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おわら風の盆の行事についての解説は観光案内等に譲るとして、明日(10月1日)には台風24号が東海地方を通過する、という予報が出る中で思い出したので書いている。
というのは、9月4日に台風21号がこの地方を通過していったのだが、おわら風の盆の行事が行われたのが9月1日から3日までで、これは二百十日を過ぎた時期です。二百十日の前後は、台風到来の時節。
昔から収穫前の稲が風の被害に遭わないよう、豊作祈願が行われてきました。その祭りを「風の盆」というようです。この風の盆の行事が終わった翌日に台風が通過していったというのは、偶然にしても出来すぎているようだと思いました。
おわら風の盆2018年の様子についてはYou Tubeに映像が沢山出ているので、興味のある人は覗いてみてください。
三味線、胡弓、太鼓を打つのは40代、50代、中には70代以上と思われる大人の男女で、その人たちの演奏がひとたび始まると途切れることなく、延々と続きます。
そんな中で一人の囃子手が、丁度オーケストラの指揮者のように歌の進行を指揮します。そのやり方は以下のようです。
(囃子手が< >内を歌い、〇の歌を歌い手がノンブレスで歌う。映像を見ると良く分かります)
<越中で立山 加賀では白山 駿河の富士山 三国一だよ>(長ばやしの一つ)
<歌われよーわしゃ囃す>(この歌ばやしによって歌い手が歌いだす)
○唄の町だよ 八尾の町は(歌い手はここまでを息継ぎせずに一気に歌う)
<キタサノサードッコイサノサ>(この歌ばやしの間に、歌い手は呼吸を整える)
唄で糸取る オワラ 桑も摘む
<歌われよーわしゃ囃す>
○八尾よいとこ おわらの本場
<キタサノサードッコイサノサ>
二百十日を オワラ 出て踊る
<しょまいかいね しょまいかいね 一服しょまいかいね 一服してからそれからまたやろかいね>
(囃子手がこのように長ばやしを歌って休憩にとなる)
<浮いたか瓢箪 軽そうに流れる 行く先ゃ知らねど あの身になりたや>
(囃子手がこのように長ばやしを歌うと最後となる)
このような歌と三味線と胡弓と太鼓の演奏をバックに、10代と20代の男女が深編笠をかぶって、豊年踊り(男女)、男踊り、女踊りの三つの踊りがなかなか複雑に踊られます。
それが八尾の11の地区がそれぞれ別々に、自分の地区で実施をするのです。このように老若男女が一緒になって、地元の芸能として継承していくというのは、単なる盆踊りとは異なり、かなり高度な文化を継承するという意味合いがあるのかなと思います。
(歴史の積み重ねによる重みがある)
僕の身近にも親が八尾出身だという人がいます。小さいころから親の歌を聞いていたので、いつの間にか自分もおわら節を歌えるようになったということです。
(踊りの方はなかなか複雑で簡単にはできないようですが)そういえば徳島出身で、宴会で興が乗ると必ず阿波踊りを踊る人もいました。こういったものは、小さいころから知らず知らずのうちに身についていくもののようです。
私の住んでいる地区も、長い歴史のある地区で、無形文化財として登録されたものもありますが、自分の身に何があるかというと、はなはだ心もとないですね。

今回ぼくが取り上げたデクスター・ゴードンは、1986年に「ラウンド・ミッドナイト」という映画に主演する。 この映画はパリでのバド・パエルのエピソードをテナー奏者に置き換えたもので、ジャズマンにあこがれるフランス青年との心の交流を描いたものである。 その映画のセリフの中で、青年がオータム・イン・ニューヨークを演奏してくれというと、歌詞を忘れたので演奏できないと言っている。ぼくが取り上げたCry Me A Riverの演奏を、彼は歌うような節回しで演奏しているのだろうか。

1)清水:Over The Rainbow (8:49)
・Various – Birds & Ballads
・Galaxy – SMJ-9532~3 (release 1981)
・Recorded December 1-5, 1978
Bass – Cecil McBee
Drums – Roy Haynes
Piano – Stanley Cowell
Tenor Saxophone – Art Pepper
マスターから、今回は先頭を切れというのでアート・ペッパーのOver The Rainbowを取り上げる。実は先月、彼のSan Francisco Sambaというアルバムを用意していたのだが、時間切れとなり、仕切り直したのである。 Cecil McBeeのベース、Roy Haynesのドラムス、Stanley Cowellのピアノという重量級のリズム隊をバックにArt Pepperのペッパー節が堪能できる演奏である。

2)神谷:Over the Rainbow (10:17)
・ua×naruyoshi kikuchi - Cure Jazz
・Speedstar Records VCL-61957
・リリース:2006年7月19日
文筆家などとして多方面で活躍中の日本ジャズシーンのイノベーター・菊地成孔と、独自の歌唱世界を展開するUAが夢のコラボレート。
ぼくがArt PepperのOver The Rainbowを用意したと言ったので閃いたのか、マスターがuaのCure JazzというCDより、Over the Rainbowをぶつけてきた。それで先頭を切れと言ったことの意味が見えてきた。
歌の出だしが、フレーズ毎に長い間があるので、断りを入れないと放送が中断したように聞こえる。確かに表現の仕方に大きな隔たりがあり、面白い。こういったものを探し出して持ってくるところが、マスターの面目躍如といったところか。

3)大橋:Undercurrent (7:18)
・Kenny Drew – Undercurrent
・Blue Note – BLP 4059 (release 1961)
・Recorded on December 11, 1960
Bass – Sam Jones
Drums – Louis Hayes
Piano – Kenny Drew
Tenor Saxophone – Hank Mobley
Trumpet – Freddie Hubbard
ブルーノートレーベルのジャズを代表させる演奏と言えば、こういう演奏だろうと思わせるようなアルバムを大橋さんが持ってきた。Kenny Drew のUndercurrentである。 60年代のケニー・ドリューは、ケニー・ドーハム、ジャッキー・マクリーン、デクスター・ゴードンと共演してBNに多くの録音を残しているが、彼名義のアルバムはこれ1枚である。 このアルバムで素晴らしい演奏をしているのが、フレディ・ハバードとハンク・モブレイで、ケニー・ドリューの影が少し薄い。この頃はサイドマンのほうが彼には適していたかもしれない。

4)清水:Cry Me A River (6:45) + Tenderly (3:32)
・Dexter Gordon – Dexter Blows Hot And Cool
・Dootone Records – DL-207 (release 1955)
・Recorded November 11 & 12, 1955
Bass – Leroy Vinnegar
Drums – Chuck Thompson
Piano – Carl Perkins
Tenor Saxophone – Dexter Gordon
Trumpet – Jimmy Robinson
このアルバムはデクスター・ゴードンが麻薬が原因で棒にふった1950年代の数少ないアルバムの一つです。Dootone Recordsというマイナーレーベルより発売され、そのオリジナル盤は幻の名盤と言われたものです。 ジャケットの写真もいかにもジャズマンらしい雰囲気が出ています。演奏は冒頭にも書いたように、本当に歌うように演奏していると思います。ピアノのカール・パーキンスの演奏も雰囲気があってよいと思います。

今回も終わってみたら4曲しかかかりませんでした。時間で言うと35分くらいです。残りの24分は何かお喋りしていたようです。大橋さんの進行がうまいのか、上手に乗せられて喋りすぎているような気がしています。
何か印象に残っているようなことがあったのか、なかなか思い出せません。1つ覚えているのは冒頭に、この2年間にマスターが使った、彼独特の言い回し用語集です。
でもやはりもう1曲くらいはかかるようにしたほうが良いような気がしています。

ぼくが30年くらい前に買ったCDプレーヤーがソニーのSONY CDP-555ESDである。使い勝手・音質も含めてこのプレーヤーは随分気に入っていて長いこと使っていたが、 それでも10年も経つと新しいプレーヤーが続々と発売され、半ば衝動買いしたのがTEACのCDプレーヤーVRDS-25xsである。買ったのは1998年1月に、当時岡崎の国道248号線沿いに店を出していたサウンドプラザである。 そのCDプレーヤーも購入して20年が過ぎ、CDを読み取らなくなってしまい、1年くらい放置していた。その間はDENONのDCD-755REというプレーヤーで代用していた。(SONY CDP-555ESDはもう手元にない)

(左から、SONY CDP-555ESD、TEAC VRDS-25xs、DENON DCD-755RE、写真はオーディオの足跡、DENONホームページより引用)
やはり物足りなくて、VRDS-25xsが読み取らなくなった原因は、ベルトの劣化であろうと予測できていたので、だめもとで自分で修理できないか情報を探していたら、ぴったし見つかったのである。 東京にあるナックオーディオというお店のSTAFF BLOGに 「名機 TEAC ティアック VRDS-25XS CDプレーヤー ベルト交換」という記事が載っていたのである。この記事の手順通りにやってみることにする。

手順だけを書くとこういうことですが、初めてということもあり、4時間くらいかかりました。電源を入れてCDを入れると、しっかり認識し再生を始めました。久しぶりに切れの良いTEAC VRDS-25xsの音を聞くことが出来ました。
ぼくはLPレコードを聞くのが主体でCDはあまり聞きませんが、こういう切れの良い低温が飛び出すと、改めてCDも捨てたものではないと思いなおしています。
最近はいろいろな機械の修理方法がYou Tubeなどに出ており、それを見れば簡単な修理は自分でできるので面白い。(草刈り機のキャブレターの清掃、温風ヒーターのセンサーの清掃、などなど)

