モーツアルト     ベートーヴェン
 
 

2010年10月2日(土)  バーンインCDを使ってみて

 
 キット屋倶楽部の多くの皆様と同じように、バーンインCDを購入しました。トラック7&8をそれぞれ2回ずつ再生して機器全体を消磁(これでなぜ消磁できるのかは皆目わかりませんが・・苦笑)したのち、トラック5の315Hzトーンをかけてみました。
 事前に大橋店主からは「数十cm位置がずれるだけで面白いほど再生音が変わります。多くの場合それまでよりかなり近い位置にリスニングポジションが変わります」と教えていただいておりました。
 
 実際に再生してみると、大橋店主の仰せのとおり、数十cmでびっくりするほど音量が変わります。最も音量が大きなところをベストリスニングポジションとしてみたところ、これまで3m近かったSPとリスニングポジションの距離がほぼ半分になりました。驚き!! 完全にニアフィールドリスニングです。ちなみに今まで聴いていたポジションは一番音が小さいところでした。オーケストラのスケール感がイマイチだったのはこのせいだったのでしょうか?
 
 ニアフィールドだと部屋の音響の影響を受けずに、ディスクに入っている音がそのままストレートに聴き取れる感じです。例えばチェロの独奏は、弓が弦から離れたのち、まだ弦が震えて音がしばらく出、やがて減衰していく微妙な様子などが実にリアルに聴き取れました。
 一方良いことばかりではありません。SPとリスニングポジションの距離が近くなったせいで、音が中抜けになってしまいました。SPの間隔を狭めると箱庭的になってしまいます。ならばと思い内振り角度を強めましたが、限度があり、どうもまだベストの状態が見いだせておりません。しばらく調整が続きそうです。
 
 今回の実験は、7月17日に書いた「スピーカーを伸び伸び呼吸させる」の反対をやったのだと思っています。ニアフィールドリスニングにも、20数畳の部屋全体を響かせる鳴らし方も、どちらも一長一短であるように感じています。
 両方の中間あたり、部屋の響きをうまく活かしつつ、それに埋没しないという程度がとりあえずのベストなのかな?
 
 

2010年10月9日(土) 近況報告

 
 近況報告7点です。
 (1) 無水アルコールで、CECのCDトランスポートのレンズ部分と、オーディオ機器全体の接点をクリーニング。音がよくなったとは感じませんが、これからも定期的にやろうと思います。
 (2) CECトランスポートのリモコンが、電池の液漏れで使えなくなってしまいました。大橋様が代品入手の努力をしてくださったおかげで、新しいリモコンが無事届きました。ありがとうございました。皆様、リモコンの電池にご注意あれ!
 (3) 8月NHKのBSで放送されたワーグナーの楽劇「ワルキューレ」をブルーレイに録画しておいたものをmodel2に接続して視聴。いいですねえ。音が抜群にいいです。2チャンネルなのにサラウンドみたい。これならわざわざバイロイトまで行かなくてもいいと思ったくらい。ティーレマンの指揮、オーケストラ、歌手みな素晴らしい!! 続編放送熱烈要望!!
 続いて9月に録画したヤンソンス指揮ロイヤル・コンセルトヘボウ管のマーラー交響曲第3番も視聴。これも大感動! ホールの素晴らしい響きもきちんととらえられていますし、演奏も抜群。再生音はCDよりいいと思えるくらい。ハイビジョンのBD録画、私の新たな楽しみです。
 (4) スカパーの24Hクラシック専門チャンネル「CLASSICA」に興味あり。オペラ&コンサートてんこ盛り。契約しようかなあ。確かめておきたいのはCS放送がどの程度の音質かということ。どなたかご存じでしたら、ご教示くださいませ。
 (5) 先月から友人に誘われて、ヘンデルの「メサイア」を練習中。正直言いまして、曲は第九やモツレクにくらべるとイマイチ。いやいや予習復習しています。学生時代に戻ったような変な気分です(苦笑)。これなら別の友人が誘ってくれたバードの無伴奏声楽アンサンブルの方に参加すればよかったかな、とちょっぴり後悔も。
  (6) クラシックの大手有名レーベル、ドイツ・グラモフォンが会社創立111周年を記念して限定発売した111枚組のCDセットを"大人買い"しました。モノラル時代のフルトヴェングラーから最新話題アルバムまで、とっかえひっかえして聴いています。
 古い録音にも、フルニエのバッハのように時代を感じさせる録音から、ケンプのベートーヴェン・ピアノ協奏曲のように比較的良い録音まで色々あることを再発見。また最新録音でも、なかなか名録音がないことも再発見。
 トーン・マイスターの名も記されているので音の傾向を読み解く楽しみもあります。当分これで楽しみます。
 (7) バーンインCDに端を発したSP&リスニングポジションの再構築。未だ途中です。少しずつ微調整しています。まだしばらくかかりそう。
 
 

2010年10月16日(土) 経歴の見方・プログラムの選び方

 
 いよいよ秋の音楽界シーズンです。オーディオもいいですが生もいいです。
 皆様はどんな基準で演奏会を選びますか? 曲で選ぶ、演奏家で選ぶ、会場で選ぶなど、色々なやり方がありますよね。ワタシの場合は、まずは演奏家、次に曲目で選ぶことが多いです。
 
 たくさんある来日演奏家や日本人アーディストのコンサートの中から何を選ぶか、ワタシは、演奏会場で配られているチラシや、会員になっている演奏会場や主催元からのダイレクトメールに同封されているチラシの中の、演奏家のプロフィールを見て選ぶことが多いです。
 プロフィールは大体次のような構成になっています。
 @師事した先生、卒業した学校
 Aコンクール入賞歴
 B共演した指揮者、オーケストラ
 C室内楽で共演した演奏家
 D演奏したホール
 E演奏した音楽祭
 F出したCDと受賞歴
 
 この中で特によく見るのはBからEです。優れた演奏家、有望な演奏家ほど、よい指揮者、オーケストラ、器楽奏者と共演しています。またヨーロッパの定評あるホールや音楽祭は、よい演奏家をきちんと招くからです。一方Aのコンクール入賞歴はそれほど重視しません。入賞歴が意味を持つのは3〜5年のみと思っています。諏訪内晶子さんは20年たってもいまだに「チャイコフスキー・コンクール優勝」という冠がつきますが、ご本人はどう思ってみえるのかしらん。
 
 プログラムは、できるだけその時演奏家本人がやりたい曲が入っているものを選ぶのが、名演にあたる確率を高くするコツと思っています。来日オーケストラの場合、日本人ソリストとの協奏曲が増えていますが、現地定期で共演したものなら大歓迎。そうでないものはパスするようにしています。
 
 というわけで、今秋ワタシがチケットを購入した演奏会は次の4つです。
 10/24 ラド・ルプー ピアノリサイタル
  先月ご紹介した現代のピアニスト四天王のひとり。今秋のハイライト。必聴です。
 11/2 庄司沙矢香 ヴァイオリンリサイタル
  曲はオール・ベートーヴェンで本気度満点。今の彼女の実力を確かめるのに好適。
 11/25 河村尚子 ピアノリサイタル
 日本期待の若手。FMで聴いたハイドンのピアノソナタに惚れてチケット購入。
 12/9 アントニオ・メネセス チェロリサイタル
 今円熟期にあるブラジルのチェリスト。最近CDでもよい演奏を聴かせているので期待大。
 
 

2010年10月23日(土) WEの16GAスピーカーケーブル

 
 キット屋倶楽部にリンクを張っているブログ「scoreのオーディオ&音楽日記」と「みとこの探訪録」に、WEのスピーカーケーブルが取り上げられ、絶賛されていました。お二方の"音楽を聴く耳"と"オーディオの知識"を尊敬しているワタシとしては、おふたりとも褒めておられるのだからきっと素晴らしいのだろうと思い、購入してみました。
 
 これまでつかっていたのはベルデンの8460 18GAという品番のケーブル(1m数百円)です。ですからこれとの音質比較ということになります。普段よく聴くCDを数枚かけてみました。
 両ケーブルの音質の差は少なかったのですが、感じた特徴を書きますと、WEはナチュラルで上品な音、楽器の音の質感がとてもいいと思いました。演奏の余韻のようなものを上手に表現してくれます。また音の輪郭の明瞭度はほどほどです。N響ヴァイオリニストの根津様の言葉をお借りするならば、わずかに「母音的側面」に比重がかかるためか、音楽が流麗に聞こえます。そのため古い録音も楽しめると感じました。またキット屋アンプ・ヴォイシングチャート風に言いますと、音色はウォーム、音調はソフト。
 ネットでWEケーブルを検索すると「フラット」という形容詞がよく使われていますね。確かにそのとおりだと思いましたが、それはこのケーブルの諸特徴のひとつに過ぎないです。このワンワードで語れるほどオーディオは底の浅いものでないことは、皆様よくご存じのはず。
 対してベルデンは高域に軽い強調感があることと、音の輪郭がくっきりする91B的リアルさのふたつが特徴です。時にきつい音も出しますが、鮮烈で近めの音を演出してくれます。
 
 WEをひとことで言うと「足るを知る大人の音」とでも言えばいいのでしょうか。WEはクラシックやヴォーカル物を聴く方には好まれると思います。
 私の好みを正直に言いますと、両者の中間あたりです。WEは「聴く側の音」でして、「演奏する側の音」ではないように思います。個人的には中間あたりが一番フィットします。
 自分の好みの音が再確認できたことを、WEケーブルを教えていただいたおふたりに感謝申し上げます。
 しばらくWE(片側3m)をリファレンスにしてみることにしました。これまで使っていたベルデンが片側2mしかなくてピンピンケーブル化としていましたし、今後年齢を重ねるにつれてベルデンよりWEが好みになっていくような気がしましたので。
 
 PS 先週書きました10/24のルプーのリサイタルが本人の急病で来日中止に。残念!






 
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