モーツアルト     ベートーヴェン
 
 

2012年12月1日(土) クラシックの歴史的名盤ベスト10

 
 100年以上に及ぶオーディオの歴史の中で、これまで数々の名機が生まれたことと思います。私の勉強不足のせいで、具体的メーカー名や機種名を挙げられないのは残念ですが、博覧強記揃いのキット屋倶楽部の皆様なら、たちどころにいくつもの名機を思い出されることでしょう。そして同好の士が集まった時などにこうした話題をすれば、盛り上がること間違いなし!
 さて、クラシック音楽好きの仲間数人との忘年会を控えている私、「オーディオ名機列伝」ならぬ「クラシックディスク名盤列伝」なる話題を提示したら、忘年会が盛り上がるなあと思ったので、第九のIならこれがベスト10というのを選んでみました。 お遊びですので、気楽にお付き合いください。

 10枚のうち2枚はオペラに割り振りましょう。1枚は20世紀随一のプリマドンナ、マリア・カラスが主役を歌ったプッチーニの「トスカ」。もう1枚は録音史上不滅の金字塔、ショルティ指揮のワーグナー「ニーベルングの指輪」全曲。CDなら確か13枚ですが、ブルーレイならリニアPCM(16bit,44.1kHz)で1枚に収まるとのこと。かたやイタリア・オペラ、かたやドイツ・オペラを代表しますし、モノとステレオ1種ずつ。オペラはこれで決まりにしましょう。
 続いて管弦楽では、やはりベートーヴェンの交響曲を外すわけには行きません。日本ならフルトヴェングラーの第九を挙げる人が多いかもしれませんが、ヨーロッパならカルロス・クライバーの5番&7番の1枚。LPでは2枚別々だったものがCDでは1枚に収まるという、「CD時代の到来」を思い起こさせるディスクでもあります。
 20世紀はヴァイオリニスト&ピアニストの名人芸の世紀でもありました。そんな時代認識から、20世紀最高のヴァイオリニスト、ハイフェッツ演奏のメンデルスゾーン&チャイコフスキー「ヴァイオリン協奏曲集」を選択してみました。続いてピアニストではグールドのバッハ「ゴルトベルク変奏曲」はいかが? コンサートをドロップアウトして録音のみで活動するという、20世紀後半でしか成り立たないアーティストのありようが、とても特徴的だと思うからです。また、ピアニストの技巧のレベルを彼以前と以降とに分けてしまうほど衝撃的だった若きポリーニのディスクから、ショパン「練習曲集」を選び出したいと思います。
 チェロから1枚選ぶならカザルスのバッハ「無伴奏チェロ組曲」で決まりでしょう。これは異議が少ないと思います。

 これで残り3枠・・・20世紀後半のクラシック演奏のムーヴメントをひとつだけあげるとすれば、それは古楽器演奏の隆盛ということに尽きると思います。よってアーノンクールかレオンハルトのディスクを挙げたいのですが、代表盤が選びにくい。ややこじつけ気味ですが、第二次世界大戦後のバロック音楽復興の動きと合わせて、アーノンクールのヴイヴァルディ「四季」1回目の録音を選ぶことにします。
 録音技術の発達とディスク製造・販売の一般化は、作曲家が楽譜だけでなく自作自演録音を残すことを可能にしました。それらを代表する1枚としてブリテン自作自演の「戦争レクイエム」を選ぶというのはいかがでしょうか? 20世紀が戦争の世紀であったことの象徴でもありますし、声楽曲を代表しての1枚という意味も込めています。
 そして最後の1枚はデジタル録音から選びます。 NHKとデンオンの共同開発によるPCM録音機初号機により、1972年に録音された世界初のデジタル録音レコード、スメタナSQによるモーツァルト弦楽四重奏曲15番&17番。録音"技術"史を語るに外すことのできない1枚です。10枚のうち唯一の室内楽レコードでもあります。
 以上10枚のうち、モノラル録音3枚、ステレオ・アナログ録音6枚、デジタル録音1枚。レーベル別に見るとEMI2枚、DECCA3枚、ドイツ・グラモフォン2枚、CBSソニー1枚、RCA1枚、DENON1枚となりました。
 皆様ならどんなベスト10を選びますか?

 

2012年12月8日(土) マイ・オーディオ 今年の回顧と来年の計画

 
 今日は備忘録を兼ねて、今年のマイ・オーディオを振り返りたいと思います。2012年は新しい機器を導入しませんでしたが、ある意味それ以上の衝撃を持つ出来事が2つありました。ひとつはSP台の下に敷いていたコーリアンボードを取り去ったこと。もうひとつはオフ会メンバー・デカチョーさん渾身のオーディオ専用ルームの音を聴かせていただいたことです。どちらも私にとっては大きな出来事でした。

 コーリアンボードをSP台の下に敷くと音楽が完全に死にますね。音楽・演奏の持つ生命力が感じられなくなるのです。オーディオ・アクセサリーの効果というのは相対的なもので、装置の種類や部屋の環境などによっていい効果をもたらすこともあれば逆のこともある、という意見があるようですが、このボードに限っては、どう使ってもいい効果が出るとは思えません。これまで10年間 "死んだ演奏" を聴いてあれこれ言ってきたのかと思うと、恥ずかしくて穴があったら入りたい気持ちです。
 次に、先頃聴かせていただいたオフ会メンバー・デカチョーさん宅の音は、高能率SPとシングルアンプが生み出す "演奏の細かなニュアンスがきちんと出る音" でして、これこそ自分がほしい音だと感じた瞬間でした。振り返れば10年前、シングルとプッシュプルがあるのも知らず、「クラシックには300B」という思い込みだけでVP3000というppアンプを買ってしまったのでした。あれから10年経ち、この間のオーディオと生の体験から、やっと自分の好きな音がわかってきたということなのでしょう。
 この2つの出来事で、「真空管若葉マーク」がそろそろ取れるかも、と思うこの頃です。

 さて来年のマイ・オーディオの計画ですが、大学に通う2人の子供の授業料・アパート代等で "超緊縮財政" となる我が家のこれからの2年を思うと、とても新たな機器に投資する余裕はございません、トホホ。もちろんキット屋さんのHPを眺めるとほしいものはあるのですが、買おうとすれば演奏会チケット代やCD購入代をカットすることになります。音楽を聴く「機械」を買うために音楽を聴く「機会」を削る・・・本末転倒ですね(苦笑)。
 しかし唯一買うかもしれないオーディオ機器は・・・ヘッドフォン・・・かな。キット屋倶楽部の皆様と違いオーディオルームを持たない私。リビングダイニングにオーディオがあるために、好きな時間に好きな音量で聴けないこともたびたび。これを解消する手段がヘッドフォンだと思うのです。今流行りのイヤフォンタイプではなく、昔からあるオープンタイプの音の良いヘッドフォンがほしいなあ。ゼンハイザーかAKGあたりを狙おうかなあ。いずれにしてもオーディオに対しては小額投資に留まることが確実な情勢でごさいます(苦笑)。

 

2012年12月15日(土) 演奏会通い 今年の回顧と来年の展望

 
 最初にご報告を少々。9日(日)は、モーツァルト「アヴェ・ヴェルム・コルプス」とベートーヴェンの第九を無事に歌い終えることができました。感謝感謝。その第九、来年はなんと会場の市民会館が秋から改修に入るので、9月1日 (ほとんど真夏!) が本番とのこと。本番衣装が汗でびしょびしょになりそうです。(苦笑)
 続いて14日(金)、忘年会で賑わう名古屋・栄の町に出て、名フィル定期を聴きました。広上淳一さんの指揮で、ラーション「田園組曲」、バルトークのヴィオラ協奏曲 (独奏 : 川本嘉子さん) 、R=コルサコフの交響組曲「シェエラザード」を楽しみました。今年の聴き納めでした。

 さて本題。今年は52年の人生の中で一番たくさん演奏会に通った年でした。ダブルヘッダーの日もありました(苦笑)。全部で31回聴きました。そのひとつひとつを思い出すのはとても楽しいです。ちなみに使ったチケット代は187,400円也。もし私が以前のように1日1箱マイルドセブンを吸っていれば、410円×365日=約15万円ですので、ほぼタバコ代がチケット代に化けたと考えれば、有意義な金の使い方だったと感じているところです。
 それらの中では3月のリフシッツ(ピアノ)、7月のミロシュ(ギター)、9月のピオー(ソプラノ)、10月のティーレマン指揮ドレスデン国立歌劇場管、11月のカルミニョーラ(ヴァイオリン)とツィメルマン(ピアノ)がベスト6。感動にたくさん出会えて充実した1年でした。

 来年(2013年)も今年と同等かそれ以上に熱心にコンサート通いをしようと意気込んでいるところです。1〜4月はこんなチケットを入手済み。
● 1月6日 鈴木秀美 無伴奏バロックチェロ・リサイタル(宗次ホール)
鈴木秀美さんのバッハに大橋さんをお誘いしたのはもう10年近く前。その後大橋さんは薄くなり私のは白くなりました、ハイ(笑)。今回はその時と同じ1,3,5番です。瞑想しながらバッハの海に浸ろうと思っています。
● 1月27日 樫本大進(Vn)&リフシッツ(p) デュオ・リサイタル(しらかわホール)
ベルリンフィルのコンマスで、メジャー・レーベルEMIとのインターナショナル契約もスタートした大進クンと盟友リフシッツによるベートーヴェン3,4,9番。リフシッツは上記のとおり、2012年ベスト6の一角に入った私のお気に入り。
● 1月31日 ポール・ルイス ピアノ・リサイタル(電気文化会館)
8年前大橋さんに唆されてこの日記を始めたばかりの頃、ルイスのベートーヴェンのCDを聴いてファンになった私。希望が叶いやっと実演に接することができます。曲目は世界中で今彼が弾いているシューベルト、それも最後の3大ソナタ!
● 2月6日 サロネン指揮フィルハーモニア管(愛知県芸術劇場コンサートホール)
現在50代半ばで油の乗ったサロネンと手兵フィルハーモニア管の好調コンビによるベートーヴェン。なおコンチェルトは諏訪内晶子(Vn)独奏のシベリウス。
● 2月8日 ネゼ=セガン指揮ロッテルダム・フィル(愛知県芸術劇場コンサートホール)
カナダ出身の若手実力派指揮者ネゼ=セガンと手兵ロッテルダム・フィルのコンビによるラフマニノフ2番。雑誌「モーストリー・クラシック」12月号に掲載された "音楽評論家が勧める今後の演奏会" では、4人中3人がこのコンビを挙げていました。要注目ですね。
● 2月9日 ミュラー=ショット 無伴奏チェロ・リサイタル(しらかわホール)
ドイツを代表する中堅チェリストによる無伴奏のブリテンとバッハ。格別音の良い同ホールでどんな響きがするのか、今からとても楽しみ。
● 2月11日 R・ブレハッチ ピアノ・リサイタル(愛知県芸術劇場コンサートホール)
先頃ご結婚された (おめでとうございます!) 皆様ご存知の根津理恵子さんがファイナリストだった2005年ショパン・コンクールでの優勝者。その後めきめき実力上昇中との現地情報を確かめに行きます。
● 2月24日 名古屋市文化振興事業団主催 喜歌劇「こうもり」(アートピアホール)
この日はN響名古屋公演もあるのですが、「第九」の合唱指揮者の先生が出演するオペレッタに、仲間と応援に行くことにしています。
● 4月2日 A・メルニコフ ピアノ・リサイタル(電気文化会館)
「ハルモニア・ムンディ・フランス」レーベルからこの10年間CDを出し続け、じわじわと評価が上がっているメルニコフ。イザベル・ファウスト(Vn)とのデュオで実演を聴き、今度はソロをと願って来ました。シューベルト&ブラームスの一夜。

 現時点で購入済みのチケットは以上ですが、宗次ホールの3月以降と豊田市コンサートホールの4月以降の予定がまだ公開されていないので、ひょっとすると追加でチケットを買うかもしれません。なお上記以外に、当地ではランラン(ピアノ1/16)、シャハム(Vn 3/1)、マゼール指揮ミュンヘン・フィル(4/12)などもあります。
 こっそり告白しますと・・・密かにJAZZライヴハウス・デビューも狙っています(^_^)。

 

2012年12月18日(火) 来年(2013年)のCD購入方針

 
 この1年はクラシック音楽のCD購入を意図的に控えて、これからの自分のライブラリーをどう構築していこうか、思いが固まってくるのをじっくり待った期間でした。数年前に大量のCDを中古ショップに売り、「1曲1枚主義、総数350枚以内」に "転向" したことは、この日記でご報告したとおりです。今後もこの方針を維持することを前提に、CDを買い続けるのか止めるのか、買うとしたらどんな風に集めるのか、考えを巡らせた1年でした・・・・。

 月に3〜4枚のCD購入を復活させようと決めました。購入するディスクを選ぶ、注文する、届く、聴く・・・それぞれの段階での "わくわく感" が恋しくなりました。持っていたい曲だけ考えるのなら、既に手元にCDがあるわけですが、やはりある程度ライブラリーの "新陳代謝" がほしいです。もし年40枚買うとすると約10年でライブラリーが一巡することになりますので、ちょうどいい具合かなと感じています。
 また、以前は発売したての新譜を買い漁っていましたが、これだと当たり外れが出るので、もう少しスパンを拡げて、ここ数年の間に録音された現役演奏家のフルプライス盤を購入することを原則にしようと思います。クラシック演奏の世界は歌舞伎や落語と同様に、現役のアーティストを聴かなく・見なくなってしまうと、途端に芸術そのものの命脈が途絶えてしまいます。これまで私の人生に多くの喜びを与えてくれたクラシック音楽へのささやかな恩返しが、「現役演奏家へのこだわり」なのです。あるいは最近のBOX物では持ちにくい、1枚1枚を吟味し、演奏家への敬意を払いつつ聴く姿勢を保ちたいという気持ちの表れでもあります。クラシック音楽CDをファストファッションか何かのように、次々と "つまみ聴きする" "消費する" ことはしたくないと言い換えれば、おわかりいただけるでしょうか?
 以上はあくまで原則です。例外もたまにはあっていいでしょう。

 さて、実際の購入はタワー、HMV、アマゾンではなく、イギリスの小売店MDTに注文するつもりです。フルプライス盤だと、送料を払ってもここが一番安く購入できるのです。「今月はAレーベルとBレーベル」といったようにレーベル単位でバーゲンを設定してくれるので、これを利用するとフルプライス盤1枚が8.5〜10ポンド (1150〜1350円)プラス送料1ポンド(135円)。これなら "超緊縮財政" の我が小遣いでも捻出可能(苦笑)。購入し試聴したCDは、今後のこの日記で定期的にご報告できればと思っています。
 最後に、女性JAZZヴォーカルのCDは毎月1枚買うと決めました。「今月はこの歌姫のあのディスクにしようか、はたまた・・・」と寝床で夢想する時間が楽しみなのデス。

 それでは少し早いですが、皆様どうぞ健やかに新年をお迎えください。来年もこの駄文を御贔屓くださいませ。







  <<トップへ戻る