by Y下 
第51回 「私のオーディオ人生」アナログとふたたび法隆寺

ご無沙汰しております。今回はアナログプレーヤーと大変レアなヴィンテージカートリッジのご紹介と「ふたたび法隆寺」を題材にします。また新たに法隆寺の東院伽藍にあります夢殿を製作しましたので合わせてご紹介します。


アナログプレーヤー
アナログプレーヤー

以前にコラムに載せましたヤマハのリムドライブプレーヤーはどうしても欲と頼まれて涙を惜しんで譲ってしまいましたから再度アナログ関係を構築する必要がありました、今回はリムドライブをやめてベルトドライブプレーヤーのフォノモーターを手に入れましたがトンアームとカートリッジを手に入れなければ完成にはなりません、
プレーヤーが無いのでアナログが聴けません、ヤフオクで検索していますと大変綺麗なTEAC製のベルトドライブが出品されていました、アーム、カートリッジ無しで3000円しかもケースは大きな傷もなく美品の状態でした、TEACのマグネフロートが3000円なら落札して気に入らなければまた転売すれば良いと考えて落札、本体が送られて確認しますと状態は良くベルトも新品でした、問題はトンアームとカートリッジを手に入れなければプレーヤーになりません、
ヤフオクでトンアームを検索していると写真の写りが良く新品状態に近い大変綺麗な極上美品を見つけたので入札、競合になりましたが予算以内で落札できたのでやれやれでした、メーカーはトリオのTA-51です。状態は大変綺麗で使用しなかったと思われる
プレーヤー本体はTEACのTN-80になります、外観はほとんど傷もなく美品の状態でした、このプレーヤーがヤフオクで3000円とは安い買い物だ、


トンアームの取付穴が開けてありましたので取り付けは簡単であとはカートリッジを購入すれば完成ですが何となく気に入らないが所詮貧乏人のオーディオですからこれで良しとしよう、

ヴィンテージ カートリッジ
ヴィンテージ カートリッジ

今回手に入れたカートリッジは1959年代から1960年の頃発売された米国エンパイアの108でMMタイプになります。エンパイアのカートリッジと云えば1000D,2000D,4000Dが有名でこのタイプのカートリッジを保有してる方も沢山いるはずですが108タイプはほとんど知られてない大変レアなカートリッジで1959年発売ですからかれこれ60年以上前で果たしてどんなサウンドが聴けるのか興味津々です。
このカートリッジの状態はほとんど傷もなく針も新品に交換してあります。



期待を込めて早速音出しをしました、プレーヤーはTEACのTN80でアンプはマランツ#7にメインアンプはPX25シングルでスピーカーはヴァイタボックスDU-120の組み合わせです。試聴レコードはMGMの初期盤で女性ボーカルと大編成のオーケストラです。


出てきた音は中低域が図太くボーカルが前に来てバックのオーケストラが奥行感を伴なったサウンドで一聴してオールドなサウンドで申し分ない、このカートリッジのサウンドは今迄沢山のカートリッジを使ってきましたが文句なしのカートリッジですが、その後手に入れたカートリッジと聴き比べするとこのエンパイア108が残念ながら聴けなくなった、次回はそのカートリッジを紹介します。

ふたたび法隆寺(ユネスコ世界遺産)
ふたたび法隆寺(ユネスコ世界遺産)

日本で初めて世界遺産に登録されたのが今回ご紹介する奈良県の斑鳩の郷にあります法隆寺です。

石碑には古都奈良の文化遺産と掘ってあります。



法隆寺の東院伽藍にあります有名な八角円堂の夢殿です、聖徳太子が幼年期に修行した場所で建物自体は約1300年前(天平739年)でそのままの状態で保存されている。この写真は現地で撮影したもので大変素晴らしく日本で一番古い木造建築がそのままで保存されているのには驚きです。建物の中には聖徳太子の分身であります百済観音像が置かれていますが一年に一度だけ見ることが出来る貴重な観音菩薩像です。

これが百済観音菩薩像で高さは2mぐらいあります。
パンフレットから借用しました、



今回製作した1/50サイズのもので台座を含めて幅約45Cm高さ35Cmのビックスケールの木製模型でまたこの中には小さな百済観音像が飾って有ります。製作期間は約5カ月で色合いを真似て製作しましたが古さまでは真似ができませんでしたが自分では納得のできる作品です。

法隆寺をご案内します。
法隆寺をご案内します。

駐車場を出て少し歩きますと法隆寺の南大門が見えてきます。この門を通りますといよいよ中門に入ります。

法隆寺の正面、南大門



南大門を抜けますと正面に中門が見えてきます。中門からは有料で拝観料1500円を払います、皆さんご存知の五重塔、金堂をすぐ近くで観ることが出来ます。
五重塔も金堂も中には素晴らしい仏像が置かれています。
法隆寺もそうですがお寺の檀家はいません、拝観料だけで賄っているそうですから生活感がにじみ出ていますね、奈良は京都とは違い交通の不便を考えると観光客が少ないですが特に法隆寺、薬師寺、唐招提寺のお寺は空いています。


この建物は西院伽藍にある大講堂でここから眺める五重塔、金堂は時を超えて1300年前にタイムスリップした印象です。この大講堂の中にも沢山の仏像が置かれている。


大講堂側から見た五重塔と金堂で写真やテレビなどでよく観ますね、


五重塔の横にある金堂で中を見ることが出来ます。また金堂は大変大きな建物で中に釈迦三尊像などが置かれています。また右側の建物は中門になります。

写真以外にも沢山見る場所があります。西院伽藍を出ますと左側に古い建物で聖霊院がありこの中で御朱印も頂けます。聖霊院の前にある小さな池があり、今はありませんが当時はここに茶店があり有名な俳句、正岡子規の「柿食えば鐘が鳴る鳴り法隆寺」をこの場所で書いたものと思われます。確かにこの俳句通り法隆寺の鐘の音を聞きますと心が大変癒されます。
また聖霊院を出ますと新しい建物で大宝蔵院も見学のルートがありこの中には聖徳太子にまつわる大切なものを見ることが出来ます。聖徳太子と云えば以前の千円札の肖像でしたが実際は少し違います。またこの大宝蔵院に展示してあるものがテレビの「なんでも鑑定団」に出品されましたら本物と云うことで一つ350万円と鑑定結果が出て驚きました、


西院伽藍を出て500mぐらい歩るくと前方に東院伽藍の門が見えてきます、その奥に夢殿が見えます。この場所までは左右壁づたいに歩きますが法隆寺の敷地が広すぎて歩くのも大変です、折角来た以上世界文化遺産の法隆寺ですから時間をかけてゆっくり回りたいものです、全体を見ながら行きますと約3時間ぐらいかりますがまた来年にも法隆寺に行く予定です。法隆寺は私にとっては聖地です。

第52回からは現在製作開始する法隆寺の金堂を最初からの組み立てをどのように出来上がるか順次乗せて行く予定です。勿論オーディオの話題も載せたいです。今回の金堂模型はヤフオクで落札したイマイ科学が発売していた1/50サイズで台座の幅と奥行き600×550のビックスケールの模型です。

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