ジャズ・オーディオの雑記帳
 by 6041のS
野菜畑の準備(2009.4.6)

 農ライフの研修も2年目に入り、研修生9名が200㎡あまりの実践畑を借りて自力で野菜を作る事になります。7月と10月にプロの方による審査があり、それに合格しないといけません。制約は葉物野菜、果物野菜、根物野菜を最低1種類作ること、その中で果物はナスを5本以上作ることです。
 さっそく1年の計画を立てました。葉物はネギ、白菜、キャベツを作り、果物はナス、トマト、スイートコーンを作り、根物はジャガイモ、サトイモ、ニンジン、大根を作ることにしました。
 種まき又は植え付けの時期で整理すると、
 3月:ネギの植え付け(昨年の秋に種を蒔いた下仁田ネギ)、ジャガイモ(男爵)
 4月:サトイモ(愛知早生および八名丸)、トマト(桃太郎)、ナス
 5月:スイートコーン
 8月:ニンジン
 9月:白菜、キャベツ、大根
 野菜を植えつけるには、その前の準備作業が必要となります。2~3週間前には堆肥をいれ土を耕します。このときにPHの調整のために苦土石灰を使うが、これは野菜によって使い分けます。ジャガイモには使わず、ほうれん草には多くといった具合に。そして1週間前には元肥を入れます。肥料の種類(窒素、燐酸、カリの比率が野菜によって異なる)や量、即効性か緩効性肥料かなどを野菜に合わせて選択します。
 病害虫の発生にも気を配り防除に努めます。何かが発生した時には的確な診断技術が必要となり、必要に応じて農薬を用いることになります。
 しかし一番厄介なことの一つが雑草取りです。特に夏の盛りの雑草の生長はすざましく、畑を一通り取り終えたと思ったら、もう最初にとったところには新しい雑草が生えているといった状況になります。7月の審査の時には雑草がどの程度取られているかが採点の大きなポイントになるようです。雑草だらけの畑では落第のようです。
 ここまでは、ぼくを含めた研修生9人は張り切って、思い思いの野菜作りの計画を立て、準備に余念がありません。どの畑もきちんと耕され、雑草1本ないくらいの状況になっています。これからの1年間、初心を忘れずに、途中でくじけることなくこの調子で行けるように、お互いに励ましあって進めたいと思っています。
 幸いにも、ぼくのところにはこの実践畑よりやや大きい畑があり、昨年研修で学んだことをひそかに実践してきました。(その内容の一部については、昨年のこの雑記帳に書きました)その経験から言っても一番厄介なのは雑草取りです。作業は簡単であるが根気仕事であり、ぼくの一番苦手なこと。考えるだけでも夏痩せしそうです。
 ぼくにとって難しい野菜はトマトです。昨年は失敗の連続でしたので、今年は何とかこつをつかみたいと思っています。
 色々難しいことがあっても、いや、難しいことがあればこそ、プロの農家を目指して頑張りたいと思っています。以上所信表明です。


久しぶりの廉価クラシックLP(2009.4.7)

 グットベイトのマスターから、ハードオフのジャンクコーナーにクラシックのLPが20枚以上あったよ、という情報をもらいいそいそと出かけていきました。ジャンクコーナーというのは10円から100円くらいの値段でLPが置いてあります。ここから欲しいものを見つけるのは、蚤の市で掘り出し物を見つけるのと同じわくわくとした楽しさがあります。しかし行き当たりばったりに行っても、たいてい何もないことが多く、こういう情報をもらった時は絶対逃してはいけません。
 久しぶり買おうと思ったLPが沢山ありました。単純に買ったものを紹介します。すべて日本国内で製作された盤です。

 ・「海」アンセルメ・ドビッシー名演集
 ・リムスキー・コルサコフ「シエラザード」マルケビッチ指揮・ロンドン交響楽団
 ・「展覧会の絵」「ボレロ」バーンスタイン指揮・ニューヨークフィル
 ・ドビッシー「海」ラベル「スペイン狂詩曲」ミュンシュ指揮・ボストン交響楽団
 ・チャイコフスキー「ピアノ協奏曲第1番」ギレリス(p)ライナー指揮シカゴ交
 ・ベートーベン「ヴァイオリンソナタ第9番」グリューミオ(v)ハスキル(p)
 ・ショパン「ピアノソナタ集」コルトー(p)
 ・ベートーベン「第3交響曲」チャイコフスキー「第6交響曲」オーマンディ指揮・フィラデルフィア管弦楽団
 ・バッハ「管弦楽組曲Ⅰ」パイヤール室内管弦楽団
 ・モーツァルト「ティベルティメント第17番」ランパル他
 ・「火の鳥」「ペトルーシュカ」小沢指揮・ボストン交響楽団
 などなど全部で26枚ありました。


 入手した26枚のうち10枚はホコリを払う程度で問題ありませんが、残りはカビが発生しており、洗剤でもって水洗いする必要がありました。それを少しずつ3日間かけて行いました。そしてビニールカバーをすべて取り替えると見違えるようにぴかぴかになりました。ここまでの作業を終えるとやっと音を出すことが出来るようになります。
 というわけでまだ2、3枚しか音を聞いていませんが、また楽しみが増えた気がしています。置いてあったジャンクのクラシックLPを全部買ってきたので、多分中には手持ちのものとダブっているものがあるような気がしていますが、それはそれで聞いてみて確認すれば良いと思っています。ジャケ違いとかラベルの色違いとか、微妙な音違いとか、些細なことでなかなか興味深いものが有ります。


オフ会がありました(2009.4.13)

 昨日、久しぶりのオフ会がありました。午前中はタケさんの家で、新しく導入されたSV-192Sの音の出方を中心に、午後は第9のIさんの家で、以前導入されたハーベスのコンパクト7がどのような鳴りっぷりになっているかを中心に、いつものデカ長さんも加わって4人のメンバーで楽しみました。今回は残念ながらSUNVALLEY AUDIOの大橋さんは、急遽米国からのお客様の対応があって参加できませんでした。
 第9のIさん、デカ長さんとSUNVALLEY AUDIOで待ち合わせて、ぼくの車に乗り合わせタケさんの家に出かけました。道がうろ覚えなのでナビを頼りに運転すると、途中からデカ長さんが道を思い出し、ここでなぜ曲がるのだろうと言いました。タケさんの家についてみると、やっぱり少し回り道をしたようです。ナビを使うと確実に目的の地点にいけますが、時々回り道をしたり、運転している本人があまり道を覚えることが出来ません。
 タケさんに部屋に案内してもらうと、すでにアンプ類がウォーミングアップを済ませていました。そしてテーブルの上にはタケさんが愛聴しているクラシックのCDが何枚か並べてありました。それを第9のIさんが目ざとく見つけて、これも、これも、今日私が視聴用に持って来たCDと同じだ、と言いました。
 第9のIさんは、日本の音楽雑誌は言うに及ばず、欧米の音楽雑誌にも目を通し、それらの雑誌のCD評で注目されているアーチストのCDをいち早く購入し、そのなかで第9のIさんが、これは良いと推薦したものは、間違いなく名演奏であったり、名録音であったりするのです。SUNVALLEY AUDIOの大橋さんもこの情報により何枚かのCDを購入されています。タケさんも第9のIさんの情報を得てCDを購入されているのです。第9のIさんには「超名曲150曲--世界が選んだベスト盤はこれだ!!」と言う力作がありますが、「第9のIが推薦するベスト盤はこれだ!!」を書いて欲しいとお願いしています。
 話がそれてしまいましたが、タケさんがCDを何枚かかけて音楽を聞かせてもらうと、音がまた微妙に変化しているように思いました。特に弦の響きが柔らかく艶やかで、ロマンチストのタケさんという感じです。ぼくは今回で3回タケさんの音を聞かせてもらうわけですが、1回目は墨絵のような音でした。2回目はこれとは正反対のル二アールの絵のような豊かな音でした。今回は少し清楚な方向に変化していました。
 タケさんによると、1回目の音はSV-275のパワーアンプにゴールドライオンのビンテージ管のKT88を使用しているが、これがかなりの年代物で独特の音になったとの事でした。それにしても今回の音はD/AコンバーターにSV-192Sを使用している割には、柔らかな響きをしているのでそのことを聞いて見ると、タケさんは、予想通りの質問が来たと言う感じで、球をムラードに変更したからだといいました。モデル2にもムラードを使っているので比較して聞いてみてくださいといって、音を切り替えました。なるほど同じ傾向の音です。そして今度はいつでも球を差し替えられるように、SV-192Sの蓋がすでにあけてあり、球をデフォルトに戻して音を聞かせてくれました。明らかに音が変わりました。ぼくがイメージしていた、クリアーで見通しの良いSV-192Sの音です。こちらの方がピアノを聴くには良いが、弦の響きが薄く感じるのでムラードに変えているのだ、ということです。納得です。
 それにしても真空管アンプは球の個性により音が変化し、本当に奥が深いと思う。特にムラードの球はどの球もムラードの音がし、これを気に入ると、ムラード中毒になりそうである。
 と言うように、あれこれ楽しんでいると、あっという間にお昼になってしまいました。タケさんの家を辞して、途中4人で昼食を取りました。ここでも話題は音楽とオーディオが中心です。話はSUNVALLEY AUDIOの大橋さんにもおよび、最近日記で少しグチをこぼしていたが彼は大丈夫かと心配の声が上がりました。色々とプレッシャーもあるようであるが、新製品がこの不況にもかかわらず好評で、色々と忙しいようだから、大丈夫ではないかと、勝手に決め付けて結論づけました。
 午後からは第9のIさん宅を訪問しました。Iさんの部屋には新しく購入されたハーベスのコンパクト7がセッティングされ、なんとその後ろの壁に沿ってマットが立てかけられていました。第9のIさんも朝早くからウォーミングアップしたといっておられましたが、奥さんによると何日も前から、この日に備えてあれこれと楽しんでおられたようです。
 第9のIさんのコンパクト7の音を聞いたのは、SUNVALLEY AUDIOのショウルームが最初でした。その時の印象と較べると、今日の音は柔らかな響きの中にもよりクリアーな音で音楽が鳴っています。第9のIさんが言っておられた音楽のデティールの細部まで見通せる音を再現したいと言っておられたことが、大きく実現したようです。マットレスの効果も大きいようです。声楽好きのデカ長さんがアメリングのCDを取り出して試聴すると、これは素晴らしいを連発されました。
 少し休憩しましょうといって、第9のIさんが実家で取れた甘夏みかんを出してくれました。その瑞々しい美味しさがなんとも言えず、出されたみかんを全部平らげてしまいました。みんなで感想を言ったり、次回はどうしようかと話しているうちに4時を回ってしまい、心残りもある中、第9のIさんの自宅を辞して帰途に着きました。
 帰る車の中で、今日一日の出来事を振り返ってみると、皆さん自分の目指す音のイメージを明確に持ち、確実に一歩一歩前進されているのが印象的でした。ぼくも良い刺激を多いに受けました。しかし相変わらず、今回もぼくの口数が多かったのが気になります。余計なことを色々と話して、みんなの迷惑になったかもしれません。
 今はオーディオと同じか、それ以上に熱中している野菜作りを頑張って、新鮮な野菜を皆さんに届けることにしよう。第9のIさんの奥さんが、ぼくの作ったサトイモを食べていただいて、サトイモがこんなに美味しいものだとは思いませんでした、と感想を言われました。これでぼくも勇気百倍です。サトイモつくり頑張るぞ!!!




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