ジャズ・オーディオの雑記帳
 by 6041のS
トーレンスTD-126MkⅢ(2010.5.25)

 ぼくがアナログレコードを聞きだした当時は、国産のDDモーターの全盛時であった。当然ぼくもテクニクスのSL-1200というDDプレーヤーから出発した。その後DENONのDP-80にサエクのアームを組み合わせて、長いこと使っている。
 最近は縁あって、YAMAHAのGT-750とかKENWWDのKP-990を使ってみたりしたが、今ジャズを聞くのに重宝しているのは、SONYのバイオトレーサー・システムを搭載したPS-X700というプレーヤーである。この便利さは使ってみないと分からない。
 以上はすべてDDプレーヤーであるが、現在クラシックを聞くときは、何十年ぶりに新品の、SUNVALLEY AUDIOのSV-AD2というベルトドライブを採用したアナログプレーヤーを使用している。
 そして、今回はまたトーレンスのTD-126MkⅢを入手したのである。このプレーヤーは往年のドイツ製ベルトドライブ方式のものである。
 
 このプレーヤーについての瀬川冬樹さんの評価を抜粋すると、
 ステレオサウンド 59号(1981年6月発行)特集・「'81最新2403機種から選ぶ価格帯別ベストバイ・コンポーネント518選」より、
 スイス・トーレンス社のターンテーブルは、TD125以来、150、160などすべて、亜鉛ダイキャストの重いターンテーブルをベルトドライブで廻すという方式で一貫している。同社ではS/N比の向上の点でのメリットを強調しているが、DDを聴き馴れた耳でTD126の音を聴くと、同じレコードが、あれ? なんでこんなに音が良いのだろう! と驚かされる。音の良さの理由は私には正確には判らないが、ともかくこれが事実なのだ。

 ぼくはこのプレーヤーに、ベルドリームから出ているJELCO SA-250というトーンアームを取り付けてLPを聞いている。トーレンスにはSMEのアームという組み合わせが定番のようであり、縁があればそうしてみたいと思っている。
 確かに、同じカートリッジでも組み合わせるプレーヤーを変えると、音が変わるし、操作感も異なる。ぼくは色々なプレーヤーを実感してみたいと思って、縁があれば、色々入手して楽しんでいる。後ビンテージ物ではガラードが残っているか。


風に悩まされる(2010.5.27)

 今年の4月は異常な低温が続き、例年であれば問題なく発芽するトマトやキュウリ、ささげなどがほとんど発芽しなくて、やり直したのを経験しているが、5月になって悩まされているのが、風である。それも強い西風が吹いたかと思うと、今度は強い東風が吹くといった具合で本当に悩ましい。
 人間だけであれば、風が強いなぁ、気をつけよう、ですんでしまうが、今の季節の野菜は、今回のような強い風に遭うと、壊滅的なダメージを受けてしまう。ぼくの野菜畑もナスがかなりのダメージを受けた。回復するのに2~3週間はかかるのではないかと思う。

 写真の1番手前はネギの苗が植えてある。すでに根付いているので、何もしなくても風には強い。
 次にビニールのトンネルに植えてあるのが、ウリとスイカである。風除けのトンネルはなければ、葉がよれよれになってしまう。一度トンネルが風に飛ばされ、スイカがダメージを受けている。かなりの補強をした。
 次の列の左手の行灯のようなものには、ミニトマトが植えてある。これも一度風で葉がよれよれになり、回復したところである。右手の雨除けハウスにはトマトが植えてある。これは最初から防風のネットが取り付けてあり、大きな事故はない。
 このハウスの後ろにポールを立てて張ってあるのが、ナスの防風ネットである。昨年までは支柱を立てただけで問題なかったのであるが、今年は前の日の風でナスの枝が折れたり、葉が破れたりと大打撃を受け、慌ててネットを張ったのである。ナスの専門農家を観察すると、必ずほ場の回りに青いネットが張ってある。
 奥の列の行灯にはキュウリが植えてある。
 行灯は、苗が大きくなると役に立たない。今年のように天候が乱れ、風が強いと、次の防風対策をしないと、また問題が起こる可能性がある。頭が痛い!風にもてあそばれているのだ。


まどろみの中で聞く音楽(2010.5.31)

 昨年卒業した豊田市農ライフ創生センターで、野菜作りのお手伝いをし始めました。植え付けしたナスの畑の雑草を取り除くのに、管理機を使って土を耕すことにしました。しかし連日の晴天で土がしっかり乾燥し、石のように固くて、管理機の刃を逆転しながら耕さないと上手く行きません。1時間少々の作業ですが、かなり疲れました。
 その後わが畑のスイカとウリの追肥と土寄せ、ワラによるマルチング、脇芽の整理などをしました。これだけ乾燥していると、肥料を入れても野菜は上手く吸収できません。ナスやトマトのように根の深いものはまだしも、スイカやウリのような根が浅く横に広がるようなものは特に影響が大きいので、水分補給は必須です。但し急激に大量の水を補給するとトマトなどは実が割れてしまいます。その辺の兼ね合いが大切です。
 今水田では、田植えを終わった稲が根付いて青々としています。しかし水をいっぱいたたえたままでは、根が横には広がりますが、深くは伸びません。しばらくして体力が付いたら、中干しといて水を抜いて田を乾かします。そうすると稲が水を求めて根を深く地中に伸ばし、丈夫に育ちます。
 農業での水の管理はまだまだ勉強する事がいっぱいあります。ということで、なんだかんだしているうちに1日が暮れました。終わってみると心地よい疲れが襲ってきました。夕食の後オットマン付きの椅子に座り、最近手に入れたトーレンスのTD-126MkⅢにLPを載せて音楽を聞いています。オートリターンではないので、気持ちよく音楽を聞きながら、しかし完全に寝込んでしまわないようにして、ぼんやりと音楽を聞き、終わるとあわててLPを取り替えます。今日そんな状況の中でぼくが聞いた音楽は、次のようなものです。

・ラ・クンパラシータ、夜明け‐アルゼンチンタンゴ・ベスト・アルバム
ここは上品なコンチネンタルタンゴではなく、バンドネオンの強いアクセントで演奏するアルゼンチンのタンゴ楽団が演奏するアルゼンチンタンゴが断然心地よい。


・美しく青きドナウ‐ウィンナワルツ、ボスコフスキー指揮・ウィーン・ヨハンシュトラウス管弦楽団
ボスコフスキーの指揮するウィンナワルツは楽しい。


・クローズアップ、デヴィット・サンボーン
4ビートをジャズだと思っているぼくにとって、8ビートに乗って演奏するデヴィット・サンボーンをジャズというか抵抗があるが、そんなことを無視してもサンボーンの哀愁を帯びたアルトサックスの音色は魅力的である。


 以上のような音楽をまどろみの中で聞いていました。これで疲れが取れ、また明日から農業でがんばります。




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