by Y下 
第53回 国際ステレオレコードコンサート研究会


初めに
初めに

レコードコンサートは最近ほとんど聞かれなくなりました。昭和の40年代はいろんなところで大掛かりな装置と大型スピーカーを使い、ホールなどの場所で行われていました。当時は高価なシステムを持っている方は少なく、自宅では大音量で鳴らすことが出来ませんでした。

今の時代はデジタルになりレコードを聴かなくてもCDやPC、スマホで聴く時代になりました。オーディオの試聴会も自慢のアンプを持ち込んで沢山のマニアに聞いてもらうのが一つの楽しみです。

国際ステレオレコードコンサートはたしか私のブログで第4回目に小池レコード題材でご紹介しました。あれから60年以上前の話を書きましたが、小池レコードは店主が亡くなられて店は廃業になりました。この店をご存知の方は結構なお年になり、皆さんほとんどの方は私も含めて年金生活者です。一カ月前に小池レコード店に通われた西山氏にお会いしました。その時珍しいパンフレットを見せてくださいました。何と有志の方が小池レコードで使用されたシステムでレコードコンサートをホールでやっている事を知り、早速参加させてもらいました。

システムは当時の小池氏と同じものですが、プレーヤーはガラードからドイツのDUAL1218、アンプはイギリスLEAKのEL34PP、アンプスピーカーはワーフェデールの30Cmのフルレンジスピーカーで、ボックスは小池レコード店と同じ外観のスピーカーです。


少人数のコンサートでこの場所は三重県菰野町にあるピアノ歴史館で開かれた



この国際ステレオレコード研究会は小池レコード店に通われた有志が立ち上げ開催されている。表題は「生よりすごい!?」が謳い文句。確か小池氏は生よりすごいとよく言っていたのを覚えている。
当時初めて小池レコード店に行ったのは確か高校2年生のころと記憶している。当時のお店は立派ではなく平屋の昔からある建物で、奥にある6畳間が視聴室になっていた。
今回初めて参加しました国際ステレオレコードコンサート研究会は当時の小池のサウンドと違うのだろうか。ご報告させて頂きます。


リークのプリアンプ


リークのEL-34PPアンプで小池レコードと同じ機種


ピアノの前にあるスピーカーはワーフェデールの30センチのシングルコーンスピーカーでボックスの外観は小池レコードと全く同じです。ボックスの材質は不明


レコードプレーヤーはDUALでカートリッジはビッカリングです。




音楽マニアとオーディオマニア
音楽マニアとオーディオマニア

音楽マニアとオーディオマニアの違いは、音楽マニアの方はシステムにこだわらず音源のレコードなどを収集するが、録音が古くて音が悪くても演奏家が最優先で特に演奏家のこだわりが強く音は二の次的な方が多い。システムを見ますと、アンプは1セット、スピーカーも1セットで楽しんでいるが、スピーカー、アンプに拘るより好きな演奏家の音源を集めて楽しむ。音は二の次でメインでシステムは固定して音楽を楽しむ。

オーディオマニアは機材に拘り音の変化を楽しむ。アンプも数台持ってその日の気分でスピーカーを変えたりアンプを変えたり又はケーブル類を交換して音の違いを楽しむ。特にジャズマニアならJBL、アルテックを使い音の体感を味合うのだが、今はアンプ、スピーカーなどは非常に高価になってしまった。新しくオーディオを始めようと思っても何百万単位でお金がかかるからオーディオが衰退していく原因でもある。

もちろん年齢が高くなり耳も遠くなって来るとオーディオに対して意欲が薄れてくるのは当然と思う。コンサート会場は三重県菰野町にあるピアノ歴史館で、歴史あるピアノが沢山並べられているホールでのコンサートです。



小池システムで聴くサウンド
小池システムで聴くサウンド

1965年代に通った小池レコード店のサウンドには度肝を抜かれた。初めて聴いたサウンドは音が前に飛び出してくるのと一般的なHiFiとは違う、どちらかというと独特な中域の鳴り方。この音は映画館で聴く音の印象に感じた。
果たして今回は高校生の頃に聴いたインパクトのある音が聴けるのか、装置が同じなら同じような音になるはずだが部屋も違うから多少は違うかも。



オーディオの耳で聴いたサウンド
オーディオの耳で聴いたサウンド

このコンサートはモーツアルトの特集でピアノ、バイオリンシンフォニーなどの曲をレコードで鳴らされていた。30Cmのシングルコーン一発ではどうしてもダイナミックレンジに問題ある。特にバイオリンを聴くと耳に突き刺さる音で聴けない。またピアノ曲も聴いていて疲れる。やはりシングルコーンでは限界かも。昔はこれで良かったかもしれないが今の耳には合わない。

アンプが悪いのか箱が悪いのか不明だが、小池レコードに通って自分なりに小池システムを揃えたのは大変良い。でも昔聴いた小池レコードの音とは少し違っていた。小池レコードの音は高域が伸びてなくて中域が押し出すように多分トンコントロールを絞って使って鳴らしていたと思う。30Cmのフルレンジは高い音が分割振動を起こすから高域を抑えて鳴らしていたのだろう。

フルレンジは確かに定位は良いが、どうしても高域は暴れてしまう。やはりフルレンジスピーカーは20Cmが限界かもしれない。当時あった20Cmと云えば松下のゲンコツ、パイオニアのPE-20、JBLのLE8Tならきつさが無いはずですから、日本家屋の6畳ていどなら38Cmクラスのスピーカーは必要ないと思う。




あとがき
あとがき

今回のコンサートで小池サウンドをたっぷり聴かせて頂いたが、1960~70年代のサウンドは押し出しの強い音でタンノイのオートグラフとは英国のスピーカーとは真逆であった。オートグラフは懐の深いサウンド、小池レコードのサウンドは音が迫ってくる感じ、どちらが良いかはその人の好みかも。


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