ジャズ・オーディオの雑記帳
 by 6041のS
ショパンのマズルカ (2017.10.15)

 いつであったか定かでないが、NHKテレビで「音楽白熱教室」という番組があり、その中でショパンのマズルカについて、英国王立音楽アカデミーのジョアンナ・マクレガー教授が演奏と解説をされているのを目にした。ぼくはショパンのピアノ曲はあまり聞かないが、マズルカだけは別である。ぼくの手元にはマルクジンスキーやルービンシュタイン、フランソワやミケランジェリといった人の演奏したマズルカのアルバムがいつも置いてある。

そんなわけで、テレビを見ながらマクレガー教授の演奏した曲と解説をメモしたので、メモがなくならないうちに整理しておくことにした。解説についてはさらに別の人のものも追加した。

第1番 嬰ヘ短調 作品6-1 (20):ショパンのマズルカの紹介の曲。とても洗練されている。3種類のリズムが書き込まれている。繰り返しが多いがピアノの弾き方を変えるように求められる。
☆:4曲よりなる作品6では、最も旋律的であり、いささか憂鬱味をおびてはいるが、全体として晴々しい気分に富んだ曲である。(名曲解説全集)

第48番 ヘ長調 作品68-3 (19):初期のマズルカで、ショパンらしさが出ていない。
☆:印象薄弱な、くだらぬ曲だと、ハネカーは酷評を下す。(名曲解説全集)

第5番 変ロ長調 作品7-1 (21):最も売れたマズルカ(ショパンのマズルカで最もよく知られている)
☆:これが一般に有名になった理由は、演奏技巧が容易であることと、その情緒が晴々しいものであることによるのである。(名曲解説全集)
☆:ショパンのあらゆるマズルカの中で、一番広く知られている曲である。ごく当たり前の音階をたどっていくような曲でありながら、リズムが巧みなので、これだけ有名になったのであろう。(藤田晴子)

第21番 嬰ハ短調 作品30-4 (27):ホロヴィツが良く演奏した少し暗めのマズルカ。
☆:この曲はショパンの全マズルカ中で傑出した一曲である。「この大曲の鋭いリズムと確固たる構成が、曲に重厚性を与える。これは最も大規模なマズルカの一つであって、その最後は―赤裸々の連続5度7度で―生硬であるがその意図するところを明示して遺憾がない」ハネカー(名曲解説全集)
☆:このマズルカには、なかなか通俗的な美しさがある。はげしいフォルテで演奏される情熱的な楽しい個所もあるが、全体にみれば、やはり悲しいマズルカである。(藤田晴子)

第32番 嬰ハ短調 作品50-3 (31):シューマンがショパンのマズルカを“花に隠れた大砲”といったが、まさにそれを代表する作品。
☆:ショパンのマズルカ中での大曲である。これは和声的には最も興味あるものだが、内容の情緒の上では最もマズルカらしくない。特に冒頭がそうであって、古典的な感じがし、バッハに対する深い造詣尊敬がここに明示されている。(名曲解説全集)
☆:このマズルカも悲しげな「ふんいき」で始まるが、ほとんどのワルツのように楽しいリズムのところもあるし、終わりのほうでは、ショパンは対位法も駆使して、なかなかよくできた堂々としたマズルカに仕上げている。音が豊富で充実した感じの力作である。(藤田晴子)

第11番 ホ短調 作品17-2 (22):美しいマズルカ。次に何が起こるか分らない感じが良い。
☆:この曲についてニークスは次のように説く。「第2のマズルカは「追求」とよんでもよかろう。悲しみから冗談まであらゆる手段がとられる。そして憧れの脈打ちが悲哀と入り交じって、全体に流れている。というよりは、全体の基調をなしていると言われるだろう。第2部の優しい始まりについで何度も反復される質問―そうか?そうでないか?明るい陽光か?暗い雲か?―続く。しかし、何も返事がない。そこで哀れな奴はまた初めから、やりなおさねばならなくなる。」(名曲解説全集)

第17番 変ロ短調 作品24-4 (25):出だしからどこに行くかわからない感じ。作品全体が探し求める感じ。
☆:マズルカがショパンの手でさらに一段と進歩された印象を与えるものである。この曲では特にい優れた旋律が扱われており全体として色彩が極めて濃厚である。(名曲解説全集)
☆:4小節の風変わりな音からなる序章から抜け出してきたようなテーマは、魅力的で、付点音符を使った、はずむようなリズムが、印象的である。かなり長いマズルカである。(藤田晴子)

第43番 ト短調 作品67-2 (39):少ない音でも深い人間の内面を表現できる。
☆:簡素にして、しかも優美な曲。ショパンはその発想記号にカンタービレという指示を与えた。ただし、苦労して作った作品とは思えない。(名曲解説全集)

第13番 イ短調 作品17-4 (23):終わりのない言葉は不安の表現である。哀れを誘うかのようなマズルカである。
☆:ショパンのマズルカの中で言一番長い曲であり、そして最も重要な一曲である。(名曲解説全集)

第49番 ヘ短調 作品68-4 (39):短い曲であり、何かを探し求めているような曲調。元に戻ってメリーゴーランドのようにいつ終わるのか。
☆:これは没年の1849年に作曲されたものであり、ショパンの絶筆である。曲の編集者フォンタナは、この曲に、次のごとき悲しむべき注書をしたためている。「このマズルカは、他界直前多少とも執筆しえたショパンの最後の霊感によったものである。彼は当時病いあまりにあつく、これをピアノで弾奏し得ずに終わった。」(名曲解説全集)
☆:あやしい美しさをはらんで無限の不安にみちた曲である。ショパンはできることなら調性の束縛から脱出したかったのではなかろうか。疲れた魂は、あてどなくさまよって、ゆきつく先もさだかでない。(藤田晴子)
(作品番号に続いて書いてある解説は、マクレガー教授の解説よりぼくが抜粋して書いたものである。)
☆:名曲解説全集とあるのは、この本より抜粋したものである。☆:藤田晴子とあるのは、マルクジンスキーの演奏する「ショパン マズルカ選集」SERAPHIM盤に氏が書かれた解説より抜粋したものである。)

 こうして整理してみると、マクレガー教授がショパンのマズルカをどのように考えて聴衆に講義したかがぼくなりに見えてくる。
 最初にショパンのマズルカとはどういう音楽かを、1曲引いて紹介する。紹介に値する曲は、マズルカの3つのリズム(3/4拍子であるが、アクセントが異なる)が書き込まれていて、音楽としても洗練されているものであり、作品6-1を取り上げた。では洗練されていない曲とはどういうものか、例として作品68-3を取り上げ対比した。
 大衆的に最もよく知られたショパンのマズルカとして、作品7-1と作品30-4を紹介した。ショパンのマズルカは、彼の日記が書き込まれていると一般的に言われているが、マクレガー教授はマズルカは彼の書いたポエムであると説明している。いろいろなことが書き込まれているが、祖国ポーランドを占領したロシアにに対する怒りを込めて書いたのが作品50-3だと言っている。
 何かを追求しているかの気持ちが作品17-2と作品24-4で表現されている。深い人間の内面を表現したのが作品67-2であり、不安を表現したのが作品17-4であると。そしてショパンの絶筆となったのがマズルカであり作品68-4である。

 マズルカを並べて聞くときに、このようなストーリーが描けるのは素晴らしいと思う。ぼくもこんな気持ちでもう一度聞きなおしてみよう。中でもピアニストでもあるマクレガー教授が、自らショパンマズルカ全集を製作した。彼女のCDを入手して演奏を聞けば、こういう解釈で演奏していると思えるので、楽しみである。
(右のCDはジョアンナ・マクレガーの演奏するショパン・マズルカ全集、2017年5月英国発売)


「原色 野菜 病害虫百科」第1版、全5巻、農文協(2017.10.17)

 秋冬野菜として、現在ぼくの畑には、ハクサイ、キャベツ、ネギ、ダイコン、カブ、ブロッコリー、レタスなどが植えてある。 レタスなどが植えてある。右の写真で見ると、左側の2列の畝にハクサイが植えてある。その右隣の2列の畝にはキャベツが植えてある。それぞれ1畝に40株程度を植えているので、自家製で食するには十分すぎるほどの量である。(但し、全部が病害虫の害もなく育つ前提で)
 だが実際には毎年思いもよらぬ病害虫が発生して何か起こるのである。アブラナ科の野菜は、蝶とか蛾の大好物なので、こういったものの発生を見逃さないようにしているのだが、今年はすでにハクサイがキスジトビハムシとカタツムリの食害を受けてしまった。新しい何かが起こった時に、頼りになるものとしていつも手元に置いて、ながめているのが、10月1日付けのコラムで紹介した「野菜病害の見分け方」岸国平著 全国農村教育協会、という本である。この本には本当にお世話になっていて、こういう本は専門書として高価であるが、これだけぼくに知識を与えてくれると、全然高価とは思えなくなる。良い本である。しかしこの本には残念ながら害虫のことは載っていない。

そこで最近これを補うために入手したのが「原色野菜病害虫百科」第1版、全5巻、農文協、という本である。この本は現在最新版として、第2版、全7巻が出版されており、そちらを入手したほうが中身も大変充実している。例えば、第1版の1巻では、トマト、ナス、ピーマン、トウガラシ、スイートコーンについて書かれており、485ページの内容である。これに対して第2版の1巻ではトマト、ナス、ピーマン、トウガラシについて書かれており、827ページの内容となっている。スイートコーンが除かれた中でページ数は2倍となっている。
 そこまで分ってはいるが、第2版を新品で揃えると83K円くらいする。個人の投資としてはいささか踏ん切りがつきにくく、第2版が出たことにより中古品が出回っている第1版を入手したのである。これだと10K円以内の投資で済んだ。
 とりあえずハクサイの病気16種類について、病原菌と伝染経路病徴と見分け方防除法を整理してまとめている。害虫の場合は、虫を見つければ診断がつきやすいが、病気はなかなかむつかしいので、病気を優先して進めている。それが終わったら2年位前から栽培にかかわっているニンニクについて勉強しようと思っている。
 この年になって文字通り晴耕雨読(天気の良い日は畑で野菜を作り(ハクサイとキャベツで言えば、これからは、雑草取り、追肥、病害虫防除、土寄せ、などが主な収穫までの仕事)、雨の日には野菜についての読書と参考資料作り)の生活が、さらに充実するツールにこの本がなればよいと思っている。


Impulseレコードの使用レーベルの変遷 (2017.10.25)

 それぞれのレコード会社には、LPを製作した時にディスクのセンターに使用する専用のレーベルがあり、それを一目見ればどこのレコード会社か判別できる。しかしそのレーベルも時系列でみると少しずつ変化している。したがってレコードが最初に売り出された時代のものは、その時代のレーベルが使用されるが、あとから再発されたものは新しい時代のレーベルが使用される。それである盤がオリジナル盤かそうでないかの1つの判断基準となる。
 10月後半の「FMジャズ喫茶Pitch」でSonny RollinsのOn Impulseというアルバムの曲をかけた時に、この盤はオリジナル盤である・音の良さを聞いてください、とアナウンスした。その時にオリジナル盤の見分け方に話がいったので、Impulseレコードの使用レーベルの変遷について解説しておくことにした。
 インパルス・レコード (Impulse! Records) はABCパラマウント・レコードのプロデューサー、クリード・テイラーによって1960年に設立されたジャズレーベルである。見開きのジャケットで、黒とオレンジ色で統一されたデザインが特徴的。多くのアルバムはボブ・シール(Bob Thiele)によりプロデュースされており、ルディ・ヴァン・ゲルダーがサウンド・エンジニアをしている。ここで使用されている初期から4代にわたるレーベルについて紹介する。

1.オレンジ・レーベル
1960年の設立~1968年
2.赤&黒
1968年~1972年
3.黒にカラー・ロゴ
1973年~1974年
4.パープル&グリーン
1974年~1978年

これをImpulseのカタログNoに読み替えると下の表のようになる。

Impulse Records Catalog
Catalog No Label 1 Label 2 Label 3 Label 4
9000 Series 1~100      
9100 Series 9101~9160 9161~9199    
9200 Series (and 9164) 9201~9246 9247~9285 9286~9299
9300 Series       9301~9356

 さらにLabel 1のオレンジ・レーベルについては時代によって下部のレーベル名(白文字の部分)が変化しています。
1)1961年~1962年初期まで、"A Product of AM-PAR Records Corp"(9030まで)
2)1962年初期~1967年前期まで、" A Product of ABC-PARAMAOUNT Records, Inc. " (9031~9130まで)
3)1967年前期~1967年後期まで、 " A Product of ABC Records, Inc."(9131~9160まで)
 従って同じSonny RollinsのOn Impulseというアルバムでも、発売の年代が異なれば下のように使用されるレーベルも異なってくる。最初に使用されたレーベルの盤でなければオリジナル盤とは言えないのである。さらにRudy Van Gelderの録音であればオリジナル盤にはVan Gelderという活字の刻印がなされている。

☆1965年発売のオリジナル盤
☆1972年の発売盤
☆1973年の発売盤

Sonny Rollins On Impulse!の使用レーベル

確定的ではないが、このアルバムは1965年に発売された後は、1972年の再発売まで米国で発売された形跡がないように思われる。 もしそうだとすれば1972年には使用レーベルが変わっているので、オレンジのレーベルで下部のレーベル名が" A Product of ABC-PARAMAOUNT Records, Inc. "となっていればオリジナル盤と判断できそうである。
 と、思っていたらずっと後になってABC Paramount Records よりオリジナルレーベルを使用した復刻版が発売された。しかしよく見るとカタログNoがオリジナル盤ではA-91もしくはAS-91なのに対しSMAS-90505となっており識別は可能である。が、やはりVan Gelderの刻印があるというのが決め手になるか。

「FMジャズ喫茶Pitch」11月1-2週放送分の収録(2017.10.30)

 「FMジャズ喫茶Pitch」の放送がスタートしたのが昨年の11月だったので、あれこれやっているうちに1年が過ぎました。スタート時は神谷マスター、大橋オーディオ店主、そしてわたくし(清水常連客)、3人の呼吸がなかなか合わず、コーディネータを務める大橋店主が苦労していましたが、今では当初ほど苦労せずに進行できるようになったと思っています。1年たったのでスタート時のタイトル曲John Coltraneの演奏するGood Bait(アルバムSoul Traneに収録)を変更しようかという話も出ましたが、良い曲なのでこれで続けようということになりました。今回は神谷マスター、私(清水)、大橋店主の順番で曲をスタートです。

1)神谷:Softly As In A Morning Sunrise (8:06)
 ・Sonny Rollins - A Night At The "Village Vanguard"
 ・Blue Note - BLP 1581
 ・Recorded live on November 3, 1957
   Bass - Wilbur Ware
   Drums - Elvin Jones
   Tenor Saxophone - Sonny Rollins

マスターが最初に取り上げたのが、Sonny RollinsのアルバムA Night At The "Village Vanguard"よりSoftly As In A Morning Sunriseである。これはBlue Noteの1500番代を代表する名演奏であり、ライブにもかかわらずVan Gelderの録音も良く、しかも持ってきたのがオリジナル盤である。マスターの得意なフレーズで言えば、“非常持ち出し盤”の一つである。

2)清水:Mr. P. C. (6:57)
 ・John Coltrane - Giant Steps
 ・Atlantic - 1311
 ・Recorded on May 4, 1959
   Bass - Paul Chambers
   Drums - Art Taylor
    Piano - Tommy Flanagan
   Tenor Saxophone - John Coltrane

 コルトレーンのGiant Stepsというアルバムを全曲聞き通すということは、なかなかエネルギーがいり、最近ではほとんどない。エピソードもあって有名なタイトル曲(Giant Steps)と、Naima、Mr. P.C.といった曲がよく聞く曲である。そこで今回はテンポも快調で、ピアノのトミフラも気持ちよく演奏しているMr. P.C.を選曲して聞いてもらうことにした。マスターに僕の選曲を話したら、コルトレーン好きのマスターから、それならオリジナル盤を貸し出すからぜひこれを使ってくれと言われました。演奏と同時に音の良さも味わってください。

3)大橋:Stolen Moments (8:45)
 ・Oliver Nelson - The Blues And The Abstract Truth
 ・Impulse! - STEREO A-5
 ・Recorded 23 February, 1961
   Alto Saxophone, Flute - Eric Dolphy
   Alto Saxophone, Tenor Saxophone - Oliver Nelson
   Baritone Saxophone - George Barrow
   Bass - Paul Chambers
   Drums - Roy Haynes
   Piano - Bill Evans
   Trumpet - Freddie Hubbard

 オリバー・ネルソンの音楽はジャズとは思えないほどやさしく美しい。日頃はとてもアグレッシブに演奏するそうそうたるメンバーが、ネルソンにかかると変身してしまう。とてもムーディで聞きやすいジャズである。大橋さんらしい選曲である。

4)神谷:Recado Bossa Nova (Gift Of Love) (4:50)
 ・Barney Kessel - On Fire
 ・Emerald Records - ELP-1201
 ・Barney's first live night club recording: 1965
   Bass - Jerry Scheff
   Drums - Frankie Capp
   Guitar - Barney Kessel

 このアルバムはCDになってからは簡単に入手できるようになったが、LPはマイナー・レーベルのエメラルドの記念すべき第1 号となったアルバムである。しかしレーベルはわずか1年で活動を停止したためすぐに廃盤となり、その結果国内盤が発売されるまで「幻の名盤」として話題になったもの。今日マスターが持ってきたのは貴重な米国盤である。Barney Kesselのギターは大好きであり、ここでマスターが選曲したRecado Bossa Novaの演奏は良くスイングする演奏で、聞いていてスカッとする。

5)清水:At This Time (9:28)
 ・Donald Byrd Quintet - Parisian Thoroughfare - Byrd In Paris - Vol. 2
 ・Brunswick - 87 904
 ・Recorded live on October 22, 1958 at the Olympia, Paris.
   Bass - Doug Watkins
   Drums - Art Taylor
   Piano - Walter Davis Jr.
   Tenor Saxophone - Bobby Jaspar
   Trumpet - Donald Byrd

 2管編成のクインテットのジャズ演奏を聞いた時に、そこに上手いトランペッターが加わっていると演奏が一気に輝いてくる。リーモーガン時代のジャズ・メッセンジャーズから聞き始めたぼくとしては、そういう演奏に出会うとどうしても魅かれてしまう。このDonald ByrdのByrd In Paris - Vol. 2というアルバムもそうしたアルバムの一つである。バードのブリリアントなトランペットをお楽しみください、といったところである。もちろんBobby Jasparのテナー、Art Taylorのドラムスもである。

「追記」
かかった曲の長さを見ても、いつもと変わらないと思うが、話が弾んだのか5曲で打ち止めとなり、いつもより1曲少ない。大橋さんが用意した曲だけ紹介しておく。(意味の無い紹介にならないよう、またいつか登場するでしょう)

大橋:Sister Sadie (6:18)
 ・The Horace Silver Quintet & Trio - Blowin' The Blues Away
 ・Blue Note - BLP 4017
 ・Recorded on August 29, 1959
   Bass - Gene Taylor
   Drums - Louis Hayes
   Piano - Horace Silver
   Tenor Saxophone - Junior Cook
   Trumpet - Blue Mitchell

 ファンキー・ジャズと言えば、ぼくはジャズ・メッセンジャーズをまず思い浮かべ、それに関連してホレス・シルバーを思い浮かべ、ブルーノート・サウンドというかバンゲルダーの熱い録音を連想する。ぼくがそんな風に思っているHorace SilverのBlowin' The Blues Awayというアルバムを大橋さんが取り出した。昔よく聞いたSister Sadieである。こういう演奏は少し音量を上げて、音の中に浸りたいものである。

音源の紹介データの中に、アルバムのジャケットとか発売レーベルを載せていますが、これについては基本的にはオリジナル盤の紹介をするようにしています。
この辺はマスターが非常に詳しく、誤りがあれば指摘してくれます。今回も二つ指摘を受けました。①Byrd In Paris - Vol. 2のオリジナル発売はPolydorではなく、Brunswickである。②Oliver Nelsonのジャケットは紹介したもの。誤って載せたものを右に示します。(1970年代に日本で発売された時のジャケット)

今回はいつもより収録が遅く、月曜日の収録でその週の土曜日に放送ということになる。それでもこのコラムのアップを何とか放送に間に合うようにできたほうが良いかと思い、放送を待たずにあれこれ書いているので、事前に聞いた放送予定の曲に対してのぼくの思い程度の内容になってしまった。曲目の紹介があった、程度に受け取ってもらえればと思っている




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