モーツアルト     ベートーヴェン
 
 

2010年8月7日(土) 60歳までに歌いたい曲

 
 7年前にベートーヴェンの第九交響曲を歌い始めてから「歌う仲間」ができ、時々「今度***という曲をやるからいっしょに歌おう」と誘っていただけるようになっています。ありがたいことです。昨年はモーツァルトの「レクイエム」をそんな形で歌うことができました。(今年も歌います。)

お誘いいただいた際に迷うのは、その曲の"魅力"と、メロディや歌詞を覚える"苦労"を、両天秤にかけるからです。若い頃は何度か歌ううちに自然と苦労なく覚えられたメロディや歌詞も、最近年とったせいでしょう、かなり苦労しないと覚えられなくなってきている気がしています。
 なので、最近は"苦労"を上回る"喜び"が得られそうな名曲中の名曲だけを、言わばえり好みして歌いたいと思うようになってきています。昨年ヘンデルの「メサイア」のお誘いを迷った末にお断りしたのも、そんな事情からでした。

 ではどの曲なら歌うのか、考えてみました。まずバロック期ではバッハの「ロ短調ミサ曲」。歌いたい曲の筆頭です。マタイとヨハネの両受難曲は、その内容が厳しすぎて怖いくらいですが、ミサ曲はそれほどではありませんね。それに曲も超一級と思います。
 古典派では、ベートーヴェンの「ミサ・ソレムニス(荘厳ミサ曲)」と、モーツァルトの「ハ短調ミサK.427」に心惹かれます。一方ハイドン、器楽曲は大好きなのですが、声楽曲(例えば「天地創造」や「四季」)はいまひとつ好きになれずにいます。
 ロマン派ではメンデルスゾーンのオラトリオ「エリア」とブラームスの「ドイツ・レクイエム」がお気に入り。いつか歌ってみたいです。フォーレの「レクイエム」も好きですが、バスパートはあまり活躍しないようですね。仮にお誘いがあればかなり迷うと思います。少しマイナーなところではロッシーニの「スターバト・マーテル」を偏愛しています。でもア・カペラ(無伴奏)の長い合唱があって、ワタシの力量ではちょっと無理かもしれません。ヴェルディの「レクイエム」はたぶん乗らないと思います。
 近代ではオルフの「カルミナ・ブラーナ」が面白そう。

 こうしたお気に入りの曲を60歳までに歌いたいというのが、今のワタシの望みです。声の衰えがはっきり出る前に歌っておきたいということなのです。しかもできればよい指揮者と指導者のもとで、可能なら上手な方ばかりの少人数の合唱団で歌いたい・・・うーん、あまりえり好みしていると、肝心の誘ってくれる友人を失うことになりかねませんね。悩ましいところです。(苦笑)

 

2010年8月14日(土) ブルーレイで見るオペラ&コンサート

 
 NHKのBSハイビジョン放送で放映されたオペラとコンサートをブルーレイに最高スペックで録画して観てみました。なかなかいいです。録画したのは、
①ฺ 2010年2月パリ・オペラ座バスティーユでのドニゼッティ「夢遊病の女」
②ฺ 2010年3月ルツェルン復活祭音楽祭でのアバド指揮シモン・ボリバル・ユース・オーケストラによるチャイコフスキーの悲愴ほか
です。

 前者は外題役のナタリー・デセイ(ソプラノ)が群を抜いた鮮やかさ。彼女の名声がよく理解できました。相手役のテノール・レッジェーロがやや弱い以外、脇役もいずれも高水準。演出も時代を少し新しくした以外はオーソドックスで、初めて観るオペラでしたが、全2幕ずっと惹きつけられっぱなしでした。

 後者は、一種の社会現象にまでなったこのオケとはいかなる音楽を奏でるのか、という興味を持って観ました。技術的にはプロの一流オケには遠く及ばないのですが、名匠アバドの棒に全員が食らいついてく集中力と、並はずれた表現意欲が、このオケの魅力とわかりました。それから私のような日本のアマチュア愛好家にはあまり人気がないのですが、アバドの指揮は素晴らしかったです。現代屈指といっていいのでは?
 肝心の画質ですが、正直我が家のフルハイビジョンでない20inchTVでは、どの程度高精細なのかよくわかりませんでした(苦笑)。スミマセン。まあ普通に観るぶんには十分です。
 音質は、最初イヤホンジャックからVP3000直結のとき、つまりブルーレイ録画再生機能付きTVの内蔵D/Aコンバーターを使っていたときは、「たいした音じゃないな」と思っていましたが、光デジタルケーブルでmodel2に16bit/48khzの音を繋ぎ、SV722&VP3000で聴くと印象は一変。大いに楽しめます。(それでも同軸に比べるとやや音が細身か)
 問題は市販のブルーレイディスク(ソフト)と違い、チャプター(トラック)に分かれていないので、途中から再生するのが大変なことくらいでしょうか。

 NHKは時々国内外のオペラやコンサートを放送してくれているのですね。オペラの場合輸入盤のBDと違い、日本語の字幕があるのがなによりうれしいです。 見逃さずに録画し続ければ、10年で100作を超えるオペラ全集ができあがりそうです。このお盆前後には、バイロイト音楽祭での上演を数本放送してくれるようです。クラシック音楽を楽しむすべがひとつ増えた気がして、とてもうれしいです。ハマリそうです。
 

2010年8月21日(土) 古今の名ピアニスト・ベスト20

 
 イギリスのクラシック音楽雑誌BBC MUSIC MAGAZINE誌8月号が、古今の名ピアニスト・ベスト20を発表していました。題して「The 20 Greatest Pianists Ever」。今日はそのご紹介です。
 結果は後でご紹介するとして、選者がいいです。現在第一線で活躍しているピアニスト100人に訊いています。ピアニストが選ぶ名ピアニスト、ということですね。各選者(ピアニスト)が3人ずつ挙げています。選者を少し紹介いたしますと、アンスネス、アシュケナージ、バブゼ、ベレゾフスキー、ブレンデル、エッシェンバッハ、フレイレ、グリモー、アムラン、ヒューイット、コワセヴィッチ、ラン・ラン、ルガンスキー、ムストネン、小川典子さん、オールソン、ピリス、プレトニョフ、ケフェレック、ロジェ、ティボーデ、トレプチェスキ、ヴォロドス、ユジャ・ワンなどなど、錚々たる顔ぶれです。

 それでは古今の名ピアニストを発表です。選者とは別に評論家が選んだessential recordingとともにご紹介いたします。
⑳ฺ クラウディオ・アラウ(1903〜1990) チリ
 リスト超絶技巧練習曲 Pentatone PTC5186171
⑲ฺ ヨーゼフ・ホフマン(1876〜1957)ポーランド
 ゴールデン・ジュビリー・コンサート1937 VAIA/IPA 1020
⑱ฺ ワルター・ギーゼキング(1895〜1956)ドイツ
 モーツアルト ピアノと木管のための五重奏曲K452 Testament SBT1091
⑰ฺ グレン・グールド(1932〜82)カナダ
 バッハ ゴルトベルク変奏曲 Sony 827969038727
⑯ฺ マレイ・ペライア(1947〜)アメリカ 
 モーツァルト ソナタK448 シューベルト幻想曲D.940 Sony 827969301524
⑮ฺ ウィルヘルム・ケンプ(1895〜1991)ドイツ
 クイーン・エリザベス・ホール・コンサート BBC Legends 4045-2
⑭ฺ エドウィン・フィッシャー(1886〜1960)スイス
 バッハ 平均律クラヴィーア曲集 EMI 3919582
⑬ฺ ラドゥ・ルプー(1945〜)ルーマニア 
 ラドゥ・ルプー・プレイズ・ブラームス Decca 4757070
⑫ฺ イグナツ・フリードマン(1882〜1948)ポーランド
 フリードマン・プレイズ・フンメル、ショパン&ベートーヴェン APR5508
⑪ฺ クリスチャン・ツイメルマン(1956〜)ポーランド 
 ショパン バラード シューベルト 即興曲 DG0734449=DVD
⑩ฺA B ミケランジェリ(1920〜1995)イタリア
 グリーグ ピアノ協奏曲 BBC Legends BBCL4043-2
⑨ฺ マルタ・アルゲリッチ(1941〜) アルゼンチン 
 ラフマニノフ ピアノ協奏曲3番 Philips 4466732
⑧ฺ エミール・ギレリス(1916〜1985)ロシア
 グリーグ 抒情小曲集 DG 4497212
⑦ฺ アルトゥール・シュナーベル(1882〜1950)オーストリア
 シューベルト 即興曲集 EMI 5868332
⑥ฺ ディヌ・リパッティ(1917〜1950) ルーマニア
 バッハ パルティータ第1番 EMI 5670032
⑤ฺ アルフレッド・コルトー(1877〜1962) スイス/フランス
 シューマン ピアノ協奏曲 Naxos 8.110612
④ฺ スヴャトスラフ・リヒテル(1915〜1997) ロシア
 ラフマニノフ ピアノ協奏曲第2番 DG4778584
③ฺ ウラディミール・ホロヴィッツ(1903〜1989) ロシア
 The Indispensable RCA74321634712
②ฺ アルトゥール・ルービンシュタイン(1887〜1982) ポーランド
 ショパン 夜想曲集 RCA09026 630492
①ฺ セルゲイ・ラフマニノフ(1873〜1943) ロシア
 コンプリート・レコーディングス RCA82876678922

ふうっ、いかがでしたでしょうか?
最後にクイズです。100人の選者(ピアニスト)×3票で、計300票あったわけですが、
有名で人気があるけれど1票も入らなかった名ピアニストもいます。物故者と現役で
ひとりずつ挙げてみてくださいな。ヒント: 物故者はドイツ人、現役はイタリア人。答えは次回の最後に。

 

2010年8月22日(日)  現代の名ピアニスト

 
 前回は古今の名ピアニストのご紹介でしたが、今回は現役の名ピアニストについてです。BBC MUSIC MAGAZINE誌の合計300票から、現役のピアニストたちに焦点をあててみたいと思います。票の多い順にご紹介いたします。

・マルタ・アルゲリッチ(10票)
・クリスチャン・ツイメルマン(8票)
・ラドゥ・ルプー(7票) : 今秋名古屋のしらかわホールでリサイタルをしてくれます。もちろんチケットを買いました。
・マレイ・ペライア(6票)
以上の4人が前回ご紹介した"オールタイム"でもベスト20に入っていたピアニスト。四天王ということでしょうか。続いては・・・
・グレゴリー・ソコロフ(4票)
・アンドラーシュ・シフ(3票)
・イーヴォ・ポゴレリッチ(3票)
・内田光子さん(2票)
・ダニエル・バレンボイム(2票)
ソコロフは日本ではあまり有名ではありませんが、ヨーロッパでは超有名。フランスのnaiveレーベルから数枚のCDが出ています。また内田光子さんに2票入っているのは同胞としてうれしい限りです。以上で9人。あと1人自分のお気に入りのピアニストを足して、現代の名ピアニスト10人にしてみる、なんてお遊びも楽しそうです。
実はJAZZピアニストにも票が入っています。ビル・エヴァンスキース・ジャレットに各2票。

続いて1票入っているピアニストのご紹介。ベテランから若手という順番で行きますと、チッコリーニ、アシュケナージ、R・グード、フレイレ、E・アックス、リフシッツ、ヴォロドス、P・ルイス(←ベートーヴェンのピアノソナタ全集が素晴らしい。もう名前を覚えていただきましたか?)、T・フェルナー(←いま東京のトッパンホールで定期的にコンサートをしています)、ラン・ラン
以上今後のディスク選びやコンサート通いのご参考になれば幸いです。

最後に前回のクイズの答え : バックハウスとポリーニでした。両名のファンの皆様残念でした。






 
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