ジャズ・オーディオの雑記帳
 by 6041のS
久しぶりに聞いたクラシック音楽(2020.7.10)

 理由あってFMジャズ喫茶Pitchの番組が中断となり、野菜作りに専念しようと思い、トウモロコシ、ミニトマト、オクラ、ネギ、エゴマ、ニラ、キュウリの種を蒔き、せっせと苗作りに励み、接ぎ木苗で購入したナス、スイカ、ウリなどと併せて植え付けのための場作り、植え付けなどを行い、その成長を楽しみにしていた矢先に、体調不良となり、野菜作りをしばらく中断しました。併せて新型コロナの流行が始まり、外出を控えることとなりました。
 おかげで時間はできたのですが、下界からの刺激がなく、好きな読書とかジャズやクラシックの音楽を聞くという気にもなれず、暫くはYou-Tubeを見て時を過ごしていました。ということでブログを書くネタがありませんでした。(言い訳をしています)
 梅雨に入って長雨が延々と続き、洗濯も思うようにできないということで、大きな洗い物を妻に頼まれてコインランドリーへ出かけました。洗濯と乾燥が終わるまでに1時間くらいはかかるので、近くのハードオフに出かけ、久しぶりにクラシックのLPを15枚ほど買ってきました。今日はその中の1枚について思ったことを書きます。


 入手したのはメンデルスゾーン作曲の交響曲第3番「スコットランド」を、1964年にレナード・バーンスタインがニューヨーク・フィルとコロンビアに録音したもので、1967年に日本コロンビアから発売されたものです(OS-841-C)。バーンスタインの「スコットランド」は確か家にあったという記憶はあるが、CBSソニー盤だと思い、日本コロンビア盤の録音に興味を持ったのである。
 早速家に帰りレコードをチェックしてみると、同じ録音の「スコットランド」のCBSソニー盤が2枚ありました。1枚はSONC 10227というSX68SOUNDと名うって、イタリアのグランド ホテル エクセルシオール ヴィットリアをジャケットに配したものです。もう1枚はThe Great Collection Of Classical MusicシリーズでFCCA 729として出されたミレーの春という題の絵画を配したものです。この3枚について第一楽章の出だしの3分くらいの演奏を繰り返し聞いてみると、驚いたことに3枚ともまるで音が違います。コロンビア盤とソニー盤は違うであろうと予想していましたが、ソニー盤でもこの2枚はまるで音が違います。
 ぼくの好みも入った主観的な評価ですが、この3枚がどう違って聞こえたか説明します。まずコロンビア盤ですが、あまり音の帯域を欲張らずに、中音域を中心に柔らかく響かせた音で、こういう音で聞くと、弱音時のバーンスタインのデリケートな棒さばきが大変良く分かります。次にソニーのSONC 10227番ですが、これはぼくがソニーの音にイメージしたような、低音も高温も帯域を伸ばしたメリハリサウンドです。大変ダイナミックな音作りになっていますが、時に弦の音がきつく聞こえ、この曲ではもう少しデリカシーが欲しいです。FCCA 729番はうって変わって大変上品な音になっています。というか少し音が遠くから聞こえてきて、おとなしくディテールが甘いようにも思えます。カッティングレベルが低いかもしれません。同じ演奏でも盤によってこのように音の傾向に違いがあり、ぼくにとっては興味深いので、レコードが今でも増えています。




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