープマン盤でよく聴きます。

 モーツァルトはクラシック音楽のあらゆるジャンルに傑作を残しましたが、無理矢理煎じつめていくと、オペラとピアノ協奏曲、クラリネット2作品、それにレクイエムとこの曲が残る、というのが私の独断です。

 時々自分の葬式にこのレクイエムをかけてほしいという方がみえますね。でもレクイエムは私には厳しすぎる曲です。キリスト教徒の場合、死の後、天国に行けるか地獄落ちするかの審判があるわけです。そこでひれ伏し、嘆願懇願の限りを尽し、地獄落ちの恐怖におののきながら、その審判の時を待つ・・・レクイエムはそういう曲ですよね。

 悪人ですら浄土に行ける、いわんや善人においておや、と思っている典型的日本人の私には、あまりに厳し過ぎる掟です。大体日本人は亡くなった身内はみんな浄土で暮らしていると無意識に感じているのではないでしょうか? 仏壇に手を合わせるとき、「おれの死んだオヤジは地獄で苦しんでいる」とは想像しないでしょう?

 一言でいうと、死生観がちがいます。だからレクイエムは名曲ですが、自分の葬式にかけてほしいとは、とても思えないんです。

 なんか変な話になってきちゃいました。今日はこの辺で。次回の「私の好きな曲」は2か月後、シベリウスを取り上げるつもりです。

 

2009年11月22日(日) 日本の代表的演奏家が選ぶモーツァルトこの1曲

 

 今日は前回のお口直し。モーストリークラシックという雑誌の10月号に、日本の代表的演奏家36名が、モーツァルトの最も好きな曲を選ぶという記事が載っていましたので、それをご紹介いたします。あなたの好きな曲は入っているでしょうか? それでは早速結果から。(敬称略)
レクイエム(4票)  臼木あい(S)、小野明子(Vn)、加藤知子(Vn)、佐藤俊介(Vn)
ピアノ協奏曲第27番(4票) 小川典子(p)、小山実稚恵(p)、田部京子(p)、藤岡幸夫(Cond)
ひとつに絞れない(3票)  飯森範親(Cond)、菊池洋子(p)、清水和音(p)、
ヴァイオリン・ソナタ第28番(3票) 千住真理子(Vn)、小林美恵(Vn)、渡辺玲子(Vn)
歌劇「ドン・ジョヴァンニ」(3票) 伊藤恵(p)、児玉麻里(p)、練木繁夫(p)
ピアノ協奏曲第20番(3票)  上原彩子(p)、渡邉一正(Cond)、舘野泉(p)
歌劇「魔笛」(2票) 小泉和裕(Cond)、古部賢一(ob)
協奏交響曲K364(2票) 漆原啓子(Vn)、宮本文昭(ob)
歌曲「ラウラに寄せる夕べの想い」(2票) 錦織健(T)、宮本益光(声楽家)

以下はいずれも1票のもの。
クラリネット五重奏曲(赤坂達三cl)、歌劇「コジ・ファン・トゥッテ」(足立さつきS)、ピアノ・ソナタ第14番と幻想曲K475(神谷郁代p)、ミサ曲K427(幸田浩子S)、ピアノ協奏曲第23番(小林研一郎Cond)、フルートとハープのための協奏曲(高木綾子fl)、幻想曲k397(戸田弥生Vn)、歌劇「フィガロの結婚」序曲(林美智子Ms)、ディヴェルティメントK136(山崎伸子Vc)、ピアノ協奏曲第24番(横山幸雄p)

 いかがでしたでしょうか。お好きな曲は何票でしたでしょうか。この結果を見ると、御自身で演奏したことのある曲を選んだ方と、逆に純粋に聴いて選んだ方と二派あるのが、面白いですね。

 以上は演奏家が挙げたものですが、一般愛好家が挙げたベスト10というのも載っていましたので、合わせてご紹介します。
@レクイエム A交響曲第25番 A交響曲第40番 A歌劇「フィガロの結婚」 D交響曲第41番「ジュピター」 E歌劇「魔笛」 Eピアノ協奏曲第20番 Gアイネ・クライネ・ナハトムジーク Hクラリネット協奏曲 Iアヴェ・ヴェルム・コルプス
交響曲に人気が集まっているようですね。

 最後になりますが、明日23日は、毎年恒例の第九の本番です。通算7回めの第九を一生懸命歌ってきます。この駄文が掲載される頃は、もう師走ですね。どうぞ皆様お風邪ならびに新型インフルエンザなど召しませんよう、お元気でお過ごしください。






 
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