モーツアルト     ベートーヴェン
 
 

2012年1月1日(土)  今年の抱負 〜オーディオ・合唱・CD購入編〜

 
 キット屋倶楽部の皆様、明けましておめでとうございます。今年も相変わらずの内容ですが、「第九のIのmonthlyフロイデ」をどうぞよろしくお願いいたします。
 新年ですので、今年の抱負を少々書かせてくださいませ。

[オーディオ]
 昨年はSV-192Sの導入に始まり、MC-3、TL3Nと「音の入り口ベストトリオ」を導入したことで、再生音に大きな進歩があった1年でした。しかしそれ以上に変化が大きかったのは、長年使用していたSP台の下のコーリアンボードと、プリのSV722(マランツタイプ)を撤去したこと。このふたつにより演奏が生き生きとしかも自然に聞こえるようになりましたし、"スーパーツイーターほしい病"も"nos管ほしいほしい病"もきれいさっぱり治ってしまいました(笑)。キット屋さんでオーディオを購入して丸7年、今の再生音が一番いいです。大満足!!
 現状は以下のとおりです。
 ◆CDトランスポート : CEC TL3N
 ◆クロックジェネレーター : MC-3
 ◆DAコンバーター : SV-192S *オーソドックスに固定ボリュームでアンプに直結
 ◆プリメインアンプ : VP3000(Tung-Sol6SN7-Tung-Sol6SN7-Prime.ver4 300B)
   *コンデンサ、足はデフォルト、敷物なし
 ◆スピーカー : Harbeth Compact7 ES3
   *付属の木製専用SPスタンドとサンバレー製真鍮&ステンを使用
 今年はオーディオはお休みの1年にしようと思っています。昨年「音の入り口」で散財しましたし、下の娘が受験を控えているので、リビングオーディオでがんがん音出しというわけにもいきませんので。おとなしくしているつもりです。

[CD購入]
 オーディオが上のような状況ですので、今年はCD購入も控えめにしようかなあ。レパートリーの欠落を埋める程度の購入にとどめようと思っています。
 そしてこの1年で、これからのマイCDライブラリーの方向性を決めようかと考えているところです。安くなったCDボックスセットを大人買いして片っ端から聞きかじるのか、今の「1曲1枚」の原則を守るのか崩すのか、maxを何枚にするのか、そもそも上限などとっぱらってしまうのか・・・じっくり考えて結論を出す1年にしようと考えているところです。

[合唱]
 実は今年7月、名古屋でアマオケとアマチュアコーラスが結集して、マーラーの交響曲第8番「一千人の交響曲」の演奏会が計画されていまして、ワタシのような者にも「歌おうよ」と誘っていただきました。おそらくこの機会を逃すと一生歌うチャンスが巡ってこないかもしれない、めったに実演されない大曲中の大曲です。心は大きく動き歌いたくてまらなかったのですが、どうしてもはずせない所用があり、断腸の思いであきらめました。ですから今年の本番は例年の第九のみ。うーん、くやしい! くやしい!! くやしい!!!

 

2012年1月8日(土)  今年の抱負 〜演奏会通い編〜

 
 というわけで、今年はオーディオにもCD購入にも、合唱にもお金をかけないので、その分演奏会にたくさん行こうと考えているところです。しかし闇雲にチケットを買ってもしかたないので、とりあえずの目標といいますか目安として
@年間20回以上
A予算15万円以内
B地元のオーケストラを応援する意味で名フィル定期に3回以上通う
Cサントリーホールからプロを招いて今まで以上に良い企画で演奏会を主催しようという意欲がうれしい地元・岡崎市のコンサートホール・コロネットに3回以上通う
の4点をあげ、この線に沿って、今年前半は次の演奏会に行く予定です。

●1月12日(木) イアン・ボストリッジ(T)リサイタル(電気文化会館)
 イギリスの知性派テノールによるシューベルトの連作歌曲集「白鳥の歌」。
●1月28日(土) 上原彩子ピアノ・リサイタル(岡崎市コロネット)
 2002年チャイコフスキー・コンクールの覇者が10年を経てどう成長したか? ベートーヴェン、リストそしてラフマニノフ。地方用名曲オンパレードプログラムではなく、東京リサイタルと同じ本気度満点プログラムと知りチケット購入。
●2月15日(水) I・ファウスト(Vn)&A・メルニコフ(p)リサイタル(電気文化会館)
 今年第一四半期最も期待している演奏会。ベートーヴェンのヴァイオリンソナタ4番、5番「春」、9番「クロイツェル」。CD全集は以前のこの日記でご紹介済み。オフ会メンバーのタケさんもチケット購入とか。さすがお目が高い!
●2月25日(土) 根津理恵子さんピアノ・リサイタル (豊橋市民文化会館)
 ファイナリストとなった2005年ショパン・コンクールから6年余り。どんな演奏をしていただけるかとても楽しみにしています。大橋さんといっしょに聴きます。
●3月7日(水) コンスタンチン・リフシッツ・ピアノ・リサイタル(宗次ホール)
 ドイツ・オルフェオ・レーベルからバッハを続けて出しているロシア出身の30代半ばのピアニスト。ショパンの幻想曲&舟歌、べートーヴェン15番などプログラムがワタシ好み。
●3月10日(土) 名古屋フィルハーモニー交響楽団第389回定期演奏会
 Kennoi-mini様のお師匠さん、山崎伸子さんがエルガーのチェロ協奏曲を弾くというのでチケット買いました。指揮はご主人の円光寺雅彦さん。山崎さんはライヴ録音のフランス・チェロ・ソナタ集のCDが音楽之友社レコード・アカデミー賞を受賞。おめでとうございます!
●4月13日(金) 三浦友彰ヴァイオリン・リサイタル(岡崎市コロネット)
●4月24日(火) パク・ヘユン・ヴァイオリン・リサイタル(しらかわホール)
 若手ヴァイオリニスト2人の"競演"。かたやハノーヴァー国際コンクール史上最年少優勝の日本人、かたや難関ミュンヘン国際を1位で勝ち取った韓国人。このクラスならCD1枚分の値段で聴けます。たまにはナマをいかが?
●5月14日(月) ヴィルデ・フラング・ヴァイオリン・リサイタル(電気文化会館)
 女王ムターも応援しているノルウェーの才媛。EMIから昨年出した2枚目のリサイタル・アルバムはヨーロッパ各国で高い評価。
●5月27日(日) ベザイデンホウト・フォルテピアノ・リサイタル(電気文化会館)
 こちらもハルモニア・ムンディ・レーベルからのCDが高評価の演奏家。ピアノの前身「フォルテピアノ」を駆使してのオール・モーツァルト・プログラム。
●5月31日(木) リーズ・ドゥ・ラ・サール・ピアノ・リサイタル(しらかわホール)
 人気・実力ともに急上昇中のフランス人女性ピアニスト。まだ20代前半。CDのジャケ写(右ご参照)では細面(ほそおもて)の超美人なのですが、実際はムチムチのボンレスハム状態とのウ・ワ・サも(苦笑)。確かめに行って参りマス。
●6月3日(日)パーヴォ・ヤルヴィ指揮フランクフルト放送響 アリス・沙良・オット(p)
●6月17日(日)ミハエル・プレトニョフ指揮ロシア・ナショナル響 樫本大進(Vn)
(ともに愛知県芸術劇場コンサートホール)

 今年前半の外来オケ数団体の中では、この2つが最もコストパフォーマンスが高そうというのがワタシの独断。前者はマーラー5番がメイン。もちろんオットちゃんのリストも楽しみ。後者のコンビはCDには出来不出来があり、本当の実力を確かめに。樫本クンはご存知ベルリン・フィルのコンマス。
●7月6日(金)名古屋フィルハーモニー交響楽団第393回定期演奏会
 演奏会の少ない夏は地元オケ定期に。次年度から常任指揮者に就任するイギリス人・ブラビンス氏の指揮、新コンマス氏のコンチェルトという回に当たりました。ウォルトンとラフマニノフという意欲的プログラムもうれしい。

 このほかに食指の動いたものの見送った演奏会もたくさんあります(諏訪内晶子、ポゴレリッチなど)。東京・大阪ほどでないにしろ、演奏会を選べる地域に住んでいることに感謝しつつ、また今の仕事内容が演奏会通いできるものであることにも感謝しつつ・・・名演にたくさん出会えるといいなあ!

 

2012年1月14日(土) ふたりのドイツ・リート

 
 12月と1月は現代を代表する名歌手でドイツ・リートを聴きました。

 2011年12月3日は、名古屋・伏見の電気文化会館で、クリスティアン・ゲルハーヘル(Br)のリサイタルでした。マーラーの記念年の合わせてのオール・マーラー・プログラム。「若人の歌」(全4曲)、「子供の不思議な角笛」の抜粋を10曲、そして「亡き子をしのぶ歌」(全5曲)でした。ゲルハーヘルはここ数年私が最も信頼しているドイツ・リート歌手です。言葉を換えれば"現役最高のドイツ・リート歌い"と言って良いでしょう。
 この日もつややかなハイ・バリトンで、知・情・意のバランスのとれた名唱を聴かせてくれました。マーラー歌曲の持つシリアスとアイロニー、通俗性と高貴、感傷と無邪気といった二面性をあざやかに歌ってくれました。特に前半はピアニッシモからフォルティッシモまで技術的にほぼ完璧な歌唱で、本領発揮の一夜となり、大満足でした。ピアノ伴奏は長年コンビを組んでいるゲロルト・フーバー。
 またCDで聴いているのと違い実際に歌っている姿を見てみると、発声時の工夫などもわかり、自分の歌唱にも取り入れたいことも発見できました!


 年が明けて1月12日は同じく電気文化会館へ、イアン・ボストリッジ(T)のリサイタルを聴きに行きました。当日はこの冬一番の寒波襲来で寒かった! 歌ってくれたのはオール・シューベルト。単独の歌曲を3曲の後は歌曲集「白鳥の歌」。最近曲順を変えて歌われることもある「白鳥の歌」ですが、この日は出版されたとおりの順。ただし最後から2曲めの「ドッペルゲンガー」でリサイタル本編は終了。最後の「鳩の使い」はアンコールで歌われました。
 ボストリッジは舞台上を前後左右に動きながら、顔もあちこちに向けながら歌うという、いつもの彼のスタイル。とても感情の起伏の激しい、強烈な表現意欲に満ちた歌唱でした。「近代人・現代人・都会人の持つ孤独感・寂寥感・愛への渇望」を抉り出すかのよう。「ドッペルゲンガー」を最後にしたのもそうした感情を強調したいからでしょう。
 お客様は大いに感銘を受けたようですが、私自身は彼のドイツ語の発音が気になり、やや感動が削がれた感じでした。残念! 伴奏はベテランのグレアム・ジョンソン。

 間に挟まれた12月18日は、大橋さんからのお誘いで、地元・碧南市エメラルド・ホールで開催された「ダヴィッド同盟」(Vn:庄司紗矢香&佐藤俊介、Va:赤坂智子、Vc:石坂団十郎、P:小菅優)のコンサートを、いつものオフ会メンバーの皆さんといっしょに楽しみました。終演後はコーヒーを飲みながら近況報告。そのうちのおひとりデカチョーさんは凄い計画を披露されていました。実現の折には是非またお邪魔してオーディオの音を聴かせていただきたいものです!

 最後に正月休みに読んだ本: 村上春樹「小澤征爾さんと、音楽の話をする」(新潮社)、玉木正之&金聖響「マーラーの交響曲」(講談社新書)、そして2011年エンターテインメント小説の極めつけ「ジェノサイド」(高野和明著・角川書店)。

 

2012年1月21日(土) ドイツの人気評論家8人が選ぶ2011年ベスト・レコード

 
 1年前のこの日記で、日本ではあまり紹介されないフランスのクラシック雑誌2誌(Diapason誌とClassica誌)が選ぶ年間賞受賞ディスクをご紹介いたしました。今見てもなかなかよいディスクが選ばれていまして、そのうちミンコフスキ指揮のハイドン交響曲集は1年遅れで国内発売になり、つい先頃音楽之友社のレコード・アカデミー賞大賞を受賞したのは記憶に新しいところです。
 今年もこのフランスの雑誌2誌の年間賞は発表になりましたが、昨年と同じネタのご紹介では工夫がないので、今年はトコロを変え、ドイツのクラシック音楽雑誌「FonoForum」誌が毎年暮れの恒例にしている企画「今年の1枚」に選ばれたディスクをご紹介しようと思います。ドイツの評論家8名が2011年に発売された多くのディスクの中から原則1枚を選んでいます。

 まずMarcus Stabler氏が選んだのは、現在世界最高の弦楽四重奏団「ハーゲン四重奏団」が結成30周年を記念して録音したヴェーベルン、モーツァルト、ベートーヴェンのアルバム。新たに契約した独立系レーベルMyriosから発売されたものです。(HybridSACD)
 次にArnd Richter氏は、上記ミンコフスキ指揮の新譜、ヘンデル「水上の音楽」を挙げました。ミンコフスキは古楽系指揮者としてアルヒーフ・レーベルで活躍して来ましたが、近年ナイーヴ・レーベルに移籍してから一段と冴えており、上記ハイドンやヘンデルの他にもビゼー「アルルの女」ベルリオーズ「イタリアのハロルド」などロマン派の楽曲の録音も行い、いずれも好評を得ています。今見逃してはならない演奏家の一人といってよいでしょう。
 続いてTilmann Koster氏が選んだのは、1964年ザルツブルグ音楽祭ライヴのヴェルディの歌劇「マクベス」。サヴァリッシュ指揮、F=ディースカウ歌唱という変り種。(Orfeoレーベル)
 4人めのAndreas Kurz氏は、クレーメル・トリオが演奏しているチャイコフスキーのピアノ・トリオ「偉大な芸術家の思い出」op50(ECMレーベル)を挙げています。このトリオでピアノを弾いているブニアティシヴィリという若い女性ピアニストは昨年SONYレーベルからリストのピアノ・ソナタを弾いたCDでデビューと、新人としては異例とも言える高い評価を受けています。さすがクレーメルが探し出しただけのことはありそうです。
 5人めのMario-Felix Vogt氏は、日独ハーフのバロック・ヴァイオリン奏者ミドリ・ザイラーが演奏したバッハの無伴奏のCDを選んでいます。(Berlin Classicsレーベル)
 6人めのChristoph Vratz氏は、例外的に3枚挙げています。@シャイー指揮ライプチヒ・ゲヴァントハウス管のベートーヴェン交響曲全集(含む序曲)=Deccaレーベル、Aヤンソンス指揮ロイヤル・コンセルトヘボウ管のマーラー3番=RCOliveレーベル、Bドイツの中堅奏者ヴァイトハース(Vn)とアヴェンハウス(P)によるドヴォルザーク=AVIclassicsレーベル。
 7人めのStephan Schwarz氏は上記シャイーのベートーヴェン。この交響曲全集は2人から選ばれているだけでなく、独フォノ・フォルム誌特選盤、英グラモフォン誌「今月の1枚」選出、イタリア・ムジカ誌「5つ星」などにも選ばれていて、ヨーロッパでは概して高評価。一方日本のレコ芸では宇野功芳・金子建志両誌とも否定的。ワタシが一部つまみ聴きした限りでは、ベートーヴェン記載のメトロノーム指示(概して速すぎると言われる)を守った演奏を肯定的に捉える派と否定派があるということかなと理解しました。ワタシは中間派デス。

 最後にフォノ・フォルム誌はJAZZのアルバム評も毎号数ページあります。JAZZ評論家Berthold Klostermann氏が年間ベストに挙げているのは、Lee Komitz、Brad Meldau、Charlie Haden、Paul Motianの4人のカルテットによる「live at Birdland」(ECM)とのこと。ご参考までに。






 
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