スタッフ紹介

~SUNVALLEY AUDIOの店主より皆様へ~

店主 大橋
 Interview
大橋インタビューへ
店主 大橋 慎(おおはし・まこと)
このたびは「SUNVALLEY AUDIO」へお越しいただき、ありがとうございます。店主の大橋と申します。

顧みれば1998年、”モノづくりの楽しさを一人でも多くの人に!”をスローガンとして真空管アンプキット専門店を始めて以来、延べ6万台以上の製品が私どもから旅立ちました。

創業から20年を経て時代は変容し、オーディオをとりまく環境も大きく変化しております。機器の小型化やヘッドフォンの台頭によって”音楽を持ち歩く”ことが普通のこととなり、かつてのオーディオブームの頃のように大仰なオーディオシステムで音楽を聴く歓びを知る人は少数派かもしれません。

また大量生産、大量消費、大量廃棄のマスプロダクションが当たり前の時代となったいま、あえてハンダごてを握り自作を手掛ける動機が多くの人のなかにあるとはいえない状況のなかで私どもがキット主体のスタイルを堅持してきたのは、今まで数えきれないほどの”作る歓び、使う感動”をお客さまと共有させて頂いてきたからでもあり、今後もモノづくりの灯を消さないという強い決意の表明でもあります。

オーディオには”原音再生”というテーマがあります。それはソース(音源)をそのまま再生するということではないと私どもは考えております。いつか聴いた素晴らしい音への憧れや”こんな音で鳴って欲しい”というイメージこそが本質的な原音であり、豊かな楽器性(多様性)を秘めた真空管アンプこそが本質的な原音再生のための最も効果的なソリューションと考えます。

とかく”敷居が高い”、”真空管アンプは使いこなしが難しい”と敬遠されがちな真空管アンプ。確かに最小限の知識とその知識によって培われた経験によって真空管アンプとの蜜月は一層満ち足りたものになることは事実です。一方で誰も最初から楽器が上手く弾ける訳ではないのと同様、適切な使いこなしと機器の組合せの妙を楽しむ歓びこそがオーディオの最大の快楽ですあり、今なお多くの好事家をして”真空管アンプでなければ本当の音楽が聴こえてこない”と言わしめる最大の要因になっています。

そう…音でなく音楽。私たちが聴いているのは電気特性でなく機器の楽器性。つまり音色(ねいろ)であり響きの美しさを心から楽しむため、電気機器というより楽器を慈しむような気持で音楽に向かい合える真空管アンプの素晴らしさを一緒に楽しんでいければこれほどの歓びはございません。

 

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