ジャズ・オーディオの雑記帳
 by 6041のS
作家:宮城谷昌光さん(2015年10月2日)

 中国の詩人、李白の壮大な叙事詩を読むと、どういう気持ちで生活するとこういう歌が作れるのかと思う。多くの日常生活では、好きとか嫌い、面白いとかつまらない、と言った感情が優先し、どうしても抒情的な詩が出来る。ところが李白が作った詩の例を挙げると。
 「杜陵絶句」
 長安の南の杜陵の上にのぼって、
 北の方に並んでいる五つの陵のあたりを見わたした。
 秋の川の水に落日はあかあかと照り映え、
 やがて流れる光と共に遠い山の姿も消えてしまう。
 このような雄大な情景を、歌い上げてしまうのである。残念ながらこういう発想の詩はぼくには作れない。と、むりやり李白の詩なぞを持ち出したが、作家の宮城谷昌光さんが書かれる中国の歴史物語は、まさに中国の叙事詩のような雄大な趣を感じるのである。
 ぼくが宮城谷昌光さんの著作に最初に触れたのは、「クラシック千夜一曲 音楽という真実」集英社新書という本である。そこで、彼が愛知県出身で、中国の古代史に材を取った多くの小説書いていると知ったのである。その後、彼の処女作である「王家の風日」海越出版社、という古代中国の当時の王朝 殷(商)の滅亡を描いた作品を読み、彼の漢字に対する深い造詣に驚いた。本の(あとがき)に自ら書いているように、白川静に深い影響を受け、金文や甲骨文字まで独学で学んだとのことだ。
 これがきっかけで、彼の多くの著作を中古本で収集することを始めて、以下の本を入手。この中ですべて読んだのは、「香乱記」と「新三河物語」だけであるが。

 1)「重耳」上、中、下 講談社
晋の公子・重耳は継母である驪姫の謀略により父献公に殺されそうになり祖国を脱出。19年にも及ぶ長い流浪の末に帰還して君主となる。春秋五覇の筆頭に数えられる名君、晋の文公の物語。

 2)「楽毅」第1巻~第4巻 新潮社
小国、中山の宰相の嫡子として生まれ、武霊王の治める隣国趙からの執拗な侵略から自国「中山」を将軍として護ることに腐心した楽毅。後には燕の昭王に招かれ烈々たる武功をあげるのだが…。希代の忠臣であり名臣を描いた作品。「はるかのちに諸葛孔明が楽毅にあこがれた…」と『戦国名臣列伝』には記されている。

 3)「太公望」上、中、下 文芸春秋
少年時代に商王紂王に親と仲間を殺され、復讐を胸に誓って生きる太公望の一生を描く。

 4)「香乱記」第1巻~第4巻 新潮文庫
秦末の動乱期、項羽や劉邦と並び立った斉王・田横の生き様を描く。

 5)「新三河物語」上、中、下 新潮社
『三河物語』を下敷として、大久保彦左衛門の生涯を描く。

(概要解説については、1)~5)すべてウィキペディア、宮城谷昌光より引用)
 彼の著作については、多くの読者がいるので、中古本で比較的簡単に手に入る。ただ古代中国の人物について、人間関係を理解しようと思うと、中国の歴史について学ぶことが必須のような気がする。


読書の輪を広げる(2015.10.5)

 人が思いもよらぬ困難に直面した時に、自分の殻に閉じこもって、ひたすらそれが通り過ぎるのを待っているか、それとも自分で何とかしようと立ち向かっていくか。思考だけで言えば、立ち向かう方がかっこ良いが、それで押しつぶされてしまっては何ともならない。自分の手におえる事なのか、どうしようもない事なのか、それを見極めて、成るようにしか成らないと思うことも大切である。
 と、大げさなことを言ってみたが、ぼくが今そんな深刻な場面に直面しているわけではない。が、少し立ち止まる時間を貰ったので、その時間の多くを読書と、読書をするための本の収集に費やしている。気楽に読める本という事では、時代小説が好きであり、今まで藤沢周平、池波正太郎、平岩弓枝などの作家の作品を多く読んできたが、今回は新しい作家の小説にチャレンジした。その中で佐伯泰英については9月の雑記帳に紹介した。それ以外の作家と収集した作品を紹介する。
 北原亜以子:この作家については、俳優の小玉清さんが「すべては今日から」の中で推薦していた。1938年1月に生まれ、 2013年3月に死去。75歳に没。
1)「慶次郎縁側日記 傷」新潮文庫
2)「慶次郎縁側日記 蜩」新潮文庫
3)「慶次郎縁側日記 月明かり」新潮社
4)「慶次郎縁側日記 乗合船」新潮社
 慶次郎縁側日記は人気シリーズとなり、全部で18巻発行された。「傷」は第1巻であり、「乗合船」は最終巻。同心を引退した主人公が事件と関わってゆく内容で、やや当事者側に視点を置いて書いている。
5)「深川澪通り木戸番小屋」講談社文庫
6)「深川澪通り木戸番小屋 新地橋」講談社文庫
7)「深川澪通り木戸番小屋 夜の明けるまで」講談社
8)「爽太捕物控 消えた人達」文春文庫
 同じ作者の、異なった視点での事件簿。
 宇江佐真理:「時代小説の勘どころ」寺田博著、河出書房新社で紹介されていた。1949年10月20日生まれで、今年の誕生日で66歳。
1)「髪結い伊三次捕物余話 さんだらぼっち」文芸春秋
2)「髪結い伊三次捕物余話 君を乗せる船」文芸春秋
3)「髪結い伊三次捕物余話 心に吹く風」文芸春秋
4)「髪結い伊三次捕物余話 明日のことは知らず」文芸春秋
 代表的シリーズで、現在までに14巻発行された。主人公は北町奉行所定廻り同心・不破友之進の小者であり、廻り髪結でもあり25歳。そういった視点で事件を扱っている。
5)「小十郎始末記 三日月が丸くなるまで」角川書店
 青年藩士の成長物語を描いた、単品の長編小説。
 澤田ふじ子:「公事宿事件書留帳」シリーズの数冊を以前から読んで知っていた。1946年 生まれであり、今年の誕生日で69歳。
 1)「公事宿事件書留帳 虹の見えた日」幻冬舎
 2)「高瀬川女舟歌 いのちの蛍」新潮社
 この人はエンターティメント性のある連作時代物を多く書いており、「公事宿事件書留帳」は22巻まで発行されて、最も多いシリーズである。「虹の見えた日」は第21巻である。
ここに紹介した、3人の時代小説作家は、すべて女性であり、事件ものを書く視点も役人ではなく、民間人に近い視点で書いている。生まれた年から言っても皆ベテランの作家であり、当然知っている人は知っているのであり、いまさらぼくが紹介することでもないが、ぼくにとっては初めての出会いに近いのである。

 藤田保健衛生大学病院の2号棟の2階に「さわやか図書コーナー」というのがあり、時間のある時に此処のコミックを読んでいたら、「Dr.コトー診療所」山田隆俊作、小学館という本に巡り合った。
 あらすじは、「五島健助は優秀な医師で、東京の大学附属病院に勤めていたが、とある理由から離島の古志木島の診療所に赴任する。島は3ヶ月の間無医村状態であったが、過去に良い医師が来たことがなかったからか、あまり歓迎されなかった。また、4ヶ月前から来ていた看護師の星野彩佳から、診療所に来る患者は少なく、来ても応急処置だけを受けた後、船で6時間かけて本土の病院へ行くことを聞かされる。実際になかなか患者が来ない中、島に来るときに運んでもらった漁師・原剛利の息子が最初の患者となり、これを見事な手術で助ける。原は、お礼として診療所に看板を贈るが、名前を間違えられていて、看板は「Dr.コトー診療所」となっていた。それ以後、五島は多くの患者の治療とその人柄により、島民の信頼を得ていくことになる。」(ウィキペディアより)
 医療漫画に興味を持ち調べてみると、なんといっても手塚治虫の「ブラック・ジャック」が代表であるが、2,000年代に多くの医療漫画が出版された。その中に「Dr.コトー診療所」全25巻も入っているが、それとともに、医龍-Team Medical Dragon-」全25巻、永井明原案、吉沼美恵医療監修、乃木坂太郎作画、小学館がぼくの興味を引いた。
内容は、「かつてNGOで、世界レベルの医療チームを指揮していた唯一の日本人・朝田龍太郎。所属大学からは異端として追放されていたが、日本医療の改革を企てる明真大助教授・加藤晶の下、新たな医療チームを作るべく、再びメスを執る。実は、出世に朝田の腕を利用したい加藤…同床異夢の“共犯者”二人は、明真大学病院でどう立ち向かう!」

 1)「Dr.コトー診療所」22巻まで入手
 2)「医龍-Team Medical Dragon-」19巻まで入手
 これ以外にぼくが読んでみたいと思っている医療漫画は、「研修医なな子」森本梢子、YOU、1995年 ? 1999年)集英社、全7巻と「麻酔科医ハナ」(原作:なかお白亜、監修:松本克平、2007年 - 現在も執筆中)双葉社、5巻刊行の2種類である。
 医師がアンケートに答えて選んだ医療漫画のベストテンを挙げると以下のようになる。
 第1位 ブラック・ジャック、第2位 JIN-仁-、第3位 ブラックジャックによろしく、第4位 医龍、第5位 スーパードクターK、第6位 研修医なな子、第7位 Dr.コトー診療所、第8位 ゴットハンド輝、第9位 メスよ輝け、第10位 麻酔科医ハナ
 あまり読書の輪を広げすぎるのも問題である。


ショパンのマズルカ(2015.10.6)

 SUNVALLEY AUDIOの大橋店主が担当されている、Pitch-FM「ようこそオーディオルーム」の今年5月の放送に、ピアニストの霜浦陽子さんとご一緒させていただいて、ショパンの作品をテーマに出演した。大橋さん、霜浦さんと相談しながら、放送に取り上げる曲目と演奏者の選定をぼくが担当し、大橋さんが全体を進行しながら、霜浦さんがピアニストとしての経験からエピソードとか解説をコメントをしていただきながら、ぼくが曲や取り上げた演奏者についてコメントする、というスタイルで放送した。
 ぼくがショパンのピアノ曲を良く聞いたのは、20~30代の頃である。なかでもホロヴィッツの演奏するポロネーズ、アルゲリッチの演奏するピアノソナタ、ルービンシュタインやフランソワの演奏するワルツなどは、今でも思い出せば演奏が聞こえてくるようである。しかしその分、最近はショパンのピアノ曲を聞かなくなってしまった。
 あらためて5月の放送に取り上げたのは以下の曲である。

 ぼくが選曲したのは、ショパンのピアノ曲の各カテゴリーから、良く知られた曲とぼくの好みで取り上げた。最初の霜浦さんの演奏は、昨年の名古屋の宗次ホールでのライブ演奏であり、ゆったりとして、しっとりとしたノクターン第2番の演奏である。その次にマズルカを4曲取り上げているが、マズルカ以外で取り上げた曲は、前によく聞いたおなじみの曲と演奏であるが、マズルカは正直言って今まであまり聞いていなかった。
 今回改めてマズルカをじっくりと聴いてみて、ショパンの心の日記を綴ったようなこの作品に強く魅かれた。外面的な派手さは少ないが、このしみじみとした曲想は何回聞いていても飽きない。ぼくにとっては新しい発見であった。
 放送ではテラークの録音という事でマルコム・フレージャー、古くからの定番演奏という事でアルトゥール・ルービンシュタインを取り上げたが、ぼくがマズルカの演奏で気に入っているのは、ウィトルド・マルクジンスキーである。彼もルービンシュタインと同じく、ショパンと同じポーランド人である。硬質なタッチのピアノ演奏で、よけいな感情移入を極力排した直截な表現で見事に弾き切るが、広がりのあるスケール感と,力強い表情を持っており、さらに繊細さと大胆さを併せ持った演奏をする。ショパンの非常に抒情的な後期のマズルカの演奏では、アルトゥーロ・ベネデッティ・ミケランジェリの演奏も素晴らしいと思う。これらを取り上げて放送で紹介するとマズルカ特集になってしまうので断念した。(今にして思えば、ショパンの特集を2回に分けて行えば良かったかも)
 また、ぼくのピアニストを好む傾向は、抒情的な曲をより抒情的に演奏するピアニストは苦手なようである。(抒情的な曲は決して嫌いではありません)


肝内胆管ガン(2015.10.10)

 柔道の斎藤仁さんや女優の川島なお美さんがガンで亡くなりました。病名は肝内胆管ガンです。胆管というのは、肝臓から十二指腸まで胆汁を運ぶ管のことで、肝臓の中にある胆管に出来るガンを肝内胆管ガンという。癌はいきなりガン化する場合と、前ガン病変を経る場合がある。

 正常細胞がガン化する前に、腫瘍性異型細胞という細胞を経る。この細胞は、上皮内ガンとは言えない程度の異型性を示す上皮内腫瘍を指し、前ガン病変ないしは良性悪性境界病変に相当する細胞である。
 胆管ガンの場合の腫瘍性異型細胞は胆菅内平坦状腫瘍(BilIN)と胆菅内乳頭状腫瘍(IPBN)に分類され、肝内胆管に出来やすい胆菅内平坦状腫瘍(BilIN)の進行状況は、次のように表される。
 BilIN-1:上皮内癌とは言えない軽度の異型性
 BilIN-2:上皮内癌とは言えない中程度の異型性
 BilIN-3:上皮内癌とは言えない重度の異型性、あるいは上皮内癌に相当する異型性をしめす。

 ガン細胞には以下の6つの特徴がある。
 1)増殖因子を自給自足する。 2)増殖を抑制する因子に反応しない。 3)アトポーシスから逃げる。 4)無制限に細胞分裂を続ける。 5)血管新生を維持する。 6)組織への浸潤と転移をする。 ガンが命に係わる理由は、ガン細胞の増殖に栄養を奪われてしまうことや、ガンによる圧迫や浸潤や破壊などにより、ガンに侵された臓器の機能が障害されてしまう事、ガンの転移により転移先の臓器が機能不全に陥ってしまう事(多臓器不全)などである。
胆管ガンのガン化細胞の進行度は次のように表される。(胆道癌取扱い規約)
ステージⅠ:癌が粘膜や筋層にとどまるもの。
ステージⅡ:癌が筋層を超えるが壁内にとどまっているもの、もしくは筋層までにとどまるが近傍のリンパ節に転移があるもの。
ステージⅢ:癌が胆嚢外へ露出するもの、もしくは壁内にとどまるがやや遠方のリンパ節まで転移があるもの。
ステージⅣa:隣接臓器に直接浸潤するもの、もしくは大動脈周囲リンパ節など遠方のリンパ節に転移が及ぶもの。
ステージⅣb:遠隔臓器へ転移するもの。


次の表は、各種ガンにおける5年相対生存率である。

 もっとも予後不良の悪いのが膵臓ガンである。進行度区分Aでも生存率は37%と低く、B、Cでは生存率は一桁になってしまう。またガンの発見の割合も進行度区分Aでは8%、Bで35%、Cで42%と早期発見が難しく、ガンが進行してからの発見が多い。それに続いて5年相対生存率の低いのが、肝および肝内胆管ガンと胆嚢・胆管ガンである。
 これらのガンは、1)進行がんが多い(早期発見が難しい)、2)合併症率が高い(難手術)、3)効果的な標準治療が確立されていない、と言った問題点がある。
 やはり、当たり前であるが、ガンは早期発見につながれば、生存率は圧倒的に高くなる。腫瘍性異型細胞(前ガン病変)の段階で発見できれば、ガンですらなくなる。
 しかし、現実には膵臓ガン、肝および肝内胆管ガン、胆嚢・胆管ガンの早期発見はなかなか難しい。


講談社ブルーバックス(2015年10月24日)

 何か具体的に手に入れたい本があって古本屋を覗くときと、それとは別に、具体的ではないが何かないかと探す時がある。その時のキーワードは作家であったり、(時代小説家の藤沢周平とか、最近では宇江佐真理、澤田ふじ子)出版社であったりする。岩波文庫とか岩浪新書は昔からチェックしているが、それと同じくらい関心があるのが講談社の講談社現代新書とブルーバックスである。それから最近では講談社学術文庫があれば、それもなるべく入手するようにしている。
 講談社の講談社現代新書は、「教養は万人が身を持って養い創造すべきもので、これを提供する」という目的で刊行された。しかし現在この手の新書による出版は雨後の竹の子のように多く、なんでこんなものが、というようなものもあり、食傷気味である。一方、ブルーバックスは「科学をあなたのポケットに」という狙いで発行され、他の新書には無い、ぼくの興味あるタイトルの本が多くあり、つい手を出してしまう。
 9月・10月で中古の新書本を50冊近く購入したが、いちばん多いのがブルーバックスで18冊である。次が岩波新書で11冊である。(すべて0.1K円で購入が前提)では18冊のブルーバックスについて紹介する。
 ・「進化しすぎた脳」池谷裕二著
 ・「脳の健康」生田哲著
 ・「脳と心をあやつる物質」生田哲著
 「脳」という言葉の入ったタイトルの本はほとんど手に入れる。この3冊以外にすでに手に入れたブルーバックスは、
「脳内不安物質」「脳 100の新知識」「脳の探検」「脳の手帳」「脳が考える脳」「脳のしくみとはたらき」「前頭葉は脳の社長さん?」と言った本である。過去に読んだことを忘れているという事も有るが、脳の神経細胞がシナプスを介してネットワークをどう作ると、記憶されたり、思考したりするのかが、未だにすっきりしないのである。今読んでいる「進化しすぎた脳」で何か答えが見つかるかもしれない。
・「リンパの科学」加藤征治著
・「麻酔の科学」諏訪邦夫著
・「ストレスと免疫」星恵子著
・「がんになる人ならない人」津金昌一郎著
・「新しいアトピー治療」西岡清著
・「なぜAiが必要なのか」海棠尊編著
・「移植医療の最新科学」坪田一男著
・「これでわかる病院の検査」奈良信雄著

 色々な動機付けがあって、医学関係の分野に興味を持っている。例えば、知人が最近悪性リンパ腫という病気にかかり、リンパとは何か、それがガンになるとはどういうことか、等について知りたいと思った。
・「クォーク」南部陽一郎著
・「質量はどのように生まれるのか」橋本省二著
・「宇宙になぜ我々が存在するのか」村山斉著
 この分野の物理学は、日常生活でも実感のあるニュートン力学の世界とは全く発想の異なる、量子力学の世界であり、新しい発想でのものの見方が出来るので、なかなか理解しがたいが面白い。特に南部陽一郎さんの本は難しい。
・「プルトニウム」友清裕昭著
・「電気とはなにか」室岡義弘著
・「男が知りたい女のからだ」河野美香著
・「小辞典・機械のしくみ」渡辺茂監訳
 この辺の本は、0.1Kで入手できるならば逃す手はないと思って入手したものである。次に講談社学術文庫の話です。この文庫は今ではなかなか出版されない、学術的な本を発行しているので、これも見かければ入手するようにしている。
 ・「目に見えないもの」湯川秀樹著
 ・「おくのほそ道 全訳注」久富哲雄著
 ・「日本の美を求めて」東山魁夷著
 ・「釈尊のさとり」増谷文雄著
 ・「般若心経講和」鎌田茂雄著
 ・「西洋哲学物語 上下」村松正俊訳
 ・「モーツァルト」吉田秀和著
 というように、内容的には支離滅裂であるが、とにかく入手している。
本は読むために購入すると思うが、それではこれらの本をすべて読んでいるのか?すべては読んでいないが、いずれは読むつもりでいる。でもそんな調子で本を買っていると本が増えるばかりではないか。その歯止めとして、本棚の数を制限しており、本が入らなくなると処分する本を決めて量を減らすのである。
でもブルーバックスを処分に出すことはないだろう。(ダブりで購入したものを除いては)






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