ジャズ・オーディオの雑記帳
 by 6041のS
Elvin Jones - Live At The Lighthouse (2020.9.13)

 ジョーンズ3兄弟の末弟、ドラマーのエルヴィン・ジョーンズについてのぼくのイメージは、コルトレーンのレギュラー・カルテットでの活躍の印象が非常に強かった。ここに参加する以前にもトミー・フラナガンのOverseasといったアルバムやソニー・ロリンズのヴィレッジヴァンガードの夜といったアルバムで名演を残していたのは知っていたが、ポリリズム的な演奏をするホットなドラマーというイメージであった。ということでことさらエルヴィンのリーダーアルバムを探して手に入れようとは思ってもいなかった。
 そんなぼくの考えが変わったのは、ジャズ喫茶グッド・ベイトでマスターから、エルヴィンが1966年コルトレーンから離れて、1968年にBNに録音したPuttin’ It Togetherというアルバムを聞かせてもらった時である。

 

・The New Elvin Jones Trio – Puttin' It Together
・Blue Note – BST 84282
・Recorded April 8, 1968(release 1968)
  Bass – Jimmy Garrison
  Drums – Elvin Jones
  Tenor Saxophone, Soprano Saxophone, Flute – Joe Farrell

 ベース、ドラムスに管というトリオの演奏であるが、ここでのジョー・ファレルの演奏がエルヴィンやジミー・ギャリソンに負けず劣らず素晴らしく、聞いていて胸が熱くなる演奏です。録音もヴァン・ゲルダーが担当しブルーノートらしい素晴らしい音です。ぼくもこのアルバムが欲しくなり探していたら、名古屋・金山のバナナレコードにVangelderの刻印入りのオリジナル盤を入手することが出来たのを思い出します。(10年以上は前の話)
 ぼくがこんな話を思い出して書いたのは、前から探していたElvin Jones Live at The Lighthouseというアルバムのオリジナル盤を大変安く入手することが出来たからである。(One Coin以下)
 

・Elvin Jones – Live At The Lighthouse
・Blue Note – BN-LA015-G
・Recorded Live at The Lighthouse, Hermosa Beach, California on September 9, 1972
  Bass – Gene Perla
  Drums – Elvin Jones
  Soprano Saxophone, Tenor Saxophone – David Liebman
  Tenor Saxophone – Steve Grossman
  
  A-1 Introduction (1:35)
  A-2 Fancy Free (21:05)
  B-1 Sambra (13:00)
  B-2 The Children, Save The Children (7:45)
  C-1 Happy Birthday Greeting (0:50)
  C-2 Sweet Mama (15:15)
  D-1 New Breed (11:53)
  D-2 My Ship (8:40)

 ここでも注目すべきは二人のサックス奏者、スティーブ・グロスマンとデイブ・リーブマンである。ジョー・ファレル以上にコルトレーン・スタイルで熱く縦横無尽に演奏を繰り広げている。ぼくが思うと素晴らしいアルバムであるが、ジャケットを見てもおよそジャズを感じないようなデザインで、LPではあまり売れなかったのではないかと思われる。現在CDであれば比較的入手は容易であるが、LPではなかなか見かけなかった。それが今回入手できたので少し気持ちが高ぶっているのである。それぞれの曲の演奏時間が長いので、少し音を大きめにして集中して聞くと、心地よい高揚感が味わえると思って、スタンバイしている。

 




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