ジャズ・オーディオの雑記帳
 by 6041のS
「FMジャズ喫茶Pitch」2019年7月3-4週放送内容(6・17収録)(2019.7.23)

 ぼくはマスターと出会うまでは、フリースタイルのジャズはあまり聞かなかった。今ではオーネット・コールマン、ドン・チェリー、アルバート・アイラー、アーチー・シェップ、スティーブ・レイシーなどなど、楽しんで聞くようになった。しかしオーネット・コールマンに影響を受けたジャズ・ミュージシャンはまだまだ沢山いて、マスターの紹介を受けてまだまだ新しい出会いがあると思っている。
 今回マスターが最初に紹介する、John CarterとBobby Bradfordもそういう範疇に属する演奏者だと思う。サックスおよびクラリネット奏者のジョン・カーターは1964年、ロサンゼルス在住中にトランペット奏者のボビー・ブラッドフォードとニュー・アート・ジャズ・アンサンブルを結成して活動しました。この二人の関係はオーネット・コールマンとドン・チェリーの関係に似ているとも言えそうです。

 

1)神谷:Call To The Festival (9:30)
・John Carter & Bobby Bradford Quartet – Flight For Four
・Flying Dutchman – FDS-108 (release 1969)
・Recorded January 3, 1969 in Los Angeles
  Alto Saxophone, Tenor Saxophone, Clarinet – John Carter
  Bass – Tom Williamson
  Drums – Buzz Freeman
  Trumpet – Bobby Bradford

 1969年当時としては、確かにオーネット・コールマンの影響を受けたフリースタイルの演奏として斬新であったと思うが、今聞いてみるとそんなに尖った演奏には感じない。ぼくとしては大変エモーショナルに感じることが出来る。

 

2)清水:Sentiments (4:37)
・Sahib Shihab – Sentiments
・Storyville – SLP 1008 (release 1972)
・The album was recorded in 1971, March in Copenhagen
  Alto Flute, Soprano Saxophone, Baritone Saxophone – Sahib Shihab
  Bass – Niels-Henning Ørsted Pedersen
  Drums – Jimmy Hopps
  Piano, Organ – Kenny Drew

 Sahib Shihabという人をぼくが知ったのは、一時期バリトンサックスの演奏に凝っていた時に、なかなか豪快な演奏をする人としてである。この曲ではソプラノサックスを演奏しているが、大変アグレッシブな演奏をしている。

 

3)大橋:Indiana (5:20)
・Lee Konitz – Inside Hi-Fi
・Atlantic – 1258 (release 1956)
・Recorded on October 21-26 1956 NYC
  Alto Saxophone – Lee Konitz (tracks: A1 to A4)
  Bass – Arnold Fishkind (tracks: A1 to A4), Peter Ind (tracks: B1 to B4)
  Drums – Dick Scott
  Guitar – Billy Bauer (tracks: A1 to A4)
  Piano – Sal Mosca (tracks: B1 to B4)
  Tenor Saxophone – Lee Konitz (tracks: A1, B1 to B4)

 これは若きリー・コーニッツがあふれる熱い思いを演奏にぶつけた1枚であろう。ぼく的にはアート・ペッパーの演奏のほうがフィーリング的には会うが、このアルバムのコーニッツはなかなか軽快で心地よい。

 

4)神谷:Gingerbread Boy (14:52)
・Motohiko Hino – First Album
・Columbia – Takt Jazz Series – XMS-10029-CT (release 1971)
・Recorded at Tokyo Studio Center on September 6, 7 & 8, 1970
  Alto Saxophone – Kohsuke Mine
  Bass, Electric Bass – Yoshio Ikeda
  Drums – Motohiko Hino
  Piano, Electric Piano – Hideo Ichikawa
  Tenor Saxophone – Takao Uematsu

 この頃の日本のジャズメンの演奏は、とてもホットだったことが、このアルバムを聞けば理解できる。ぼくはあまり日本のジャズメンの演奏を聞いていなかったが、マスターのこのアルバムを聞いてそう思う。

 

5)清水:Moonray (5:01)
・The Milt Jackson Quartet Featuring Horace Silver – Soul Pioneers
・Prestige – PR 7224 (release 1962)
・Recorded May 20, 1955
  Bass – Percy Heath
  Drums – Connie Kay
  Piano – Horace Silver
  Vibraphone – Milt Jackson

 MJQのメンバーの中で、ピアノがジョン・ルイスからホレス・シルバーに変わっただけで演奏の雰囲気がガラッと変わってしまう。ホレス・シルバーのブルージーでアーシーな雰囲気がなかなか素敵である。

 

 ある程度の計画性を持って、色々な物事に対処しているが、今回は予期せぬ事態に対処するために、ガタガタと対応に追われ、このブログも大幅に遅れてしまった。それでも無いよりは良いかと思いタイミング遅れではあるが、作成しました。




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