キット屋コラム
SV-9Tseの組立レポート

皆さん、こんにちは。今回は先日のコラムでご紹介いたしました「キット製作の楽しさ」に関連して組み立て易く、充分な出力をもつ「SV-9Tse」の組立手順をレポートいたします。以前のバージョンではオール手配線で組立難易度がかなり高いキットでありましたが、現バージョンではプリント基板となっております。

では実際の組立工程をご覧頂きます。

最初は増幅基板へのパーツ実装です。背の低いもの、サイズの小さいものから順に取り付けていきます。
 

これは同基板の裏面です。背が高く干渉するパーツを裏面にマウントしていきます。
 

こちらは電源基板です。非常にシンプルでありがなら充分な平滑特性を有しています。
 

ブラケットにRコア電源トランスと先に組み立てた基板を組合せた電源部です。ブロックごとに組み立てていくことで後工程のシャーシ実装を簡便に行うことが出来ます。
 

機構部品の取り付け工程です。指定されたビスを正しく使い、きっちりと機構部品が取り付けられていることは良いアンプ作りの第一歩です。ボックスドライバーをお使い頂くと確実な固定が可能となります。
 

端子部分です。
 

電源インレットとFUSEホルダーです。樹脂パーツは後で緩んでくる場合もありますので、固定後にネジロック剤などを塗布すると万全です。
 

基板が完成し、機構部品とトランス類を全て実装して横からこのアンプの構造をみたところです。小型化のため出力トランスをシャーシシャーシ上面を挟んで上下にレイアウトするなど工夫されていることがお分かり頂けると思います。
 

全ての配線が終わったところです。写真は束線の最終段階ではありませんが、無駄な引き回しをせず、組立後に何処から何処に配線されているかが直ぐ分かることが理想です。このアンプは基板を実装してから渡り配線を行いますので基板の上からランドに線材を挿入し上側からハンダする箇所が多々あります。予め線材の被覆を剥いた部分をハンダメッキして基板に挿入した状況で2mm程度芯線が見える状態でハンダ付けすると所謂「目玉ハンダ」を回避することが出来ます。
 

 このような手順を経て組立を行っていただく訳ですが、組立マニュアルの手順通りに作業を行って頂ければ誰でも完成の感動を味わっていただけるのがキットの最大の魅力です。真空管アンプは敷居が高いとお感じの方もぜひ挑戦して頂ければ幸いです。

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