by Y下 
第43回 カートリッジと法隆寺木製模型になります



カートリッジ
カートリッジ

 4年前にオーディオの友人が他界した折に奥様からオーディオパーツを段ボールに入れた状態で頂きましたが段ボールの中に小さな木箱がありました、この薄汚い箱は多分空箱で中身を確認せずにゴミ箱へ捨てようとしましたが中に何が入っているのかまったく興味がなかったが捨てる前に一度箱を開けて見ると黒いカートリッジが入っていたがどうせ安物のカートリッジだろうとしか思わなかった、
 もう一度、中を良く見るとボディーに金文字で「光悦」と書いてある。この光悦を調べると一般的には試聴する機会も評価もほとんどなく情報も少ない、このカートリッジは武蔵野音響研究所の刀匠でもあった菅野義信氏の作品であることが分かった 菅野義信氏は2002年に他界されたらしいがこのカートリッジは多分1970年頃から1980代の頃と思われる。今の光悦は2代目の作品ですがこのカートリッジは初代菅野氏が手作りで製作したと思われる。
もう少しでゴミ箱に捨てるところだったが中身を確認してよかった、
今は聴くことが出来ないのでセッティングが出来たらこの光悦を一度聴いてみたい、


カートリッジは「光悦」の金文字が・・・・・

法隆寺木製模型
法隆寺木製模型

 気持ちが落ち込んでいる時、法隆寺の五重塔を作ってみたいと思いネットで検索したらウッディージョー株式会社から木製のキットが発売されているのがわかった、寺院、お城はプラモデルがあることは知っていましたが木製のキットは初めて知ったが果たして作れるのだろうか不安が先に来るが時間をかけ「魂を込めれば」きっと良い作品が出来るのを信じて購入した
 今回製作した五重塔と金堂の木製キットは無塗装の白木の状態からの組み立てになっているが五重塔と金堂は実物を見ていますから白木の状態で作るより実物と同じような感じで塗装をすれば本物のようにリアル感が出るはずだが・・・
購入したウッディージョーの五重塔のサイズは高さ47cm幅と奥行きは26cmで1/75の縮尺で大型の木製キットです、最新のレーザーカット工法を採用して細かいパーツが精密に作られているのには驚いた、
パーツは1000点ぐらいありマニュアル書に沿って作れば失敗はしないと思ったが集中力がないのと初めての製作で失敗は沢山あった、組み上げていくと建物の水平が出ないのと間違って接着したがやり直して何とか完成にこぎつけた、



完成した法隆寺の五重塔で屋根瓦は古さを出す為3色の色を使ってオールド感を醸し出した、
改装しない寺院やお城は綺麗ではなく薄汚れたオールド的な雰囲気を出していますから綺麗な状態で仕上げるのではなく屋根瓦や建物を汚れた感じで塗装をすると大変リアル感のある法隆寺が出来上がった、



下の写真は法隆寺の金堂(こんどう)でこのキットも同じ1/75のサイズです。五重塔、金堂の製作は組み上げてから塗装をするのではなく個々のパーツを先に塗ってから組み立てますから作業は時間と手間がかかり大変でした、




同じ金堂でもこちらは本物です。

 金堂の模型の高さは268mm幅388mm奥行344mmもある大型模型で屋根の反りを出すのが大変苦労したのと基壇の石の色はもう少し汚く塗ればもっとリアル感が出ると思います。五重塔の製作日数は約5カ月で金堂が4カ月要しました
キットでも真空管アンプと模型キットを比較しますと真空管アンプは完成してから音を聴いて楽しめますが模型キットは完成したら終了になり後はガラスケースに入れて玄関やリビングの調度品として飾って楽しめますがこのような五重塔の模型の完成品は市販ではありませんからオンリーワンの作品になる。
この法隆寺を介護施設などに寄付したら皆さん喜ぶでしょうね、
アンプキットも模型キットも完成した喜びは同じです。
法隆寺以外にも寺院の木製キットを製作していますから随時ご紹介させて頂きます。


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