ジャズ・オーディオの雑記帳
 by 6041のS
「FMジャズ喫茶Pitch」2020年3月1-2週放送内容(2.18収録)(2020.3.2)

 「FMジャズ喫茶Pitch」も今月で3年と5カ月目を迎えました。スタートするときに最低でも2年は頑張ってくださいと、局のスタッフの方から激励されました。最初は大橋さんが苦労されて、手探りで番組を進めていましたが、多くの皆さんのご協力やご支援、激励に支えられてここまで来ました。しかしここで一時休止することになりました。今月が最終回の放送となります。リスナーの皆さんにもお礼を申し上げます。ということで、今回は「グッド・ベイト」の常連客であり、放送をよく聞いていただいている、吉武さんがゲスト出演してくれました。同じく石川さん(女性)からリクエストを寄せていただきましたので、いつも以上ににぎやかな番組になると思います。

 

1)神谷:Original Faubus Fables (9:15)
・Charles Mingus – Presents Charles Mingus
・Candid – CJM 8005 (release 1960)
・Recorded at Nola Penthouse Sound Studios, NYC, October 20th 1960
  Alto Saxophone, Bass Clarinet – Eric Dolphy
  Bass – Charles Mingus
  Drums – Dannie Richmond
  Trumpet – Ted Curson

 マスターが、放送がいったん中断ということで、それでは好きなエリック・ドルフィーの参加した演奏を選曲しようということで、発売時には、黒人への人種差別を引き起こしたリトルロック高校事件を引き起こした、当時のアーカンソー州知事オーヴァル・フォーバスを揶揄してセンセーショナルな話題となった、ミンガスのフォーバス知事の寓話という曲を選択しました。

 

2)吉武:a) Sketch (5:30), b) Bluesology (4:27)
・a) The Modern Jazz Quartet & Guests: The Jimmy Giuffre Three & The Beaux Arts String Quartet – Third Stream Music
・Atlantic – 1345 (release 1960)
・Recorded 23 September 1959
  Bass – Percy Heath
  Cello – Joe Tekula (tracks: A3, B1, B2)
  Drums – Connie Kay
  Piano – John Lewis
  Vibraphone – Milt Jackson
・b) The Modern Jazz Quartet – European Concert
・Atlantic – SD 2-603 (release 1960)
・Recorded in Scandinavia in April 1960
  Bass – Percy Heath
  Drums – Connie Kay
  Piano – John Lewis
  Vibraphone – Milt Jackson

 ゲストで参加していただいた吉武さんが準備されたのがMJQのアルバムです。吉武さんはディキシーランドジャズから前衛ジャズまで大変幅広く聞かれていて、ジャズのあらゆる分野を熟知されている方です。今回はぼくとマスターの顔を眺めてにこにこしながら、お二人が手を出さないようなアルバムを持ってきましたと言われました。1曲目のSketchはMJQと弦楽四重奏団とのコラボしたもの。2曲目はEuropean Concertの中からのMJQの1曲です。確かにこれもジャズですね。

 

3)清水:It’s Allright With Me (7:49)
・The Stan Getz Quartet – Getz At The Gate (Live At The Village Gate, Nov. 26, 1961)
・Verve Records – UCCV-1175/6 (release 2019)
・Recorded Sunday, November 26, 1961 at The Village Gate, New York City
  Bass – John Neves
  Drums – Roy Haynes
  Piano – Steve Kuhn
  Tenor Saxophone – Stan Getz

 ぼくも今月はスタン・ゲッツとアート・ペッパーで行こうと決めました。最初はゲッツが1961年にニューヨークのジャズクラブ・ビレッジゲイトでのライブ演奏で行きたいと思います。このCDは未発表音源となっていたものを、ジャズ・ジャイアンツの未発表音源を次々に発表しているレゾナンス・レコードと、ヴァーヴ・レーベルとの共同プロジェクトで2019年に発売されたもの。この情報については、グッド・ベイトの常連さんである東山さんから提供いただきました。

 

4)石川(リクエスト):Waltz For Debby (6:54)
・Bill Evans Trio With Scott LaFaro, Paul Motian – Waltz For Debby
・Riverside Records – RLP 399 (release 1962)
・Recorded 'live' at The Village Vanguard; New York; June 25, 1961
  Bass – Scott LaFaro
  Drums – Paul Motian
  Piano – Bill Evans

 グッド・ベイトの常連さんの一人である石川さん(女性)からビル・エヴァンスのワルツ・フォー・デビィのリクエストがありました。石川さんは昨年の9月下旬の放送時にスタジオを見学に見えて、少しコメントしていただいた方です。色々なジャズを熱心に聞かれているようで、中でもビル・エヴァンスのエモーショナルな演奏をお気に入りのようです。

 

5)大橋:Skating In Central Park (5:17)
・Bill Evans - Jim Hall – Undercurrent
・United Artists Records – UAJS 15003 (release 1962)
・Tracks A2 recorded at Sound Makers, New York City on April 24, 1962, and all others May 14, 1962.
  Guitar – Jim Hall
  Piano – Bill Evans

 石川さんのリクエストに次いで大橋さんもビル・エヴァンスのジム・ホールとのデュオ盤を持ってきました。スコット・ラファロの死によってスランプに陥ったエヴァンスが立ち直るきっかけとなったのが、このジム・ホールとの共演です。Skating In Central Parkという曲では、対位法的な演奏でしっとりと聞かせます。

 

 私事ですが、先月ムリムリ笑顔を作ってスナップショットに納まったのですが、不思議なもので慣れると割と自然に笑顔になれますね。と言ってもそうなるのに3年半かかりました。ぼくにとってはこれは大きな成果ですね。




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