ジャズ・オーディオの雑記帳
 by 6041のS
8月度のオフ会(2020.8.21)

 8月のジャズのオフ会がやって来ました。今回は先回のブログに載せた、ぼくがグッド・ベイトのマスターに背中を押されて手に入れた、全部で28枚のジャズのLPが話題の中心となりました。それと併せてY武さんが用意した数枚のLPが話題となりました。ということで、今回はぼくの用意したLPで話題となったことを中心に話をしていきたいと思います。
 まず最初は、デューク・エリントンの1956年のニューポート・ジャズ・フェスティバルでのライブ盤です。

 

1)Diminuendo And Crescendo In Blue(14:37)
・Ellington At Newport
・Columbia – CL 934、6eyeの深溝、オリジナル盤
・1956 (release 1957)

 Y武さんも昔このレコードのオリジナル盤を手に入れ、大変音が良いねと言いました。ぼくがB面を聞いたと言ったら、A面しか聞いていないと言いました。このライブ録音の音質が気に入らなくて、エリントンがA面を再録したので、A面は音が良いのだよ。B面は音的には問題あるが、Diminuendo And Crescendo In Blueという14分30秒の長い曲の演奏が凄いからまず聞いてみましょう、と言いました。どう凄いかというと、テナーのポール・ゴンザルベスがソロを取っているのだが、延々と27コーラス(約6分)の熱狂的なアドリブ演奏をして、それを聞いた金髪の黒いドレスを着た女性が突然VIP席から立ちあがって踊り出し、会場にいた聴衆の異常な興奮が録音されている。ジャケットの裏面にこの女性のアップがエピソードとともに映っている。

 

2)Now' The Time(3:01)& Confirmation(2:57)
・The Quartet Of Charlie Parker – Now's The Time
・Verve Records – V6-8005、T-Verve盤(オリジナルはトランペットVerve)
・1952-53
  Alto Saxophone – Charlie Parker
  Bass – Percy Heath
  Drums – Max Roach
  Piano – Al Haig

 このアルバムはチャーリー・パーカーのアルトの音が、大変ヴィヴィッドに録音されているから聞いてみてと提案しました。ちょうどY武さんが同じアルバムの日本盤を持ってきたので聞き比べました。日本盤も大変良い音でした。パーカーのレコードは録音のいまいちなのが多いが、このレコードは大変良い音です。

 

3)Rhythm-A-Ning(3:53)Don't Blame Me(7:04)Think Of One(5:17)Crepuscule With Nellie(2:45)B面全部
・Thelonious Monk – Criss-Cross
・Columbia – CL 2038
・1962-63
  Bass – John Ore
  Drums – Frankie Dunlop
  Piano – Thelonious Monk
  Tenor Saxophone – Charlie Rouse

 このレコードは2eyeがオリジナル盤であるが、これは米国での再発盤であるが、大変音が良いので聞きましょう、となりました。I川さんもこれモンクでしょう素敵ですね、ということになり、B面全部を通して聴いてしまいました。

 

4)Get Me To The Church On Time(4:21)
・Shelly Manne & His Friends – Modern Jazz Performances Of Songs From My Fair Lady
・Contemporary Records – C3527オリジナル盤、黄色に黒文字、深溝
・Recorded August 17, 1956 at Contemporary`s Studio in Los Angeles
  Bass – Leroy Vinnegar
  Drums – Shelly Manne
  Piano – André Previn

 この盤は1956年にステレオとモノの両方で録音され、とくに録音が良いことでも話題を呼んだ盤である。今回入手したのはモノのオリジナル盤であるが、その音と日本盤ではあるがステレオの音を聞き比べてみました。結果は意見が分かれました。ぼくは意外とモノ盤の方が音が拡散しなくて落ち着いて聞けて良いなと思いました。

 

5)Wonder Why(5:22)
・Milt Jackson – Milt Jackson Quartet
・Prestige – 7003(黄ラベル、黒文字、深溝、手書きRVG)
・Recorded on May 20th, 1955 in New York City
  Bass – Percy Heath
  Drums – Connie Kay
  Piano – Horace Silver
  Vibraphone – Milt Jackson

 RVGが録音したミルト・ジャクソンのヴィブラホンの音がぼくは好きなので、これはオリジナル盤をゲットしたなと喜んでいたが、気が付くとPrestigeの会社の住所が203 South Washington Ave., Bergenfield N.J.となっている。これは1958-64年にかけて使用されていたもので、1955年には446 W. 50th St., N. Y. C.のはずであり、これはセカンド盤ということになるか。それとこのWonder Whyの曲の冒頭が傷で潰れており、音飛びしていた。これについてはルーペとつま楊枝でもって苦労して、溝を復活させた。Y武さんが興味を示し、復活部分をルーペで覗いていた。自分でも復活させたいレコードがあるようである。I川さんから手書きのRVGとは何?という質問が来た。

 レコードの内側に上記のような区分で、ヴァンゲルダーがレコード製作にも係わったものにはマークが付けられている。

 

6)Summertime(3:11)
・Chris Connor And Maynard Ferguson – Double Exposure
・Atlantic – 8049オリジナル盤、MONO 初版 白ファン 3色ラベル
・Recorded in NYC, December 5, 1960- January 23, 1961
  Bass – Charlie Sanders
  Drums – Rufus Jones
  Piano – Jaki Byard
  Reeds – Frank Hittner, Joe Farrell, Lanny Morgan, Willie Maiden
  Trombone – Kenny Rupp, Ray Winslow
  Trumpet – Bill Berry, Rolf Ericson
  Trumpet, Trombone, French Horn, Soloist – Maynard Ferguson
  Vocals – Chris Connor

 先回マスターの思い出の曲ということで、サマータイムを数曲かけたが、クリス・コナーのオリジナル盤が出てきたので、彼女のサマータイムを聞いてみることにした。非常にスマートに歌っている。ただメイナード・ファーガソンのハイノート・トランペットは相変わらずで、これが曲想に合うかどうか、好みの分かれるところである。
 オフ会なので皆が顔を突き合わせて、お茶やコーヒーを飲んだり、クッキーや果物を食べたりしながら、ジャズを聞いたり、盛り上がるとわいわい・がやがやと会話したりしているので、記録係がいるわけでもないので記憶がとんでいる部分があり、話も尻切れトンボである。

 




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