モーツアルト     ベートーヴェン
 
 

2012年4月1日(日) 最近購入したクラシックCDから

 
 しばらくジャズヴォーカルにかまけていたのでクラシックがお留守になっていましたが、今日はひさしぶりに、この半年ほどの間に購入した7組のCDの中から5組をご紹介いたします。
まずは現在ヨーロッパで最も話題になっているディスクです。イザベル・ファウストの独奏、アバド指揮オーケストラ・モーツァルトの伴奏によるベルクとベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲集。たぶん今年のベストスリーに入る名演。両曲ともオケは14-12-10-8-5の編成。録音は並レベル。演奏は今回の中でイチオシ。英グラモフォン&BBCミュージック・マガジン誌で共に「今月の一枚」に選出、仏ディアパソン誌特選盤、西スケルツォ誌特選盤、Klassik.com5つ星など推薦多数。
続いて気に入っているのは、ドイツのチェンバロ&フォルテピアノ奏者ショルンスハイム女史が入れたバッハの平均律クラヴィーア曲集第T&U巻全4枚組。カプリッチョ・レーベル。大向うをうならせようとしない、効果のための効果を絶対求めない、誠実そのものの演奏。同曲のチェンバロでの良い演奏をお探しの方は是非。びっくりするほど安価ですが最新録音です。

3枚目は、モーツァルト晩年の名作クラリネット協奏曲と五重奏曲を、イスラエルの女流奏者シャロン・カムが演奏した1枚。クラリネットより低音域が広いバセット・クラリネットで吹いていて、モーツァルト時代の響きを想像させてくれます。五重奏曲のファースト・ヴァイオリンがなんとも音楽的なこと! 日本の代理店がマイナーなのであまり知られていないベルリン・クラシックス・レーベルの昨年発売のCD。
 
4枚目は、バッハの無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ&パルティータ全曲の2枚組。フランス・バロック・ヴァイオリン界の第一人者アマンディーヌ・ベイエ(ベイエール)の演奏。歌と語りと舞踏の高度な両立。純粋なバロック奏法&楽器&ピッチによる演奏としては、1997~8年録音のポッジャー盤以来の名演と思います。なおバッハと同時代のVn奏者兼作曲家ピゼンテルの無伴奏作品も併録。仏ディアパゾン&クラシカ両誌年間賞、仏ACCディスク賞受賞と母国の賞を総なめにした1枚。録音よし。国内盤もあり。
 

以上4枚はいずれも女性演奏家のCD。クラシック演奏の世界も女性上位です、我が家と同じく(苦笑)。
 
最後はバッハより前のドイツの作曲家シュッツの代表作「音楽による葬送」。ヴォクス・ルミニスの演奏、ベルギーのレーベル・リチェルカールのCD。ヨーロッパ10か国の専門家が選ぶクラシックCDの賞「ICMA」のバロック声楽部門賞を受賞した昨年発売の1枚。オフ会メンバーの6041のSさんが「シュッツはいいねえ」と仰っていましたが、私も同感。質実でありながら甘美さも持ち合わせる不思議な美。同じドイツの画家デューラー(1471~1528)の自画像を思い起こさせます。もし皆様がシュッツ未体験であるのなら、入門に好適の1枚になると思います。
 
 

2012年4月7日(土) コー○○ンのくそったれーーー 大橋アンプばんざーーーい!!!

 
 先月の日記で、SV-192Sの簡易プリ部を復活させてことを書きましたが、それに続いてひさしぶりにSV-722(マランツタイプ)を復活させました。もちろんSP下の人造大理石(通称コー○○ンボード)は無しです。サンバレーの真空管アンプと出会ってから8年、はずかしながら「プリあり、コー○○ンボードなし」で聴くのは実は初めてだったのです。その結果は・・・
 
コー○○ンのくそったれーーーー!!!!!
 
 コー○○ンボードを取り去ってみて、いかにこのボードが再生音に悪さをしていたのかが如実にわかりました。諸悪の根源であったのかがわかりました。音楽から生命感、生き生きとした感じを取り去ってしまい、鉄面皮のような、ひとつひとつの音に重しをつけたような、味気ない音楽になっていた原因は、SPスタンドの下、フローリング床の上に敷いていた厚さ1.1mmのコー○○ンボードでした。
 
 一方プリSV-722がいかに再生音に有益かもはっきりと感じられました。音に適切なボディ感が加わるようになりますし、それでいて切れ込みも素晴らしい。フォルティッシモで音が天井を打つ感じ、飽和感もきれいになくなります。オーケストラのスケール感もぐっとアップします。また弱音でも音楽がいきいきと再生されますし、音の伸びもバツグン。いいことずくめです。
 かつて大橋さんの日記にプリ有用・無用論があったと思いますが、私の組み合わせで聴く限り、プリ有用は明らかでした。(SV-192Sの簡易プリ部は不使用)
 
 この8年間我が家に来ていただいた様々な方に音を褒めていただきましたが、それらが本当はお世辞であったことは、誰よりも私がよくわかっていました。自分で自分の音に納得できていなかったのですから。
 真空管アンプを止めて石のアンプに戻そうかと思ったことも何度か。200V化、NOS管、スーパーツイーター、SPケーブル、RCAケーブル、電源ケーブルなどに大金(私のとっては)を投じたのもそのせい。iPodやヘッドフォンやPCオーディオに逃げたことも一度ならず。総計数十万円というカネをドブに捨ててきました。いったい何枚のCDを買い損ない、何回の演奏会に行き損なったことでしょう。それもこれもコー○○ンボードのせいだったのです。
 ですからもう一度言わせてください。言わずにおれないのです。
 
コー○○ンのくそったれーーーー!!!!
 
 そしてもう一言。
 
サンバレー真空管アンプばんざーーーーい!!!!
 
 真空管アンプ使用歴8年にして、やっと今スタートラインに立てた気分です。
 
 

2012年4月16日(月) キット屋試聴室にてkennoy-mini様と2年ぶりの再会

 
 4月15日(日)の夕方から、キット屋さんの試聴室でチェリストM城様(kennoy-mini様)と大橋さんと3人で楽しいひとときを過ごしました。その様子はすでにkennoy-mini様のブログにアップされていますので、私は落ち葉拾い的に4点触れたいと思います。
 
(1) ランドセルの音質の素晴らしさ
キット屋さん試聴室でランドセルを聴くのは初めてだったのですが、いいスピーカーですねえ! 特にjazzヴォーカルは本当に良かった! そしてクラシックもちゃんと鳴ります。特に管楽器と打楽器がいいと感じました。(それに対してMIDは弦がいい)
(2) kennoy-mini様持参の3枚のCD
録音・演奏ともバツグンです! まずは故・長岡純子さんが弾くベートーヴェン「熱情」ほかを集めたピアノ・ソナタ集。録音は「ホールの空間の音の密(みつ)なところを狙ってマイクを立てた録音」(大橋さんの言)で演奏もベテランの妙味。続いて2枚目はチョン・チョン・フン指揮ロイヤル・コンセルトヘボウ管の演奏したR・コルサコフ交響組曲「シェエラザード」(ドイツ・グラモフォン盤)。最後はサイトウ・キネン・オーケストラの主要メンバーによるサン・サーンス「動物の謝肉祭」ほか(フィリップス原盤、現在品切れ?)。いずれもkennoy-mini様のブログで紹介済みですが、未入手の方は是非!
(3) クロック・マスターMC-3のありなし
TL3N+SV-192proでMC-3ありなしの実験していただきました。MC-3を足すと音に味と"こく"が出て暖かい空気感が出現するのです。驚き! 極上のアナログのような音! 対してMC-3なしはわずかに音がギザる感じ。
(4) TL3N+SV-192pro+MC-3 vs. SACDプレーヤー
最近日本のクラシック・ディスク市場はSACDブームの感あり。高音質を褒める論調が多いので、どちらがより良い音質なのか実際に聴き比べをさせていただこうと考えておりましたが、「試聴室の10万円のSACDプレーヤーと比較する限り、ほとんどのお客様がTL3N+SV-192pro+NC-3の音質に軍配をあげます」との大橋さんの言により、聴き比べるまでもないなと思い、結局実施しませんでした。SACDファンの皆様、道場破りしてみます??

 以上kennoy-mini様ブログの補足でした。当日デジカメを忘れてしまいました。写真なしでスミマセン。ところでkennoy-mini様は2年前に比べて少しふっくらされたご様子。何か イ・イ・コ・ト あったのかなあ?
 
 

2012年4月19日(木) デビュー間もない若手2人の演奏会

 
 4月は、まだ音楽家としてのキャリアを歩み始めて間もない2人の演奏家のリサイタルを聴いて来ました。
 
 1993年生まれのヴァイオリニストの三浦文彰クンは、2009年ハノーヴァー国際コンクールにおいて16歳で史上最年少優勝して注目を集め、同年「出光音楽賞」も受賞、すでに内外オーケストラとの共演も何度か経験している日本期待の若手の一人です。
 4月13日(金)愛知県岡崎市シビックセンターでのリサイタルの曲目は、ベートーヴェンの5番「春」、サン・サーンスの「序奏とロンド・カプリチオーソ」、クライスラーの小品3曲、そしてグリーグ3番というプログラムでした。
 演奏は、アンコールの超絶技巧曲では切れ味鋭い演奏で聴衆を魅了しました。続いて良かったのはグリーグ。しかしそれ以外の演奏は率直に言ってまだ発展途上。自分でやっているはずの演奏が聴衆まで届いていませんね。「東洋人」「男性」という二重のハンディを乗り越えてソリストとして生き残るには、今後相当の精進が必要と思います。ガンバレ三浦クン! なおピアニストの菊地裕介は年若いソリストをよく支えていました。
 
 一方1991年生まれの女性ピアニスト、ソフィー・パチーニは、あのマルタ・アルゲリッチに見出され、2011年には彼女が主催する有名な音楽祭ルガーノ・フェスティバルに招かれ、また2012年にはonyxレーベルから、モーツァルト9番&シューマンの協奏曲というカップリングでデビューCDも発売されたばかり。こちらも世界的に注目されている若手の一人。
 2度目の来日となる4月18日(水)の名古屋・栄・宗次ホールでのリサイタルの曲目は、ベートーヴェン21番「ワルトシュタイン」、ショパン夜想曲13番&スケルツォ2番、リストのソナタというもの。
 演奏の出来はなかなかでした。技術(メカニック)はとてもしっかりしているのに表に出ず、あくまで音楽表現に奉仕している、この点が彼女の最大の美点なのでは? 演奏中、感興豊かな自分をもう一人の冷静な自分が客観的に観察しているのも、今のところ良い方向に出ていると思いました。プログラムの中では、狂気をはらんだロマンティシズムを十全に描き出したリストの出来が最も良く、ついでショパンの2曲。対してベートーヴェンはまだまだの水準にとどまりました。当面の課題としてはリスト&ショパンのレベルで演奏できるプログラムをあといくつ持てるか、という点にあるのでは? 私見ではシューマンがとても合うと思います。楽しみな演奏家の誕生に立ち会えました。
 
 さて5月はすでに3枚のチケットを購入済み。14日(月)のヴィルデ・フラング(Vn)、27日(日)のベザイデンホウト(フォルテピアノ)、31日(木)のリーズ・ドゥ・ラ・サール(p)の3つ。このうちラ・サールの演奏会は大橋さんやいつものオフ会メンバーもいっしょの予定なので特に楽しみです。でもこれ以外にも22日(火)イェルク・デムス(p)、24日(木)ヴイーラント・クイケン(バロック・チェロ)というベテラン勢の演奏会もあり、こちらも聴きたい! うーん仕事の具合と財布との相談ですねえ(苦笑)。
 最後にオーディオの話題をひとつ。4月20日発売の雑誌「レコード芸術」5月号にキット屋アンプが(たぶん)試聴記の形で紹介されています。どうぞお読みになってみてください。これをきっかけに、真空管アンプに縁のなかった方々が興味を持ってもらえるとうれしいなと、個人的には思っています。
 それでは皆様、素敵なゴールデンウィークをお過ごしください!
 





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