モーツアルト     ベートーヴェン
 
 

 2010年2月6日(土) よもやま話を少々

 
今日はこれという話題もないので、最近の出来事を書かせていただきます。
 
 その1。1月29日(金)の夜、ひさしぶりに第九仲間が集まり、2か月前の本番のCDやDVDを受け取るはずだったのですが、私は珍しく体調不良で欠席。うーん残念。
 
 その2。1月31日(日)、名古屋の電文会館ザ・コンサートホールに、ヴィヴィアン・ハーグナーのヴァイオリン・リサイタルを聴きに行くはずだったのですが、直前になり、ご本人の腕(指だったかも)の故障で来日中止に。うーん残念。でもこの後は、2月にビシュコフ指揮N響、3月にティーレマン指揮MPO(Vn独奏レーピン)、4月にアンジェラ・ヒューイットのピアノ・リサイタル、6月にサロネン指揮PO(Vn独奏ヒラリー・ハーン)と演奏会が続きます。うーん名演期待。
 
 その3。キット屋さんのある愛知県刈谷市の表玄関JR刈谷駅前に、1500余席を有するホールが現在建設中で、4月にオープンすることになっています。そのオープン記念に第九をやるので歌いませんかというお誘いがあり、1月半ばから練習が始まっています。いつもと違う指揮者、オケ、独唱者も楽しみですし、この新しいホールは首都圏の音楽ホールを多数手がけた事務所の設計で残響1.9秒とのことですので、音響も楽しみです。明日(2/7)指揮者との初めてのお手合わせがある予定です。うーん楽しみ。
 
 その4。数年ぶりのフランスの音楽雑誌Diapasonを購読し始めました。英独仏の音楽雑誌の中では新譜月評が充実してますし、Diapason D'or ( いわゆる特選盤 ) を抜粋した付録CDで、新しい曲や演奏家を見つける楽しみもあります。
 一方、英Gramophone誌2月号の記事の中で面白かったのは、若手有望弦楽四重奏団の紹介記事。付録CDでも5団体の演奏を聴くことができ、日頃注目しているいくつかの団体の最新演奏を楽しみました。
 
 その5。中国を舞台とした数々の時代小説で有名な宮城野昌光さんの初めての日本歴史小説、「風は山河より」(新潮文庫で全6巻)を読み終えたところです。徳川家康の祖父の時代から家康までの3代にわたる数十年間を、奥三河の豪族・菅沼家三代を主人公に描く大河小説。登場人物がいずれも"涼やか"で、読了感さわやか。うーん楽しかった!
 
 その6。昨年末から始めた禁煙、1か月以上経ちましたが、無事続いてます。今週末でニコチンパッチを手放す予定。無事断煙できるといいんですが・・・
 それでは皆様、まだ寒さが続きますが、お元気でお過ごしください。
 
 

 2010年2月13日(土) 極私的オーディオの思い出

 
 初めてステレオを買ってもらったのは、中学3年の時、今から35年前のことです。SONYのシステムコンポで、LPプレーヤー、アンプ、スピーカーにラックまでついて10万円強だったと記憶しています。当時は受験勉強そっちのけで、クラシック音楽にのめり始めた頃でした。たまたま模試で良い点を取ったのを狙って親にねだりました。
 音楽の素養は全くない普通のサラリーマン家庭でしたので、息子が凝っている音楽がロックなら買わなかったのでしょうが、あろうことに(笑)、クラシック音楽が聴きたいと言うので断りにくかったのでしょう。それとも出藍の誉れと勘違いしたのでしょうか(笑)。カセットデッキまでは買えなかったので、NHK-FMのエアチェックは相変わらずモノラルのラジカセでしたが、それでも家にステレオが届いた時のうれしさはよく覚えています。
 
 その時持っていたLPは、スメタナのわが祖国全曲(ノイマン指揮チェコフィル)の2枚組1セットだけでした。来る日も来る日もこのLPを聴いていました。鉛筆持って指揮のマネもよくやりました。幸せな日々でした。
 その後は小遣いを貯めては、3か月に1枚のLPを買って行きました。オーマンディ指揮フィラデルフィア管のショョスタコ5番、小沢パリ管の「火の鳥」全曲、お年玉をはたいて買ったショルティ指揮シカゴ響のベートーヴェン交響曲全集、フルトヴェングラーのブラ1・・・すべてが宝物でした。
 
 大学の下宿にもこのコンポを持って行きました。バイトでカセットデッキを買い、オーレックス(←なつかしい名前! )のノイズリダクションシステムを買い、最後には2トラも買いました。長いシンフォニーやオペラを切れ目なくエアチェックしたかったんです。
 社会人になり、会社の独身寮の2人に入るとわかったとき、オーディオとLPをすべて処分して、そのお金で当時発売されたばかりのCDプレーヤーとヘッドフォンに替えました。毎月の給料でまだ高かったCDを1枚か2枚ずつ買い足していくのが楽しみでした。
 結婚して長男が生まれ、マンションの借金返済もあって貯金ゼロの頃、東京出張のついでにたまたま訪れた新橋のオーディオ店で、どうしてもまたオーディオがほしくなり、妻に電話で無心しました。赤ん坊が触っても大丈夫なように、扉のあるラックとSPヨニットに金属製の保護ネットのついていたビクター製のものを買い求めました。SPはキャラクター物のシールやクレヨンの落書きだらけの時期もありましたが、無事音は出続けてくれました。
 
 今はキット屋さんのおかげで、当時よりずっといい音で鳴ってくれている我が家のオーディオですが、持つ喜び聴く楽しみは昔の方が大きかったかもしれません。これから先、どんなオーディオライフが待っているのでしょうか? 今のセットを修理してもらいながら、ずっと使い続けることができればと願っているのですが・・・・
 
 

 2010年2月14日(日) QOBUZをご存じ?

 
 今日はダウンロードの話題です。音楽のダウンロードと言いますと、私の先入観では、クラシックやジャズよりポピュラー音楽で盛ん、国で言えばアメリカが一番盛んで、iTune's storeを使ってダウンロード、音質はそれなり(128kbps〜256kbps) というイメージがあります。
 最近レコ芸に載っていた「LSO live」というロンドン響の自主レーベルの責任者のインタビューによると、アメリカではSACDやCDよりもダウンロードの方がよく売れるのだとか。アメリカでのダウンロード事情を窺わせる内容でした。
 
 クラシック音楽のダウンロードの国別事情ということでいきますと、イギリスで最も有名なのは、passinato.com だと思います。新譜から旧譜まで幅広く取り揃えています。ただし音質はMP3の320kbpsどまりですし、著作権の関係でしょうか、日本からはダウンロードできないようになっています。
 高音質という点でいけば、24bit/96kHz音源を提供している Linn Records は皆様すでによくご存じのことと思います。ただオーディオファイルにとっては豊富といえる音源数も、ワタクシのようなクラシック音楽ファンからしてみると、まだまだレパートリーが不十分なように感じられてしまいます。
 ドイツは意外なことにダウンロードのこれというサイトがみあたりません。いまだディスク中心なのでしょうか?
 
 フランスはいいサイトがいくつもあります。Virgin megastore や FNAC といったレコードショップが運営しているダウンロードサイトは充実していて、音質は320kbpsですが、新譜を豊富にとりそろえていて、眺めているだけでも楽しいです。
 フランスで一番のお勧めサイトは、QOBUZ というサイトです。まず第一の特長はカタログが豊富なこと。クラシックが話題の新譜から古い名盤の廉価シリーズまで取り揃えていることは当然ですが、ロック、ポップス、ブラックミュージック、ワールドミュージック、映画音楽からジャズまで、すべてのジャンルを網羅しているといっても過言ではありません。
 第二の特長は音質。MP3の320kbpsより高音質なロスレスも豊富です。しかもロスレスはFLAC形式ではなく、WMAロスレスとアップルロスレスの2つを揃えている点も珍しいです。これにより、PCにもともと入っているWMP、あるいはMacのiTune'sをそのまま使えます。
 価格は320kbpsがアルバム1枚9.99ユーロ、ロスレスは1枚12.99ユーロです。もちろんクレジット可能。ちなみにフランス語でダウンロードのことをtelechargerといいます。
 一度試してごらんになります?
 
 

 2010年2月21日(日) 5年間8回の演奏会の白眉

 
 一昨日、昨日と演奏会を連チャンしました。19日(金)は、名古屋でカールマン作曲のオペレッタ「チャルダッシュの女王」を観てきました。主役の若い貴族を、第九の合唱指揮の先生が歌っているからです。第九仲間数人とともに鑑賞。オペレッタの筋はたわいもない話なのですが、楽しかったのは、地元のジャズダンス教室に通う若い男女の踊り。まるでミュージカルを観ているような錯覚を何度も覚えました。終演後は、仲間と食事会。音楽を語り合い、楽しいひとときを過ごしました。
 
 続いて20日(日)は、同じく名古屋でビシュコフ指揮NHK交響楽団の演奏会。ビシュコフと言いますと、1980年代に30歳代半ばの若さでベルリン・フィルなどとレコーディング、パリ管のシェフの座を射止めたことで有名でした。しかしそのパリで味噌をつけてしまい、一時はレコーディングの世界とも縁遠くなったのでしたが、近年はドイツ・ケルンでの、地に足のついた充実した活動が再び定期的にCDとなって、我々の耳に届くようになっています。
 一度挫折を経験したこの指揮者、50歳代半ばの円熟の時を迎え、初顔合わせのN響とどんな演奏を聴かせてくれるのか、しかも定期と同じ曲目、指揮者十八番のロシア物(ラフマニノフのピアノ協奏曲2番とチャイコフスキー交響曲4番)ということで、大きな期待を持って、会場に行きました。
 
 初めて生で聴くビシュコフはとてもいいです。厚みと重みのある柔らかな音をオケから引き出しています。フォルティッシモでも決して音がきつくならないですし、ピアニッシモも無理やり小さくし過ぎない。音楽がおおらかで、こせこせしていません。それから、克明に棒を振るけれど、細か過ぎないし、必要以上に棒を振り回しません。安心して棒についていける感じ。
 N響も好調でした。特に素晴らしいと感じた点はふたつ。ひとつめは弦5部のバランスです。いつもはヴィオラより下が弱いと感じることがあるのですが、この日はヴィオラ、チェロ、コントラバスいずれもがたっぷり響いてベストバランス。ドイツやオランダの一流オケのバランスはこうです。ふたつめは金管の大健闘。あの音、あの演奏なら、世界中どこにいっても、胸を張ることができます、日本にN響ありと。
 
 若いアレクセイ・ヴォロディンがソロを弾いたコンチェルトも、ソロ・オケともに出色の演奏。一昨年ゲルギエフ指揮ロンドン響の伴奏で弾いたときは、借りてきたネコみたいにおとなしかったヴォロディンですが、この日はじつに素晴らしかったです。本人も会心の出来と感じたからでしょうか、アンコールを弾いてくれました。
 
 というわけで、この5年間で8回聴かせていただいたN響の演奏の中では、この日が白眉でした。大満足。ところで、このビシュコフ、ロシア物以外にも、ブラームス、ワーグナー、R・シュトラウスといったドイツ物も得意にしているはず。空席の首席指揮者のポストにぴったりと思ったのですが、ベテラン定期会員の皆様いかがお考えでしょうか?
 




 
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