ジャズ・オーディオの雑記帳
 by 6041のS
ビクターの20㎝フルレンジを後面開放箱にマウント (2016.5.12)

 少し前の話になるが、SUNVALLEY AUDIOさんのショールームでLM755Aを後面開放箱に入れて軽やかに鳴らしているのを聞いて、ぼくもいつか20センチのフルレンジスピーカーを同じように鳴らしてみたいという思いを抱いていた。箱としては60×50×15㎝の大きさで作るという構想は持っていたが、なかなか実現しなかった。それが今回やっと実現し、写真に示したような外観のものが出来上がった。使用しているスピーカーはビクターのSK-2040-Dというアルニコタイプの20㎝フルレンジで1965年頃の真空管アンプを搭載したコンソールタイプのステレオで使用されていたものである。
 音の傾向は、SUNVALLEY AUDIOさんで聞いたLM755Aが上品で軽やかでしかもメリハリがあるのに対して、よく似た傾向ではあるが、高音がLM755A程伸びていないので、少しおとなしめであるが、かえって艶っぽさを感じることもある。弦楽器を中心としたクラシックを聴いてなかなか良いではないかと自己満足している。

 今まではスピーカーの箱を作ろうと思っていても中々上手く出来なかった。スムーズに円をカット出来ない。寸法通りに1㎜の狂いもなく板をカット出来ない。という技能が及ばないためである。自己流でやっていてはダメと思い、上級者に教えを乞うと、根本的にやり方がまずいということと、道具を十分使いこなしていないことが分かった。今回それらを改善して、写真で見るように100点満点とはいかないが、70点の合格はもらえるレベルで出来たのではないかと思っている。
 円もかなり正確にカットできるようになり、補強用のリングも4枚作成し、今回のスピーカの箱だけでなく、以前SUNVALLEY AUDIOさんで購入したWE指定8インチ標準箱にも取り付けて、LM755Aをマウントして使用できるようにした。

 使用する道具はBOSCHのPMR500というトリマーです。これにストレートビットの刃先をつけて円形カットを行ったり、目地払い用のころ付き刃先で、丸鋸で切った端面の精度をミリ単位で出したりします。
 ということですが、その時の治具の使い方や、カットする手順にノウハウがあるわけで、今回それを60歳の手習いで習得したわけである。
 そこでさらにWE指定8インチ標準箱を40ℓに拡張して作成してみました。これもSUNVALLEY AUDIOさんから購入したWE指定8インチ標準箱をもとに、大きさが20ℓから40ℓ見なるように相似形の箱を拡大して作ってみました。
 こんなことを思いついたのは、作成した後面開放箱にALTECのCD408-8Aをマウントして鳴らしたところ、あまりにもからっとした音過ぎてぼくの好みと会わなかったので、このスピーカーの音をもう少し落ち着いた音にしたいと思い、WE指定8インチ標準箱に入れた時よりももう少しゆったりさせるために、容量を大きくした箱を作ろうと思い立ちました。
 写真左の上にあるのがSUNVALLEY AUDIOさんから購入したものです。


1年ぶりの「ほっこりサロン」コンサート (2016.5.17)

 昨年の5月に「スピーカーAltec A7を真空管アンプでドライブして、LPでジャズを聞こう」というキャッチフレーズのもとに、豊田市の地元の交流館からの依頼を受けて、ジャズのコンサートを開催したが、また今年もということで、Altec A7のスピーカー使用することにしましたが、ドライブするアンプをラックスのL-505sというトランジスターのアンプを使用することにしました。どういうことになるかと興味がありましたが、結果はやはり誰もが言うように、Altec A7のスピーカーをドライブするには圧倒的に真空管アンプのほうが聞きやすいという結果になりました。ある程度は予測していましたが、予測を超えて結果は歴然としていました。

 実際には飛び入りの曲が4曲追加されたので、この中の5曲がカットされました。

 昨年に比べ参加された方はさらに多く、50名を超えていました。当初のイメージは20名位前後のアットホームなサロンコンサートでしたが、随分と規模が拡大してしまいました。多くの皆さんが聞いてよかったのは区分4のモダンジャズでした。このコンサートもまだ続きそうなので、やはり自分が聞いてよいと思うものを聞いてくださいというスタイルのほうが良いと思いました。(なんかとりとめのない話でした)


プロが使用していたPA機材がやって来た (2016.7.25)

 不思議なめぐりあわせというものが有るようで、若いころレコード会社に所属して、プロの歌手にデビューしたが、途中でPAの仕事に携わるようになり、県内のコンサートでは自分の機材を使って活躍していた方がいます。もう足を洗うので自分が使っていた機材を処分しようと思うが、君がオーディオ好きと聞いているので引き取ってもらえないかと声をかけられた。ぼくは二つ返事でわかりました引き取りましょうと言ってしまった。それが3年位前のことである。その話が3年たった今でも生きていて、1週間くらい前にその機材一式が我が家にやってきたのである。
・メインスピーカー、    Electro-Voice T-252 2Way フルレンジ
    Cerwin-Vega T-36 Subwoofer
パワーアンプ、 T-252駆動用 Accuphase PRO-5
    T-36駆動用 QSC Audio M-1700
・チャンネルデバイダー、    BSS FDS-360
・グラフィックイコライザー、    RAMSA WZ-9320
・アナログミキサー、    YAMAHA MC1204

 このヤマハのミキサーにつながっているのが、CDプレーヤーであり、マイクであり、エフェクターであり、ピッチコントローラーであります。さらにもう1系統ステージモニター用のスピーカー、パワーアンプ、グラフィックイコライザーも付属しています。
 スピーカーには車輪が取り付けてあり、またスピーカーを除くすべての機材がラックケースにマウントされており、持ち運びに便利となっている。またケーブル類がプロ仕様であり、スピーカーケーブルは、スピコンコネクターとキャノンプラグ。オーディオケーブルはキャノン仕様かキャノンとフォンプラグの組み合わせ。CDプレーヤー等とミキサーの接続にはRCAピンプラグとフォンプラグの組み合わせとなっており、家庭用のオーディオケーブルとは互換性がありません。
 とりあえず、すべてを結線して音を出してみました。低音と高音を強調した、俗にいうドンシャリ傾向の音で、ストレートな乾いた感じの音です。(グライコのパターンはやって来たときのままにしてあります)この音がいままで使用していた時の音を再現しているのか、今までの持ち主に確認してもらおうと思っています。強調しておきたいのは、とにかくものすごいエネルギー感です。プリのヴォリュームを6時から7時の位置に上げただけで、怒涛のような低音が出てきます。ジャズのような音楽ではこの音はありかなと思っていますが、クラシックではこのままでは音の硬さが出て、聞き疲れるかなと思います。
 家庭で使用するオーディオとは全く用途の異なる機材を持ち込んだので、どうなることやらわかりませんが、色々とためしてみたいと思っています。それにしても天井に届かんとするスピーカーは恐怖感を覚えます。






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