モーツアルト     ベートーヴェン
 
 

2012年2月4日(土)  女性JAZZヴォーカルに首ったけ

 
 昨年6月にsoundbox様宅にお邪魔して音を聴かせていただいた際、平面バッフルと1/1オートグラフで鳴らしてみえたJAZZの音が忘れられず、それから時々JAZZを聴くようになりました。クラシック一辺倒だったワタシがデス。著しい変化と言ってよいでせう(笑)。最初は図書館でCDを借りて色々な編成のものを満遍なく聴いたのですが、女性ヴォーカルが自分の好みとわかりましたので、最近は女性ヴォーカル中心で聴いています。その中でも1950年代前後のJAZZ黄金期のものは、歌唱は味があって文句無く素晴らしいのですが、いかんせん音が古めかしく感じられるので、デジタル録音のものを専ら愛聴しています。

 聴いた順でいきますと、まずsoundbox様に教えていただいた日本人JAZZヴォーカリストnoonが歌ったスタンダードナンバーが多く収録されている「FOR YOU〜noon's best」「ONCE UPON A TIME」という2枚のアルバムがお気に入り。癒されています(笑)。毎日帰宅して"仕事モード"の脳みそをほぐしてリラックスさせるのに好適!

 続いてこちらも日本人JAZZヴォーカリストKeiko Leeのベスト・アルバム「VOICE'S」。上記noonより少し濃い目のくせのあるヴォーカルを楽しんでいます。特に10曲めのFly me to the Moonが一番のお気に入り。

 NHK-BSの番組でその存在を知ったナタリー・コールの「unforgettable」もよく聴きます。お父さんのナット・キング・コールのヒット・ナンバーを娘のナタリーがカバーしたアルバム・・・という説明は、キット屋倶楽部の皆様には不要ですね。最も良き時代のアメリカの匂いがして大好きです。続編アルバムもあるそうで、買おうかどうか思案中。

 もう一枚、こちらは「みとこ先生」の日記で紹介されていたHalie Lorenのアルバム「MANY TIMES, MANY WAYS〜a holiday collection」。ピアノ伴奏だけでクリスマス・ソングを歌ったものです。録音も実にシンプル。6曲めのGrown Up Christmas Listが一番好きです。

 心の緊張を解きほぐしゆったりとしたひとときを過ごすために、これからも女性JAZZヴォーカルを聴くと思います。

 

2012年2月11日(土)MIDとmiddyを聴いてきました!

 
 1年9月ぶりにキット屋さんのショールームにお邪魔してきました。2月6日(月)のことでした。MIDとmiddyの2種類のスピーカーを聴かせていただきました。アンプは192AD+300B仕様のSV-2300SE。ご存知のとおり私のアンプも300BppのVP3000ですので、駆動側をできるだけ揃えて、SPの違い(拙宅はharbeth compact7-ES3)を聴き取りたいという意図でした。もう少し具体的に言うと、ひとつはまだきちんと聴いたことのないMIDとmiddyの音を聴かせていただきたかったこと、ふたつめは、それを通じて自宅の音の特徴を客観的に捉え、修正の必要があるかどうかを判断したかったということです。
 昨年10月に大橋さんのご自宅のオートグラフで"プライヴェート大橋サウンド"を聴かせていただいた際に、その響きの付加の多さにびっくりしたことはこの日記に書きました。その後実演との比較をしながら、自分としてのベスト・ポイントを探してきたつもりです。概ね達成できたかなと思えるところまで来ましたので、一度ショールームの"公式大橋サウンド"と拙宅の音を比較してみたくなったのです。
 最近よく聴くCDからの抜粋を1枚のCD-Rにまとめたものを持参して、それを聴かせていただきました。ヴァイオリン、チェロ、チェンバロ、ピアノ、弦楽四重奏、クラリネット、声楽、オーケストラ、そしてポピュラー音楽などが計15トラック。できるだけ様々な楽器、様々な編成のものを再生して、総合的に音の特徴を判断したいという意図で作ったCD-Rでした。自宅でも何度も聴いたうえで、当日に臨みました。

 まずMIDの音。実によくほぐれて、それでいてふくよかさのたっぷりある、響きのよくのった音ですね。雰囲気感が素晴らしい。大橋さんのご自宅ほどではありませんが、やはり響きの付加が多いです。それが独特の美意識の上に構築されており、まるで部屋全体が暖かい空気に包まれているかのような感覚がありました。この音の持つ美意識にいったん絡めとられたら、一生愛し続けることになりそうですね(笑)。ショールームでこの音を聴いて気に入られたのなら、なんとしてでもMIDを手に入れるべきでしょう。他に類例のない独特の美がありますから。
 続いてmiddyの音。響きの乗り方がMIDほど多くなく、こちらのほうが良い意味で中庸の音に近いと思いました。一般家庭の部屋に置くのにちょうど手頃な大きさですし、MIDより聴く音楽のジャンルを選ばず、オールマイティに使えそうです。
 対して我が家のharbethは響きの付加を少なくした、贅肉の少ない、研ぎ澄まされた音を狙っているようデスネ。中低域もmiddyのようにふくらましていません。私から見ると大橋さんの音はルーベンスの描くやや太めの美人。対して拙宅は現代的に引き締まった体型の音です。大橋さん曰く「Iさんの音は音楽を対峙して聴くための音。リラックスするために聴く音ではなく。」とのこと。確かにそういう傾向はありそうです。
 以上私から見た感想を率直に書きましたが、実際はmiddyあたりがclassicもjazzも鳴らすことができる、最もストライクゾーンの広い音に調整されているのでしょうから、私の音の方が、標準からずれたところにあるのかなと理解しました。「真空管アンプを使い、harbethを使っている割には、研ぎ澄まされた音を狙っている」というのが、大橋師匠のご指摘でした。

 音の性格の違いとともに注意していたのは音のクオリティ。どこまでショールームの音に肉薄できるのか・・・という点ですね。かつては「何年かかっても大橋さんには到底かなわない、ショールームのような音は出せない」と思い続けてきましたが、今回は"周回遅れ"くらいまでは迫れたかなと感じで、とてもうれしかったです。どの楽器の再生音の実体感もそれなりのところまで来ていましたし、また自宅ではプリを使っていないので、"目鼻立ちのくっきり感"で差がつくかなと予想していましたが、プリメインVP3000は意外に健闘していました。これもうれしかった! そしてVP3000とharbethの相性がとてもいいことにも気がつきました。Kennoy-mini様ご推薦のVLZ+501SEに負けないくらい(←ホント)。うれしかった!! また女性JAZZヴォーカルの"色気"と"吐息"、バンドネオンの"躍動感"と"泣き"でもひけをとりませんでしたヨ。やったー、うれしい!!! (←自画自賛)
 昨年4月、score1204様、soundbox様が拙宅に見えた時から始まった一連の音の変更と"疑心暗鬼"は、めでたく良い結末で終了。この状態で今年は聴き続けます。いじりません(苦笑)。次なる道が自然と見えてくるまでは。
 大橋さん、お忙しいところ1時間15分お付き合いいただき、本当にありがとうございました!

 

2012年2月19日(土) ドイツ&フランスのクラシック音楽雑誌にみる真空管アンプ事情

 
 ・・・という表題をつけましたが、たいして中身があるわけではありません。気軽にお読みください。
 ドイツにはfonoforum誌、フランスにはdiapason誌という50年以上続く、クラシックのディスク評をメインとする雑誌があります。名前くらいは聞いたことがあるよ、という方もいらっしゃることでしょう。ディスク批評が主なのでレコード会社の新譜広告は当然たくさん載っていますが、それ以上に多いのが実はオーディオの広告なのです。かの国にもオーディオ専門雑誌は当然ありますので、広告はそちらに載せれば済むようにも思うのですが・・・
 どんなオーディオの広告が載っているかといいますと、まずはスピーカーやアンプなどのメーカーの広告、そして海外メーカーの代理店の広告、さらに地域ごとにまとめられているオーディオ・ショップの広告です。そしてそのいずれにも多いのが、真空管アンプとアナログプレーヤーの広告なのです。どちらも日本より一般の音楽(クラシック)ファンの間に浸透しているように見受けられます。日本もそうなるといいなと思います。日本の場合は少数の熱心な自作ファンが真空管アンプ市場を支えているように思うのですが、独仏の広告をみる限り、あちらでは完成品の比率が高そうに思えます。そしてファン層が広いようにも。なぜそうなのかは皆目見当がつきませんが・・・
 ちなみに真空管アンプでどのような製品が載っているか、いくらの値がついているか、ドイツの小売店の例をとってご紹介いたしましょう。
・Unison Research S9 8000ユーロ
・Einstein Absolute Tune 6500ユーロ
・Air Tight ATM 1S 6400ユーロ
・Ayon Triton U 5995ユーロ
・Jadis DA50 Signature 5800ユーロ
・Quad Integrated 5499ユーロ
・Mastersound 300B Compact 5250ユーロ
・Ayon Spark V 3995ユーロ
・Unison Research S6 MKU  3798ユーロ
・Octave V40SE 3699ユーロ
・Audiomat Arpege Reference10 2950ユーロ
いずれも実売価格です。ただし付加価値税込みなのかどうかは不明(多分込み)です。

 

2012年2月26日(日) イザベル・ファウスト(Vn)と根津理恵子さん(P)のリサイタル

 
 2月15日(水)名古屋・伏見の電気文化会館に、イザベル・ファウスト(Vn)&アレクサンドル・メルニコフ(p)のデュオ・リサイタルを聴きに行ってきました。曲目はオール・ベートーヴェンで、4番、5番「春」、9番「クロイツェル」。弓圧を強くかけないで紡ぎ出す"軽やかなベートーヴェン"でした。ヴィブラートをかける時も多いのですが、大部分はわずかにかけるだけ。またかつての大家なら思い切り音楽を膨らませて威圧的にすら聴こえるクロイツェルの序奏〜第1主題提示の部分も、ごく自然に始まり、音楽は膨らむというよりは切れ込みよくきびきび進む感じ。アーティキュレーションは明快かつ短め。外面的にはバロック奏法の影響を受けたベートーヴェンということでしょう。
 特に素晴らしいと感じたのは、くっきりとしたアーティキュレーションから生み出される各フレーズの多彩な歌。実に音楽的。そして印象的なのが、その音楽とぴったり合った彼女の体の動きと顔の表情。伸びやかなフレーズでは思い切り背伸びをし、ティヤパヤとこまかく歌うときは体が軽やかに揺れ、G線をかき鳴らす時は、まるでベートーヴェン自身の不機嫌を表すようなしかめっ面(笑)、そして凛々しいフレーズでは敬礼しているような直立不動・・・・彼女の顔の表情と体の動きを見ているだけで、フレーズ毎の歌が明瞭に伝わってくる、音楽を体の中にたくさん持ったヴァイオリニストと見受けました。
 プログラムの前半は楽器の不調もあってか、楽章間で頻繁に調弦を繰り返し、いまひとつノリが悪かったのですが、休憩後は快調。アンコールも3曲。期待が満たされた一夜となりました。東京では全10曲を3夜に分けての演奏会もあり、チケット完売とか。皆さん誰が実力があり旬なのか、よくご存知なのですね。なおこのコンビでのベートーヴェン・ヴァイオリンソナタ全集のCD2009年12月20日のこの日記でも紹介済み。ドイツ・ECHO賞、英グラモフォン賞受賞の新時代の名盤です。
 当日はオフ会メンバーのタケさんはお仕事で来られず、そのチケットは同じオフ会仲間のデカチョーさんに渡っていました。休憩時間と帰りの電車の中でのおしゃべりを楽しみました。そのデカチョーさん、お話によると"渾身のオーディオ・ルーム"を新築されるとか。うらやましい!!

 続いて2月25日(土)は、豊橋市民文化会館ホールに、根津理恵子さんのピアノ・リサイタルを聴きに伺いました。もちろん皆さんご存知ですよね。N響ヴァイオリニスト根津様のお嬢様で、2005年ショパン・コンクールのファイナリストです。ほぼ6年ぶりに演奏を聴かせていただきました。曲目は前半がショパンの夜想曲第20番、幻想即興曲、子犬のワルツ、革命のエチュード、リストの「愛の夢」という誰でも知っている名曲が続き、しめがツェルニーの「フィガロの結婚による華麗なる幻想曲」。そして後半がショパンの「24のプレリュード」全曲。演奏もステージマナーも、曲の紹介を中心とするお話も、6年前に聴かせていただいたときに比べ格段に進歩していると感じました。後半のメインプログラムの演奏はピアノが完調でなかったにもかかわらず、実に深く濃い情念に彩られた、かつ曲の隅々まで神経の行き届いた、手ごたえ十分の充実した演奏でした。300人を越す聴衆も満足そうでした。
 この演奏会、実はキット屋店主大橋さんとごいっしょの予定でしたが、当日身内にご不幸があったとのことで、私一人での鑑賞になってしまい、ちょっぴり残念でした。

 でもオーディオ仲間、音楽を聴く仲間がいて、趣味についておしゃべりができるのは楽しいですよね。もし私でよろしければ、気軽に声をかけてください。3月7日(水)はコンスタンチン・リフシッツのピアノ・リサイタルで宗次ホールの1階D列9番に座ります。また3月10日(土)は名古屋フィル定期演奏会で、愛知県芸術劇場コンサート・ホール1階7列24番におります。






 
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