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1.農薬のタイプ
農薬の商品名を見ると次のように書いてある。
・アファーム乳剤
・Zボルドー水和剤(粉状の農薬のほとんどは水和剤)
・ダコニール1000フロアブル
・モスピラン水溶剤
ここで区分している、乳剤、水和剤、フロアブル、水溶剤とは何を意味しているか。
一般に農薬の原液は水に溶けないものが多い。こういうものは水に分散して使用するのであるが、そのやり方によって乳剤、水和剤、フロアブルに区分する。水溶剤は文字通り水に溶けるものである。
・乳剤:水に溶けにくい有効成分を有機溶剤に溶かし、これに乳化剤を加えた透明な製剤。水に入れると粒子が小さな粒々になって乳濁する。このタイプの薬剤には展着剤は使用しない。
・水和剤:水に溶けにくい有効成分を、補助剤と一緒に平均粒径10μ以下に混合粉砕し、水和性と分散性を高める界面活性剤を加えた粉状のもの。水和剤は水に分散させても沈殿しやすい。粒状にして粉末が飛ぶのを抑えた顆粒水和剤もある。
・フロアブル剤(懸濁剤):水和剤より細かな微粒子(1~5μ)を水に分散させたもの。溶剤に溶けない難溶性のため乳剤化できない個体有効成分を液剤化することが出来るため、取り扱いが便利になる。(乳剤や水和剤の欠点を改善したもの)
2.展着剤の機能による分類
1)一般展着剤(スプレッダー):非イオン界面活性剤、非イオン+陰イオン界面活性剤
展着剤の中で最も種類が多く、散布液の表面張力を下げることで湿展性を改善し、濡れにくい作物や虫体への付着性をよくして防除効果を高める。
2)機能性展着剤(アジュバント):陽イオン界面活性剤、非イオン+陽イオン界面活性剤
植物、害虫、病原菌などの表面を「濡らす力」と「表面から内部へとしみ込ます力」の両方を併せ持ったものをいう。
3)固着性展着剤(スチッカー):パラフィン+乳化剤
作物などに付着した薬剤の固着性を高めて風雨による流亡を少なくし、薬剤の残効を高める。
3.農薬と展着剤の組み合わせ
殺菌剤 | 殺虫剤 | ||
---|---|---|---|
予防・保護剤 | 治療剤 | ||
乳剤 | 一般展着剤不要 機能性 は加用効果あり |
一般展着剤不要 機能性 は加用効果あり |
一般展着剤不要 機能性 は加用効果あり |
フロアブル剤 | 一般展着剤不要 機能性・固着性 は加用効果あり |
一般展着剤不要 機能性 は加用効果あり |
一般展着剤不要 機能性 は加用効果あり |
水和剤 | 固着性 機能性 一般展着剤 |
機能性 一般展着剤 |
機能性 一般展着剤 |
(注)乳剤には有機溶剤が使用されており、これが場合によっては薬害を生じやすい。
したがって展着剤の使用は慎重にする必要がある。
フロアブル剤はその心配はない。
一般展着剤
・ダイン
・グラミン
・クミテンなど
機能性展着剤
・ニーズ
・アプローチBI
・スカッシュなど
固着性展着剤
・アビオンE
・ペタンV
・ラビコートなど


今年の3月に、豊田市農ライフ創生センターの地産地消科の2年間の研修を終えて、今年はそのお手伝いをしているが、おかげで卒業した今でも、農業に関する多方面の勉強を続ける事ができている。
その勉強の成果を、地元で野菜作りをしている先輩にフィードバックし、役に立っていると言われると、一人自己満足しながらやる気を出しているところである。

先回に続いてモンスター・ソロを紹介します。なるほどそうか!と思って聞くもよし。これが?俺ならこちらのほうだ!と思って聞くもよし。楽しむきっかけになればと思います。

Albert Ayler
Change Has Come
Albert Ayler in Greenwich Village
Impulse 1967
最近はアルバート・アイラーも聞いています。代表はSpiritual Unity このlive in Greenwich Villageも素晴らしいですね。ぼくはSummertimeでのアイラーの人間の声で叫んでいるようなテナーの魅力にはまっています。

Anthony Braxton
Dewey Square
Charlie Parker Project 1993
Hat ART 1993
なぜかアンソニー・ブラックストンも聞いています。でもこのアルバムはまだ聞いた事がありません。

Alan Broadbent
Ballad Impromptu
Personal Standards
Concord 1996
このアルバムは、ぼくが最初に聞いたアラン・ブロードベントの演奏である。かれの端正なピアノはどちらかというと地味であり、この曲も本当にモンスター・ソロかよ!と思いました。まだモンスターの実感がわいてこないというのが正直な気持ちであります。

Don Cherry
All India Radio
Escalator over the Hill
ECM 1969
ぼくはドン・チェリーについては、U-Tubeの映像を見て演奏に接しました。色々な事をやっているので全貌がつかめていません。でもカーラ・ブレイのこのアルバムを聞いている人は、よほどの通ではないでしょうか。

John Coltrane
Out of This World
Coltrane
Impulse 1962
コルトレーンのモンスター・ソロがMy Favorite Thingsでないのが良いと思って取り上げました。

Miles Davis
So What
Kind of Blue
Columbia 1959
モンスター・ソロをすべて紹介するつもりはなく、マイルスの誰でも知っているこのアルバムもパスしようと思ったが、やはりマイルスがないのも不自然なので、あえて紹介することにしました。

Paul Desmond
The Way You Look Tonight
Two of a Mind
RCA 1962
ヴァーブレコードにGerry Mulligan Meets ○○というシリーズのアルバムがあり、さらにそのアルバムを集約したGerry Mulligan Meets The Saxophonistsというアルバムがある。こういう企画はノーマン・グランツの本領発揮というところだろう。このアルバムの中で、ベン・ウエブスター、ジョニー・ホッジス、ズート・シムズ、スタン・ゲッツ、ポール・デスモンドとそれぞれ2曲ずつ共演しているが、その中で聞いていて1番ぱっとしないと思ったのがポール・デスモンドとの共演であった。もちろんThe Way You Look Tonightは入っていなかったが。このアルバムにモンスター・ソロが潜んでいるとは知らなかった。

Hank Jones
Lady Luck
Upon Reflection: The Music of Thad Jones
Verve 1993
ハンク・ジョーンズも今年亡くなってしまいました。メイベックでのソロアルバムとか、1979年LondonでのBluesetteなんかを聞いていますが、弟のサド・ジョーンズの曲を取り上げたこのアルバムはまだ聞いていません。

知立のジャズ喫茶「グッドベイト」の壁に、Cool Struttin' のジャケットが何枚か飾ってある。Cool Struttin' といえばブルーノート1500番台の代表的なアルバムで、特にソニー・クラークの人気は日本で高い。ぼくもこのアルバムは大好きである。
そんな事がきっかけで、Cool Struttin' のアルバムのジャケットについて興味を示し、解説をすることになりました。但し大部分は物知りのマスターの受け売りです。



図の左の写真が、オリジナルのジャケットです。当然オリジナルのLPはモノラル盤でした。これに対して中央のジャケットは、再発時のステレオ盤のジャケットです。どこが違うといえば、タイトルの文字の位置が少し下がって、その上にSTEREOという文字が入っています。その分下の女性の靴と道路の幅が短くなっています。左の写真は、女性の向きが反対のアメリカで再発されたエラー盤のジャケットです。


Cool Struttin' の文字がグリーンの盤は別テイク集Vol.2です。レッドの盤は別テイク集Vol.3です。


左のジャケットは日本で発売されたCDのジャケットで、改めて似たような写真を取り直したものです。なぜかタイトスカートにスリットが入っていません。右のジャケットはCool Struttin' ではなくて、The Amazing Shoichi Yui Vol.2という油井正一さんが作られたブルーノートを紹介したアルバムのジャケットです。もちろんジャケットに写っている老紳士は御本人です。
色々な話題があるのも、これがブルーノートを代表するジャケットの1枚だからでしょう。

