モーツアルト     ベートーヴェン
 
 

 2010年3月6日(土) オフ会のご報告

 
 すでに大橋店主日記に詳しく書かれておりますように、2月27日(土)オフ会を開催いたしました。参加者はいつものとおり6041のSさん、タケさん、デカチョーさん、I瀬さん、I原さんと私。お忙しいなか大橋店主もご参加いただきました。
 大橋店主とサシで話して、日頃感じている使いこなしのギモンなど気軽にお聞きできるだけでなく、自宅の音まで聴いてもらえる・・・愛知県外の方にとっては、夢のようなハナシです。参加いただいた大橋店主にあらためて感謝・感謝・感謝。
 
 午前中のデカチョーさん宅では、30cmのステントリアンを入れた自作SP (写真ご参照) を聴かせていただきました。「古き良き香りを醸し出す、心癒される佇まい(I瀬さん曰く)」は、以前から不変。しょっちゅう音が変わる不肖ワタクシと違い(笑)、何があろうと動じないデカチョートーンは素晴らしいデス。以前の自作SP (通称「柿渋SP」)よりも、低音が豊かになっていて、気持ちのよいサウンドになっていたように思いました。
 午後は拙宅 (写真参照) 。「鮮度感」「鮮烈」「切れ味シャープ」「立ち上がりの早いシャープな音」「スーパークリア」「隙のない解像度の高い音」というような形容詞をいただいたのですが、実は本人はそういう音を目指したつもりもあまりないし、そういう音になっていたと気付きもしておりませんでした、皆様にご指摘をいただくまでは。ワタシはただ、ナマにできるだけ近い音で、演奏の細かなニュアンスや音色の変化を、リアルに聴きとりたいと思っていただけなのです。
 でもやりすぎだったようで、ハイドンの上品な弦楽四重奏が、プロコフィエフのそれをかぶりつきで聴いているかのような、寛げない、疲れる、精神の集中を強いる再生音になっていたようでありまする (泣) 。そういう音を無意識に追い求めるのは、なにかワタシのココロの奥底に満たされないものがあるからなのでしょうか? (笑)
 
 いずれにしても、これから修正をかけようと思っています。大橋様からは日記にも書かれていたコンデンサの変更によるボディ感の適正化をオススメいただきました。ただワタシとしては、独力で音を修正しながらノウハウをためるよいチャンスと考え、いったんは独自の修正にトライしてみようと考えています。
 難しいのは、疲れる弦の音を修正しながら、褒めていただいたピアノの音を維持することでしょうか。また途中経過などご報告させていただこうと思います。
 最後になりますが、拙宅にお越しいただいた皆様にお礼申し上げます。そしてこういう機会をいただいた大橋様とキット屋倶楽部の皆様にもお礼申し上げます。
 
 

 2010年3月13日(土) 音の再調整(途中経過)

 
 この10日ほど、プリのSV722を使わず、VP3000をプリメインとして使用して音楽を聴いています。「悩んだときは初心に帰れ」ではないですけれど、
 ・アンプ=プリメイン単体
 ・真空管=デフォルト
 で、設計者がヴォイシングした音(原点)を聴くことにより、自分の聴きたい音(行きたい地点)が見えてくるのではないか、という気持ちからです。いまさらではありますが、以下第一印象を記します。
 
 @6SN7GT(デフォルト)-6SNGT(デフォルト)-300B(Prime Tube ver.4)
 太く柔らかく刺激の少ない音。神経を研ぎ澄まして聴くというより、神経を休めるために音楽を聴くイメージ。大橋店主のヴォイシングチャートで「ややソフトでややウォームな音」とされていたのを、音で実感。
 ATung-Sol - デフォルト- Prime Tube ver.4
 先々週のオフ会の時の音と似た傾向。あそこまで極端ではないが、@と対極にあるシャープな印象です。Tung-Solという真空管の影響は大きいようです。
 Bデフォルト-Tung-Sol - Prime Tube ver.4
 上記2種の中間と言えるでしょうか。加えて音がしっかり鳴り切る感じが一番あるのが好印象です。ヴァイオリンの弓が弦を捕まえる感じが好きです。音の実体感は一番あります。やや太めの音ですが切れ込みもまずまず。空気感・気配もある程度出ます。
 オフ会のときに高域と軽みに寄っていたバランスが座りのよいものに変化しましたが、今一歩低域がほしい感じが残りました。
 総合的には3種の中ではこれが正解だろうと感じ、しばらく固定することにしました。
 
 続いてmodel2の真鍮&ステンの足の下の「敷物」の検討です。チェリスト宮城様のブログを参考にして、下からコーリアン、その上に樽材ボード、その上に真鍮&ステンの足(凸凹両方使う)というのを試してみました。弦・ピアノともに違和感を感じませんでしたので、このまま行ってみることにしました。
 
 以上で、全体としてやや太め、やや柔らかめ、ウォームという以外はたいへんオーソドックスな音です。「低域が少し寂しいか? その場合にはmodel2にTESRAという手もあるな。」と思いつつも、しばらくこのままで聴いてみることにしました。また「もう少し近い音が聴きたい。」という気持ちもゼロではありませんが、今日のところは我慢(笑)。やりはじめると際限がなくなって、こないだのオフ会のような音になりそうなので・・・
 今回は、人格円満な音(笑)を目指してマス。
 
 話題はがらりと変わりますが、英国BBC放送が大規模なリストラをするとの報道が、今月初めにありましたね。幹部の手厚い報酬などに批判があるそうですが、ぜひとも番組の質を落としたり、クラシックやジャズのラジオチャンネルを廃止または統合したりすることがないよう願っています。BBC関連のオーケストラもリストラ・・・なんてことにならないといいのですが・・・
 
 

 2010年3月20日(土) 最近聴いた新譜から

 
 実は最近また新譜漁りのムシがむずむずし始めております。今回は3枚のご紹介ですが、また近々ご紹介するかもしれません。
 
 マティアス・ゲルネ(Br)が歌ったシューベルトの「美しき水車屋の娘」(Harmonia Mundi HMC901995)。ベルベットかカシミアのように滑らかで、太く暗く丸みを帯びたバリトン。高域に移るに従って光がさすかのように明るくなるその声。実に魅力的な声です。約10年前に鳴り物入りでDECCAにデビューした時は、なぜか好きになれなかったのですが、今回自ら売り込んだという録音を聴いて、考えをすっかり改めました。若い粉ひき職人には不似合いなくらい立派な声ですが、抗し難い魅力のある歌になっています。ことのほかじっくり歌っている最後の2曲が魅力的。テルデクススタジオでの録音は声の質感が素晴らしいのですが、エッシェンバッハの伴奏ピアノがイマイチレベルなのが玉にキズ。試聴はこちらから。
 
 パガニーニの「24の奇想曲op1」(ジェームズ・エーネスの演奏  Onyxレーベル ONYX4044)。 ヴァイオリンのありとあらゆる技巧と表現が詰め込まれたこれらの曲のディスクは、古くから腕自慢のヴァイオリニストにとって避けて通れないハードルになっていますよね。この一年間だけでも、神尾真由子、佐藤俊介、ベッカー=ベンダー、そしてこのエーネスとツェートマイアーと5枚が並びました。(最後の2人は再録音) 日本人若手演奏家の優秀さと、にもかかわらず最後の2人とは差があることの両方を痛感させられました。すでになじみの曲になっている方には、「アヴァンギャルドな」という評のツェートマイアー盤が、通常のオーディオファイルにはエーネス盤がワタシのオススメ。1,9,13,24番あたりからどうぞ。試聴はこちら。1715年製ストラド「Marsick」の音をお楽しみください。
 
 ユリア・フィッシャー(Vn)とマルティン・ヘルムヒェン(p)によるシューベルトのヴァイオリンとピアノのための作品全集のVol.1(Pentatone PTC5186347)。 こちらは素朴で愛らしいメロディを歌うヴァイオリンをめでるための一枚。曲は超一流ではありませんが、ヴァイオリン小品集がお好きな方には気に入っていただけると思います。ちなみにこちらはヴァイオリン名は記載されていません。聴く限りでは、ストラドというよりデル・ジュス系のような気がしますが・・・録音はこのレーベルの特長である音像中心の音。(もっともSACDマルチで聴くと違うかもしれません。) 試聴はこちら
 

 2010年3月25日(木) ティーレマン指揮ミュンヘン・フィル演奏会

 
 今年50歳、ドイツの指揮者ティーレマンは、ウィーン、バイロイト、ミュンヘンなどでの極めて高い評価とは裏腹に、ここ数年出たブルックナー、ブラームス、モーツアルトのCDで聴く演奏が、今ひとつワタクシのハートを捕まえてくれず、「本当はどんな指揮者なのか」とかねがね疑問を持っておりました。
 今回の来日公演も、ミュンヘンのオケとの離婚が決まった後なので、いったんはパスしようと考えたのですが、昨年末にOpusArte社から出たバイロイトのリングのライヴCD14枚組、その中の「ラインの黄金」の終結部での深い呼吸感、巨大でかつ絶妙なリタルダンドなどを聴き、「これがティーレマンの本領か!」と感嘆し、急きょチケットを求めました。
 曲目は、ワーグナーのタンホイザー序曲、ブラームスのヴァイオリン協奏曲(独奏はレーピン)、そしてベートーヴェンの第五です。
 
 とここまではよかったのですが、昨晩から体調悪く、今日も会社に行ってはみたものの、とても仕事ができるような状況ではないので、早退してきたところです。楽しみにしていたティーレマンも泣く泣くあきらめるほかなさそうです。うーん残念。
 私自身、近年体調が不安定で、更年期障害的状況です。(笑) 仕事でもプレッシャーの強いものや納期が短くかつ厳格なものは外してもらうようにしてます。コンサートもチケット買って実際当日になって行けるのは、6〜7割というところでしょうか。次回は4/22のヒューイットのピアノリサイタルです。行けることを祈るのみです。
 
 最後になりますが、ワタクシのメールアドレスはdaikunoi@mopera.net です。お暇な折にでもお便りいただければとてもうれしいです。




 
<<トップへ戻る