キット屋倶楽部


K村さんから、SV−18D製作記をご寄稿いただきました。ご購入・ご製作の参考にしてください!


SV-18D制作レポート

待ちに待ったOTLアンプが発売されました。3月17日の店主日記にアップされているのを見つけ、注文しました。
(この価格では大赤字でしょう??)
何でも、数時間で初期ロット50台完売との事、受注確認メールが入るまで、ハラハラしました??

SV-18Dが届きました!

思い起こせば?30数年前、粋がってフッターマン回路のOTLに挑戦したことがありました! 生半可な知識で、出力段に直列にコンデンサーを入れると音が悪くなると、裸で接続!? モノの見事にグッドマン301のボイスコイルを飛ばした苦い思い出が、トラウマになっていましたが、 こんな素晴らしい保護回路の付いたOTLがキットで発売されるとは、感慨無量です!!

3月31日午前中に無事届きました。

イキナリ、マニュアルの差し替えと、注意書き!
マニュアル16ページの内、点検調整ページが4ページ
これは手強そうです!!?

部品を全部出して見ました 
(大きくて重い?出力トランスが無いのが寂しい??)

店主が拘った?塗装です (GOODです)

工具も準備OKです?
(mV単位の電圧を計るので、デジタル・テスターが便利です)



先ず!説明書を熟読してから、部品リストの照合を済ませましょう!!


さっそく製作にかかります!

さっそく製作にかかります!
先ずは4枚のプリント基板の作製です。

ドライブ回路の基板製作、(ベースピンの挿入)
小さなハンマーがあると便利です。

抵抗の取り付けは、抵抗値を必ずテスターで確認!

茶色と赤色の判断が付きません??

抵抗が付きました。(ジャンパー線を忘れずに
(注)(ジャンパー線は2ヶ所有ります!)



ドライブ回路

ドライブ回路は左右同じです(当たり前・・・・!)
MT9ピンソケットはパターン側に付きます 
ハンダ処理をしてから、9Pソケットピンは折り曲げます  
小さなフイルム・コンデンサーを先に取り付けます


電解コンデンサーと、ダイオードの種類極性には
確認の上の確認が必要です!!

電解コンデンサーの極性に注意!!
        (注) 特に(100μF/350Vの極性!!)
ダイオードの取り付けと極性に注意!!
      (大きさが3種類あります)

470μF/250Vと4700μF/50Vは同じ大きさ!

メイン電源とサブ電源の完成です 
保護回路が完成済みですから安心です?



本体の組み立て

シャーシの塗装を傷つけない様、養生してから本体の組立です

ネジのサイズに合わせたレンチを使い、
  取り付けはキチンと弛まないように!!

スペーサーを付けるときは、ボックス・ドライバーが便利

ラグ板を付ける時は、少々苦労します?


チョーク・トランスを取り付ける時、裏側からナット止めをします
が、 シャーシを立てると、重いトランスを押さえながらの、ビス
・ナット止めとなり、 往生します。
そこで、最初にビスをセロテープで押さえて、チョークを取り付
けると、ナット止めが上手く行きます。

テープで、ビスを押さえてから、チョークを付けます

トランスと出力管ソケットが付きました
出力管の真空管ソケットはピン穴に注意!
(大きなピン穴がトランス側になります)



リード線の配線

 4枚の基板を取り付けたら、電源トランスからのリード線の配線です
コードの長さ指定がマニュアルには有りませんから、行き先別に現物合わせで、対応します。
(余裕を持った長さが綺麗な配線のコツです!)
 AC回路は撚り合わせておきましょう!
*チョークからのリード線と、電源トランスからの赤色コードの配線を間違えない様に!!

続いて、加工リードの配線、 
裏面ですから、右側がLチャンネルで、左側がRチャンネルです
(ヤヤコシイ〜??) 
* 2−1(11)と2−1(12)の配線に注意です!!

狭い箇所への配線がありますが、周りの配線を焦がさずに?
手早く、確実にハンダ処理しましょう。

*配線ごとに、インシュロック・タイで仮結びしておくと他の配線を
焦がさずに、処理できます。 
(インシュロック・タイは100円ショップでも手に入ります、惜しまず
使い捨てましょう???)

リード線をベースピンに取り付ける時、リード線末端をハンダ処理して、
先端を先細のラジオペンチで丸めて輪を作り、ピンに絡めてハンダ付けすると、
リード線が動かずキチンとハンダ付けができます

組立マニュアルに配線チェック欄 が、設けてあります、
配線の都度、 すると、安心です?

配線は色別にまとめて、ハンダ処理をすると、
ゴチャゴチャにならず、綺麗です!!
配線コードは余りますから、余裕で引き回しても大丈夫です。

ボリュウムへの配線は取り付けたままだと面倒です、
取り外して確実にハンダ処理しましょう。

入力端子⇒ボリュウム⇒基板端子へのシールド・コードの左右も、間違い易いです!
Rチャンネルを、赤色テープ等で色分けをしておくと間違えなくてGoodです。

最後の部品取り付け!(ショートリードの配線も忘れずに!)



いよいよ調整作業!

取り敢えず?配線完了!!
製作時間20時間程で配線作業終了です、コレから調整作業です。
其の前に、モウ一度、部品の取り付け確認と、配線の見直しです!!

イモハンダ発見!!
(ハンダ後は、必ずイモハンダ等の不良を確認!)

配線 を再度確認しましょう!!

愈々?電源投入の時間と為りました!!

(何台作ってもこの一瞬は緊張します!!)
マニュアルの点検手順に則り、作業します。
調整ページがマニュアルになんと4ページあります!!
(これは面倒かも・・・・・??実際はトテモ親切な調整方法です)


 真空管を挿さずに電源スイッチON・・・・・・
緑と赤のLEDが点灯・・・・・・、しない???
 一瞬、冷や汗がドッと・・・・??
ACコードを抜いて、落ち着いて?点検、
   ワハハハ!!5Aのヒューズを忘れてた。
 落ち着いて?再度電源ON、今度は緑と赤のLED点灯!
15秒後にリレーがON、赤のLEDが消灯、
 取り敢えず?異常無しのようです?

 最初はACラインの電圧確認です、コンセントの電圧を確認します。
(我が家のコンセント電圧はAC102.5Vでした。)
 速やかに、ヒーター電圧から確認します、各電圧、高値安定、測定基準内です。
(ヒーター電圧6,9V +B電圧211V、 −B電圧−211V  +B2電圧668V
上バイアス元電圧、−149V、 下バイアス元電圧、−150V)
 ヤレヤレ?一安心、電源を切り、15分程待って、次の作業に掛かります

   ここで、ひと息いれて、コーヒータイム・・・・・・??



出力管の調整

真空管を用意します(6267と12BH7です)
コチラは出来立て!!

6257(V1、V1´)と12BH7(V2,V2`)を差込み
基板内真空管の電圧測定 
(+B電圧 582V  上バイアス電圧 −84V、下バイアス電圧 −86V)
OKです、電源を切り、B電圧が0Vになったのを確認して、出力管を差し込みます。

出力管 (6C41C)ケースは骨董品???

美しい、カバー無しでも良いみたい!!

 サア、愈々出力管の調整です
 L、R側に有る4ヶの半固定ボリュウムでアイドリング電流を調整しながら、
上下出力管の中点電圧を0Vに調整して、+Bと−B電圧を等しくします。
(いっぺんに3箇所の電圧が調整できれば?あっと言う間に調整完了ですが・・・・・・??)
 焦らずに?Rチャンネル、Lチャンネルと交互に作業して、じわじわと追い込んでいきます。
(デジタル・テスターを2台使うと、作業が早いデスが?)
 半固定ボリュウムをチョッと動かすと、バランスが崩れ?中点電圧が4V以上出てしまい、
カチリと保護回路が働き、赤のLEDが点灯します
オォ!保護回路が働いていると・・・・、    少し感動します??

一時間程、シコシコと孤独な作業の結果、
中点電圧  Lch 0,4V Rch 0,6V、 +B1電圧 191V −B1電圧−189V
アイドリング電流(電圧換算) R24 9,1mV R25 9,3mV R24’9,5mV R25’9,7mV
ココまで、追い込みました??


(*調整妥協電圧、中点電圧±2V、+B、−Bの電圧差10V、
アイドリング電流(電圧換算)±10%)



*調整時はシャーシがカナリ熱くなります!!




SV-18D 配線図

配線をまとめて、インシュロック・タイで固定します



仕上げ

最後に出力保護ヒューズ、0,8Aの取り付けをお忘れなく??

裏蓋を取り付ける時に、ネジをアンプ内に落さない様に?

トランス・カバーに鉛板を貼り付けました
(共振防止です)

ボリュウムは他から流用?

真空管名を貼り付けました



SV-18D完成です


SV-18D透視図

惚れ惚れするような、美しいアンプです

 

最後に

 10時間程、試聴してから、再度出力管の調整を試みましたが、微細な調整で、十分でした!
只今エージング中デスが、出力トランスの無い真空管アンプの音は、想像を絶するものが有ります!
喩えれば、「柳腰で、小股の切れ上がった粋なお姐さん・・・・・・」風の音です!?(ナンノコッチャ??)

 OTLの製作は測定器が無いと難しいものと?諦めていませんか??
 このアンプは、数台のアンプを作った経験が有れば、十分な保護回路と、親切なマニュアルで、 調整に多少の根気と時間が掛かりますが、高価なSPを壊す心配なく、安心して?製作出来ます。
 皆さんも、真空管OTLの世界に一歩?踏み込んで見ませんか??




SV-18D について
マニュアルに従って作成、調整していただくことにより、従来は敬遠がちであったスピード感あふれるOTLアンプの音をお楽しみいただけます。
SV-18D 6C41C OTLパワーアンプ
SV-18D についての詳しい情報は⇒こちら

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