モーツアルト     ベートーヴェン
 
 

2011年8月4日(木)  最近購入した新譜CDから

 
 今回は6〜7月に購入したクラシック新譜CDのご紹介です。
 まずは、今ドイツリートを歌わせたら随一のゲルハーヘル(Br)と新進ソプラノ・エルトマンによるヴォルフの「イタリア歌曲集」。国内盤あり。これまでなじんで来なかった彼の歌曲を最高傑作で親しもうと思い買いました。数回聴いたのですがまだ曲のよさがわかったとは言えない感じ。もうちょっと聴き込んでみようと思っているところ。
 続いては伸び盛りのメゾ、イザベル・ドリュエが歌ったフランス歌曲集。「夜」にちなんだ歌曲を集めたアルバムです。注目している新レーベルAPARTEの新譜なので期待して聴いたのですが、歌唱がまだ技術的に万全とは言いがたいのと、やや歌が一本調子。ちょっぴり期待はずれでした。
 次はベートーヴェンのピアノ・ソナタ全集、ピアノ協奏曲全集に続く、ポール・ルイスのベートーヴェン「ディアベリ変奏曲」。これは演奏・録音ともいいです。日本での彼の発見者を自認するワタシとしてはたいへんうれしい。再来年名古屋に来てくれるのを楽しみにしているところです。ピアノの良い録音が出るので有名なベルリン・テルデクス・スタジオでの録音。お勧めの一枚。
 チェロの神様カザルスが好んで弾いたアンコール・ピースを集めたコンセプト・アルバム「カザルス・アンコール」。ドイツの中堅奏者アルバン・ゲルハルトの演奏です。英グラモフォン&BBC MUSIC MAGAZINE両誌特選盤と評判は上々。ただし録音は並レベル。
 最近シューマンの室内楽を順に聴き込んでいまして、ピアノ五重奏⇒ヴァイオリン・ソナタ3曲と来て、今回はピアノ・トリオ3曲を買いました。ドイツの名ヴァイオリニスト・テツラフとその仲間たちによる演奏です。これから聴きこむところです。この後は弦楽四重奏に行くつもりです。
 ドイツ・グラモフォンが新たに契約したモンテネグロ出身の若手ギタリスト、ミロシュによるスペイン・ギター有名作品集。「禁じられた遊び」や「アルハンブラの思い出」も入っています。唖然とするほど素晴らしい技巧、堂に入った歌心で見事な演奏を披露しています。イギリスで今一番売れているクラシックCDとか。ただし録音は何故かギターの弦毎の音質の差が聴き取りにくいのです。録音のせいか、楽器のせいか、はたまたワタシの装置のせいか?
 新譜の最後はフランスの女流チェリスト・ベルトランの無伴奏作品集。コダーイ&カサド&ブリテン3番。凄く"強く浸透力のある音"が聞こえてきます。演奏も男まさりで気合いたっぷり。録音もかなりいい部類。みっけもののCDでした。メイキングDVD付き。

 以上の他に、レパートリーの穴を埋めるために旧譜も数枚買いました。じわじわCDが増えて、決めている「上限360枚」を超えそうです。やばい。涼しくなったら中古CDショップである程度処分しようと思っているところです。

 

2011年8月11日(木) ポピュラー音楽にちょっくら浮気

 
 6月下旬にお邪魔した三重のK藤様(soundbox様)宅のアルテック平面バッフルSPで聴いたJAZZの音に惚れまして、今月はクラシック音楽を離れてポピュラー音楽を聴いて過ごしています。
 まず買ったのが、ブルーノートを中心として様々なレーベルの音源を集めたJAZZのベスト盤2枚組「THIS IS JAZZ the best & the greatest」。1枚あたり79分を超える長時間収録。"2010年最も売れたJAZZアルバム」とのコピーに惹かれて購入。生まれて初めて買ったJAZZのCDです。ビル・エヴァンス、ソニー・ロリンズ、マイルス・デイヴィス、ジョン・コルトレーンはじめ、ワタシや家内のようにJAZZに不案内な者でも聴いたことのある名曲ばかり集めてくれていて、大いに楽しんでいます。
 続いて購入したのが、soundbox様ご推薦のタンゴアルバム2枚組「アルゼンチンタンゴ 伝説のマエストロたち」。1950〜60年代というタンゴの黄金時代に活躍したプレーヤー達が2006年に録音したアルバム。歌も何曲か入っています。これもとても気に入りました。バンドネオンの音色、哀愁あふれるメロディ、リズムの刻み・・・大好きです。

 この2つを買った後、図書館でCDを借りればわざわざ買わなくても済むことに気づき、借りてきたのが次のアルバム。
○ジャズヴォーカリストnoonのベストアルバム「FOR YOU」
 soundbox様ご推薦の日本人ジャズヴォーカリストnoon。これは癒しのヴォーカルですね。家内が気に入ってCD-Rにして、車の中で聴いています。
○「二胡の世界 〜ザ・ベスト・オブ・二胡」
 中国の民族楽器で日本の抒情歌の名曲 (宵待草、浜辺の歌などから最近の島唄やいい日旅立ちまで) を弾いたアルバム。これも家人がCD-Rにしてほしいと希望したもの。ただし二胡の音にはかなりリヴァーブがついていました。
○JAZZのたしなみ方
 「上のJAZZベスト盤はEMI系。他のレーベルも聴いてごらん」という6041のSさんのアドバイスを思い出し、借りてきたアルバム。オスカー・ピーターソン、ビリー・ホリディなどのヒット曲満載でした。
○「エラ&ルイ」
 ご存知エラ・フィッツジェラルドとルイ・アームストロングのデュエットアルバムですね。これは大好きになりました。6041のSさんご推薦。エラのうまいこと! ルイの味のあること! 続編の「アゲイン」を図書館で探しましたが見つかりませんでした、残念!
○「小松亮太 ベスト」
 10年ほど前にピアソラが大好きだったことを思い出し、借りて来ました。ピアソラの曲半分、それ以外の曲半分のバンドネオン・アルバム。うーん演奏はやっぱりピアソラ本人のもののほうがねえ・・・
○「enya  a day without rain」
 1990年代にはやったケルト音楽ですかね。初めて聴いてみましたが、どうもワタシにはあまりピンと来ませんでした。

 地元の図書館にはたくさんのポピュラー音楽CDがあるのですが、アーティスト名を見ても、アルバム名を見ても、それがどんなジャンルに属する音楽なのか、はたまた有名なのかそうでないのか、全く見当がつかず困っております。(苦笑)
 ともあれ、今年の夏はクラシックを一休みして、ポピュラー音楽三昧の予定デス。

 

2011年8月18日(木) オランダ人が選ぶ「クラシック名曲400」から

 
 クラシック音楽における欧米各国の"自国びいき"は、中立の立場にある日本から見ると、いかにも微苦笑を禁じえないようなものが結構あります。例えばイギリスで出版されているPenguin Guide to recorded Classical Music というベストCD紹介本では、ブラームスに割いているのが21ページに対して自国の作曲家ブリテンにもなんと19ページも割いています。またアメリカの優秀ディスク紹介本 Third Era Classical Music では、自国のバーバーに6ページも割いていまして、これはバルトークの5ページを上回っているのです。どちらも最初は笑ってしまいました。

 話は変わりますが、キリスト教にはカソリックとプロテスタントがあり、後者はドイツなどに多いルター派と、オランダなどに多いカルヴィン派に分かれることはご存知と思います。ルター派は布教に音楽を積極的に利用し、大バッハとその後のドイツ音楽の隆盛を生んだわけですが、カルヴィン派はあまり音楽を重視しなかったせいか、オランダは今に至るまで一流の作曲家を生んでおりません。(絵画ではレンブラントやフェルメールを生んだのに) 従って前述の"自国びいき"の必要がなく、日本人と同様に中立的にクラシック音楽に接することが可能なのかもしれませんね。
 そんなオランダのクラシック専門FM局「radio4」が、リスナーに「クラシック名曲ベスト400」への投票を呼びかけました。今日はその結果からベスト30をご案内します。

1位 バッハ マタイ受難曲
2位 モーツァルト レクイエム
3位 フォーレ レクイエム
4位 バッハ ブランデンブルグ協奏曲
5位 ペルゴレージ スターバト・マーテル
6位 ベートーヴェン ピアノ協奏曲第5番「皇帝」
7位 ドヴォルザーク 交響曲第9番「新世界より」
8位 ラフマニノフ ピアノ協奏曲第2番
9位 バッハ ミサ曲ロ短調
10位 ベートーヴェン 交響曲第6番「田園」
11位 ブラームス ドイツ・レクイエム
12位 ヘンデル メサイア
13位 モーツアルト 歌劇「魔笛」
14位 マーラー 交響曲第2番
15位 アレグリ ミゼレーレ
16位 R・シュトラウス 4つの最後の歌
17位 ストラヴィンスキー 春の祭典
18位 バッハ ヨハネ受難曲
19位 ブルッフ ヴァイオリン協奏曲第1番
20位 モーツァルト クラリネット協奏曲
21位 ヴィヴァルディ 四季
22位 ベートーヴェン ヴァイオリン協奏曲
23位 ベートーヴェン 交響曲第9番「合唱付き」
24位 グリーグ ペールギュント
25位 バッハ 無伴奏チェロ組曲
26位 バッハ ゴルトベルク変奏曲
27位 ペルト Spiegel im Spiegel (鏡の中の鏡)
28位 モーツァルト 歌劇「ドン・ジョヴァンニ」
29位 シューベルト 冬の旅
30位 バッハ カンタータ第140番「目を覚ませと呼ぶ声が聞こえ」

 いかがですか? 第一位のマタイを筆頭に宗教曲が多いですね。日本と違うところでしょうか? あとオペラが少ない。8位のラフ2はイギリスの愛好家の投票でも1位になったことがありまして、日本人以上にラフ2好きがヨーロッパに多いのでしょうか? 作曲家別に見ると、バッハ7作、モーツァルト4作、ベートーヴェン4作と、このあたりは日本人の感覚と似ていると言えるかもしれません。ショパンが一曲もないですね。投票が分散したのかもしれません。ブラームス1曲のみ、マーラー1曲のみ、ブルックナーなしと、やや日本人の好みと違うところもありそうです。
 27位のペルトは現代の作曲家。といってもピアノとヴァイオリンが美しいメロディと分散和音を奏でる親しみやすい作品です。4月に日野市のF原様(score1204様)が我が家にお越しになった際、このディスクで聴かせてくださいました。
 皆様のお好きな曲は何ですか? 数年前の音楽之友誌のアンケートではブラ1が日本人の1位だったと記憶しています。


 

2011年8月25日(木) 今秋の演奏会予定

 
 暑かった夏もそろそろ終わりが近づいていますね。9月になれば秋の音楽シーズンの到来です。胸がワクワクしますね。今秋ワタシがチケットを購入した演奏会は次のものです。
●9月24日(土) レイフ・オヴェ・アンスネス ピアノ・リサイタル(電気文化会館)
今40歳前後のピアニストではキーシンとアンスネスが双璧と思います。楽しみ!
●10月25日(火) 内田光子&ハーゲンSQ (愛知県芸術劇場コンサートホール)
内田さんと世界一の弦楽四重奏団の共演は聞き逃せませんね。
●11月5日(土) エベーヌSQ (宗次ホール)
●11月12日(土) パヴェル・ハースSQ (しらかわホール)
 このふたつは日記でご紹介したことのあるお勧めの若手随一のSQです。
●11月21日(月) アリーナ・イブラギモヴァ 無伴奏ヴァイオリン・リサイタル(宗次H)
 イギリスで人気・評価急上昇中の若手。みとこさんもご推薦だったと記憶しています。
●11月27日(日) 佐藤俊介ヴァイオリン・リサイタル(岡崎市シビックセンター)
 現代奏法・古楽奏法の両刀遣いの実力派。イブラギモヴァとのききくらべを楽しみます。
●12月3日(土) クリスティアン・ゲルハーヘル バリトン・リサイタル(電気文化会館)
 ドイツ・リートの第一人者による今年没後百年を記念してのマーラー・プログラム。

 これ以外に11/3(祝)にピアニストのペライアが来てくれるのですが、あいにくワタシの本番と重なっているため泣く泣く断念。
 最近ワタシのクラシック音楽への関心が室内楽・器楽・声楽に集中しているため、以前だったら喜んで聴きにいっていた来日オケの演奏会はすべてパスしてしまいました。
○10月1日(土) パッパーノ指揮ローマ・サンタ・チェチーリア管
○10月16日(日) エッシェンバッハ指揮ウィーン・フィル
○11月1日(水) 佐渡裕指揮ベルリン・ドイツ響
○11月3日(木) テミルカーノフ指揮サンクトペテルブルグ・フィル
○11月12日(土) ジンマン指揮チューリッヒ・トーンハレ管
この中では、ワタシならパッパーノ、次いでテミルカーノフに食指が動きます。

それでは皆様、コンサートホールでお会いしましょう!






 
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